グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年5月 8日

ブレット・ファーヴが今年最初の記者会見

今年初めて、QBブレット・ファーヴがランボーフィールドの記者会見場に姿を現した。いつもどおりのTシャツと短パンで、髪は短く刈り込み、無精ひげが伸びている。今回は汚いベースボールキャップはかぶっていない。注目される内容としては、「プレーするとしても今年が最後」という1ヶ月前のコメントを覆し、来年プレーする可能性も残したことだ。

続けると決めた理由について

「結局のところ、僕はまだプレーをしていたいということだ。まだチームの勝利を助けられると思った。『オレまだできたのに。チームを助けられたのに』ってつぶやきながら、日曜日に家にいるのはどんな感じか想像してみたんだ。難しい決断だったけれど、結局それに尽きる。僕にはまだできると思うし、グリーンベイ・パッカーズのためにそうしたいと思う。何度も何度も言っていることだが、他のチームでなどプレーしたくはない。それが真実だ。トレードなど口にしたことはない。僕がプレーしたかったのはここだけだ」 

FA補強が現役続行の要因になった?

「それもずいぶん話題になってしまった。たしかに僕は、チームのFA補強の成り行きを見守りたい、というコメントをした。でもその一番の理由は時間稼ぎだったように思う。難しい決断で、家族の決断でもあったから。実を言うと家族で投票もしたんだ。それが最大の理由ではないけどね。家族みんなに、それぞれの答えを書いて帽子に入れてもらった。全員が "Play" だった。もちろんだからといって、『わかった、みんなの希望通りプレーするよ』と言ったわけじゃない。僕自身が考えていたことを再確認したようなものだ」

「ふたたび4勝12敗シーズンを繰り返すリスクは確かにある。でも、毎年と同じような楽観もある。去年はわずか数ポイント差で落としたゲームが5つもあったんだ。たくさんのケガも要因になったし、彼らが戻ってくれば常にチャンスはある。もし僕がチームを助けられるなら、そして高いレベルでプレーできるなら、僕が勝利の決め手になることができる、心からそう思っている。去年は楽しくなかった。人々は言うだろう、あいつは金のために戻ってくる、記録のために戻ってくる・・・。どれも真実じゃない。僕はチームを軌道に戻し、またプレーオフに行きたい。それだけなんだ」

続けると決めた直後はどんな気持ちだった?

「嘘を言うつもりはない。本当に正しい決断だったのかな、とも思ったよ。でももし引退の方を選んでいたら、『まだプレーすべきだったのに』と、シーズンの間じゅう思ったことだろう。どちらに決めたとしても、後悔することは何度かあると思う」 

これが最後のシーズン?

「自分でそう言った(4月2日の記事参照)ことは覚えているけど・・・。僕は今シーズンをプレーして、自分のベストを尽くし、その話はしないつもりだ。いずれはその話題も出てくるとは思う。でも、僕だけでなくチームの仲間にとっても、この話題は集中の妨げになった。今年はそれについては話さないつもりだ。とにかく、今年はシーズンを楽しみたい。もちろんスーパーボウルにはぜひ行きたいと思う。でもそれがだめでも、楽しんで、何とかしてチームに貢献したい。(引退問題を)決めるのはそれからにしたい」 

マッカーシー新HCのオフェンスについて

「これまでも、ウチは非常にいいオフェンスを築いてきた。僕はマイク・シャーマンには大きな敬意を抱いている。ただテッド(トンプソンGM)から見れば、今が変化の時であって、オフェンスも別の方向に向かうべきということだったのだろう。これまでマイク(マッカーシーHC)とはすいぶん話し合ってきたし、新しいオフェンスについてもいろいろと話を聞いた。もう少し積極的にダウンフィールドへ、とか、大きいレシーバー、ということはあるけど、一番の特徴はランニングゲームの重視、ということになるだろう。僕もその有効性は信じている。それによってパスラッシュをスローダウンさせることもできる」

「昨日マイクとジャグズ(ジャゴジンスキーOC)が言ったことだけど、相手ディフェンスに合わせてプレーするのではく、こちらが主導権を握る。僕も賛成だよ。こちらからアタックして、相手の方を慌てさせたいんだ。それが常にマイク・ホルムグレンのアプローチでもあった。『相手が何かしてくるのを待つつもりはない。シンプルに、こちらの仕事をするんだ』というのがね」 

ジャヴォン・ウォーカーとの成り行きを後悔している?

「彼は素晴らしい選手だと思う。自分が言ったこと(昨年5月の記事参照)に関して、僕は何も後悔はしていないよ。ジャヴォンはきっとデンヴァーで大きな戦力になるだろう。僕は後悔していないし、今でも考えは変わっていない」 

プレーの仕方を変えようと考えたことは?

「20タッチダウンで29インターセプトも喰らっては、専門家はそれぞれ意見もあることだろう。実のところ、僕はこれまでのどの年も違ったプレーの仕方をしたとは思っていない。4勝12敗というのは確かに違っているけどね。ウチは常に追う展開を強いられた。(ケガ人続出のため)ハドルにはいつも違う選手がいた。たぶん僕も何度かは違う判断をすべきだったんだろうけれど、メンバーがどうであれ試合に勝つ道を探さなきゃならなかった。リードされていたら、危ない橋も渡らなきゃいけない。そしてそうするときは、勝ち目も薄いとわかっているものだ。それでも、僕は3ydsの安全なパスを投げて時間を潰したりはしない。危ないプレーだってするさ。賛成する人もいるし、賛成しない人もいる。僕は全く気にしないけどね」 

「自分なりのやり方で僕は15年間プレーしてきた。アグレッシブに、そして時に、あまりきれいではない。でも、僕よりもきれいにプレーする選手で、もうリーグから消えてしまった選手はたくさんいるよ。僕は自分のやり方やアプローチを後悔していないし、変えるべきとも思わない」

試合残り2分、ボールを持つ準備はできた?1月のコメントに関しての質問)

「ESPNのモーテンセンにそう言ったときは、まだ僕はここにいなかった。あの時点ではあれが妥当な答えだと思った。いま僕はここに来た。去年は自分の力であまり勝利を呼び込めなかったけれど、僕は力の限り頑張った。今年も自分にできるのはそれだけだ。もしボールがほしくなければ、ここには来ていない。本当だ」 

カテゴリ : Player