グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年7月19日

ロースター展望 C/OG編

センター専業がスコット・ウェルズだけなので、ガードと合わせて紹介。昨年はプロ3年目のCウェルズが先発に昇格し、その両横はルーキーの2人が先発した。若手ばかりで非常に苦しいシーズンをなんとか乗り切り、2年目の今年は成長がおおいに期待できる。相手DTに押し負けないパワーをつけて、特にランブロッキングを向上させたいところ。昨季はファーヴを守ることを最優先にしてヘルプを増やしたので、1on1でパスプロを安心して任せられれば、それだけパスオフェンスの選択肢も広がってくる。

ロースター枠はOL全体で通常9人で、10人の年もある。9人の場合、センターとガードを合わせて5人が普通。先発3人に加えて、4巡指名のG/Tバーバーもほぼ当確と思われる。トニー・パーマーとタイソン・ウォルターあたりが最後のイスを争うことになりそうだが、(タックルの項で紹介した)ジュニアス・コストンもガードをこなせるので、OL最後のイスの争いはかなり熾烈だ。

スコット・ウェルズ Scott Wells

テネシー大から2004年のドラフト7巡で入団。1年目はCフラナガンの代役で2試合に先発、2年目は左ガードとして8試合に先発して大過なく務めた。3年目の昨季はフラナガンのFA移籍にともなって先発センターに昇格し、すでに前任者とさほど差のないプレー内容を見せている。昨季サックを許したのはわずか0.5回。ランブロックのミスがRGスピッツに次いで多かったが、両隣のガードが成長してくれば、不安定さも解消されてくるかもしれない。

身長6フィート2弱(187cm)と小さいが、しっかりした馬力がある。高校時代にレスリングで全米チャンピオンとなったようにボディバランスがよく手の使い方が上手い。大学4年間で49試合連続先発し、プロ入り後も一度も欠場のないタフガイ。先発センターとしての将来性を認められ、すでに昨年11月に総額15ミリオンの契約延長にサインしている。

ジェイソン・スピッツ Jason Spitz

昨年のドラフト3巡指名でルイヴィル大から入団し、すぐに先発右ガードとなった。左右両ガードが問題なくこなせて、控えセンターも兼ねる。Cクリス・ホワイトを昨季途中で解雇したのも、スピッツが2番手センターで問題ない、と判断したためだろう。狭いエリアで相手を押し込む馬力はよいが、大きく動いてスペースで相手を捕まえるのには課題が残る。ハマったときは素晴らしいランブロックを見せるもののまだ不安定で、ブロックミスがチームで最も多かった。

ダリン・カレッジ Daryn Colledge

ボイジー州立大から昨年のドラフト2巡指名で入団。大学では4年間左タックルを務め、入団直後から左ガードに。プレシーズンの不振でいったんは控えに下がったが、開幕直後にスピッツのケガで先発に復帰すると、そのまま最後までスターターの座を手放さなかった。代役左タックルをした時を除いて一度もサックを許さず、オール・ルーキー・チームにも選出されている。

大学でガード経験豊富だったスピッツが昨季開幕時点では上回っていたが、高いアスレチック能力があるカレッジの方が将来性では上であろうと見られている。ランブロッカーとしてはまだ馬力が足りないので、課題はパワーをつけること。LTクリフトンが欠場したドルフィンズ戦ではろくな準備もないまま左タックルをプレーし、控えLTも兼ねる力があることを証明した。現状ではカレッジが2番手LT、とマッカーシーHCも明言しており、LTクリフトンの後継者としても現時点では最有力。

アレン・バーバー Allen Barbre

昨日の記事で紹介した4巡指名ルーキー。大学4年間左タックルだったが、入団後は左ガードに専念している。実際は左ガードと左タックルの控えを兼ねることになりそう。4巡指名選手なので、キャンプでの出来がよほどひどくなければ開幕ロースターに残るだろう。

トニー・パーマー Tony Palmer

ミズーリ大から昨年のドラフト7巡指名でラムズに入団し、開幕前に解雇されてパッカーズと契約。出場6試合は主にスペシャルチームで、あとはインアクティブだった。6-2(188cm)とガードにしては背の低いずんぐり型で、かなりパワフルなブロッカー。移籍時は325ポンドもあってゾーンブロッキング向きでなかったが、14ポンド絞って今は311ポンドとのこと。大学では主に左ガードをプレーし、パッカーズ移籍後はセンターの練習もしている。

タイソン・ウォルター Tyson Walter

オハイオ州立大から2002年のドラフト6巡でカウボーイズに入団、3年間で40試合に出場し9試合に先発。2005年の開幕前に解雇されてテキサンズと契約したが、7試合全てインアクティブ。昨年春にレッドスキンズにFA移籍したが10月下旬に解雇され、RTタウシャーが負傷していたパッカーズと契約した。大学では左タックルで、プロ入り後は左ガードやセンターの代役を務めることが多かった。頭がよく器用な選手だが、すでに29歳で伸びシロがなさそうなのが弱み。

トラヴィス・レフュー Travis Leffew

ルイヴィル大(RGスピッツのチームメイト)から昨年のドラフト外でベアーズに入団し、開幕前に解雇されてパッカーズのプラクティス・スクワッドへ。シーズン中にカウボーイズと契約したが、3試合連続インアクティブのあと解雇されて再びパッカーズのプラクティス・スクワッド。大学では主にタックルをプレーし、50試合全てに先発出場したタフネスを誇る。

アダム・ステナヴィッチ Adam Stenavich

ミシガン大から昨年のドラフト外でパンサーズに入団したが開幕前に解雇され、11月にパッカーズのプラクティス・スクワッドに。今春はNFLヨーロッパに派遣され、アムステルダムで先発左ガードを務めた。大学では3年間左タックルをしていたので、ガード修業のための派遣という意味合いだったかもしれない。ウィスコンシン州マーシュフィールド出身。

パット・マレー Pat Murray

ディビジョンIIのトルーマン州立大(ミズーリ州)から今年のドラフト外で入団。大学では3年間右タックルを務め、ディビジョンIIのオールアメリカンにも選出されている。

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