今年パッカーズからフリーエージェントになる選手は下表のとおり。無制限フリーエージェント(UFA)は、どことでも好きに契約できる通常のフリーエージェントのこと。いっぽう制限つきフリーエージェント(RFA)は制約があって移籍実現は難しく、所属チームの提示した1年契約にサインして来年UFAとなるのが一般的なパターンだ。詳しくは用語集やオフシーズンの流れを参考のこと。
今年のFA期間は3月2日にスタート。2007年のサラリーキャップ額は、昨年より$7ミリオンほど増えて$109ミリオン前後になるものと予想されているが、まだ確定していない。キャップを超過しそうなチームは、FA期間が始まる前日までにやりくりして必ずキャップ額以内に収めなければならない。ただし、この2年間でキャップ額が$24ミリオンも増えたため、今年はキャップに余裕のあるチームが多い。そのため、FA予定の選手であっても期間前に再契約することが多そうで、実際にフリーエージェントとなる大物選手の数は少なめと予想される。供給が少なくなるため値段も高くなりそうだ。
主力にFAの多かった昨年とは違い、今年のパッカーズのFAリストはかなり地味で、RBグリーンとDEジェンキンズ(RFA)を除けば、さほど重要でない控え選手ばかりだ。個々のFA予定選手については次回くわしく紹介する予定。
Green Bay Packers 2007 Free Agents | ||||
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Name | Pos | 種類 | Age | 備考 |
Ahman Green | RB | UFA | 30 | 大ケガから復活して1059ydsラッシング。RBだけに耐用年数が心配で、契約交渉でモメるとしたらその点。世代交代の時が近づいているのは確か |
Todd Bouman | QB | UFA | 34 | QBロジャース負傷のため急きょ2番手として加入。年齢からして再契約はなさそう |
David Martin | TE | UFA | 27 | シーズン中盤までは好調だったが、結局今年もまたケガで尻すぼみに。ぬるま湯体質の典型 |
Donald Lee | TE | UFA | 26 | 33キャッチを記録した2005年の活躍から大幅に後退。優れたアスリートだが落球率23%は一体どういうわけか |
Tyson Walter | T/G | UFA | 28 | デプス強化のため11月末に加入。どこでもこなせる器用な選手だが、再契約の可能性は低そう |
Kenderick Allen | DT | UFA | 28 | 大型のランスタッファーだが足の骨折でIR入りし、出場わずか2試合。デプスはあるので再契約は不要かも |
Ben Taylor | LB | UFA | 28 | 開幕直前でLBポピンガに先発の座を奪われる。再契約するとしたらベテラン最低額付近 |
Tracy White | LB | UFA | 25 | 先発を脅かす力はないが、スペシャルチーマーとして貴重な戦力になっている |
Rob Davis | LS | UFA | 38 | チーム最年長のベテランロングスナッパー。衰えはあまり見られず、すでに契約延長済 |
Cullen Jenkins | DE | RFA | 26 | DEバジャ=ビアミラを押しのけてスターターに昇格。インサイドからのパスラッシュも魅力で、いずれ長期契約は必至 |