グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月19日

ロースター展望 LB編 1

今日はLBの上位4人だけ紹介。過去2年間はディッグス、バーネット、ネイヴィーズの3人で先発を固定してきたが、今年はトンプソンをウィークサイドの先発候補としてFA補強した。バーネットを大学時代にやっていたウィークサイドに移すというプランもあったが、ドラフトでミドルLBを獲らなかったことでバーネットのMLB留任は決定。トンプソンが期待通りならば、ディッグスをかつてのストロングサイドに戻し、ネイヴィーズはスターターからあぶれることになりそうだ。

ロースター枠は通常6人。他のポジションが苦しい時は一時的に5人にする時もある。バーネット、ディッグスに加えてトンプソンもほぼ当確。残り3つのイスをネイヴィーズとレノンとドラフト指名ルーキーの2人、それにNFLヨーロッパ帰りのニック・マクニールあたりが争うか。

ニック・バーネット Nick Barnett

先発ミドルLB。一昨年のドラフト1巡指名でオレゴン州立大から入団。1年目からディフェンスの中心となる活躍を見せたが、2年目の昨季はやや伸び悩んだ。ベイツDC好みの軽量スピード派のMLBで、彼を活かすためにはDT陣がしっかりと守ってやらなければならない。パスカバレッジの守備範囲が広く、ダイム守備では(今年も変更がなければ)彼が唯一のLBとしてフィールドに残る。精神的にも非常にしっかりしていてリーダーシップを発揮する。

ナイル・ディッグス Na'il Diggs

プロ入り6年目の27歳。オハイオ州立大から2000年のドラフト4巡で入団し、1年目からストロングサイドでスターターの座を確保した。ミスタックルが非常に少なく堅実な守備で高く評価されていたが、2003年にウィークサイドに移ってからは、細かいケガが多かったせいかもしれないがプレー内容はイマイチ。最新のデプスチャートではウィークサイドのスターターとしてトンプソンと併記、ストロングサイドでもネイヴィーズと併記されている。ストロングサイドに戻れば、昨季までのネイヴィーズよりはグレードアップとなりそうだ。

レイ・トンプソン Ray Thompson

今春カーディナルスからFA移籍してきた、先発ウィークサイドLBの最有力候補。テネシー大から2000年のドラフト2巡指名(大学の同僚LTクリフトンの3つ上)でカーディナルス入りし、1年目からスターターとなり、2002年には109タックル、3サックを記録した。ややケガが多く、全試合に出場したのは5年間で1回だけしかない。

もう一つの懸念材料は私生活のことで、2001年10月に飲酒運転で事故を起こし、(マリファナなどの薬物と同じように)NFLの監視プログラム下に。2003年10月に$11.2ミリオンの4年契約を結んだ直後に二度目のアルコール違反が発覚し、4試合の出場停止処分を受けた。昨季はヒザのケガから復帰してもスターターの座を取り戻せず、けっきょく今年の4月に解雇され、パッカーズとベテラン最低額の1年契約を結んだ。次に違反を犯したら1年の出場停止処分というリスクがある。

余談だが、現在パッカーズのテネシー大出身者は、LTクリフトン、Cウェルズ、TEマーティン、そしてこのLBトンプソンと4人もおり、全員がロースター入り確実だ。また、2000年のドラフト2巡指名選手は、Sローマン(2巡3位でCIN)、LBトンプソン(2巡10位でARI)、LTクリフトン(2巡13位でGB)、LGクレム(2巡15位でNE)と4人も集まっている。

ハンニバル・ネイヴィーズ Hannibal Navies

プロ7年目の27歳。1999年のドラフト4巡でパンサーズに入り、3年目からスターターとなった。しかしケガが多く、4年間で15試合しか先発出場できず。2003年にパッカーズにFA移籍してストロングサイドのスターターとなってからは、1試合にしか欠場していない。今春は再びFAとなったが高額オファーはなく、最低額の1年契約でパッカーズと再契約。ストロングサイドでディッグスと先発の座を争うが、やや不利な情勢だ。

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