グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年7月 3日

ドラフト指名選手紹介 12: DEデイヴ・トルフソン

 7巡45位 DEデイヴ・トルフソン Dave Tollefson
NW Missouri State Senior 6-4 (193cm) 255lb(116kg) 40yds/4.72秒 1981年5月19日生

経歴 : カリフォルニア州コンコード出身。高校ではLBとして活躍し、市のオールスターなどに選ばれる。しかし学業成績が足りず、1999年に短大に進んで2年間LBとしてプレー。そこで有力校へ移るのが一般的なパターンだが、彼は肩をひどく痛めてしまった。奨学金なしでいったんフレズノ州立大に入るが、練習中に再び肩を痛めて二度目の手術。そこでフットボールを諦め、大工修行を1年以上した。

しかし短大時代のチームメイトに強く誘われて、ディビジョンIIのノースウェスト・ミズーリ州立大でフットボールのキャリアを再開することを決意。体が小さくなってしまっていたので、専門のトレーナーに3ヶ月$600ドルを支払って体作りをした。奨学金なしで入学した1年目は足の骨折で全くプレーできなかったが、2年目の2004年からようやく奨学金を得た。

2004年は8.5サックでカンファレンスの2ndチームに選ばれ、2005年は12.5サックの大活躍でカンファレンス1stチームやディフェンスMVP、オールアメリカンにも選出された。2年間で106タックル、21サック。オールスター戦のひとつ、フラ・ボウルにも出場した。

Strengths : 十分なサイズとかなりのスピード、アジリティがある。3コーンドリル6.95秒は全DE中でもトップクラス。優れたパスラッシャー。ボディバランスがよく重心が低く、崩されることが少ない。プレーの読みがよい。ハードワーカーで、ホイッスルが鳴るまで頑張り続けるタイプ。

Weakness : 軽量でランディフェンダーとしては弱い。うまくブロッカーを振り切ることができないことも多い。ディビジョンIIではトップクラスのOTを相手にしてきていない。何度も大きなケガをしていることも不安要素。

メンタル面 : ワンダーリックテスト31点はかなり優秀。非常なハードワーカーで精神面はしっかりしている。母親は高校で障害者クラスを受け持っているが、彼はその生徒たちを試合に招待したり、里帰りしたときにはかならずクラスに顔を出して1日過ごすのだという。

指名の経緯 : ディビジョンIIだけにほとんど知られていなかったが、オールスターゲームの "フラ・ボウル" に一部校の選手に混じって招待され、全米中継された2月1日の試合では両軍最多の6タックルを挙げる活躍を見せた。

どうせドラフト外だろうと覚悟していた本人はドラフト当日にオオクチバスのフィッシング大会に出場していて、そこでパッカーズからの指名を知った。釣りを終えて検量に向かうところでトンプソンGMからの電話を受けたが、そばにいた親友(カリフォルニア大のコーチ)はなかなか信じず、知り合いに電話してようやく納得したのだという。

パッカーズにとって : 1巡でDE指名の噂もあったが、DEマリオ・ウィリアムズが1位で指名されたため、その可能性も消えた。パッカーズ守備のの弱点のひとつは、パスラッシュスペシャリストがDEバジャ=ビアミラしかいないということだったが、7巡になってようやく1人指名。FAでもDEを補強しておらず、ルーキーを含めた若手の中から台頭するのを待つようだ。

今年のDL陣はデプスだけは十分あり、トルフソンが開幕ロースター入りするのは容易ではない。DEバジャ=ビアミラがそうだったように、1年目はプラクティス・スクワッドで鍛えることになるかもしれない。

なぜ刑務所 : フラ・ボウルでの活躍などでようやく注目されるようになったが、なぜか各球団のスカウトたちには、彼の3年間のブランクは「刑務所にいたからだ」という俗説が広まってしまっていた。「特にニューイングランドは完全にそう信じていたよね。『本当に刑務所にいなかったのか?』って何度も聞かれたもん」

ノースウェスト・ミズーリ州立大 : 同大からドラフト指名されるのは史上4人目、パッカーズはもちろん初めて。2003年にはOTセス・ワンドがテキサンズに3巡指名され、今年は先発左タックルとなるようだ。

カテゴリ : Draft, Player