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Swan Song (or Not)
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2006年1月 3日
試合を終えたブレット・ファーヴは家族席のディアナ夫人に向かって手を上げ、スタンドを埋め尽くしたファンに手を振って挨拶してからロッカールームに引き上げてきた。いつものようにシャーマンHCがまとめのスピーチをしてからゲームボールをファーヴに手渡すと、輪の中央に来た彼に対し、選手たちから「スピーチ!スピーチ!」と声がかかった。
「みんなには、ただ愛してると言いたい。僕は来季どうするかまだ分からないけれど、みんなのことはとても大事に思っている。自分はフィールドで全力を出し切ったし、一緒に戦ってくれたみんなに感謝している」
目に涙を浮かべて声をつまらせ、何とか話し終えたファーヴは、ゲームボールを抱えて帰り支度をしようとしたが、仲間たちが離さなかった。選手たちは彼の周りに集まり、次々とファーヴとビッグ・ハグをしていった。まるで全員で抱き合うような形になった。
試合後の記者会見は行わなかったファーヴだが、チーム広報を通じていくつかコメントを残している。「(試合中の"One More Year!"コールは)僕にも聞こえていた。正直言うと少し恥ずかしかったけど、すごく感謝してる。厳しいシーズンの間であっても、僕らのファンはチームの支えであり続けてくれている。今日もそれは同じで、素晴らしい大観衆だった。みんな試合が終るまでずっとそこにいてくれた。今日はその応援に応えることができて僕たちはとても嬉しい」
- 第2QにWRチャットマンへの逆転TDパスを決める直前、そして第4Qにオンサイドキックが失敗して勝利が決まった直後、観衆から"One More Year"の大合唱が起こった。最後のニーダウンの直前でシャーマンHCはファーヴをサイドラインに下げ、スタンディングオベーションに応える機会を作った。
- ファーヴの去就について、シャーマンHC。「私はこれまでにも彼と話し合ってきたが、その時点でまだ結論を出してはいなかった。いずれはまた話し合いを持つつもりでいる。『来月にでも家を訪問してトラクターに乗らせてもらうよ』とは言ってある。しかし今すぐに話し合う予定はない。今すぐではどうせ結論は出ないだろうからね」
- ファーヴのスピーチについて、QBロジャース。「彼はとても感傷的になっていた。自分の大事な人が感極まっているのを見れば、こちらにも気持ちが乗り移ってしまう。毎日一緒に仕事をして勉強させてもらった大事な人のそのような姿を見るのはつらいものだ。それに彼は僕らにとってとても大きな人だから、気にせずになんていられないし、泣かずにはいられないよ」
- WRドライバー。「彼はきっと来年も帰ってくる」
- QBロジャース。「彼は来年も帰ってくると思う。今でもチーム最高のクォーターバックだ」
- QBノール。「分からない」
- Kロングウェル。「背番号4抜きでフィールドに入っていくなんて想像するのも難しいね。彼のいないグリーンベイ・パッカーズなんて考えただけで変だ」