グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年3月20日

ランボーフィールドの芝

新型の天然芝を導入する工事がランボーフィールドで進んでいる。$2.5ミリオンから$3ミリオンほどの費用をかけるこの工事は、1月下旬から始まって5月後半には終わる予定だ。DD GrassMaster というハイブリッド型の芝で、天然芝の中に3%だけ人工芝が混じって補強する形になっている。

これまでの天然芝との違いが少ないだけに、人工芝のように「ほとんど傷まない」というわけにいかないのが難点だ。昨年秋にNFL選手会が実施したフィールド状態の選手アンケートでは、同じくDD GrassMaster を採用しているスティーラーズのハインツ・フィールドが最下位で、イーグルスのリンカーン・フィナンシャル・フィールドは下から6番目だった。スペインのレアル・マドリッドなども一度これを採用してから100%天然芝に戻したという。さらに北に位置するランボーフィールドで、厳冬期の芝の状態は大丈夫なのだろうか。

「フィラデルフィアやピッツバーグそれに海外のチームは、我々よりも2つか3つは多く試合を行うからね」とテッド・トンプソンGM。2006年のハインツ・フィールドはスティーラーズ戦に加えてピッツバーグ大が7試合、高校が5試合、それにコンサートも行われた。リンカーン・フィナンシャル・フィールドはテンプル大が4試合、サッカーが1試合、コンサートが数回あった。ランボーフィールドは大学も高校も使わず、コンサートも基本的には断っているため、使われるのはプレシーズンを含めて10試合 + ファミリーナイトのスクリメージだけ、と言っていい。

パッカーズは2005年に、練習用のクラーク・ヒンクル・フィールドに DD GrassMaster を導入し、選手やスタッフの評判はすこぶる良かった。「以前よりずっといいよ。大好きだ。はがれてこないし、滑らない」とDEアーロン・キャンプマンは言う。ボブ・ハーラン会長は、「テッドがランボーフィールドへの導入を決めた理由の1つは、暴風雨の後にヒンクルとランボーの両方に立ったグラウンド・クルーの反応を見たことだった。ランボーでは足が沈み込むほどなのに、ヒンクルではもう乾いている。このように、ヒンクルで使った経験を元にテッドは決めたのだ。誰もがヒンクルの芝を気に入っていた」

シーズン中に天然芝から"FieldTurf"に変更したペイトリオッツが昨年は話題になったが、パッカーズやスティーラーズが FieldTurf を選ばないのは、多少コンディションが悪くてもやはり天然芝を使いたいからだ。スティーラーズのオーナー、ダン・ルーニーは 「我々も(人工芝に)することは可能だったが、それで失うものもある。自然の芝の上でプレーすること、優れた安全なフィールドでプレーするという基本的な部分を失うことになってしまう」と語っている。

カテゴリ : Lambeau Field