グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年5月22日

ドラフト指名選手紹介 4: Sマーヴィール・アンダーウッド

 4巡14位 S マーヴィール・アンダーウッド Marviel Underwood
San Diego State Senior 5-10(178cm) 205lb(93kg) 40yds/4.38秒 1982年2月17日生

経歴 : カリフォルニア州オークランド出身。高校ではRBやQBとして活躍し、シーズン1300ydsラッシング、18TDも記録。サンディエゴ州立大では、1年目はスペシャルチーマーだったが、2年生から先発フリーセーフティとなった。3年間で36試合に先発して222タックル、7INTを記録。Mountain West Conferenceでは最速のDBの1人だった。

Strengths : どこが長所でどこが短所か、メディアによって評価がさまざま。ハムストリングを痛めていたコンバインでは4.65秒という不本意な数字だったが、キャンパスでのPro Dayでは4.38秒と素晴らしいスピードを証明した。背は低いが、ガタイはまずまずで、タフにプレーする。クイックネスがあり守備範囲が広く、レシーバーにぴったりとついていくことができる。嗅覚に優れ、ボール・スキルがある。プレーの読みや、ランサポートも良い。両セーフティの経験に加え、パスシチュエーションではスロットのレシーバーをカバーしたように、ヴァーサタイルな能力がある。

Weakness : サイズが小さく、ブロッカーに飲み込まれやすい。ブロックを払いのけるのに時間がかかるため、スクリメージ近くでのプレーは得意ではない。時おり、やや勝手なプレーがある。プレーの理解に手間取ったり、フェイクに引っかかりやすい面もある。ハードヒットを見舞おうとするあまり、しっかり相手の体をラップアップせず、タックルをミスる時がある。

メンタル面 : ワンダーリックテスト24点はDBとしては良い方だ。即戦力となれるかはパッカーズのディフェンスの習得がスムーズに出来るかにもかかっている。精神面に関しては、全くと言っていいほど情報がない。サンディエゴ州立大では、ディフェンスのクォーターバックのような立場で、仲間に指示を出していたとのこと。

指名の経緯 : 「トンプソンGMはトレードダウンして指名権を増やすのを好む」という前評判の通り、3巡指名権をトレードに出して4巡指名権を2つ受け取った。2巡指名のニック・コリンズはCBとSを行ったりきたりしていたため、こちらのアンダーウッドの方がセーフティ経験は豊富で完成されている、とパッカーズ首脳は考えている様子。「10チームぐらいから、『これは素晴らしい指名だ』と言われた」とトンプソンGMは変な自慢をしている。メディアよりも玄人筋の評価が高いのは確かのようだ。

パッカーズにとって : 両先発セーフティの座が完全にオープンであり、アーテュロ・フリーマン、アール・リトル、マーク・ローマンの3人と、2巡指名のニック・コリンズと4巡のアンダーウッドが2つの椅子を争う。FA加入のフリーマンもリトルも、ドラフト指名のコリンズもアンダーウッドも、どれもフリーセーフティのタイプ。ここまで徹底されてくると、両セーフティを後ろに下げることを好むジム・ベイツDCの意向が人事に反映されているのは間違いない。サイズが似ていることもあり、「アンダーウッドはブロック・マリオンを思い出させる」とベイツDC。

etc. : 背番号はRBドーシー・レヴェンズの25番を着ける。サンディエゴ州立大と言えばRBマーシャル・フォークが有名だが、DTラロイ・グローヴァー(1996年5巡)やDEバジャ=ビアミラ(2000年5巡)といった、下位指名から良いディフェンス選手も輩出している。

カテゴリ : Draft, Player