グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年3月13日

アンドリュー・ブラント副社長のインタビューから

アンドリュー・ブラントがパッカーズに加わって8年。選手サラリーとサラリーキャップ管理の責任者であり、契約交渉も担当する。その優れた手腕を評価されて、2001年秋には副社長に昇進した。かつてはスポーツ・マネジメント会社"ProServ"に所属してNFLやNBA選手の代理人となり、またワールドリーグ(NFLEの前身)のバルセロナでGMも務めたユニークな経歴の持ち主だ。

ボブ・ハーラン会長も、かつてGM補佐として交渉担当を務めたことがある。ブラントもその多彩な経験を活かして、いずれはパッカーズの社長になるだろうという声も多い。仕事柄いまの時期は多忙を極めているが、先週の中ごろにインタビューに答えてくれた。

Q. 今年のFA市場での高額契約の連発には驚いた?

驚いてはいない。フリーエージェンシーの初めに派手なことをやりたい、という強い魅力は常にあるものだからね。おそらくFA制度ができた頃からそうだろう。ビッグネームを追いかけて仕留める魅力は変わらずにある。今年のサラリー高騰に驚いたか? ある意味ではイエスだが、ある程度予想していたことでもある。ある選手が複数チームから求愛されれば、それは金鉱を掘り当てたようなものだから。

Q. RBグリーンのテキサンズとの契約額には驚いた? また、このことでFAやドラフト戦略にどのような変更が?

それはテッド・トンプソン(GM)に聞いてもらった方がいいだろうね。我々はFA期間に入ってもアーマンと常に連絡を取り合っていた。彼が(テキサンズからオファーされて)決断を下すときが来たのも、我々はよく承知していた。日曜日、息子の10歳の誕生パーティーの最中だったよ。

Q. 昨年のチーム成績向上に加えてこれだけのキャップの空きがあるので、「ドラフト重視のチーム作り」の方針から離れて「いま勝つ」へと向かう? それとも今までどおり?

どのようなフィロソフィーでチーム作りをするか、決め付けてしまうのはよくない。チームのために最善のことをするだけだ。陳腐な決まり文句に聞こえるかもしれないが、より大きな利益を常に目指すだけ。その「利益」には現在も将来も含まれていて、決して二者択一ではない。両方を同時に狙うことも可能だと僕は思っている。「今年狙う」とばかりに思い切ったことをして、けっきょく失敗に終わってチームをバラバラにしなければならない、そんな球団をいろいろと見てきた。我々がそういうことを望んでいないのは確かだ。

Q. 大金が飛び交う中で財布のヒモを締めてじっとしているのはつらいのでは?

自分たちのプランを信頼しなければならない。去年の今ごろだって我々は同じように財布のヒモを締めていて、ドラフトの2日前、4月末にCBチャールズ・ウッドソンと大きな契約をした。今はまだ3月の初めだ。時間はたっぷりある。

Q. ランディ・モスのトレードの噂が伝わってきています。そのようなトレードをする場合、どのような話し合いをするのでしょう?

特定の選手やトレードについて、私はコメントできない。ある選手を獲得する可能性を考えるとき、ウチはトンプソンGMとみんなでプランを話し合う。私自身はサラリーキャップや将来のことについて、考えを述べる。どの組織でも大事なのは全員が1つの考えでまとまることだ。管理部門、コーチ陣、人事部門、キャップマネジメント、その他がね。

Q. ウィリアム・ヘンダーソンのように、長いあいだ在籍して大きな貢献をしてきた選手と別れるような場合、友情と仕事を分けるのが難しいのでは?

そう、大変なことだ。自分の友人たちだからね。彼らも僕の仕事のことは理解してくれている。でも、個人的な感情があるのも確かだ。交渉を担当する私の立場では特に、仕事と友情を分けなければならない。彼らとはとても長い付き合いだ。ウィリアムは、8年前に私がここに来たときからいる数少ない選手だった。私がパッカーズに来て初めてした仕事の1つが、ウィリアムとの契約延長だったんだ。

カテゴリ : Contract/Personnel, Team/Organization