グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2006年2月 1日

トム・クレメンツがQBコーチに

既報どおり、元ビルズOCのトム・クレメンツ(52歳)がパッカーズのQBコーチに就任することが発表された。マッカーシーHCが(残留組でなく)新たに選んだスタッフの中で、過去に一緒に働いたことがないのはこのクレメンツだけ。QBアーロン・ロジャース育成の成否はフランチャイズの将来を左右するだけに、QBコーチの人選についてはより慎重に時間をかけて行ったものと思われる。

「アーロン(ロジャース)を育てるため、もともと私は元QB選手を望んでいた。トムは嵐の中でも冷静、といったタイプだ。アーロンにも、またブレットにも、安定させる力になってくれるものと思う。トムと私は共通の知人たちがいるが、最終的に決め手になったのは面接だ。現役時代、そしてコーチのキャリアにおいて彼が成し遂げたことを見れば、優秀さはわかるだろう。トムは極めて落ち着いた性格をしていて、非常に知的な人物だ」とマッカーシーHCは評している。

ビルズのOCを務めたこの2年間は成功したとは言い難いが、クレメンツのQBコーチとしての実績はしっかりしたものがある。2000年のチーフスではQBエルヴィス・ガーバックがキャリア最高の成績でプロボウル出場。2001年にはスティーラーズのコーデル・スチュワートがキャリア最高の成績でプロボウル出場。2002年には同じくQBトミー・マドックスがカムバック賞を受賞している。ただしウェストコーストオフェンス経験は少なく、チーフスでの1年間だけらしい。

ノートルダム大のエースQBを3年間務めたトム・クレメンツは、通算29勝5敗、1973年には無敗での全米王座に貢献し、4年時はハイズマン賞の投票でも4位に入った。その後CFLで12年間活躍し、グレイカップ制覇2回、オールスター選出7回。すでにCFLの殿堂入りも果たしている。CFLでプレーするかたわら、ロースクールにも通って優秀な成績で卒業し、弁護士資格を取得した。引退から4年間は弁護士として過ごし、92年から母校ノートルダムでQBコーチに。96年に1年だけ弁護士業に戻ったあと、97年にマイク・ディトカHC率いるセインツのQBコーチに。ここで3年、チーフスで1年、スティーラーズで3年間QBコーチを務めた。2004年にビルズのOCに就任したが、2年目終了直後に解雇されていた。

カテゴリ : Coach/Front Office