グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年2月15日

CBアル・ハリスが契約延長に合意

実力のわりに安いサラリー(CB中でNFL27位)に昨年から不満を示していたCBアル・ハリスが、このたびパッカーズとの契約延長に合意した。もともと契約は2009年まで残っていたが、その3年間のサラリーおよびボーナスが計4ミリオンほどアップし、さらに2011年まで契約が延長されている。ただし契約ボーナスはなく、ロースターボーナスやインセンティブを増やして将来的なリスクの少ない内容となったようだ。

興味深いのは延長部分の2010年と2011年のサラリー設定で、年齢(30代半ばとなる)による衰えを考慮して、$2.4ミリオン、$1.75ミリオンと下がっていく仕組みなのだ。一般に大型契約ほど無茶なバックロード型となりやすく、高額サラリーのために実績あるベテランを放出せざるをえなくなるものだが、この金額なら彼が3番手CBに後退しても無理なく支払える額だ。これはハリス側が提案したプランらしく、「チーム側は 『ワォ、彼は本当にここで最後までプレーする気なのだな』 とわかっただろう」と代理人は話している。

今春FAとならない有力選手の中で、契約延長が課題となっていたのはCBハリスとLBバーネット。昨年は自由参加のミニキャンプを全て欠席し、今年はさらに問題が大きくなる懸念もあったハリスだけに、早く落着したことは補強プランのためにも大きなプラスと言えそうだ。昇給とはいえ契約ボーナスがないため、いつ放出することになってもサラリーキャップ面のリスクが少ないのもありがたいところ。

アル・ハリス本人が電話インタビューに応えたのは、地元フロリダで息子(11歳)を学校に送っていく途中のことだった。「以前から言い続けてきたことだが、僕はとんでもない金額を望んでいたわけじゃない。ただ自分の働きに対して正当な報酬がほしいだけなんだ。契約に合意できて今は満足してる。きわめて満足してるよ。僕はただきちんと評価されていると感じたかった。そしてNFLでは評価とは給料だからね。誰にとってもいい結果になったと思う」

トップクラスのCBとして有力WRたちをシャットアウトしてきたハリスだが、契約期間がまだ3年も残っていたこと、そして32歳という年齢が交渉上大きな不利なのは自覚していた。「(3年も残っている選手が給料で文句を言うのは)不文律に反することではあるけれど、チーム側は常に相手のトップレシーバーに僕をつけてきたんだから。ただ、チームを乱すような騒ぎにはしたくなかった。今度の契約も、シンプルで、控え目で、現実的な数字だ」

「シーズンの初めごろは、正当に評価されていないと感じていた。でもシーズンが進むにつれてコーチたちは、(CBウッドソンと均等ではなく)僕が相手のトップレシーバーを相手にするようにしていった。そしてある日練習に行く途中でテッド(トンプソンGM)が僕を脇に呼んで、『約束はできないが、我々は君の希望を決して忘れたわけじゃない』と話してくれた。そうされたら、こちらも敬意を払わなきゃいけない。(契約が3年残っているからと)知らん顔をすることだって彼はできたんだから」

「自分はフェアにやりたい、という(交渉の)方針を代理人に伝えた。グリーンベイ・パッカーであり続けるために、できるだけイージーな契約にしたかった。いいチームになりつつあると思っているからね。シーズン終盤のようなプレーができれば、ウチはきっとよくなるよ」

カテゴリ : Contract/Personnel, Player