グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年6月 8日

元WRテレンス・マーフィがコーチのインターンに

首のケガのためわずか1年で引退したWRテレンス・マーフィが、コーチのインターンとしてパッカーズに帰ってきている。彼は2005年のドラフト2巡指名ながら、第4週パンサーズ戦で頭から落下して首を痛め、けっきょく脊柱管狭窄症のため昨年春に引退を余儀なくされた。今週月曜日、彼は1年ぶりにランボーフィールドのロッカールームに戻り、仲間から暖かい歓迎を受けている。

この1年間は大学院に通ったり、不動産開発の会社で働いたり、牧師になるための神学校も考えた。「ただフットボールから離れたかったんだ。フットボールは全く見なかったし、話もしなかった。だから友達も話題にはしなかった。新しい趣味を見つけ、ゴルフクラブを買った。それでもハッピーじゃなかった」とマーフィは言う。やはり自分はフットボールに関わっていたいと考え、コーチの道に進むことに決めた。この春から、テキサスの自宅に近いトリニティ・ヴァレー短大でWRとリターナーを教え始めたところだ。

そんな彼に古巣のパッカーズから、インターンシップに参加してみないかと連絡があった。選手としてだけでなく、人間的にも優れていると我々は知っていたからだ、とマッカーシーHCは言う。最初にトンプソンGMから連絡があったときにはコーチの道に進む決心がついていなかったが、先日マッカーシーHCからも誘われて参加を決めた。久々のロッカールームで紹介されると、仲間から"T-Murph"!と歓呼の声が上がった。「フットボールに戻って来られたことが嬉しいよ。一番救われたのは、最初にみんながハグしてくれたことだ。同窓会のようだった」

退団時にマッカーシーHCから言われた「君はいつまでもパッカーだからな」という言葉は嘘ではなかった。「1年も会っていなかったのに、みんなが僕のことを心配し、どうしているかと今も気にかけてくれているのがすごく嬉しい。"T-Murph"と呼ばれるのは久しぶりだよ。僕は引退してただのテレンスに戻っていたけど、フットボールに復帰してまた"T-Murph"だ」

マーフィはQBをプレーしていた高校時代からフィルム・スタディが好きで、コーチの資質はあった。7on7チームでは夜遅くまで母のPCを使ってプレーをデザインした。彼はオフェンス全てのプレーを考え、そのおかげでチームは7on7の州大会まで勝ち進んだ。「どの高校もウチを止められず、ウチのスキームを勉強するために試合を見に来たほどだったよ」とマーフィは嬉しそうに思い出を語っている。

QBとWRの経験のあるマーフィだが、今回パッカーズではエドガー・ベネットRBコーチの下でRB指導を手伝う。将来のため、多くのポジションに精通していることが必要だからだ。「最終的には、オフェンシブコーディネーターになりたい。ディビジョンIの大学とかでね。今回のインターンシップは僕のキャリアにとってすごく大きなプラスになると思っている。選手全員の仕事を知ることができる。EB(エドガー・ベネット)には、知識を吸い取らせてもらうよ、と言ってある」

今週始めからパッカーズのOTAに参加しているマーフィは、トレーニングキャンプも3週間参加し、8月半ばにトリニティー・ヴァレー短大に戻ることになっている。

カテゴリ : Coach/Front Office, Player