グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2005年5月 5日
これまでに書き漏らした、今回のミニキャンプでの話題や評判をざっと。
- ディフェンシブラインで評判がいいのはやはり2年目のDTドネル・ワシントン。足のアーチ部分のケガでルーキーシーズンを棒に振ったが、11月ごろには回復し、トレーニングに取り組んできた。体も絞れ、動きもいい。197cmの長身、320ポンド級の大型DTで「真ん中にでっかいDTを2人置く」というベイツDCのこれまでのパターンに合うかもしれない。ただし、「昨年のトレーニングキャンプでは姿勢の高さが目立った。パッドを着けてのプレーを見なければ」という慎重な見方も。
- 同じく2年目のDE/DTコーリー・ウィリアムズの動きも評判がいい。体重は314ポンド。彼の場合、ワシントンと違って昨季の実績も多少あり、精神的にしっかりしているので心配はなさそう。
- パスラッシュDEを獲得しなかったことで、バジャ=ビアミラを助けるパスラッシュスペシャリストは今年もトゥルーラックか。昨季はやや期待外れだったトゥルーラックだが、2人のDEをワイドにセットさせ、比較的自由にパスラッシュさせる自分のシステムでより力を発揮する、とベイツDCは見ている。
- DEカビーア・バジャ=ビアミラの起用法については、右DEが圧倒的に多かったのを変え、相手によっては左DEでのプレーも増やす方針。同じサイドばかりやっていると相手OTに慣れられてしまう、という理由もあるようだ。
- 2巡指名のS/CBニック・コリンズも4巡指名のSアンダーウッドもまだシステムの習得が先。コリンズは守備範囲の広さは十分にアピールしているが、即戦力となれるかは今後の学習のペースにもかかっている。素晴らしいカバー能力があるのでニッケルバックとして使いたいところだが、コーチ陣はルーキーに過大な負担を与えたくない様子で、できれば今年はセーフティ修業かニッケルバックかどちらかに専念させたいとしている。
- コリンズがセーフティ修業(または先発セーフティ)に専念する場合、ニッケルバックはCBアマド・キャロルとCBジョーイ・トーマスの先発争いに敗れた方になりそう。
- 私生活のトラブルで心配されるRBアーマン・グリーンだが、今年も体調管理は万全のようで、昨年のミニキャンプよりも絞れた体で登場し、鋭い加速を見せている。
- KR/WRアントニオ・チャットマンはレシーバーとしての進歩を続けており、コンスタントにオープンになってナイスキャッチを見せている。昨季終盤にロースターに昇格したアンドレ・サーマンも出来はよく、最後のロースター枠をめぐる争いは熾烈になりそうだ。例年はWRは5人枠だが、ウォーカーの契約問題もあり、今年は6人枠となるかも。
- 5巡指名のG/Cジュニアス・コストンは左ガードをプレー。ミニキャンプ初日の出来はさんざんで、その後だんだん良くなってきたようだ。ディビジョンI-AA(ノースカロライナA&T)の出身ということもあり、ポテンシャルはあるが時間がかかりそうな雰囲気。
- 7巡指名のOGウィル・ウィティカーは右ガードをプレーし、むしろコストンよりもミニキャンプでの印象はよかったようだ。345ポンド(15ポンドほどオーバーウェイト)の大型選手で、馬力がある。サイズのわりには機動力もまずまず。
- ロングスナッパーのロブ・デイヴィスは36歳ながら今年も安泰。「この2年のオフシーズンでの彼のトレーニングには驚かされるよ。本当に体を改造してしまい、スリムに、そして強くなった。去年はそれ以前よりアスレチックになった。自己管理がよくなっている」とボナメイゴSTコーチ。