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Packers Draft Notebook 3
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年5月 3日
パッカーズのドラフト指名選手についての話題を、今回は6巡cから7巡bの3人について。
- 先発1年目のKデイヴ・レイナーが合格点の成績だったのに6巡cでKメイソン・クロスビーを指名した理由について、マイク・ストックSTコーチは「競争だ」とひとこと。トンプソンGMは、「クロスビーは(ニーズ・ピックではなく)バリュー・ピックだと感じたからだ。彼があそこで残っているとは思わなかった。競争を持ち込む1つの方法だし、キッカーなどスペシャリスト・ポジションには特に大事なことだと思う」と語っている。キッカー補強をするつもりはさほどなかったが、あまりに優秀なキッカーが残っていたため指名した、という事情のようだ。
- Kクロスビーはキッカーとしては今年のトップとの前評判が多かったが、けっきょく3番目での指名となった。「6巡で指名されるのは、正直ぼくが夢見たようなことではなかったけれど、素晴らしいチームの一員となれたことは嬉しい。指名された瞬間のファミリーの(喜ぶ)様子を見たのは、これまでで最も素晴らしい出来事だった」
- 昨年KクロスビーのFG成功率が下がったのは、60yds級のロングFGトライが多かった(50yds超を9回蹴らされた)ためで、そのような無理をさせたヘッドコーチの方にも責任がある、という見方も多い。4年間通算で50yds以内からの成功率は84.4%で、昨季も89.4%の高い好成績を残している。
- Kクロスビーは、「ロングFGやキックオフでオーバーキック(無理に強く蹴るの意か?)する」という指摘もある。「キックオフの技術に問題があることが、試合のテープでなくコンバインで明らかになった」というスカウトも。
- 7巡a指名のRBデショーン・ウィンはコーチと問題を起こして出場停止を喰らったことがある。トンプソンGMは、「彼は悪い人間ではなく、人格面のリスクがあるとは我々は思っていない。ただ、フロリダ大で何度かルールに従わなかった、ということだ」と説明している。おそらく、リスクがあっても7巡なら、と判断したのだろう。
- RBウィンは232ポンドのサイズがあるので、パッカーズはフルバックとしても試す意向を明らかにしている。エドガー・ベネットRBコーチは、「フィールド上のこともフィールド外のことも、我々は十分に調査して熟慮した結果、魅力ある選手と判断して指名した。ヴァーサタイルな才能があるので、おそらくハーフバックとフルバックを兼ねることも可能だろう」
- RBウィン本人は、「僕のしたことについていろいろな噂が出回っていて、自分ではどうすることもできない。ただ実際に会った相手には、正しい印象を持ってもらおうと努めている。僕の悪い噂を聞いていても実際に会う以上は、フェアなチャンスをもらいたいと思うだけだ」と語っている。
- RBウィンが事件を起こしたのは2005年のキャンプでのこと。練習中に携帯電話で話していて指示に従わなかったのが2005年開幕戦出場停止の理由と言われているが、本人によると駐車ステッカーのちょっとした問題が原因、とのこと。そのためか、彼は事件後はメディアと話をしなくなったらしい。「新任ヘッドコーチだったし」とRBウィンは語っており、規律を引き締めるためのスケープゴートにされたと言いたい様子だ。
- RBウィンを酷評するスカウトたちのコメントをまとめると、才能はあるがハードに走らない、食うのは好きだが体調管理に興味がない、不真面目、やる気に欠ける、悪いヤツじゃないが精神的にタフでない、などなど。
- 昨季のRBウィンはシーズン中盤にヒザを捻挫、終盤には肩を痛めたため、シーズン後半のキャリー数が大幅に減り、けっきょく124回630yds(平均5.1yds)ラッシングに留まった。
- 7巡b指名のTEクラーク・ハリスについて、トンプソンGM。「彼は非常によいパスキャッチャーだ。ルート・ランニングの能力もとても高い。デカい選手だが、おそらくブロッキングは少し改善する必要があるだろう。あの順位としては、十分価値のあるピックだったと思う」
- TEハリスについてはレシービングTEとしての実績を評価して「4巡か5巡」と評価したスカウトがいた一方で、「ドラフト外」と酷評したスカウトもいて、かなり評価が分かれる選手のようだ。Wonderlicテストが40点と素晴らしく、全ドラフト選手中2位か3位の高得点。
- TEハリスがロングスナッパーもできるのはプラスだが、「球速が足りない」と評するスカウトもいる。もし3番手TEとしてロースターに残れれば、1年か2年修業していずれLSロブ・デイヴィスの後継者となる可能性も出てくる。ロングスナッパーが他のポジションも兼務できれば、ゲームデイの45人ロースターを編成するのに余裕ができる。
- ロングスナップについてTEハリス本人は、「スナップは大好きだ。僕はプライドを持ってやっているし、キャッチ練習などと同じぐらい練習している。NFLに入っても同じようにロングスナップできればいいと思っている」