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Minicamp - Day 5: OLの右サイドは流動的
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2005年5月 3日
- ミニキャンプ最終日。
- 先発左ガードは新加入のエイドリアン・クレムでほぼ決まりの情勢。しかし右ガードはまだ流動的。グレイ・ルーガマーが予想以上の頑張りを見せ、大ベテランのマット・オドワイヤーを抑えている。しかし、昨日書いたように、RTバリー/RGタウシャーとする布陣も首脳陣は考慮している。
- 目まぐるしい3日間を送ったQBアーロン・ロジャースは、「フィジカル面では十分やれると思ったけど、頭脳の面ではゆっくりとしか良くなってこないね。リード(相手守備の読み)をどうすればいいかわからないことが多々あったし、プレーそのものを理解できていないことも多かった。でも金曜日の初日から今まで、大きな進歩をしたとは思う。それでも先は長いと思うけどね」と振り返る。他のルーキー同様、いったんカリフォルニアの自宅に帰り、5月23日からグリーンベイに戻ってコーチとの勉強を再開し、ミニキャンプに備えるとのこと。
- シャーマンHCはロジャースの美点を数え上げた後、今後彼が取り組むべき最大の課題は?と聞かれて、「そうだね、まず契約にサインしてくれたらいいね。それが一番だろう」と報道陣を笑わせた。
- QBノールは金曜日に4INTの乱調だったが、それ以外の4日間は好調。ノールよりも少ないプレー機会しか与えられなかったQBオサリバンだが、出来はまずまず。特にポケットを出ての動きながらのパスが良いらしい。
- 昨年はカレン・ジェンキンズは昨年は体重300ポンドで主にDTをプレーしたが、今年は目標体重285-290あたりで、DEとしてプレーすることが増えそう。「エンドが出来ないとは思わない。彼は非常にクイックだ」とサンダースDLコーチ。DTの人数がだぶつき気味でDEが不足気味というチーム事情ももちろんある。
- 若手の押し上げもあり、DTクリディアス・ハントはスターターを失うどころか解雇の可能性も十分ある。その場合キャップへのヒットが大きいが、6月1日以降の解雇なら、今年のキャップへの痛手は抑えられる。次回のミニキャンプまでにしっかり体を作ってこられるかが見ものだ。「このポジションの争いは非常に激しい。実戦で戦力になる選手が何人もいる。たぶん去年だったら私もそうは言えなかっただろう。大きな進歩を見せ、出場機会に飢えた若手たちが何人もいるからね」とシャーマンHC。
- 新加入のLBレイ・トンプソンが明らかにウィークサイドの1番手だが、ベイツDCは「まだ何も決まってはいない」と慎重な様子で、今後も両アウトサイドをいろいろな組み合わせで試していくようだ。
- 昨季までのパッカーズのストロングサイドLBは、相手TEと向かい合う形でラインにセットすることが全体の60%に上っていた。しかしベイツDCのシステムでは、3人全員がスクリメージから4、5ヤード下がったところに位置する。そのために、サイズよりもスピード優先ということらしい。
- FBニック・ルーチーは今年もややオーバーウェイト気味。常に体の手入れを怠らないFBヘンダーソンやRBグリーンとは大変な違い。3番手FBだったヴォンテ・リーチも良いプレーを見せており、ルーチーの開幕ロースター入りは確実ではない。
- Press-Gazette紙のクリス・ハヴェル記者は、以下の13選手は体もしっかりできていていつでも準備OK、真のプロフェッショナルだ、と書いている。RBグリーン、RBフィッシャー、FBヘンダーソン、WRドライバー、WRファーガソン、RTタウシャー、OTバリー、Cフラナガン、DEバジャ=ビアミラ、LBバーネット、LBディッグス、Kロングウェル、LSロブ・デイヴィス。
- ドラフト指名された2人のWRもまずまずだが、ドラフト外のWRヴィンス・バトラー(ノースウェスタンオクラホマ州立大)の評判がいい。「ルート取りが鋭く、まるでベテランのように抜け目ない。いい選手になるよ」とSフリーマン。
- 同じくドラフト外のTEギャレット・クロスについては、同じ大学、そして今回もホテルで同室のQBロジャースが強力にプッシュしている。「ルートを走るのは彼にとって容易なことなんだ。カバレッジをすごくよく理解しているしね。彼はとてもアスレチックで、ボールが空中にある時に素晴らしい」とのこと。現状ではベン・スティールとショーン・マキューが3番手TEを争っているが、そこへ加わってこれるかどうか。
- パンター問題は今年も続きそう。FA加入のブルックス・バーナードもドラフト外ルーキーのブライス・ベネコスも、キック力はあるがコントロールなどが不安定。彼らよりはB.J.サンダーは評価されているが、NFLヨーロッパでの成績(2位)は、失望させるほどではないが目を見張るほどでもない。昨年同様、ベテランを加える必要があるかもしれない。
- 長期契約を求めてミニキャンプを欠席したWRジャヴォン・ウォーカーについてシャーマンHCは、「我々はどんどん前に進んでいる。誰かを待っているわけには行かないのだ。誰かが抜ければ別の選手を代わりに入れて前に進むだけだ。ケガ人が出たときと同じようにね。今チームで最も強いポジションはたぶんレシーバーだろう。私は好感触を持っている」とやや突き放した発言。ただし今年はもうGM兼任ではないので、HCとしての気持ちだけ気楽に言えるのだろう。
- 土曜の夜にブレット・ファーヴに電話したというシャーマンHCは、「トレーニングがキツくて、グリーンベイでミニキャンプに出た方がラクだった、と言っていたよ」と語っている。「彼は『若いヤツはどうしてる?』と聞くから、『すごく頭が良くて、全てによく反応してくれてるよ』と私は答えた」。言うまでもなく、1巡指名のQBロジャースの話題だ。「ブレットは(QB指名について)不安など全く感じてはいない。彼は競争を恐れることはないのだ。信じてほしい。彼はキャリアのどの時点でも、そのことを心配はしない。今年であっても、4年後であっても」