グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月17日

ロースター展望 DE編

バジャ=ビアミラを助けるパスラッシャーがなかなか確保できない。ジョー・ジョンソンで懲りたのか今年も有力FAの獲得はなく、ドラフトでもモンゴメリーを6巡指名するに留まった。新戦力があるとしたら、それはジム・ベイツDCではないかと期待されている。両DEをワイドにセットさせ、比較的自由にラッシュをさせるシステムで、QBへのプレッシャーを増やしたいところ。

ロースター枠はDL全体で通常9人。10人の年もある。バジャ=ビアミラとキャンプマンの両先発に加えジェンキンズまではロースター入り当確だが、その後は競争が激しい。今回紹介するジェンキンズとピーターソンの他にも(DTの項で紹介する)コーリー・ウィリアムズがDE/DT兼任となっており、彼らをどのように起用していくのかはまだ不透明だ。

カビーア・バジャ=ビアミラ Kabeer Gbaja-Biamila

プロ6年目の27歳。サンディエゴ州立大から2000年のドラフト5巡で入団し、1年目はプラクティス・スクワッドだったが、2年目に13.5サックを挙げてエースとなり、以後毎年2ケタサックを記録している。2003年のプロボウルには繰り上げ出場。250ポンド級の軽量スピードラッシャーで、当然のことながらラン守備はあまり得意ではない。試合によって波が大きいのは、彼自身の問題よりも、他からのパスラッシュが弱いため彼にマークが集中してしまうからかもしれない。

アーロン・キャンプマン Aaron Kampman

ストロングサイドの先発DE。プロ4年目の25歳。アイオワ大から2002年のドラフト5巡で入団し、1年目から代役で6試合に先発した。昨季から完全なスターターに定着、DL陣最多の67タックルを記録した。スピードでぶち抜くような派手なプレーはできないが、極めて研究熱心で賢いプレーをするハードワーカー。昨季は4.5サックだった数字をベイツDCの元で引き上げることができるかどうか。

なお、公式サイトでは"pronounced CAMP-man"と書かれているので、遅ればせながら、「カンプマン」から「キャンプマン」にカタカナ表記を変更することにする。

カレン・ジェンキンズ Cullen Jenkins

DE/DT兼任。セントラル・ミシガン大からドラフト外で入団し、NFLヨーロッパ派遣を経て昨年ロースター入りを果たした。グレイディ・ジャクソンの欠場した6試合にDTとして先発出場し、4.5サックを記録している。昨季は主にパスシチュエーションでDTに入りインサイドからパスラッシュするパターンが多かったが、今年は少し体重を絞ってDEをプレーする機会を増やすものと予想されている。

アールカル・トゥルーラック R-Kal Truluck

昨季開幕直前にドラフト5巡+6巡指名権と交換でチーフスから獲得した。アリーナリーグやCFLを経て、2002年にようやくチーフスでNFL初出場を果たした苦労人で、実はもう30歳。255ポンドの軽量で、バジャ=ビアミラを逆サイドから助けるパスラッシュ・スペシャリストだ。しかし昨季はわずか2.5サックしか挙げられず、期待には応えられなかった。今夏のキャンプでは若手との競争となるが、年齢の分だけやや不利か。

ケニー・ピーターソン Kenny Peterson

DE/DT兼任。オハイオ州立大から一昨年のドラフト3巡指名で入団。2年間で18試合に出場し(先発なし)、合計14タックル、サックはゼロと、完全な期待はずれに終っている。DTにはサイズや馬力が足りず、DEにはスピードやクイックネスが足りない、悪い意味での典型的な"Tweener"だ。今夏のキャンプでも成長が見られなければ、解雇の可能性は十分ある。

マイケル・モンゴメリー Michael Montgomery

今年のドラフト6巡指名でテキサスA&Mから入団。詳しくはルーキー紹介参照のこと。先日発表された最新デプスチャートでは、右DEでバジャ=ビアミラ、トゥルーラックに次ぐ3番手と表示されている。ミニキャンプ2回を終えての評判はなかなかよく、上記2人を蹴落としてロースター入りするチャンスは十分にありそうだ。

シャンテ・ウィリアムズ Seante Williams

ジャクソンヴィル州立大から昨年のドラフト外で入団。開幕前に解雇され、プラクティス・スクワッドを経て今春はNFLヨーロッパでプレーした。リーグ3位タイの5サックを記録している。

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