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Packers Statistics Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年1月16日
主にJournal Sentinel紙の記事から、チーム内のさまざまなスタッツを紹介する。多くは同紙独自の集計によるもので、NFLが公式に記録していないジャンルばかり。
- 相手ディフェンスがブリッツ(5人以上でパスラッシュ)をかけたのはパスプレー全体のわずか21.8%で、1998年の集計開始以来最も低かった。6人以上でのラッシュは4.7%。相手は4メンラッシュで十分にプレッシャーがかかり、パッカーズはパスプロ不安でブロッカーを増やさざるをえなかった。相手が多人数で守っているところを少人数のレシーバーが走るのだから、フリーになれないのも無理はない。
- LGカレッジは左タックルをしたとき(ドルフィンズ戦でDEテイラーに2サック)を除き、サックを一度も許さなかった。以下、Cウェルズ(0.5サック)、RTタウシャー(1)、LTクリフトン(2)、RGスピッツ(3)、RT/RGモール(4)の順となっている。TEフランクスの責任が3回、QBファーヴが2.5回。
- QBへのサックとノックダウンとハリーを合わせた「プレッシャー」のカテゴリーでは、OLの責任によるものが昨年の106回から96.5回に減少している。集計開始以来最少だったのは2004年の64回とのこと。
- プレッシャーを許した回数では、RT/RGモールの23.5回が最多。以下RGスピッツ(19.5)、LGカレッジ(19)、LTクリフトン(14)、Cウェルズ(11)、RTタウシャー(9.5)、TEフランクス(9.5)の順となっている。
- ランが1yds以下しか出なかったプレーを"Bad Run"と規定する。そのバッド・ランの原因となった回数ではRGスピッツが最多の17.5回。以下、Cウェルズ(17)、LGカレッジ(14.5)、LTクリフトン(12)、RT/RGモール(10)、TEフランクス(7.5)、RTタウシャー(7.5)、FBマイリー(6)の順となっている。
- シーズン終盤戦の放送中に、「パッカーズは1stダウンでのラン獲得ydsがNFL最下位」という数字が紹介されていたが、最終的な順位がどうなったかは不明。
- パス落球はチーム合計43回で昨年よりも18回多く、2002年以来最多。
- RBグリーンがキャリア最悪の8落球を犯し、落球率12.7%もチーム最悪。昨年までの3年間は合計でわずか6回しか落球していなかった。
- 最も落球率が低かったのはRBヘロンの2.9%で、わずか1回しか落としていない。2番目はWRドライバーの3.5%で、これはキャリアベストの数字。3位以下は、WRジェニングス(4.9%)、WRルヴェル・マーティン(7%)、TEデヴィッド・マーティン(8.6%)、TEフランクス(11.3%)となっている。
- 平均ランアフターキャッチではWRジェニングスがドライバーを上回って5.51yds。以下、WRドライバー(4.95)、WRルヴェル・マーティン(4.91)となっている。ドライバーの4.95ydsはキャリア最高で、ウェストコーストオフェンス時代に入って以来のエースWRとしては、1998年のWRフリーマン(7.3)、1995年のWRブルックス(5.1)に次いで3番目の好成績。
- QBファーヴの18TDパスのうち、タイトエンドへのTDパスはわずか2回だけで、シーズン後半は一度もなかった。また、シーズン後半に20ydsのTDパスは5回あったが、1回(WRルヴェル・マーティン)を除いて全てWRドライバーへのパスだった。
- QBファーヴの平均リリースタイムは3.05秒で、2001年以来最短。パスプロが不安定なためにクイックパスを増やさざるをえなかった。
- QBファーヴの18インターセプトからの失点は41点で、2005年の82点から半減した。
- 18インターセプトのうち、ショットガンからのパスが9回で最多。5ステップドロップからが4回、3ステップドロップが3回、1ステップドロップが1回、ブーツレグが1回。
- 18インターセプトのうち、相手にリードされていた場面が11回、同点が1回、リードしていたのが6回。13回が試合後半のもの。敵陣でのものが半分の9回、うち敵陣レッドゾーンが4回。相手がブリッツしていたのはわずか2回だった。
- 試合のオープニングドライブで得点できたのはわずか4回だけで、3TD、1FGの24得点。いっぽう相手のオープニングドライブは6回で得点され(3TD・3FG)、30失点。
- パッカーズがターンオーバーバトルで相手を上回った試合は6つで、そのうち5試合で勝利を収めている。
- ディフェンシブラインはローテーション起用されるが、その中でチーム最多出場はDEキャンプマンの93.2%。シーズン後半に限れば97.6%の高率で、いかに彼が欠かせない存在であるかを示している。シーズン93.2%は1999年のDEヴォニー・ホリデイが94.1%出場して以来。今季の2番目はDEバジャ=ビアミラの71.7%だが、先発から降格された終盤4試合に限ればわずか48.8%。3番目以降はDTピケット(61.8%)、DTウィリアムズ(54.6%)、DE/DTジェンキンズ(38.7%)、DTコール(38.6%)と続いている。
- パッカーズDL陣のタックル数はDEキャンプマンがダントツだが、タックル数を出場スナップ数で割ると、DTピケット(7.0スナップに1タックル)、DTコール(7.6)、DE/DEジェンキンズ(8.4)、DEキャンプマン(8.6)の順となっている。
- 相手QBへのサックとノックダウンとハリーを合わせた「プレッシャー」では、やはりDEキャンプマンの55回が最高。プレッシャー数を出場スナップ数で割ると、1位はDE/DTジェンキンズ(15.5スナップに1回)、2位がDEキャンプマン(17.7)、以下DEモンゴメリー(19.7)、DEバジャ=ビアミラ(20.8)、DTウィリアムズ(28.5)となっている。
- ロスタックル回数ではLBバーネットが5.5回でチーム最多。2位はLBホークとDTピケットとDTコールが3.5回で並んでいる。
- ミスタックル回数ではSマニュエルの15回が最多だが、チーム最多が15回というのは過去8年間で最少とのこと。2位以下はLBバーネット(13)、Sコリンズ(8)、CBウッドソン(8)、LBポピンガ(8)、LBホーク(7)、DEバジャ=ビアミラ(6)、CBハリス(6)、DEキャンプマン(5)となっている。
- DEキャンプマンはソロ・アシスト合わせて113タックルを挙げ、パッカーズDL選手としては史上最多(パッカーズがタックル数の記録を始めたのは1975年から)。これまでの球団記録は、1983年のDEエズラ・ジョンソンの107タックル。
- LBホークはソロ・アシスト合わせてチーム1位の155タックルを挙げ、ルーキーとしては1979年のLBリッチ・ウィンゴの166タックルに次ぐ球団史上2位。
- パッカーズディフェンスがブリッツをしたのはパスプレー全体の24.5%で、昨年の30.9%から下がり、2002年(エド・ドナテルDC)の19.7%以来の低さとなった。6人以上のラッシュは7.7%でこちらも昨年の12.5%から大幅ダウン。DEキャンプマンをはじめとしてフロント4のパスラッシュがよくなったことに加え、DB陣にポカが多くて一発が怖い、という事情もありそうだ。
- インターセプトとファンブルフォースとファンブルリカバーを合わせたターンオーバー・プレーの回数では、CBウッドソンの12回がダントツのチーム1位。2位はLBホークとSコリンズが5回で並んでいる。
- CBウッドソンの8インターセプトは、パッカーズのCBとしては1986年のCBマーク・リーが9INTを記録して以来の好成績。CBがチームトップのインターセプトを挙げたのは1997年のCBタイロン・ウィリアムズ(7INT)以来のこと。上記のターンオーバー・プレー12回は、1993年にSリロイ・バトラーが同じく12回を記録して以来。
- パッカーズディフェンスが20yds以上のビッグプレーを許したのは今季60回で2005年よりも14回多く、過去11年間で2番目の多さ。2004年の81回が最多。
- 20yds以上のビッグプレーを許した回数では、CBウッドソンとLBバーネットがそれぞれ8回ずつでチームトップ。以下LBホーク(7.5回)、CBハリス(5.5回)、Sマニュエル(5回)、Sコリンズ(5回)、CBデンディ(5回)、CBキャロル(4回)となっている。
- TDパスを許した回数ではSマニュエルの5.5回が最多で、1994年の集計開始以来パッカーズのセーフティとしては最多のこと。以下、LBバーネット(4.5回)、Sコリンズ(4回)、CBウッドソン(3.5回)、CBデンディ(2.5回)、CBキャロル(2回)、CBハリス(1.5回)、LBホッジ(1回)、LBホーク(0.5回)。LBポピンガはゼロ。
- オフェンスの反則回数(ディクライン除く)では、LTクリフトンとLGカレッジが6回ずつで最多。3番目以下は、RT/RGモール(5)、Cウェルズ(4)、TEフランクス(4)、RGスピッツ(3)、WRドライバー(3)、RTタウシャー(2)、FBマイリー(1)の順となっている。RB陣の反則はゼロ。WRドライバーの3回はキャリア最多。LTクリフトンは過去3年間で29回も反則していたので、大きく改善されたと言える。
- ディフェンスの反則回数(ディクライン除く)では、CBハリスの6回が最多で、以下CBウッドソン(5回)、LBバーネット(4回)、LBホーク(4回)、DEキャンプマン(3)、DTウィリアムズ(3)、DEバジャ=ビアミラ(2)、LBポピンガ(2)、CBキャロル(2)の順。DTピケットとDTコールとSコリンズは一度もなかった。