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Packers - Bears Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2005年12月 6日
- ボブ・ハーラン社長。「(ベアーズ側が)喜ぶ気持ちはよくわかる。こちらも70年代と80年代に彼らに圧倒された後、勝てるようになって嬉しかったものだ。90年代には彼らに勝ち続けることを楽しめた。この商売にはこういったことはつきものだ。よくわかっている。次の対戦があるよ」
- シャーマンHC。「むこうは勝利に十分なプレーをし、こちらは勝利に十分なプレーができなかった。そういうことだ。勝っている試合だったか?そうではない。ゲームを勝つのに必要なプレーが決められなかったのだ。あまりにミスが多すぎ、得点ができなかった。スタッツ(トータルヤーデージでは2倍近い)を見て、『ウチはボールを十分進められたのだから問題ない』などとは決して言わない。オフェンスがしっかり機能しなかった」
- QBブレット・ファーヴは四方八方からヒットされて満身創痍。ヘルメットでヒットされて頭を打ち、右手の甲には大きな裂傷、右の前腕には打撲、肋骨にも背中にも強烈なヒットを受けた。試合後の握手も十分に力が入らないほどで、記者会見には右手と前腕を厳重にテーピングして登場した。「手に負えないようなケガじゃないよ。ちょっとやられただけだ。マイク・ブラウンには完璧なヒットをわき腹にされたし、終盤には背中もヒットされた。自分がどれだけタフか、わかろうってもんだ」
- QBブレット・ファーヴ。「誰でも完璧な努力を注ぎ込むべきだと僕は信じている。どんな試合であっても、自分の最後の試合のつもりでプレーするんだ。そうすればどこかの時点で、流れはこちらに向いてくる。それは今年じゃないかもしれない。今年のウチはプレーオフへの野望は持てないわけだし、他人から見れば、プライドの他にプレーする理由は見当たらないかもしれない。でもそれこそが、僕が毎試合プレーする理由なんだ」
- 結果的に試合を決めるプレーになった前半最後のインターセプトについてQBブレット・ファーヴは、エンドゾーンの外に投げ捨てようとしたが、ブリッツしてくるSマイク・ブラウンがヒットしてきて十分に力が入らなかった、と説明している。本来のプレーコールはRBフィッシャーへのショベルパスだった。しかし相手のオールアウト・ブリッツ(ショベルパスは最悪の結果になる)を見てQBファーヴはショベルパスをやめ、WRファーガソンの頭上に投げ捨てようとしたが、ヒットされる瞬間で力が入らず、CBティルマンにキャッチされてしまったようだ。
- 傷だらけのQBファーヴについてWRファーガソンは、「僕らが見慣れたブレットの姿じゃない。それは悲しいことだ。彼はいつだってケガを乗り越えてプレーを続けてきた。でもそのケガも、チームが負けると余計に目立ってしまうものだ。僕は彼のファンで、彼のプレーのファンだから、傷ついた姿を見るのは嫌だ。僕が入団してから見たこともなかったようなハードヒットを受けていた。あんな風にフィールドを去るのを二度と見たくない」と語っている。TEフランクスは、「ブレットはどんな理由であれ、フィールドから出ようとはしない。彼はどんなに倒されても立ち上がる」
- 第4Q、QBファーヴからRBガドーへのエクスチェンジの際にDTハリスのヒットの受けてファンブルロストとなったプレーは、簡単に突破を許したLTチャド・クリフトンの責任。「あまりに素早くペネトレーションされてしまった。とにかくそう見えた」と本人。
- ファーヴは相手ディフェンスを讃えたが、FBヘンダーソンは自分たちオフェンスのせいで負けたのだ強い調子で語っている。「むこうのディフェンスを讃えることなどできない。負ける道を見つけるこちらのオフェンスのせいだ。ベアーズがウチを倒したんじゃない。ウチはオフェンスがしっかりしていれば、これまでの試合だってみんな勝てていたんだ。そういうことだ。他に言うことはない」
- 前半に2回もシャンクしてチームを窮地に陥れたPサンダーだったが、ディフェンスのビッグプレーで失点を逃れている。「2回の失敗パントのあと、どちらもディフェンスが止めてくれた。ディフェンスには感謝してる」とサンダーは振り返っている。実質的にプロ入り初の寒さの中でのプレーだったが、スタジアム内を巻くように方向が変わる強風に苦しめられた。1回目のシャンクについては、「ハンドリングを失敗してしまった。キャッチしてから、ボールが手の中で滑り落ちてしまった」。2回目は「強風に影響されてしまった」
- トータル188ydsに抑えたディフェンス陣だが、いくつかのプレーで失敗を犯し、勝利を引き寄せるチャンスを失った。Journal Sentinel紙によるとその1は、第2Qの冒頭、RBトーマス・ジョーンズをロスタックルするチャンスがありながらオーバーパスートしてしまい、カットバックから27ydsゲインされて先制FGに。その2は、ディープボールを完全にインターセプトするチャンス(かなりリターンできたはず)をSローマンが逃した。その3は、第2QにCBキャロルがWRベリアンのフェイド・ルートを防げず、34ydsパス成功から2つ目のFGに。その4は、同じドライブでLBバーネットがインターセプトの大チャンスを胸に当てて落球。その5は、第3QにCBホーキンズがWRベリアンのフェイド・ルートを守れず、18ydsゲインから4つ目のFGに。「いくつかのランによるロングゲインと、2つのフェイド・ルートだ。それが最も失望させられたプレーだった。さらにインターセプトを落球したのが2つ。いいプレーができなかった」とベイツDC。
- 第2Qに絶好のインターセプトのチャンスを逃したLBニック・バーネット。「捕らなきゃいけなかった。スクリーンパスを完璧に読んでいたんだ。ちょうどそこでパスを待っていたのに」
- ラン主体のベアーズオフェンスに対応するため、後半はルーキーのDEマイク・モンゴメリーが主に1st・2ndダウンをプレーし、DEバジャ=ビアミラはパスラッシュスペシャリストとなった。バジャ=ビアミラはラン守備の穴となりやすく、エブリダウン・プレーヤーとしては物足りない、という指摘が今年も多い。
- 先発RGに昇格したOGグレイ・ルーガマーだったが、脱水症状による痙攣のために、最後のシリーズはプレーできなかった。先週までの先発RGウィティカーは第3Qに1シリーズ(これは予定通り)と最後のシリーズをプレーした。
- 今回はキックオフリターナーも兼任したWRチャットマンだったが、試合中盤に少し負傷してからは、WRサーマンが1回、CBキャロルが2回キックオフリターンを担当した。22ydsの好リターンも見せたキャロルは、「気分はよかったよ。今後もやらせてもらえるといいけど」
- 相手パントリターナーが2回もキャッチミスをしてくれたのに、パッカーズのスペシャルチーマーたちは押さえることができず。特にCBジェロン・ウィショムは先週に続きリカバーのチャンスを逃した。
- 今回はフランクス、マーティン、リーの3TEを同時に投入し、ランブロックとパスプレーの両方に活用するプランを立てていたコーチ陣だったが、フランクスの負傷欠場でそれも使えなくなってしまった。
- 試合開始わずか5プレー目で負傷退場(写真)となったTEババ・フランクスは、ロッカールームでソックスを履くのにも顔をしかめ、先週痛めた背中を悪化させた様子だ。「ドクターから許可は出ていたし、また別のヒットでケガしただけだ。出場する準備はできていた。問題はなかった」と、無理して出場したわけではないことを強調している。
- フランクスと同じような脳震盪と首のケガを経験したWRファーガソンは、「首のケガはドクターにも診断が難しいのだし、無理するなと僕らは言ってたんだ。出場したこと自体に驚いたよ」とコメント。チーム成績から言って無理する必要はなかったのでは?と聞かれたフランクスは、「成績は何も関係ない。試合はあるんだから。チーム成績がよくないからって、休んで試合を見学したいなんてことにはならない。試合をただ見るだけなんて嫌なんだ。もし出場させてもらえるなら、今度の試合にも復帰したい。仲間はみんなタフな連中だ。もう頑張りきれない、なんてところにはまだ至っていない。5週前にだって諦めることはできたはずなのに、みんな頑張り続けている。今日もハードにプレーしたし、来週もきっとそうだろう。素晴らしいヤツらだし、僕は最後まで一緒にいたい」
- 試合後、パッカーズのロッカールームでお湯が出ず、シャワーが浴びられない選手たちから怨嗟の声が。
- 元NBAのマイケル・ジョーダンがボックス席から観戦。