グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年6月 2日

ディアナの気持ち

ブレット・ファーヴの妻ディアナは9ヶ月にわたる乳がんの治療を終え、(先日売却が決まった)グリーンベイの自宅から小さめの家に引っ越す作業の最中だ。荷物を箱に詰めたり、箱にメモを書いたりしながら、Press-Gazette紙のインタビューに答えている。「元気さのレベルはまだ完全に戻ったわけじゃないけど、あの病気をしたにしては、全般的にとても調子がいいと言えるでしょう」とディアナ。治療終了後の最初の検査は来週に予定されている。

いま彼女が思い出しているのは、この家に引っ越すことになった、9年前のいろいろな出来事だ。中学の頃からブレットと付き合っていたディアナは、大学時代に長女ブリタニーを産んだものの、時には互いに別の相手と付き合うなどして、結婚はせずに7年が経過していた。1996年の春、ブレットは鎮痛剤依存症を告白して自ら治療施設に入ることになった。「ブレットはあのリハビリ中に日記をつけていて、読むととても興味深いの。あの頃と比べて彼がどれほど成長したかと思うと、ほんとに信じられないぐらい」

その年、ファーヴ主催の第1回"Brett Favre Celebrity Golf Tournament"は、本人がリハビリ施設にいるため、代わってディアナがホスト役を務めることになった。そのようなつらい状況で、堂々と笑顔でいることは大変だったけれど、なんとかイベントは成功裡に終えることができた。こうして最も困難な時期を乗り越えた2人は、4ヶ月後に正式に結婚し、今の家に引っ越してきた。そして二度目のMVP獲得、スーパーボウル制覇。

「上のブリタニーは、引っ越してきたときは小学校2年生。いま5歳のブレレイはこの家にしか(グリーンベイでは)住んだことがない。とても美しいところだったし、きっと懐かしく思い出すことでしょう。でも、もう前に進む準備はできています」

今度の日曜日に開催されるファーヴ主催のチャリティ・ソフトボール大会では、自分もプレーすることを楽しみにしているとディアナは言う。「ブレットは、よいシーズンにしようとハードに頑張っています。私は少し心配があるのだけれど。新しい選手がとても多いし、オフェンシブラインのことも心配です。(夫の体を守るのだから)当然のことでしょう。でも私はポジティブに、みんな頑張って成長してくれると信じています」

キャリアの終わりに近づいたとはいえ、ファーヴの、いやファーヴ夫妻の勝利への意欲は決して衰えることはない。「たとえダーツであっても、負けるのはイヤ。その点で、ブレットと私は全く同じなの。私は勝ちたい、彼も勝ちたい。だから、なんらかの敗北があるたびに、家の中が少し意気消沈してしまう。彼もへこむし、私もへこむ。ウチは娘たちでさえ負けず嫌いなんです。ティー・ボールでさえ私は勝ちたい。ただのゲーム? そんなことではダメ。私たちは勝ちたい。もうそれだけ」

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