グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年7月16日

ロースター展望 WR編 2

先日紹介した先発候補4人を除く8人を紹介。ロースター枠は6人または5人で、順当ならボーリクターとロジャースがぎりぎりロースター入りしそうだが、ドラフト外やNFLヨーロッパ組の逆転はあるのかどうか。

マーク・ボーリクター Marc Boerigter

プロ5年目の28歳。NAIAに属するヘイスティングス大(ネブラスカ州)からCFLカルガリに入団、2年で2,023yds、19TDの活躍が認められ、2002年にチーフスと契約した。1年目から先発2試合を含む全試合に出場して420ydsを記録したが、2年目にはWR/KRダンテ・ホールなどに出場機会を奪われ、11回158ydsに終わった。3年目の2004年にはプレシーズンゲームで前十字副靭帯断裂の大ケガを負って全休。昨年も完全復活はできず、わずか8回119ydsに留まっている。

身長6-3(190cm)、体重220ポンド(100kg)の大型レシーバーで、(ケガする前には)40yds走を4.47秒で走ったように十分なスピードもある。ショートからミドルのパスでガタイを活かしたいところだが、素早くフリーになることができないという指摘もある。パッカーズ移籍後のミニキャンプでは難しいパスを捕れないシーンも時折あり、持ち前のフィジカルさをアピールできるか、トレーニングキャンプが正念場となりそうだ。

コーリー・ロジャース Cory Rodgers

テキサス・クリスチャン大から4巡指名入団。ルーキー紹介のページを参照のこと。ドラフト指名後の5月に乱闘事件に関わって逮捕され、司法取引がまとまって一応のカタがついたところだ(事件謝罪コメント司法取引)。6-0(183cm)と身長はまずまずだが、パッカーズのWR陣では最軽量の186ポンド(84kg)とまだ線が細い。スピードよりもクイックネスに優れ、ディフェンダーを振り切るのが上手いとの評判。

現時点での最大の売りはリターナーとしての能力で、2巡でWRジェニングスを獲ったパッカーズがわざわざ4巡指名権を使ったのもそれが理由だ。2000年には同じようにリターンスペシャリストとしてWRジョーイ・ジェイミソンを指名したことがあったが、肝心のパントでキャッチミスを連発して早くも8月上旬に解雇されたことがあった。ロジャースの場合はそこまでひどくないにしても、ここまでのミニキャンプではキャッチが不安定で、2巡のWRジェニングスと比べて不安を感じさせるスタートとなっている。

ルヴェル・マーティン Ruvell Martin

サギノーヴァレー州立大から2004年のドラフト外でチャージャーズに入団するが、開幕ロースターに残れずに解雇。昨年春にはNFLヨーロッパに派遣され、NFLE記録のシーズン12TD(679ydsも1位)の大活躍を見せた。チャージャーズに戻った昨年夏も開幕ロースターには残れず、シーズン半ばにパッカーズのプラクティス・スクワッドに入った。身長6フィート4(193cm)の長身WRでパスキャッチが非常に上手く、今春のミニキャンプでは好プレーを連発していた。ドラフト外からロースター入りする可能性が最も高いのは彼かもしれない。

チャド・ルーカス Chad Lucas

トロイ州立大で2年、アラバマ州立大で2年プレーし、2004年のドラフト外でタイタンズに入団したがロースターには残れず、アリーナリーグへ。昨年6月にはパッカーズと契約して開幕からプラクティス・スクワッドに入っていたが、WR陣にケガ人が続出したため11月にロースターに昇格。1試合だけスペシャルチームで出場したものの、2週間後には解雇された。今春はNFLヨーロッパに派遣され、リーグ最多の8TD(440ydsは4位)を挙げる活躍でオールNFLEチームに選出されている。

ヴィンス・バトラー Vince Butler

ノースウェスタン・オクラホマ州立大から昨年のドラフト外でパッカーズへ。ミニキャンプの頃はすこぶる評判がよかったが、その後は尻すぼみとなって開幕前には解雇され、シーズン半ばにプラクティス・スクワッドへ。今春は上記チャド・ルーカスと同じくNFLヨーロッパのアムステルダムでプレーしたが、パスキャッチ13回174ydsにとどまった。

レオ・ブックマン Leo Bookman

カンザス大では3回もNCAAの200mチャンピオンに輝いた世界レベルのスプリンターで、この4月にパッカーズと契約した。ただしフットボールの方は、大学1年・2年と主にスペシャルチームをプレーしただけで、2002年以来プレーしていない。スピード(一説では4.19秒)に加えサイズも6フィート2(188cm)と申し分ないが、ミニキャンプでは落球が目立ち、「WR陣で最もパスキャッチが下手かも」という評判。ルート取りもまだまだ未熟のようだ。

カルヴィン・ラッセル Calvin Russell

ディビジョンIIのタスケギー大(アラバマ州)出身のドラフト外ルーキー。身長6-0(183cm)、体重190ポンド(86kg)で、昨年はパスキャッチ42回668yds、5TDを記録。ここまでのミニキャンプでは未熟さを露呈することが多かったようだ。

クリス・フランシス Chris Francies

テキサス大エルパソ校(UTEP)出身のドラフト外ルーキー。身長6-1(185cm)、体重193ポンド(88kg)。先発3年間でパスキャッチ128回2022yds(平均15.8yds)、12TDという実績を残している。

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