グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年7月 1日

控え左タックル問題

今年は先発争いのなさそうなOL陣の中で、底上げが必要とされているのが控え左タックル。先発LTチャド・クリフトンはまだ30歳だが、このところケガが多くなってきており、控えLTの1番手は後継者候補の1番手でもある。言うまでもなくLTの最重要任務はQBの背後を1人で守ることで、ここが崩れればパスオフェンスはガタガタ。それを避けるためタイトエンド等にヘルプをさせれば、攻め手がひとつ減ることになる。

現時点では、先発左ガードのダリン・カレッジが2番手LTだ、と先日マッカーシーHCは明言している。「左タックル候補は多いほどいい。時間をかければ序列は自然に決まってくるものだ。ダリンは昨季マイアミ戦で(クリフトンの急病のため)試合直前に左タックルをやることが決まったが、そこで立派にプレーできることを証明した。オーリン・トンプソンもいい仕事をしている。(今は右サイドに専念させているが)トニー・モールも必要とあれば左タックルが務まると我々は思っている」

ジョシュ・バークは先日解雇され、トニー・モールは右タックルに専念、4巡ルーキーのバーバーは現在左ガードに専念しているため、左LTの3番手はオーリン・トンプソンとなる。デューク大で2年間先発DTを務めた彼は、2005年のドラフト外でドルフィンズに入団し、そこでOTにコンバートされた。昨年春にはNFLヨーロッパでもプレーしたが、開幕前にドルフィンズから解雇され、パッカーズのプラクティス・スクワッドに加わった。

「マイアミではかけもちでプレーしていて、1つに集中することができなかった。こちらに移ってからは左タックルが僕の仕事で、それだけに専念できているのがいい」とOTトンプソン。ミニキャンプやOTAではDEバジャ=ビアミラを相手に、パスブロッキングの向上に取り組んでいる。まだ波はかなりあるものの、今オフの心境はいちじるしい、とコーチたちは口を揃える。

OTトンプソンの最大の特徴は「長さ」だとキャンペンOLコーチは言う。6フィート6(198cm)の長身だけでなく、腕が長いことが重要なのだ。コンマ何秒でも長く時間的余裕をQBに与えるためには、最初のパンチをしっかり当ててパスラッシャーを少しでも遠ざけることができれば、それだけでかなり有利になる。「ずいぶん落ち着いてできるようになってきた。以前は目の前のことに必死でテクニックなんて全くなかったけど、テクニックもだいぶ身についてきた」と本人。

キャンペンOLコーチは言う。「いま出番が来たとして、彼に先発できる力があるか? たぶん無理だ。それは本人も認めるだろう。しかし彼の成長ぶりは、(トレーニングキャンプで)パッドを着けてプレーするのを早く見たい、とわれわれに期待させてくれるものだ。そこで初めて、本当に成長したかがわかるからね。しかし実際に成長しているのは間違いない」

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