グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年1月13日

Pジョン・ライアンの2006年

「人生を変えるような4ヶ月間だった」と語るのはカナダ人パンターのジョン・ライアン。CFLからNFLに移ってパッカーズの正パンターの座をつかんだが、シーズンの真っただ中に父を失った。8月のプレシーズンの頃に末期がんの宣告を受け、闘病の末に12月1日に父ボブはこの世を去ったのだった。亡き父の希望もあって、彼は欠場することなく最後まで出場を続けた。(記事1記事2記事3

滞空時間などまだかなり不安定だが、パント平均44.5ydsはパッカーズ史上3位の成績だった。「今シーズンの出来を自分で評価するなら"B"をつける。アップ&ダウンがたくさんあった。フットボールのことだけじゃなくてね。私生活であのようなことがあって、プレーに影響しないつもりでいても、実際はそうはいかなかった。人生最悪の時には、フィールドでも最悪の出来になってしまったんだ」

長いシーズンを終えたライアンは、今は故郷カナダのサスカチュワン州都レジャイナに戻り、非常に仲のよい家族に囲まれて過ごしている。そばで最期を看取った家族たちとは違い、今になって父の不在が身にしみるのだと彼は言う。「2ヶ月かけて心構えができていただけに、父が死んだときもショックはさほどではなかった。でも父がいなくなったここに帰ってくれば、以前と全く違った感じがやはりするよ。今でもときどき、『オヤジにこれ言わなきゃ』 とか 『どうやるのか聞いてみよう』 などと思ってしまう。そうして、もう二度と父から何かを教わることはできないことを悟るんだ」

2月4日には弟スティーヴと一緒にマイアミでスーパーボウルを観戦する予定だが、今は久しぶりの故郷レジャイナで、毎日スポーツクラブに通ってトレーニングを続けている。ただ、どうしても帰宅が遅くなってしまうのは、あのグリーンベイ・パッカーズでの暮らしがどういうものか、誰もが話を聞きたがるからだ。

「NFLでプレーするのは長いあいだ僕の夢だった。かなえたのは自分の夢だけじゃない。レジャイナのアマチュア・アスリートたちが夢に見てきたことを、彼らを代表してかなえたんだ。ホッケーチームや少年フットボールのチームメイトのみんなと話をした。『試合をいつも見てるよ。オレはこいつを知ってんだぞ、とみんなに自慢してるんだ』 と言ってくれる。みんなが自分の試合を見てくれて、夢を共有してくれるのは素晴らしいことだと思う」

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