グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年5月20日

役員を2人入れ替え

非営利団体グリーンベイ・パッカーズは、株主から選任された45人からなる Board of Directors(理事会?)と、さらにそこから選ばれた7人によるExecutive Committee(経営委員会または執行委員会?)が経営面での意思決定機関となっている。理事会の45人は年に4回ほど集まるだけなので名誉職に近く、実際には経営委員会がパッカーズを動かしていると言ってもよい。なお、ボブ・ハーラン社長を除いては役員・理事の全員が無給である。

このたび、ドナルド・ハーデンジョン・アンダーウッドが70歳の定年を迎えて経営委員会から退くことになったため、ジョン・ベルグストロムカール・キューンの2人を経営委員会に入れることを理事会が決定した。

引退するドナルド・ハーデンは、地元の大病院グループのBellin財団の元理事長。その前は、ウィスコンシン大グリーンベイ校の役員も長年務めた。パッカーズでは"Personnel and Compensation Committee"の委員長として、フットボール部門以外のサラリーを統括してきた。

ジョン・アンダーウッドは元銀行頭取で、過去15年にわたってパッカーズの会計を担当してきた。かつてはリーグ下位の収益しか上げられなかったパッカーズが上位に入るようになり、経営的に非常に順調なのは彼の貢献によるところも大きい。それだけでなく、NFLの"Special Committee on League Economics"にも、11名のNFLオーナーたちと共にパッカーズ代表として参加している。NFLコミッショナーのポール・タグリアブーのたっての希望により、今後もアンダーウッドはこの委員会には出席するとのこと。

アンダーウッドに代わる会計担当は、昨年に経営委員会に加わったラリー・ウェイアーズ(昨年5月の記事)が務める。もともと、2005年にアンダーウッドが引退するのに備え、昨年からアンダーウッドの元で後継者となる準備を進めていた。ウェイアーズはエネルギー関連企業WPS Resources社の社長兼CEO。

新役員のジョン・ベルグストロムは、ウィスコンシン最大のカーディーラー、Bergstrom Automotiveの社長兼CEO。1995年からパッカーズの理事会に入り、"Corporate Marketing Committee"の委員長を務めている。彼はミルウォーキーにあるマーケット大の理事会の会長でもある。最近同大学のニックネームを"Golden Eagles"から"Gold"に変えようとし、反対運動を受け撤回する、という大騒ぎの渦中にあり、学長と共に大きな批判の矢面に立っている。新ニックネームはまだ決まっていない。

同じく新役員のカール・キューン(Kuehne)は、グリーンベイに本拠を置く食品加工会社American Foods Groupの社長兼CEO。1998年にパッカーズの理事会に加わり、"Foundation Committee"の委員長も務めている。1920年前後にパッカーズのオーナーであったAcme Packing Companyの牛肉工場が、今はこの会社のものになっているらしい。

カテゴリ : Coach/Front Office, Team/Organization