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Coaches Notebook: シャーマンはHC再就職ならず
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年1月24日
- ビルズの新ヘッドコーチにはディック・ジャウロンが選ばれ、マイク・シャーマンは今年はNFLのヘッドコーチにはならないことが確実となった。
- パッカーズは昨年8月にマイク・シャーマンと2年の契約延長をして、2006年と07年には$3.2ミリオンずつのサラリーを支払うことになっていた。ヘッドコーチが自ら辞めた場合は、旧所属チームに支払い義務はない。しかし契約期間中にチーム側が解雇した場合、旧所属チームの側の支払い義務はそのまま残ってしまう。たとえば他チームでヘッドコーチやコーディネーターとなってもサラリーが減る場合は、その差額を旧所属チームが負担しなければならない。仮にシャーマンがビルズのヘッドコーチに選ばれて1年$2ミリオンの契約となった場合でも、差額の$1.2ミリオンはパッカーズの負担となる。
- このままマイク・シャーマンが浪人となった場合は、$3.2ミリオン全額をパッカーズが負担することになる。2年で最大$6.4ミリオンの損害をフランチャイズに与えたことはトンプソンGMの責任であり、そのようにしてまでマッカーシーHCを選んだGMに対して風当たりが厳しいのは無理からぬところ。
- 上記のような金銭面の理由で、ヘッドコーチは辞任が確実になった場合でも自分からは辞めず、チーム側からクビにするよう仕向けることが珍しくない(今回のパッカーズは違うが)。
シーズン終了近くに、「続投への意欲」をヘッドコーチが強調したりするのは、チーム側との暗闘の表れであることが多い。逆にチーム側は、ごく親しいアシスタントコーチたちの解任を要求するなどして圧力をかけ、ヘッドコーチの側から辞めるよう追い込んだりする。先日ビルズのマイク・ムラーキーHCが自ら辞任したのもそのような圧力の結果だったのでは、という見方もある。
- ジム・ベイツ前DCは複数チームから誘われておりすぐにでも再就職先が決まりそうだったが、いまだに行き先が決まっていない。「シャーマンが他チームのヘッドコーチになった場合、ついて行くつもりなのでは」という憶測が案外正しかったのかもしれない。
- パッカーズの主なアシスタントコーチの空席は、QBコーチ、DLコーチ、DBコーチの3つ。ロバート・ナンDTコーチやライオネル・ワシントンCBコーチはすんなり残留となるのかどうか。