グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年6月 6日

ドラフト指名選手紹介 7: CBウィル・ブラックモン

 4巡18位 CB ウィル・ブラックモン Will Blackmon
Boston College Senior 6-0 (183cm) 191lb(87kg) 40yds/4.47秒 1984年10月27日生

経歴 : ロードアイランド州ウォーウィック出身。高校ではRB兼DBとして大活躍し、シーズン1618ydsラッシングと100タックルを達成した。州の最終優秀選手やオールアメリカン1stチームなど受賞多数。陸上やバスケもプレーし、100m走10.87秒で州大会優勝。ボストンカレッジではレッドシャツを経ず1年目から出場し、2年目には先発に昇格した。3年目までに8INTを挙げカンファレンスの2ndチームにも選出されたが、4年目にはWRに転向、763yds、4TDを挙げた。

4年間通してキックオフリターナーを務め、通算114回2,803yds(平均24.6yds)はNCAA I-A記録からわずか120yds足りないだけだった。キックオフリターンほどではないがパントリターンでも通算40回平均12.7ydsを記録している。

Strengths : 優れたアスリート。スピードもさることながら、垂直跳びや幅跳びもCB中トップクラス。動きが柔らかく、ターン&ランでレシーバーについていける。CBとしては十分なサイズがあり、大型WRとのマッチアップも問題ない。ボールスキルがありキャッチが上手く、ビッグプレーメイカーでもある。

Weakness : CBとしてエリート級のスピードはない。アスレチック能力をフィールドで活かせないことも多く、ビッグプレーを許すことがある。ルート判断を磨く必要がある。もう少しバルクを増してフィジカルなプレーに強くなりたいところ。

メンタル面 : ワンダーリックテスト31点はCBとしては異例の高得点。ハードワーカーで人格面も文句なく、短期間でWRへのコンバートに成功したのはその努力のたまもの。

指名の経緯 : 大学最終年でWRにコンバートされたため、どちらのポジションでも経験不足が指摘される結果になってしまった。それがなければもっと上位で指名されたはずとの声も多い。パッカーズはWRウォーカーのトレードで得た全体37位指名権をさらにトレードに出し、ブラックモンを含む5人の選手を指名した。

パッカーズにとって : 先発CBのアル・ハリスとチャールズ・ウッドソンのコンビは実力的には申し分ないが、年齢が31歳と29歳ではいつ衰えが始まってもおかしくなく、有望な若手がほしいところだった。またサイズ面では、5-10(177cm)と小柄なキャロルを除けば、ハリス(6-1)、ウッドソン(6-1)、ホーキンズ(6-1)、そしてブラックモンと大型CBを揃えることができた。

両先発CBはハリスとウッドソン。ニッケル/3番手CBはキャロルで、それを2年目のホーキンズが追っている。ブラックモンはさしあたって4番手をホーキンズたちと争うことになりそうだ。ミニキャンプではなかなかよいプレーを見せ、特にボールスキルでは「すでにキャロルよりいいかも」という記者も。しかしその後、足を骨折してしまい、大幅に出遅れることになってしまった。

ポジション : 大学3年目まではずっとCBをプレーしていたが、4年目になってチームの都合でWRに転向した。CBの方がいい、WRの方がいいと評論家の意見は分かれているが、パッカーズはCBとしての将来性に期待している。リターン実績も豊富だが、今のところミニキャンプではリターナーはやらせていないようで、さしあたってはCBに集中させる意図か。

カテゴリ : Draft, Player