過去の記事 |
2006年 >
09月 >
Packers 21 - 35 Titans
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年9月 3日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Titans (1-3) |
7 |
7 |
14 |
7 |
35 |
Packers (1-3) |
7 |
0 |
0 |
14 |
21 |
高校フットボールが金曜夜に行われることに配慮しての金曜デーゲーム。そのため直前までチケットの売れ行きは芳しくなかったが、けっきょく69,132人もの観客動員があった。
先発両CBを温存したパッカーズの1stチームディフェンスは、わずか1シリーズ6プレーでパントに追い込んで退場。1stチームオフェンスも、わずか2プレーで92ydsのTDドライブを決めて退場。その後は攻守スペシャルチームともつまらない反則やミスだらけでほとんど見るべきものはなく、終盤にRBノア・ヘロンの活躍でようやくスタジアムが盛り上がった。
この日最大のニュースは、ルーキーのWRグレッグ・ジェニングスがスターターに昇格し、自ら89ydsレセプションの祝砲を上げたこと。新人WRが(一時的な代役でなく)スターターとなるのは、1988年1巡7位入団のWRスターリング・シャープ以来だ。もうひとつ、LBブレイディ・ポピンガがLBベン・テイラーに代わってストロングサイドで先発出場したが、こちらは恒久的な昇格とはまだ言えない。それでも接戦になってきたのは間違いなく、この試合の分析も含めてこれから決定が下されることになる。
最終ロースターカット期限は試合翌日の午後3時(現地時間)に迫っている。タイタンズ戦終了から20時間のうちに、20人ほどを解雇して53人ロースターを決めなければならない。ただそこで開幕ロースターが確定するというわけではなく、他チームから解雇された選手を拾って入れ替えたり、トレードで補強することもありうる。キャンプ終盤から開幕までは1年のうち最もトレードの盛んな時期のひとつで、主にロースター底辺クラスの選手を、選手同士の交換、または将来のドラフト下位指名権との交換など、活発に交渉が行われている。
- プレシーズン4試合を通して主力クラスにケガ人が少なかったのは朗報。DE/DTケニー・ピーターソンが第1Qに足首(もともと痛めていた箇所が悪化)を痛めて退場したが、他にはいなかったようだ。
- QBブレット・ファーヴ率いる1stチームオフェンスは、わずか2プレーで92ydsのTDドライブを成功させ、予定通り1シリーズだけで退いた。QBファーヴは1/1、89yds。RBグリーンは1回3yds、1TD、1ランボーリープ。
- QBブレット・ファーヴ。「非常にポジティブなプレーが2つ出て得点できた。グレッグ(ジェニングス)は素晴らしいプレーをした。しかしウチはやるべき仕事がたくさんある。もっとプロテクションをよくしなければならない。もっとランが出なければならない。ランが出なければ勝つことなどできないからね」
- QBアーロン・ロジャース率いる2ndチームは第2シリーズから出場したが、前半いっぱい出場したタイタンズの1stチームディフェンス相手に手も足も出ず、前半はわずか26ydsしかオフェンスが進まなかった。ランが出ないため3rdダウンに追い込まれてはきついプレッシャーを受け、プレーを崩されることの繰り返し。後半は多少進むようになり第4Q最初にはようやくTDドライブ。QBロジャースは8/15、81yds、1TDと試合の4分の3に出場したのにヤーデージが足りなすぎる。3rdダウンコンバージョンもQBロジャースが出ている間は0/10だった。
- QBイングル・マーティンは第4Q残り12分から登場して3シリーズプレーした。最初のドライブはRBヘロンの23ydsランなどで敵陣ゴール前に進むがTDが奪えずギャンブルも失敗。次のドライブはインターセプト。試合終了直前のドライブはラン・パスともにRBヘロンの活躍で、ようやくタッチダウンに結びついた。
- 2番手RBとして登場のRBナジェ・ダヴェンポートは4回9yds。3番手のRBサムコン・ガドーは14回36yds。1・2・3番手RBを合わせて19回48yds(平均2.5yds)と、昨年と変わらぬ不振が今年のプレシーズンも続いている。
- 最後に登場したRBノア・ヘロンが12回65ydsの活躍を見せたためチームスタッツ上は118ydsと格好がついたが、両軍とも開幕ロースターに残れないような選手ばかりでは、ランブロックが頑張ったと言えるのかどうかわからない。それでもヘロンにとっては、開幕ロースター入りに向けて精一杯のアピールができたのは確かだ。
- ついにWRグレッグ・ジェニングスがファーガソンから先発の座を奪い、いきなり最初のプレーで89ydsのパスレセプションを見せた。プレシーズンで328ydsレセプションはNFL1位だ。「彼のプレーにはルーキーらしさというものが感じられない。効果的なプレーをする。彼のことは我々みなが喜んでいる。大事なのは、この目で見たことを信じるということだ。彼は私に信じさせた」とジャゴジンスキーOC。
- スターターの座を失ったWRロバート・ファーガソンは、やはり平静ではいられない様子。「このチームで長く戦ってきただけに、やはりショックだ。スターターの肩書きがほしいか? もちろんそうさ。この決定に賛成か? 賛成できない。でも僕は事を荒立てるつもりはない。自分の仕事をしていくだけだ。決めるのはコーチたちだから」
- キャンプ練習では好プレーを見せながらも試合では出番に恵まれなかったWRルヴェル・マーティンだが、ようやくチャンスをもらって3回26yds、1TDを挙げた。また、他のパントリターナーがミス続きだったため、練習をしたことのない彼がキャッチ力を買われて投入され、3ydsリターン。
- 先発OLは先週と同じく左からLTクリフトン、LGスピッツ、Cウェルズ、RGモール、RTタウシャー。
- 2ndチームOLとなっても練習のため両ガードは残り、左からLTカレッジ、LGスピッツ、Cホワイト、RGモール、RTコストン。相手1stチームディフェンスを相手にしたこともあり、ランブロックもパスプロも散々な出来だった。
- 後半最初から登場の3rdチームOLは(おそらく)LTカレッジ、LGトレイナー、Cホワイト、RGペコー、RTモール。RGトニー・モールは右ガードとして出場しただけでなく、3rdチームでは右タックルとして起用され、けっきょく1試合フル出場だった。コーチは「人数が足りなかったため」と説明しているが、控え右タックルとしての能力を見たかったのかもしれない。
- DTはライアン・ピケットとケンドリック・アレンが先発。ピケットの相棒は毎試合変わった。アレン、コリン・コール、コーリー・ウィリアムズ、カレン・ジェンキンズの誰をスターターにするのか全くわからない。とはいえDT陣は頻繁にローテーションするので、誰が先発でもプレー機会はさほど変わらない。
- ストロングサイドLBとしてベン・テイラーでなくブレイディ・ポピンガが先発。2ndチームでもそのまま出場していたようだ。LBポピンガをスターターにするというより、1stチームでどれだけやれるかテストするためだったようだ。
- CBハリスとCBウッドソンを温存し、CBキャロルとCBホートンが先発、CBホーキンズがニッケルバックを務めた。CBキャロルは第1Qに4thダウン2のパントの際にオフサイドを犯して1stダウンを与えてしまい、けっきょくその後60ydsのTDドライブを許した。
- タイタンズ先発QBヴィンス・ヤングは第3シリーズ(第2Q初め)まで出場し、その後はQBケリー・コリンズが第2Q終了までプレー。第3Qに1シリーズだけQBヴォレックが登場しTDパスを決めた後、再びQBヤングが登場する変則的なローテーションとなった。
- 先発両CBを温存したのである程度仕方ないとはいえ、パス守備は今回も3rdダウンコンバージョンで苦しんだ。試合全体では8/19と普通の数字(決してよくはない)になっているが、前半だけを見ると6/8。
- DEデイヴ・トルフソンが1.5サック、DEジェイソン・ハンターが0.5サック。ルーキーだけがサックを挙げた。
- ラン守備は41回112yds(平均2.7yds)と頑張りを見せた。
- Kデイヴ・レイナーはFGの出番がなく、PAT3回成功。うち1回はホールディングで10yds下がったため、実質29yds。入団したばかりのE.J.コクレーンにPATを蹴る機会さえ与えられなかったということは、キッカーはレイナーでほぼ決まりということか。
- Pジョン・ライアンは8回平均53.6ydsと素晴らしい数字を残したが、毎回20yds級のビッグリターンを許したために、リターンydsを差し引いたネットではわずか33.0yds。滞空時間の短いラインドライブになってしまったのが3回あったが、それにしても平均20ydsのリターンを許すカバーチームは最悪。
- パントリターナーは最初のWRジェニングスがフェアキャッチのみ。2番手として登場のWRコーリー・ロジャースはいきなりキャッチミス(LBポピンガが押さえて事なきをえた)、2回目はキャッチすべきところを見送って10yds地点で押さえられている。今回のミスにより、開幕ロースター入りへのWRロジャースの最後の希望もついえたであろうと見られている。
- パントリターナーの3番手として登場のWRカールトン・ブリュースターもフェアキャッチを失敗してファンブルロスト。しかしその後はキックオフリターナーとして32ydsの好リターン、レシーバーとしても46ydsを含む2回52ydsと何とか頑張りを見せた。
- 上記ブリュースターの32ydsを除くと今回もキックオフリターンは低調で、RBヘロンとWRロジャースを合わせて4回平均20.5yds。
- スペシャルチームの反則が非常に多く、相手のビッグリターンと合わせてフィールドポジションをさらに悪くしていた。チーム全体で反則11回95yds、スペシャルチームがそのうち8回を占めている。
- スペシャルチームのミスや反則、そしてオフェンスの不振と3ターンオーバーにより、タイタンズの16回の平均攻撃開始位置はなんとタイタンズ陣45ヤードだった。
- 主な欠場者は、RBアーリス・ビーチ、FBヘンダーソン、OTジョシュ・バーク、CBハリスなど。