グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年6月30日

ルーキー・シンポジウム

毎年恒例、今年で9回目となるNFLルーキー・シンポジウムが、フロリダ州パームビーチで26日から開催されている。255名のドラフト指名選手全員がリゾートホテルで缶詰にされ、1日12時間にわたってさまざまな講習を受ける。欠席者には罰金が科せられる。就寝点呼もしっかり行われ、許可なく外出することは認められない。衣類まで全てNFLの指定。

講義の内容は非常に多岐にわたるが、フィールド外、私生活に関するものが多い。ステロイド等禁止薬物、ドラッグ、アルコール、エイズ予防、女性問題、暴力沙汰、メディアとの付き合い方、金銭問題、家族の問題、NFL後の人生に備えること。ルーキーたちがまっとうな人生を歩めるよう、NFLは$60万ドル以上をかけてこのシンポジウムを開催している。

初日は、NFLコミッショナーからのビデオ・メッセージを全員で拝聴するところからスタート。常に正しい選択をすること、契約を守り、法を犯さず、ドラッグやステロイドに手を出さないこと、そして検査をごまかさないこと。いわば、校長先生からの訓示のようなものだ。そして選手会代表ジーン・アップショーからのビデオ・メッセージを観たあと、元WRクリス・カーターが登場。特にイーグルス時代に犯したさまざまな過ちについて、経験を話した。

昨年入団したばかりの2年目選手たちも登場する。WRラリー・フィッツジェラルド(ARI)、CBデアンジェロ・ホール(ATL)、Sマイケル・ボウルウェア(SEA)などが壇上に立ち、ルーキーが直面するさまざまな状況について話した。例えば金銭面。親族や友人が次から次へと経済的援助を求めてくる時、どうやってノーと言うか、どうやって一線をひくか。税金の問題。代理人に任せきりにせず、契約交渉の進捗を自分でしっかり把握することの重要性。チーム内で頼りになるベテランを探して相談相手になってもらうこと。ただし、優れた人物を慎重に選ぶこと。

フィールド上の話題は、大学とNFLのレベルの差を実感した体験談。CBホールはプレシーズンゲームでWRランディ・モスにぶち抜かれた時のショックを話し、SボウルウェアはキャンプでRBショーン・アレキサンダーにフェイクで翻弄された時にレベルの高さを痛感したと話している。

その他にも、現役コーチや引退選手、各分野の専門家が講師となり、ビデオを見たり時には寸劇を使って講義を進めていく。このルーキー・シンポジウムは水曜日まで4日間続き、中には地元の少年たちへのフットボール・クリニックも含まれている。

カテゴリ : NFL