グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年7月22日

ロースター展望 C編

5年間スターターを務めたマイク・フラナガンがFA移籍し、プロ3年目のスコット・ウェルズがスターターに昇格する。ウェルズはまだ若いとはいえ、2年間でセンターとして4試合、ガードとして8試合先発した経験があり、昇格する準備はできている。また、フラナガンがこの2年間ケガがちで十分な力を発揮できていなかったことを考えれば、伸び盛りのウェルズに代わってもさほどのレベルダウンはないかもしれない。

2番手はプロ2年目のクリス・ホワイトで、その他にもスピッツ(3巡指名)、ルシア、トレイナーの3人がガード/センター兼任となっている。ロースター枠はOL全体で通常9人なので、センターとガードを合わせて控えが2人というのが普通だ。

スコット・ウェルズ Scott Wells

プロ3年目の25歳。LTクリフトンと同じテネシー大から、2004年のドラフト7巡指名で入団した。1年目は開幕ロースターに残れずプラクティス・スクワッドだったがフラナガンの戦線離脱とともにロースター昇格、ルーガマーも負傷欠場した2試合に先発出場して十分な働きを見せた。2番手センターとなった昨年は左ガードとしても起用され、シーズン半ばから不振のクレムに代わって8試合に先発出場した。またフラナガンの欠場した2試合にセンターで先発している。

身長は6フィート2弱(187cm)と小さいが馬力がある。レスリングで全米チャンピオン経験があるように、ボディバランスがよく手の使い方が上手い。フラナガンはスラリとしてアスレチック能力が高い洗練されたタイプだったが、こちらはモコモコした体型の泥臭いタフガイ。大学4年間で49試合連続先発、プロ入り後も欠場はない。これまではややおとなしかったが、今後はOLのリーダーとしての役割も求められる。

クリス・ホワイト Chris White

プロ2年目の23歳。QBファーヴと同じサザンミシシッピ大からドラフト外入団し、昨年の開幕からロースター入りを果たした。今年は2番手に昇格することになる。大学時代には左タックルを主にプレーしていたが、285ポンドという小型サイズのため入団後は主にセンターを修業。アスレチック能力が非常に高い彼にとって、ゾーンブロッキングの導入は素晴らしいニュースだろう。ゾーンブロッキングなら300ポンド以下が当たり前で、軽量も問題ではなくなる。

下記のスピッツはセンター兼任とはいえセンターを試合でプレーした経験がないため、今年に関してはホワイトが2番手の座を確保する可能性が高い。

ジェイソン・スピッツ / ウェイン・ルシア / ピート・トレイナー

一昨日紹介したガード兼任の3人が、2番手のクリス・ホワイトを追うことになる。スピッツはセンター経験が乏しく、しかも今年は先発右ガードの有力候補なのでセンターを練習させる余裕があるかどうか。ルシアはジャイアンツ時代に8試合にセンターで先発した経験があるが、昨年はケガもあってプレーしておらず、現状がどうなのかよくわからない。トレイナーは今春のNFLヨーロッパで先発センターだった。

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