グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年2月17日

DEキャンプマンのプロボウル日記 4

NFCチームは、僕とDEジュリアス・ペッパーズ(CAR)とDEウィル・スミス(NO)の3人がローテーションした。6プレー出て3プレー休む、これを試合じゅう繰り返した。僕は左DEを主にプレーしてOTマット・ライト(NE)やOTマーカス・マクニール(SD)と対戦した。選手が常に入れ替わるのがこの試合の特徴。普段なら特定の相手をどうするかゲームプランを立てるものだけど、今回は相手が何をしてくるかわからず、相手もこちらのことがわからない。それもまた面白い。

僕のタックルの多くはテイルバック相手のもので、サックはなかったけど、何度か良いプレッシャーをかけられてよかった。自分としては絶好調ではなかったけど、それはみな同じだろう。プレーオフ終盤までプレーしていた選手たちもいて、彼らはすごく疲れていた。最高のパフォーマンスを示すような場でなく、互いに親交を深めつつ競い合うための機会だ。

AFCのマット・ライトは本来左タックルなのに慣れない右タックルをプレーしていて、「クソッ、右サイドは最悪だ」と毒づいているのが聞こえてきた。思わず噴き出してしまったら、むこうもそれに気がついたようだ。あるプレーでは、スピードラッシュが来るものと彼は構えたが、こちらがいわゆる"long-arm stab"を仕掛けたので彼は右に倒れてしまい、僕はQBマニングをヒットした。ぎりぎりでボールを投げた後だったのでサックにはならなかった。OTライトを助け起こすと彼は笑って、まるで僕がヒットすべきじゃないかのように「おいおい」とか言っていたのが可笑しかった。マニング自身はノックダウンされたのが不愉快な様子だったので、サイドラインに戻ると仲間からいろいろと聞かれて、それも妙な体験だった。

試合前の2日間はコミュニティ関連のイベント出席が奨励されていたので、僕は海兵隊を訪れることにした。ハワイ、特にオアフ島にはたくさんの軍隊が駐屯しているので、そのうちのいくつかを訪れ、素晴らしい経験ができた。イラクやアフガニスタンに行くために訓練をしている海兵隊員もいて、その多くは10代の終わりか20代の初めといったところ。彼らと握手し、目を見て真剣に話をし、僕らが応援していることを伝える機会が持てたことに感謝している。

実は、そこで大きな名誉を手にすることができた。今回の訪問はある大尉が同行してくれて、とても仲良くなった。大尉の階級章は二本線で、彼の制服の袖にもそれがついている。最後に車で送ってくれたとき、「滅多にしないことなのだが、誰かを本当に称えたいとき、敬意を払いたいときにはこれを渡すんだ」と彼は言って、記章の二本線のうち1つを外して僕の帽子に着けてくれたんだ。僕には非常に畏れ多いことだったし、ありがたいことだった。まさに特別な瞬間だった。

フットボール選手と彼らを比べるのはおかしいが、チームという面では似通った部分もある。陸軍には陸軍の、海兵隊には海兵隊の文化があって、それぞれ大きなプライドを持っている。フットボールチームにもそれぞれの文化があって、パッカーズとかヴァイキングスといったチームに所属できて嬉しいと選手たちはそれぞれ思っている。

今回ここに来られる機会が持てたことをどれだけ感謝しているか、みなさんにお伝えしたい。僕も家族もとても恵まれていると思い、できるだけ楽しもうといろいろトライしてみた。このようにシーズンを終えられるのは素晴らしい。さあ、リセットボタンを押して最初からやり直す時だ。

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