グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年7月12日

ロースター展望 TE編

エースのフランクスを脅かす若手の存在がなく、やや伸び悩みが目立つユニット。WR陣のレベルが上がってきたため、パスオフェンスでの重要性は相対的に低下している。フランクスのスピード不足を補う若手を育てたいところだが、毎年ディフェンス補強が優先で、TE育成までなかなか手が回らない。ロースター枠は通常3人。2番手のマーティンはほぼ当確で、最後のイスをマキューとスティールとドラフト外ルーキーたちが争うことになりそう。

ババ・フランクス Bubba Franks

2000年のドラフト1巡14位指名、今年でプロ6年目の27歳。NFCのスターTE不足にも助けられ、2年目から3年連続でプロボウルに出場したが、昨季は選出されなかった。長身を活かしたパスキャッチが非常に上手く、ほとんど落球しない。ブロッキングも年々向上し、ランオフェンスの重要な一部になっている。唯一の弱点はスピード不足で、彼の足ではディフェンスをストレッチできないことは、もうはっきりしている。

性格は地味だが非常に真面目な選手で、体重問題は一切なく、自己管理は文句のつけようがない。5年間全試合に出場し、練習を休むことさえ滅多にない。しかし、トランジション指名された今年はまだ契約にサインせず、長期契約してもらえない不満を態度で表している。ただし、本人が希望する(TEのトップクラスの)金額が高望みであることは、今春獲得に乗り出すチームがなかったことにより証明されてしまったようなもので、フランクス陣営としては立場が弱いかもしれない。

デヴィッド・マーティン David Martin

2001年のドラフト6巡指名、今年でプロ5年目の26歳。今春FAとなり、契約ボーナス$25万ドルで2年契約を結んだ。フランクスのスピード不足を補うだけの速さは持っているが、ルート取りやキャッチングなどプレー振りは不安定で、フランクスをプッシュする気配は全くない。プロ入り後にWRからTEに転向したが、ブロッキングはずいぶん向上してきた。

いわばぬるま湯体質の選手で、自己管理の甘さがケガの多さにもつながっている。キャンプでの競争しだいでは解雇もありうるが、追いかける若手たちがイマイチなため今年は2番手を確保できそう。

ショーン・マキュー Sean McHugh

昨年のドラフト7巡指名で、ペン州立大からタイタンズへ。開幕前に解雇され、パッカーズへやってきた。大学では主にFBをプレーしていたとのこと。195cmとサイズがあり、ブロッキングTEとして期待されている。今夏は下記の選手たちとロースター枠を争う。

ベン・スティール Ben Steele

メサ州立大から2001年のドラフト外で49ersに入り、プラクティス・スクワッド、NFLヨーロッパ、解雇、レイダーズ、解雇、シーホークス、解雇、ヴァイキングス、解雇。そしてついに昨年9月、パッカーズのプラクティス・スクワッドからロースターに昇格した。15試合に出場し、主にマーティンの負傷時に出番を貰った。スピードのあるレシービングTEとの触れ込みだが、イージーな落球が多かった。今春のミニキャンプでも落球癖が治らず、評判はかなり悪い。

ギャレット・クロス Garrett Cross

カリフォルニア大出身のドラフト外ルーキー。1巡指名のQBロジャースとはジュニアカレッジ時代からの同僚で、そもそもカリフォルニア大のテッドフォードHCは彼を勧誘しようか調べていた際にQBロジャースの才能に気が付いた、というエピソードがある。パスキャッチ力に優れたレシービングTEのようで、昨季は28回339yds、5TDを挙げている。しかし6月のミニキャンプは足首のケガのため全くプレーできず、かなり出遅れてしまった。

スティーヴ・フレミング Steve Fleming

アリゾナ大出身のドラフト外ルーキー。ドラフト直後にジャイアンツと契約したが、フィジカルチェックではねられてすぐに解雇となり、6月半ばにパッカーズと契約した。昨季はパスキャッチ23回332ydsを記録している。

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