グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年3月15日

新労使協定での変更点

先日妥結した新労使協定で変わったのはどこなのか、ESPNのジョン・クレイトンが詳しくまとめている(記事へ)。主な部分だけまとめると、

  1. ルーキーから10年以上の選手まで全選手の最低保証年俸が$4万ドルずつアップ。
  2. NFL5年目以上の選手でも「最低年俸プラス$25000ドルのボーナス」であれば4年目選手の最低額分しかキャップにカウントせずにすむベテラン優遇策だったが、新協定では3年目選手の最低額(今年は$425,000)しかカウントせずにすむことになり、その場合のボーナスも$4万ドルまで認められることになった。
  3. ドラフト指名ルーキーの契約年数に制限が設けられ、ドラフト1巡の16位までは6年、17位から32位が5年、2巡以下は4年契約までしかできないことに。
  4. 高額選手は6月1日まで待ってから解雇し、キャップヒットを2年に分けることが多いが、新労使協定では各球団が指名した2人の選手に限り、3月前に解雇してもキャップヒットを2年に分けることが可能になった。有力ベテランの移籍先探しを容易にするための措置。
  5. ルーキー契約はプロ2年目が終わるまで変更できないことに。
  6. 旧協定のままであれば今年の場合、契約ボーナスのキャップ計上は4年分割のはずだったが、5年に分けて計上できることになり、ルーキー含め高額選手との契約作成が容易になった。来年は6年となる。

その他にもCBS SportsLineのクラーク・ジャッジ(記事へ)によると、

  1. 高卒後3年経たないとNFLドラフトにエントリーできない」というNFL側の規定を承認したモーリス・クラレット判決が、初めて労使協定にも明文化して盛り込まれた。
  2. 昨年のWRテレル・オーウェンスに対するイーグルスのような長期にわたる出場停止処分がはっきり禁止され、最長でも(サラリーなしの)4週間までとなった。
  3. ある選手を3回もフランチャイズ指名した場合、3回目には最高額ポジションのトップ5の平均額を支払わなければならない。つまり、キッカーを3年連続フランチャイズ指名してもQBのトップ5の額になる。フランチャイズ・プレーヤー制度の安易な利用を牽制する措置だろう。
カテゴリ : NFL