RBアーマン・グリーン逮捕の事情について続報。妻ヘザーの文書による声明によると、2人の口論がエスカレートし、激昂したグリーンはベッドや枕をこぶしで殴り始め、彼女の顔につばがかかるほどの距離で叫び続けた、物理的な暴力は加えられていない、とのこと。彼女は電話で警察を呼んだが、グリーンに途中で切られ、切迫した状況と理解した郡保安官代理が現場へ。
郡保安官代理が駆けつけた時、(通報が通じたと思っていなかった)グリーンは怒って、家から出て行くよう求めた。「自分はフットボール選手で、明日の練習のために寝ておきたいのだ」。 郡保安官代理はその説明に納得せず質問を続けたが、グリーンは回答を拒んだ。そこで「治安紊乱行為と家庭内暴力のため逮捕します。手を後ろに回して」と言ったが、グリーンは言うことを聞かず、保安官がやむなくスタンガン(あちらではTaserと呼ぶ)を取り出すと、ようやく逮捕に応じた。逮捕報告書によると以上のようになっている。
彼を告訴するかどうか、地方検事が数日のうちに決定する見込み、と地元メディアは伝えている。グリーン本人は、「僕と家族の個人的な問題であり、できるだけプレイベートなまま対処させてほしい。自分も大人で、対処していけると思っている。でももし助けを必要とするときは、今回手助けを申し出てサポートしてくれた、たくさんの友人たちに頼りたい」と語っている。
ミニキャンプを目前に控えた25日(月)の夜、RBアーマン・グリーンがグリーンベイ近くの自宅で、妻ヘザーに対する家庭内暴力のために逮捕された。収監された彼は$150ドルの保釈金を支払い、わずか数十分後に釈放されている。妻ヘザーからの通報により郡保安官が駆けつけ、夫妻に事情を聞いて逮捕に至ったが、身体面で裏付けとなるような証拠(傷のことか?)や器物の損壊はなかった、と郡保安官。
テッド・トンプソンGMは声明を発表し、「我々はアーマン・グリーンおよびその家族の今回の状況については認識しており、さらに情報を集めているところだ。言うまでもなく、アーマンとその家族全体を心配しており、今後も彼らを支え続けていくつもりだ」と語っている。
グリーンは前妻との間にも、家庭内トラブルを起こしている。シーホークス在籍中の1999年3月、シャリン・ヴァンス(この時はまだガールフレンド)が閉めようとしたドアをグリーンが無理に開けようとし、ドアが口を直撃して彼女の歯が欠け、唇から出血。グリーンは逮捕され、一晩拘置された。2人は和解し、裁判では彼女が証言を拒んだために検察は告訴を取り下げた。結婚後の2002年3月にも、大喧嘩して隣家から通報され、2人とも治安紊乱罪で罰金をとられたことがあった。2003年に離婚が成立し、現妻ヘザーと結婚している。
今年で契約が切れる、大事な"Contract Year"を迎えるRBグリーンだが、前妻に続く家庭内暴力で、大きなイメージダウンは避けられない。
2005 Packers Draft Picks | |||||
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Pick | Overall | Pos. | Name | College | 備考 |
1巡24位 | 24位 | QB | Aaron Rodgers | California | ファーヴの後継者をようやく獲得 |
2巡19位 | 51位 | S/CB | Nick Collins | Bethune-Cookman | ディビジョンI-AA出身。素晴らしいスピードだが、まずはセーフティとして鍛える |
2巡26位 | 58位 | WR/KR | Terrence Murphy | Texas A&M | 同大学の通算レシービング記録を樹立。リターナーとしても期待 |
4巡14位 | 115位 | S | Marviel Underwood | San Diego State | こちらもスピードは猛烈。サイズは小さい |
4巡24位 | 125位 | LB | Brady Poppinga | Brigham Young | ストロングサイドLBの予定だがパスラッシャーとしても実績あり |
5巡 7位 | 143位 | C/G | Junius Coston | North Carolina A&T | 複数ポジションの経験があるがまずはガード |
5巡31位 | 167位 | CB | Micheal Hawkins | Oklahoma | ホームレスを経験し、大学中退してアリーナでプレーした |
6巡 6位 | 180位 | DE/DT | Mike Montgomery | Texas A&M | またテキサスA&M。DEとして使う予定 |
6巡21位 | 195位 | WR | Craig Bragg | UCLA | WRだけでなくパントリターンで優れた実績 |
7巡 31位 | 245位 | LB | Kurt Campbell | Albany | こちらもディビジョンI-AA校。ディフェンスの多くのポジションの経験があり、頭がいい |
7巡 32位 | 246位 | OG | Will Whitticker | Michigan State | 荒削りな大型ラインマン |
パッカーズは3巡25位指名権をパンサーズに譲渡し、4巡14位および4巡25位指名権を受け取った。さらに2日目に入って3つ目の4巡指名権をイーグルスに譲渡し、5巡・6巡・7巡指名権を受け取った。さらに、6巡1位から6巡21位にトレードダウンする代わりに、7巡32位を受け取った。
これにより、パッカーズの指名権は4巡から7巡まで全て2つずつで、2日目は合計8人。1巡からの合計の指名数は11個となった。
4巡14位 FS マーヴィール・アンダーウッド Marviel Underwood | |||||
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San Diego State | Senior | 5-10(178cm) | 205lb(93kg) | 40yds/4.38秒 | 1982年2月17日生 |
DEバジャ=ビアミラと同じサンディエゴ州立大。Mountain West Conferenceでは最速のDBの1人だった。ハムストリングを痛めていたコンバインでは4.65秒という不本意な数字だったが、キャンパスでのPro Dayでは4.38秒と素晴らしいタイム。背は低いが、ガタイはしっかりしている。守備範囲が広く、クイックネスに優れていて、レシーバーにぴったりとついていくことができる。 プレーの読みや、ランサポートも良い。ブロッカーに飲み込まれやすく、スクリメージ近くでのプレーは得意ではない。ハードヒットを見舞おうとするあまり、しっかり相手の体をラップアップしないことがある。 |
4巡24位 OLB/DE ブレイディ・ポピンガ Brady Poppinga | |||||
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Brigham Young | Senior | 6-3(191cm) | 259lb(117kg) | 40yds/4.60秒 | 1979年9月21日生 |
DEをやっていたが大学4年でLBにコンバート。3-4隊形のOLBが向いていると言われているが、4-3のパッカーズはどちらで使う意図なのかまだ不明だ。タフでアグレッシブ。クイックで捕まえにくいパスラッシャーで、パスートが非常によい。手の使い方がよく、ブロッカーをかわすのが上手い。ラン/パスの判断が良い。DEとしてはサイズが小さくややパワー不足、OLBとしてはアスレティシズムが物足りないかもしれない。 父親も同じくBYUでTEをプレーし、兄もユタ州立大でTE、弟はBYUでLBをしているフットボール一家。すでに2002年に結婚し、子供が1人いる。 |
5巡7位 C/G ジュニアス・コストン Junius Coston | |||||
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North Carolina A&T | Senior | 6-3(191cm) | 310lb(117kg) | 40yds/5.15秒 | 1983年11月5日生 |
ヴァーサタイルなラインマンで、センターとガードの両方の経験がある。クイックネスに優れ、手が大きく腕が長い。ボディバランスが良く、倒されることが少ない。ハードワーカータイプで、ホイッスルが鳴るまで手を抜かない。おそらくパッカーズでは、まずガードとしてプレーすることになるだろう。 |
5巡31位 CB マイク・ホーキンズ Michael Hawkins | |||||
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Oklahoma | アリーナ経由 | 6-1(186cm) | 175lb(79kg) | 40yds/4.38秒 | 年 月 日生 |
高校では全国的に知られた選手で、2002年にオクラホマ大に入り、1年目から5試合に出場。しかしカレッジはこの1年きりで(退部処分か何かか?)、昨年はアリーナリーグのダラス・デスペラードスでプレーしていた。身長は申し分ないが線が細く、バルクアップの必要あり。素晴らしいアスリートで、ボールへの嗅覚もある。ポテンシャルは高いが、あまりにも経験が少なく、テクニックを身に付ける必要がある。 |
6巡6位 DE/DT マイケル・モンゴメリー Michael Montgomery | |||||
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Texas A&M | Senior | 6-5(195cm) | 276lb(125kg) | 40yds/4.94秒 | 1983年8月18日生 |
6巡21位 WR/PR クレイグ・ブラッグ Craig Bragg | |||||
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UCLA | Senior | 6-1(185cm) | 196lb(89kg) | 40yds/4.45秒 | 1982年3月15日生 |
7巡31位 LB/S カート・キャンベル Kurt Campbell | |||||
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Albany | Senior | 6-1(185cm) | 225lb(102kg) | 40yds/ 4.42秒 | 1982年7月30日生 |
7巡32位 G ウィリアム・ウィティカー William Whitticker | |||||
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Michigan State | Senior | 6-5(196cm) | 329lb(149kg) | 40yds/5.36秒 | 1982年8月2日生 |
パッカーズの2つのドラフト2巡はどちらも非常に意外な指名。2巡19位は、ディビジョンI-AAのBethune-Cookmanという大学のS/CBニック・コリンズで、少なくとも一般的には非常に知名度が低い選手。2巡26位は、上位指名が最もなさそうに思われていたワイドレシーバーを指名。ファーガソンの後輩となるテキサスA&Mのテレンス・マーフィで、こちらはわりと有名な選手。リターナー経験も豊富で、パッカーズとしてはそちらも評価しての指名のようだ。詳細な紹介はまた後日。
2巡19位 S/CB ニック・コリンズ Nick Collins | |||||
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Bethune-Cookman | Senior | 5-11(180cm) | 206lb(93kg) | 40yds/4.37秒 | 1983年8月16日生 |
フロリダ州デイトナビーチにあるBethune-Cookman大はディビジョンI-AAの無名校だが、昨年もDBショーン・マティスがジャガーズから2巡指名されている。コリンズはシニア・ボウルにも招待されているので、全くの無名というわけではなかった。身長は低いが、体重はSSローマンよりも多く、かなりがっちりした体型。CBやSSの経験もあるが、過去2シーズンは主にフリーセーフティをしていたようで、パッカーズとしてはセーフティとしての指名。 素晴らしいスピードがあり、コンバインでは4.37秒、その後のワークアウトでは追い風参考で4.34秒とCBとしてもトップクラスの数字。直線のスピードと比べるとクイックネスやアジリティはさほどではない、という見方もある。(学業成績の問題で一部校に行けないパターンが多いので)インテリジェンスについては懸念もある。パッカーズ側はDBコーチを派遣してじっくり面接を行い、精神面や学習能力をチェックしての指名となった。それでも、CBと比べてセーフティは知識や経験が物を言うポジション。少しでも早く戦力となるよう、コーチ陣は彼を教え込んでいくつもりのようだ。 |
2巡26位 WR/KR テレンス・マーフィ Terrance Murphy | |||||
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Texas A&M | Senior | 6-1(185cm) | 202lb(92kg) | 40yds/4.39秒 | 1982年12月15日生 |
他のポジションを無視してマーフィを指名したのは、シンプルに「その時点で最も高く評価していた選手だから」とのこと。テキサスA&Mでは通算172キャッチ2,600yds。3年時はキックオフリターナーとしてオール"Big 12"に選ばれ、4年時はWRとして同賞に選ばれている。身長もまずまずでガッチリしており、スピードは申し分ない。加速が鋭く、フェイクや鋭いカットを踏んでスクリメージでのジャムを避ける。 競り合いに強く、アンダーニースのルートが良く、相手カバーのシームを見つけるのが上手い。ブロッキングも進んで行うタイプ。ルート取りなどはまだ磨かれていない面もあり、相手守備の読みや、ゾーンカバレッジでフリーになることは向上の余地がある。素晴らしいキャッチをしたかと思うと、イージーな落球をすることがある。ボールをしっかり守らずファンブルすることもある。 同大学に1年しか在籍しなかったWRファーガソンと比べ、マーフィはまる4年間たっぷりと実戦経験を積み、着実に成長してきた。キャプテンを2回務め、学業成績も良い。豊富な実績を誇るキックオフリターンと比べるとパントリターンの経験は少ないが、それは先発WRをケガさせたくないという理由が大きいようで、パッカーズとしてはコーチを派遣して彼のパントリターンの練習も見て、十分やっていけると見ている。ワイドにセットするよりもスロットでのプレーが得意のようで、パッカーズで3番手を争うのにはちょうどいいかもしれない。 |
パッカーズは1巡24位でカリフォルニア大のQBアーロン・ロジャースを指名。もともとは1巡1位で49ersが指名するとも噂された選手で、49ersがQBアレックス・スミスを選んだ所から彼の"Free Fall"が始まり、あれよあれよとついに24位まで残っていた。QBとしては全体で2番目。もちろんパッカーズとしては、QBファーヴの後継者として育てることになる。一般的な評価は以下の通り。
1巡24位 QB アーロン・ロジャース Aaron Rodgers | |||||
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California | Junior | 6-2 (188cm) | 223lb(101kg) | 40yds/4.71秒 | 1983年12月2日生 |
Strengths : 今年のQBの中で最も強い肩を持ち、NFLで要求される全てのパスをこなすことができる。基礎やメカニックが非常にしっかりしていて、クイックリリースでタッチやタイミングも良い。ポケットでの落ち着きがあり、ヒットを恐れずにぎりぎりまで待つことができる。ポケットで素早くセットし、フィールド全体を見渡すことができる。レシーバーを探すプログレッション・リードもトップクラスになるまでに向上してきた。 ポケットでの(ラッシュを感じ取る)感覚が非常に良く、自分の足でセカンドチャンスを生み出すことができる。タフでリーダーシップに優れ、人格面や熱心さでもコーチからの評判は非常に良く、人間性は全く心配ない。 |
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Weaknesses : 身長がやや低い。短大経由でカリフォルニア大に入り、しかもアーリーエントリー(3年終了時点でのプロ入り)のため、一部校での先発経験が多くない。スターターとなったのは2003年シーズンの半ばから。ショートパス中心のオフェンスでプレーしており、ミドルからロングのパスの精度については未知数な点もある。足はあるが、ランの脅威は少ない。 |
パッカーズは、元カーディナルスのLBレイ・トンプソンと契約した。詳細は不明だが、ベテラン最低額(NFL経験5年なので$540,000)あたりの1年契約と見られている。昨年までの先発LBネイヴィーズも同じような条件で再契約できるはずだったが、パッカーズはトンプソンの方を高く評価したことになる。通算54試合の先発経験のあるアウトサイドLBを獲得したことで、ドラフトでLBを上位指名する必要性が減り、より自由に動けるはず。
現在27歳のレイ・トンプソンは、テネシー大(LTクリフトンやTEマーティンのチームメイトだった)から2000年のドラフト2巡でカーディナルス入り。1年目からスターターとなり、2002年には109タックル、3サックを記録。2003年10月には$11.2ミリオンの契約延長を果たしたが、わずか2ヵ月後に薬物違反で4試合の出場停止処分を受け、そこからチーム側との関係がこじれていったようだ。昨季はヒザのケガだけでなく、デニス・グリーン新HCからも嫌われて先発の座を失った。今春はトレード要員となったが、高額契約も足かせとなってトレード先が見つからず、4月半ばに解雇されていた。
190cmの長身で、ややスリムなタイプ。押し負けやすいがスピードとクイックネスに優れ、守備範囲が広くパスカバレッジも良い。ブリッツァーとしても使える。アウトサイドLBはどちらも経験があるが、「自分のスピードが活かせるウィークサイドが好きだね。でも僕のプレーも進化してきた。プロ入りした時は一次元的な選手だったけど、TEを相手にも(ストロングサイドで)プレーしたし、パスラッシュもやった」と本人は言う。ドラフト上位で有望ルーキーが入ってくる可能性は十分承知しているが、スターターの座を確保できる自信は持っている。「彼が保証されているのは、フェアな競争の機会だけだ」と代理人。
あと1回薬物違反を犯すと1年間の出場停止になるが、そのことはシャーマンHCと非常に率直に話し合いをしたと言う。昨年のカーディナルスでの処遇について本人は、「キャンプでケガをして、治っても先発に戻してくれなかった。コーチに聞くと、ケミストリーを壊したくないからだと言う。0勝3敗だってのに、どんなケミストリーがあるって言うんだ? いったいどういうことなのか、みんな首をかしげてたよ。グリーンHCは僕の過去について先入観だけに基づいて判断し、僕をろくに知ろうともしなかった」
ドラフトやカレッジ選手紹介で使われる用語を少しだけ解説。
パッカーズはヴァイキングスからのオファーシートにマッチし、DEアーロン・キャンプマンは1年契約で残留することが決定した。これで今年のパッカーズのRFA選手は全員が残留することになった。契約ボーナスが$50万ドルでベースサラリーが$70万ドル、合わせて$1.2ミリオンとのこと。どこも手を出さなければ$656,000ドルだったのだが、ちょっかいを出されないためには$1.43ミリオンのオファーをパッカーズがしておくことが必要で、それよりは安く済んだことになる。
ヴァイキングスのブレジンスキ副社長は、「我々としては気に入った選手を狙ってみたのだが、あちらもマッチするだろうとは予測していた」と語っている。キャンプマンにオファーをしたのは地区内ライバルの足を引っ張るためか、と聞かれると、「否定はしない。しかし5巡指名権が関わっているわけだし、あの選手に関して我々は真剣だった」
$544,000ドルの昇給を手にしたDEキャンプマンは、「必要なら妻と息子(1歳2ヶ月)を連れて引っ越す用意はできていた。よい結果が出て嬉しいよ。一進一退の話し合いを続けてきたわけだけど、今は、少なくとももう1年ここにいられるのが嬉しいし、僕をキープする価値があるとグリーンベイが認めてくれたことに感謝している」と喜びを語っている。
長期契約に向け今後も話し合いを続けていくことは両者とも認めている。トンプソンGMは、「我々はアーロン・キャンプマンを高く評価しているし、残ってもらいたいと思っている。(契約延長を望むのは)さほどに複雑なことではない。今後も契約延長に向けて話し合いを続けていくが、さしあたってはRFA選手への我々の権利を行使し、オファーにマッチした、ということだ」と説明している。キャンプマン側の代理人は、「上り坂にある選手には、どのチームも長期契約を望むものだ。我々も反対するようなことはない。ただし、今すぐにどうこうということはない」
ただ実際のところ、将来的なキャンプマンの存在価値は、今週末のドラフトに大きく左右されることになるだろう。もしそこで有力なディフェンシブエンドを獲れれば、わざわざキャンプマンに長期契約を与える必要はなくなるからだ。サラリーキャップ的には、現在パッカーズには$5ミリオン以上の空きがあるはずで、今年のキャップ額を多少安くするために契約延長をする必要はない。「我々としては(今の$1.2ミリオンのままで)問題ない」とトンプソンGM。
DEアーロン・キャンプマンに関し、ヴァイキングスからのオファーシートにパッカーズがマッチするかどうか決める期限が迫っている。パッカーズはそれにマッチして1年契約で引き留めるだけでなく、長期契約を結ぼうと交渉を進めている、とJournal Sentinel紙が伝えている。「我々はいくつもの事柄について話し合いをしてきた。どれもポジティブなものだ。私は(交渉担当)アンドリュー・ブラントとテッド・トンプソンGMに最大限の敬意を払っている」と代理人。
ヴァイキングスのオファーシートに合わせるだけでは、キャンプマンは来春にはフリーエージェントとなってしまう。キャンプマンとしては1年活躍してバラ色のフリーエージェント、という希望があるのは当然で、それを断念させるだけの契約をパッカーズがオファーできるかどうか。逆に、ケガのリスクに加えて、ジム・ベイツ新DCのシステムに合わずに活躍できないままFAとなるリスクもなくはない。
勝負強く、悪天候にも強いライアン・ロングウェルで全く問題なし。来年契約が切れるが、そのために前年からキッカーをドラフト指名するチームなどない。キックオフの飛距離だけは物足りないので、キックオフもできるようなパンターがいてくれれば理想的だが。FAまたはドラフト外で1人キッカーを獲って、キャンプでのロングウェルの負担を減らすだろう。
驚愕のドラフト3巡指名から1年、B.J.サンダーはいまNFLヨーロッパで修行中。マイク・シャーマンのGMとしての失敗を象徴する選手であり、「たとえ今後彼がスターターに成長したとしても、3巡でパンター指名は馬鹿げていた」という声がファンにも地元メディアにも支配的だ。けっきょく昨季は40歳のブライアン・バーカーに先発を任せたが、安定性と引き換えに飛距離不足は目を覆うばかりだった。
サンダーが今夏もスターターを争うのは間違いないが、それと競わせるベテランはもう少しマシな選手を用意したいところ。ドラフト指名もありえなくはないが、昨年あれだけの批判を受けただけに、トンプソン新GMとしても、再びそのようなリスクを(下位指名であっても)冒す度胸はないだろう。
36歳の大ベテランにして若手の良き兄貴分、ロブ・デイヴィスで全く問題なし。ロングウェルの好成績は彼の安定性のおかげでもあり、無理して世代交代する必要もなさそう。できればTEやOLなど他のポジションがこなせればロースター枠のやりくりは楽になるが、ロングスナッパーを軽視すると痛い目に遭う。ドラフト外でロングスナップもできる選手を獲るかも。
なお、ホルダーはQBピダーソンが引退し、Pバーカーとの再契約もなさそうなので、新ホルダーが必要だ。パンターまたは控えQBの仕事となる。
アレン・ロッサムを2002年春にFAで失って以来なかなか固定できないが、現在のロースターの中では、RBダヴェンポート(一昨年に31.6ydsを記録)またはWRファーガソン(昨季NFL7位の25.0yds)の2人。問題は2人ともケガが多いこと。ウォーカーはエースWRに成長したので、もうリターナーはさせないはず。ドラフト下位でWR兼任の選手を指名したいところだが、キックオフリターンよりもパントリターンをアップグレードする方が大事だろう。
KRと同様、アレン・ロッサム流出の痛手がいまだに癒えない(パッカーズはNFL22位)。この2年はWR兼任のアントニオ・チャットマンが務めている。WRとしてはかなり成長して4番手となったものの、リターナーとしては物足りないままだ。昨季はロストこそなかったがファンブルも3回あった。4番手・5番手WR争いはワイドオープンなので、下位指名でWR兼リターナー(DBでも構わないが)を指名するのがちょうどよさそう。今後獲得するFA選手や、ドラフト外ルーキーにもチャンスはある。
モックドラフト集の第4回。(ver.3 / ver.2 / ver.1)
なお「難読系」のカレッジ選手名の発音については、こちらのPronunciation Guidesが便利。
Mock Draft | ||||
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メディア / 担当者 | round | Player | Pos. | College |
ESPN / Scouts,Inc. | 1巡 | Demarcus Ware | DE | Troy State |
ESPN / Scouts,Inc. | 2巡a | Jason Campbell | QB | Auburn |
ESPN / Scouts,Inc. | 2巡b | Ernest Shazor | S | Michigan |
ESPN / Mel Kiper | 1巡 | Erasmus James | DE | Wisconsin |
ESPN / Mel Kiper | 2巡a | Charlie Frye | QB | Akron |
ESPN / Mel Kiper | 2巡b | Gerald Sensabaugh | S | North Carolina |
ESPN / Mel Kiper | 3巡 | Robert McCune | LB | Louisville |
ESPN / Mel Kiper | 4巡 | Elton Brown | OG | Virginia |
CBS Sportsline / Pete Prisco | 1巡 | Marlin Jackson | CB/S | Michigan |
CBS Sportsline / Clark Judge | 1巡 | Matt Roth |
DE | Iowa |
SportingNews / The War Room | 1巡 | Demarcus Ware | DE | Troy State |
SportingNews / The War Room | 2巡a | Chris Spencer | C | Mississippi |
SportingNews / The War Room | 2巡b | Donte Nicholson | S | Oklahoma |
SportingNews / The War Room | 3巡 | Kirk Morrison | ILB | San Diego St. |
SportingNews / The War Room | 4巡 | Adam Terry | OT | Syracuse |
SportingNews / The War Room | 5巡 | Kelvin Hayden | CB | Illinois |
SportingNews / The War Room | 6巡 | Tommy Manus | WR | Morgan State |
Sports Illustrated / Don Banks | 1巡 | Matt Roth | DE | Iowa |
NFL.com / Vic Carucci | 1巡 | Matt Roth | DE | Iowa |
NFL.com / Pat Kirwan | 1巡 | Aaron Rodgers | QB | California |
NFL.com / Dave Richard | 1巡 | David Baas | G/C | Michigan |
USA TODAY / Frank Coyle | 1巡 | Kevin Burnett | OLB | Tennessee |
USA TODAY / Frank Coyle | 2巡a | David Baas | G/C | Michigan |
USA TODAY / Frank Coyle | 2巡b | Justin Tuck | DE | Notre Dame |
MSNBC / Ron Borges | 1巡 | Travis Johnson | DT | Florida State |
Ourlads | 1巡 | Kevin Burnett | LB | Tennessee |
言うまでもなく、今オフの最重要ポイント。昨季のセーフティ陣が大不振だったことに加え、減俸に応じなかったダレン・シャーパーを解雇、バウ・ジューもFAでチームを去り、昨季から残るセーフティはマーク・ローマンだけとなった。3月には元レッドスキンズのトッド・フランツ、そして4月に入って元ドルフィンズのアーテュロ・フリーマン、元ブラウンズのアール・リトルと契約し、いちおう人数だけは揃った形。
昨年FA移籍してきたマーク・ローマンは、スロウィックDCのディフェンスと合わなかったのか迷いが目立ち、シーズンが深まるにつれ不振の度合いはひどくなってしまった。先発の座はかろうじてキープしたものの、ニッケル隊形ではバウ・ジューに譲ってベンチに下がるなど、不本意なシーズンを送った。もともとはフリーセーフティ向きのタイプと言われていたはずだが、昨季はストロングセーフティをプレーしていた。ジム・ベイツ新DCのディフェンスに変わって生き返ることができるか、今夏はフリーマンやリトル、それにルーキーとの先発争いとなる。
新加入のアーテュロ・フリーマンは28歳と油の乗った年齢だが、アール・リトルは、32歳とそろそろ衰えの出てくる頃。2人とも本職はフリーセーフティのようで、ローマンも含め、ハードヒッタータイプの典型的なストロングセーフティがいない。このような人選はベイツDCの意図したものなのか、たまたま適当なFA選手がいなかっただけなのか。トッド・フランツは先発を争うほどではなく、おそらくスペシャルチーマー。
ロースター枠は通常4人。先発経験のある選手を2人確保したとはいえ、これはドラフトで自由に動けるだけの保険をかけた、という意味合いが強そうで、このままシーズンを迎えるはずがない。ドラフト上位でプレーメーカーを獲得し、将来にわたる中心選手を育てたいところだ。1巡または2巡指名を予想する。余談だが、レイヴンズのプロボウルSSエド・リードも、(今年のパッカーズと同じ)1巡24位で指名された選手。
また、6月1日以降には大物セーフティが放出されてくることも多く、パッカーズのキャップの空きがそこで生きてくる可能性もある。
制限付きフリーエージェント(RFA)選手が他チームと交渉できる期間が終了。パッカーズでは、DEキャンプマン以外は全員の残留が事実上決定した(どうしても嫌ならパッカーズと契約せずにホールドアウトするしかない)。注目されていたRBナジェ・ダヴェンポートは期間が終了する前に早々と諦めてパッカーズと契約。それ以外のOTケヴィン・バリー、QBクレイグ・ノール、QB J.T.オサリバン、LBパリス・レノンにも、他チームから誘いはかからなかった。彼らRFA選手は来春に無制限フリーエージェントとなる。
さて、ヴァイキングスからのオファーシートにサインしたDEアーロン・キャンプマンについて、パッカーズはマッチするのか、移籍を許して5巡指名権を受け取るのか、4月20日深夜までに決めなければならない。トンプソンGMは「まだ検討中」としか言わないが、実際にはもう決定済みかもしれない(引き留める可能性が高い)。ヴァイキングスのオファーはシンプルな「$1.2ミリオンの1年契約」と見られており、検討にそれほどの時間がかかるとも思えない。せめて少しでもヴァイキングスの補強の進捗やドラフト戦略の策定を邪魔するため、期限ぎりぎりまで公表しないだけではなかろうか。
パッカーズは、元ブラウンズのSアール・リトルとの契約を発表した。主にブラウンズでNFL7年の経験を持つ32歳のベテラン・セーフティだ。先発経験は52試合。契約の詳細は不明だが、先日のSアーテュロ・フリーマンと同じく、ベテラン最低額での1年契約とJournal Sentinel紙は報じている。その場合、サラリーキャップには$455,000ドルしかカウントされずに済み、非常にローリスクな投資と言える。
アール・リトルは1997年にマイアミ大からドラフト外でドルフィンズ入り。キャンプで解雇され、1年目はセインツのプラクティス・スクワッドだったが、翌1998年は全試合に出場。翌年ブラウンズへ移り、2001年についにスターターに定着した。NFL7年間で全試合出場が5回。最初の頃はストロングセーフティだったが、フリーセーフティが本来のポジションだと自他ともに認めている。昨季は終盤にスターターの座を失い、今春はトレード候補となっていたが相手が見つからず、ブラウンズは4月1日に彼を解雇した。
彼はSフリーマンとよく似たフリーセーフティで、守備範囲が広くカバー能力はある(ただし年齢的にスピードが衰えてくる頃だ)。スペースでのプレーに優れているが、スクリメージ付近でのランサポートは得意ではなく、特にブロッカーに押し負けやすく、決してハードヒッターではない、といったところが一般的な評価。
「僕が彼らのディフェンスの(特有の)用語を知っていたので、ベイツDCたちはちょっと驚いたようだった。ルーキーの時には僕はドルフィンズにいたし、今もマイアミに住んでるからね。彼らのカバレッジは多少は知っている」とリトルは言う。フリーマンも同様だが、先発の座を確約されたわけでは全くない。「コーチ・シャーマンにも言ったことだけど、僕が欲しいのは、ポジションを争うチャンスだけだ。僕はこれまでもそうだった。自力で全てを掴み取ってきた。たとえスターターの座を貰っても、それを保つためには戦って行かなきゃならない。僕の目標はグリーンベイ・パッカーズの先発フリーセーフティになることであり、そのことに集中しているよ」
同じく新加入のフリーマンもフリーセーフティのタイプと見られていることについて、「アーテュロと僕はエージェントも共通だから、そのことは分かっている。コーチ・シャーマンから、それが問題になるか、と聞かれたけど、僕はノーと答えた。彼はストロングセーフティで僕はフリーセーフティだと、自分では思っている。しかしここのシステムでは、どちらも基本的に同じことなんだ。気にしてないよ」
先発実績のあるセーフティを2人獲得したことで、「どうしてもドラフト上位でスターターを」という最悪の状況からは脱したことになる。両スターターの抜けたガードも同じようにして、クレムとオドワイヤーを安い金額で契約した。ドラフトではあまりポジションに関わらず最良の選手を獲ればよい、というフリーハンドをトンプソンGMは手に入れたことになる。それでもやはりセーフティがドラフトでの最重点ポジションのひとつであることに変わりはないが。
LBについても、ファルコンズから解雇されたばかりのLBクリス・ドラフトが今週パッカーズを訪問している。インサイド・アウトサイド両方の経験が豊富な29歳のベテラン選手。彼のような中堅クラスのLBを獲得して、大きな穴を消してからドラフトに臨むかもしれない。
先発ミドルLBのニック・バーネットは2年目に予想外の伸び悩みを見せ、「軽量タイプの彼はやはり大学時のようなウィークサイドが良いのでは?」という入団時からの疑問の声が再燃している。ナイル・ディッグスがこの2年間ウィークサイドを担当したが、ポジションに慣れてもさほど良いプレーは見せてくれてはいない。プロ入り3年間プレーしたストロングサイドの方が彼に向いていたのかもしれない。
ストロングサイドで先発したハンニバル・ネイヴィーズはFAとなっている。トンプソンGMは再契約の可能性は否定していないが、消極的。ドラフトでの補強を見てから、ベテランを獲ればいい、と考えているようだ。2001年の3巡指名、トランス・マーシャルも同じくFAだが、こちらは再契約の目はなさそう。RFAだったパリス・レノンは再契約したが、スターターにはかなり物足りず、スティーヴ・ジョシューもスペシャルチーマーどまり。
ディッグスをストロングサイドに戻せば、それだけでネイヴィーズからは明らかなアップグレード。ディッグスもバーネットも複数のポジションをこなせるヴァーサタイルな選手なので、ドラフトではミドルLBでもアウトサイドLBでも、最も能力の高い選手を選べばよい。1巡指名の可能性も十分あるし、遅くとも3巡までの指名が濃厚。ジム・ベイツ新DCの好みも大いに反映されるはずだ。先発LB陣全員のポジションが、ドラフトしだいで決まると言ってもいい。
ドラフトでのLB補強が上手く行かなくても、6月1日以降に実績あるベテランLBが放出されてくることも珍しくなく、そこそこの選手が手ごろな価格で手に入りやすいポジションではある。ドラフト上位指名ルーキーと、ネイヴィーズぐらいのFA選手を獲ってキャンプで先発争いをさせるのが現実的な線か。ロースター枠はLB全体で6人。5人の年もある。
移籍2年目のアル・ハリスは、毎週相手のエースWRを相手にしながら、球団記録となる28パスディフェンドを記録してプロボウルの補欠に選ばれた。相棒が不安定なルーキーだったり、セーフティ陣の不振がなければもっと彼の活躍は目立ったはず。しかしやはりマッケンジーの離脱は痛手で、ハリスの活躍もルーキーCBたちの度重なる失策を補うことはできなかった。
1巡指名ルーキーのアマド・キャロルは、「スピードは素晴らしくポテンシャルは高いが、いろいろな点であまりにも荒削り」という前評判通りのシーズンだった。時おり好プレーを見せるが、ホールディングやイリーガルコンタクトやパスインターフェアの反則で帳消しにしてしまう。カッとなりやすいせいか、少し引き離されそうになるとすぐにレシーバーのジャージをつかんでしまう悪癖が抜けない。ちょうどパス守備のルールが厳しくなった年でもあり、最悪のタイミングでNFL入りしてしまった。背は低いが意外にガッチリしていてタックル力はある。
3巡指名ルーキーのジョーイ・トーマスも荒削りという点ではキャロルに負けていないが、それでもシーズン後半には3番手CB/ニッケルバックに昇格した。ディビジョンI-AA出身でディフェンスの習得に手間取り、ほとんどマンカバレッジしかできないようなルーキーシーズンだったので、逆に言えば伸びシロはまだまだある。
開幕時にスターターを務めたマイケル・ホーソーンはシーズン半ばでセーフティ転向を命じられ、今オフはFAとして退団。一昨年の7巡指名クリス・ジョンソンは、ヒザのケガのためにまる2年目も無駄にしてしまったが、チーム側はまだ希望(なにしろ40yds走で4秒21)を捨てていないようだ。ドラフト外から昨季ロースター入りしたジェイソン・ホートンは、スペシャルチーマーから脱出できるか。このように、ハリス以外の全員が経験の少ない若手揃いで、伸び盛りのユニットと言えなくもない。
昨季はCB陣の失態が目立ったためドラフト上位でのCB指名を予想する声もあるが、キャロルやトーマスの可能性をよほど見限らない限り、要補強ポイントの多い今年のドラフトで1巡指名する余裕はないのではないか。今年のパッカーズに必要、という点ではSやLBやOGの方が上だろう。ただし今年はCBが豊作と言われているので、良いのがいれば2巡あたりでの指名がありえなくはない。ロースター枠はDB全体で9人、多い年で10人。CBは5人、多い年で6人。
2005年シーズンのNFLスケジュールが正式発表された。パッカーズ分は以下の通り。表示した時間は全て東部標準時(グリーンベイ時間ではない)。 なお、試合時間は変更されることもあるので注意。(その場合は数週間前に発表される)
Packers 2005 Regular Season Schedule | ||||||
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Date | Opponent | Time | TV | 備考 | ||
9/11 | @ | Detroit Lions | 4:15 p.m. | FOX | ||
9/18 | Cleveland Browns | 4:15 p.m. | CBS | |||
9/25 | Tampa Bay Buccaneers | 1:00 p.m. | FOX | |||
10/3 | @ | Carolina Panthers | 9:00 p.m. | ABC | Monday Night | |
10/9 | New Orleans Saints | 1:00 p.m. | FOX | |||
- | Open Date | - | ||||
10/23 | @ | Minnesota Vikings | 1:00 p.m. | FOX | ||
10/30 | @ | Cincinnati Bengals | 1:00 p.m. | FOX | ||
11/6 | Pittsburgh Steelers | 4:15 p.m. | CBS | |||
11/13 | @ | Atlanta Falcons | 4:15 p.m. | FOX | ||
11/21 | Minnesota Vikings | 9:00 p.m. | ABC | Monday Night | ||
11/27 | @ | Philadelphia Eagles | 4:15 p.m. | FOX | ||
12/4 | @ | Chicago Bears | 1:00 p.m. | FOX | ||
12/11 | Detroit Lions | 8:30 p.m. | ESPN | Sunday Night | ||
12/19 | @ | Baltimore Ravens | 9:00 p.m. | ABC | Monday Night | |
12/25 | Chicago Bears | 5:00 p.m. | FOX | |||
1/1 | Seattle Seahawks | 4:15 p.m. | FOX |
制限付きフリーエージェント(RFA)のDEアーロン・キャンプマンが、ヴァイキングスからのオファーシートにサインした(用語集参照)。パッカーズとしては同等以上の契約をオファーすることで移籍を阻止することができ、それをせず移籍を許した場合は、キャンプマンが入団したのと同じ5巡指名権をヴァイキングスから受け取るルールとなっている。パッカーズ側の期限は1週間で、4月20日の現地時間午後11時までに決めなければならない。
パッカーズ側は、「我々は時間をかけてオファーシートを検討し、どうすることがパッカーズのためになるか決めなければならない」というトンプソンGMの短い声明を発表している。
ヴァイキングスのオファーの詳細は不明だが、1年契約のようだ。移籍が成立した場合、ダリオン・スコットに代わる先発左DEとなる見込み。今年は使い切れないほどのキャップの空きがあるヴァイキングスとしては、こうしてドカンとオファーすれば、仮に獲得できなくてもライバルチームのキャップの空きを大きく削り取ることができる。キャンプマン側としては、放っておけばRFAとしての最低額、$656,000ドルの1年契約なので、それより高額ならサインするのが当然のこと。ヴァイキングスに移ろうがパッカーズに残ろうが、来年には完全なフリーエージェントとなれることに変わりはなく、全くのリスクフリーだからだ。
パッカーズは、DEキャンプマンにもRBダヴェンポートにも、3段階あるRFA選手へのQualifying Offer(用語集参照)のうち「並」のオファーしかしなかったため、「他チームから狙われるのでは」と危惧する声も多かった。RBダヴェンポートに関しては買い手が現れなかったため節約に成功したが、DEキャンプマンについては裏目に出てしまうのか。
ヴァイキングスはよほど高額のオファーをしたのだろうと一般には見られているが、Press-Gazette紙は、「$656,000からは数十万ドルのアップで、$1.43ミリオンよりは下」と報じている。またヴァイキングスの地元のStar Tribune紙も、「$1.2ミリオンあたり」とはっきり書いている。本当にそうだとすればパッカーズがマッチすることは十分可能で、最初にケチったばかりに大損、ということにはならずに済む。それでも、ライバルチームにキャップの空きを数十万ドル削り取られることには変わりはないが。
先日グリーンベイを訪問した、元ドルフィンズのSアーテュロ・フリーマンがパッカーズと1年契約を結んだ。詳細は不明だが、最低額の$540,000ドルに近い線ではないかと見られている。能力的に、文句なしのスターターというレベルではないが、ドルフィンズではジム・ベイツDCの下で5年間プレーしており、システムを熟知していることを評価しての獲得であるのは間違いない。
現在28歳のSアーテュロ・フリーマンは、サウスカロライナ大から2000年のドラフト5巡でドルフィンズ入り。5年間で72試合に出場、29試合に先発している。3年目に先発SSの座をつかむが、翌年はサミー・ナイトの加入で再び控えに。昨年は元パッカーズのアントワン・エドワーズとの先発FS争いに敗れ、開幕当初は控えに回ったが、ベイツDCが暫定HCに昇格するとエドワーズは解雇され、このフリーマンがスターターとなった。(4月4日の記事も参照)
ジム・ベイツDC。「非常に良い補強だ。彼が我々のシステムをずっと経験し良く理解していることは、チームの役に立つことだろう。彼は全ての面をうまくこなすことができる。文句なしのスターターになれなかったのは、安定性に欠けるからだ。良い試合があったかと思うと、出来の悪い試合もある。向上させる必要があるのは、安定性だ。彼がスターターと決まったわけではない。先発争いはワイドオープンだし、彼もそのことは理解している。他の選手と同様、彼にもチャンスが与えられるだけだ。彼のアドバンテージは、システムをよく知っているということだ。スターターとなるためには、安定性を向上させなければならない」
フリーマンはストロングセーフティの経験もあるが、やはりランサポートよりもパスカバーを得意とするフリーセーフティと見られている。しかし、ベイツDCはまだどちらかに決めてはいないようだ。「ドラフトも含めて、全てが落ち着いてからじっくりと見極めることになるだろう。彼には両方の経験がある。それにウチのシステムでは、両セーフティはインターチェンジャブル(交換可能)でなければならない」
RFAのDEアーロン・キャンプマンは引き留められると仮定する。
DEカビーア・バジャ=ビアミラは4年連続で2ケタサックを記録し、パスラッシャーとしては文句なしのレベル。この4年で欠場がわずか1試合というのも素晴らしい。逆サイドの"パワー・エンド"を担当するDEアーロン・キャンプマンは持ち前のハードワークで、ラン守備やスクリーンやショベルパスなどへの対処に優れている。しかし問題はパスシチュエーションでキャンプマンに代わって入るパスラッシャー。逆サイドが不甲斐ないため、相手としてはバジャ=ビアミラだけを封じれば大丈夫、という状態から今年こそ脱却したい。
控えのパスラッシュ・スペシャリストとしては、昨年トレードで獲得したDEトゥルーラックがいるだけで、大いに物足りない。その他は、昨年の6巡指名DE/DTコーリー・ウィリアムズ、DT/DEカレン・ジェンキンズ、一昨年の3巡指名DT/DEケニー・ピーターソンと"tweener"ばかりが並んでいる。期待されたピーターソンはこの2年間ほとんどチームに貢献できず、ほぼ"BUST"に決定した感じ。成長したジェンキンズは控えDTとしてのプレーが多く、今年はそちらに専念させるかも。ウィリアムズは時おり光るものを見せ、まだまだ成長の余地はありそう。
DTクリディアス・ハントは2000年ごろにはホリデイの代役で先発DEを務めたことがあり、DTとして不甲斐ないままならDEに移すべきかも、という意見も最近は多い。しかしそのためにはカレン・ジェンキンズか2年目のドネル・ワシントンが先発DTに成長しなければならない。それに、ジム・ベイツ新DCはドルフィンズ時代には左右にスピード派のパスラッシャーを並べており、これまでのパッカーズのようには"パワー・エンド"を必要としないかもしれない。
優れたパスラッシャーが複数いてこそパスラッシュの効果はアップするもの。特にパッカーズはセカンダリーが不安定な分、相手QBに時間を与えないのがパス守備向上の近道だろう。ドラフトでスターターを獲得できれば申し分ないが、パスラッシュスペシャリストでもいい。3rdダウンでキャンプマンに代わって入ったり、バジャ=ビアミラを休ませられるような選手が最低限必要だ。ラインバッカーやセーフティと違い、フリーエージェントで目ぼしいパスラッシャーはなかなか手に入らないものだけに、ドラフト上位での指名が必要だろう。ただし問題は、他にもディフェンスの穴が多いこと。
ノーズタックルのグレイディ・ジャクソンは、ケガさえなければ実力十分。ラインの真ん中でしっかりと受け止めるランスタッファーとしてだけでなく、パスラッシュでも頼りにされており、昨季終盤は3rdダウンでもプレーすることが多かった。問題は"3テクニック"を担当するDTクリディアス・ハントの方で、彼の手抜き&無気力プレーには首脳陣も手を焼いている。解雇してしまいたいが、一昨年の高額契約がアダとなり、解雇した場合のキャップへの痛手が大きすぎる。だから今季は我慢して、尻を叩きながら使うしかなさそうだ。
過去2年間で4人もDTをドラフト指名してきたがなかなか強化が実らず、その間にNFLヨーロッパ組からカレン・ジェンキンズが台頭、6試合に先発して4.5サックを記録する活躍を見せた。一昨年の3巡指名DT/DEケニー・ピーターソンは完全に期待外れ、同じく5巡指名のノーズタックル、ジェームズ・リーは、先発NTのジャクソンを脅かすほどの馬力は見せていない。コーリー・ウィリアムズはむしろDEとしての出番が多いようだ。プラクティス・スクワッドからシーズン終盤に昇格したコリン・コールはノーズタックルの控え。今夏はリーと2番手NTの座を争うか。
今年最も期待されるのが、昨年の3巡指名DTドネル・ワシントン。1年目はケガのためインジャリーリザーブ入りし、まるでカレッジのレッドシャツ組のように体作りに専念してきた。彼が入団時の評判どおりの力を見せ、ハントのスターターの座を奪うぐらいになれば、かなりの戦力アップとなるだろう。
ロースター枠はDL全体で9人、多い年で10人。ドラフト上位指名もないではないが、人数的には揃っており、今年は若手の成長を期待する年かもしれない。よほどのタレントがいれば。
Cマイク・フラナガンは、慢性化した膝蓋腱炎のため昨年10月に手術を受け、シーズンを棒に振った。しかしリハビリは非常に順調で、早くも今月末のミニキャンプで練習に復帰し、先発センターとしてQBブレット・ファーヴにスナップできる見通しとなった。「今はヒザを曲げてパスセットをしたり、ランブロッキングなど全てのドリルが出来ている。激しい衝撃を受けるような動きは腱に負担がかかるから、今のところは避けているけどね」
「まだ多少の違和感は残っている。でも以前のように、痛みで眠れないようなことはなくなった。手術前は一日じゅう痛んでいたんだ。手術を終えて病院を出るときに、すでに救われた感じがしたよ。絶え間ない痛みが消えたからね。痛みを我慢しながらプレーを続けていた時期にはできなかったようなことも、すでにできるようになっている」
LGウォールとRGリヴェラが抜けたことで、器用な彼をガードに移すアイディアについては、かえって問題を大きくするだけだ、と本人もコーチ陣も否定的だ。「2人の移籍が決まったときに、僕は"シャーム"(シャーマンHC)と話し合ったんだ。『キミをガードに移すだけさ』と彼が(冗談で)言うから、『ウォールと同じぐらい給料をくれればどこだってやるよ。ハーフタイムにバーガーを焼いてもいい』と僕は言ってやった。僕はセンターをやるのが一番いいということはみんな分かっていると思う」
2人の新スターターが加わることで、OL陣のリーダーであるフラナガンの負担は大きくなる。特に問題はランブロッキングで、パスプロテクションと比べて不安が大きいと彼は言う。「僕はできる限りの努力をするけれど、リヴェラやウォールのような選手が左右からいなくなると、僕のプレーにも影響が出るのは確かだね。できれば、それが大きなものでなければいいと思う。新加入の選手たちはよく知らないけれど、彼らが活躍して穴を埋めてくれれば、と思っている。どんな選手でも代わりはいるものだし、なんとかして良いチームになっていくだろう。でも現時点では、彼ら2人が抜けたことは痛いよ」
彼はオフシーズンには、ネヴァダ大ラスベガス校のトレーニングコーチである、マーク・フィリピについてトレーニングを行っている。このコーチ自身が両ヒザの手術から復帰した経験を持つ、リハビリのエキスパートなのだという。また最近は、パッカーズのチームドクターのチェックも受け、正式にミニキャンプ参加の許可が下りた。
フラナガンは、プロ入りしてすぐに大ケガを負い、2年以上を棒に振った経験がある。「だから、同じ10年選手と比べると、金属疲労のようなものは少ないと思っている。だけど同時に、精神的には、もし次に大ケガをしたらもう耐えられるかどうかわからないな。このようなことを経験するのは、2回でも大変なことだ。身体的には回復できても、精神的にはわからない」
モックドラフト集の第3回。前回掲載時からアップデートされていないモックドラフトは*印をつけてある。(前回分 / 前々回分)
なお「難読系」のカレッジ選手名の発音については、こちらのPronunciation Guidesが便利。
もうひとつ注目記事。ドラフト指名権のトレードにおいて、順位ごとの価値を数値化したリストをNFL.comのGil Brandtが掲載している。実際に、あるNFLチームが使っているチャートとのこと。
Mock Draft | ||||
---|---|---|---|---|
メディア / 担当者 | round | Player | Pos. | College |
ESPN / Scouts,Inc. | 1巡 | Thomas Davis | S/OLB | Georgia |
ESPN / Mel Kiper | 1巡 | Erasmus James | DE | Wisconsin |
*CBS Sportsline / Dennis Dodd | 1巡 | Channing Crowder | ILB | Florida |
*CBS Sportsline / Pete Prisco | 1巡 | David Baas | G/C | Michigan |
*CBS Sportsline / Clark Judge | 1巡 | Channing
Crowder |
ILB | Florida |
SportingNews / The War Room | 1巡 | Demarcus Ware | DE | Troy State |
SportingNews / The War Room | 2巡a | Ernest Shazor | S | Michigan |
SportingNews / The War Room | 2巡b | Bryant McFadden | CB | Florida State |
SportingNews / The War Room | 3巡 | Claude Terrell | OG | New Mexico |
SportingNews / The War Room | 4巡 | Adam Terry | OT | Syracuse |
SportingNews / The War Room | 5巡 | Kelvin Hayden | CB | Illinois |
SportingNews / The War Room | 6巡 | Tommy Manus | WR | Morgan State |
Sports Illustrated / Don Banks | 1巡 | Fabian Washington | CB | Nebraska |
Yahoo! Sports / Charles Robinson | 1巡 | Thomas Davis | S/OLB | Georgia |
Ourlads | 1巡 | Charlie Frye | QB | Akron |
Pro Football Talk | 1巡 | David Pollack | DE | Georgia |
エースTEババ・フランクスをトランジション指名し、仮にキープした状態が続いているが、今のところ獲得に乗り出すチームは現れていない。長期契約を結ぶには6月半ばまで待たなければならないルールになっており、それ以外には他チームからのオファーにマッチする形しかない。現状では$6ミリオンほどキャップに余裕があるため、よほど高額なオファーでない限り対抗できそうで、なおさら他チームが手を出しにくくなっているのかも。
フランクスをこのままキープできれば昨年並みの戦力となるが、若手の押し上げが欲しいところ。デヴィッド・マーティンとベン・スティールはスピードのあるレシービングTEで、2年目のマキューはブロッキングに優れる。ロースター枠は通常3人で、上記の3人プラスルーキーで控えの2人枠を争うことになる。よほど魅力的な素材であればドラフト上位指名もあるかもしれないが、中位以降の指名が現実的か。
左タックルのチャド・クリフトンと右タックルのマーク・タウシャーでスターターは万全。クリフトンのパスプロテクションは非常に安定しているし、タウシャーも昨季はESPNのオールプロに選ばれたほど。右タックルの控えはケヴィン・バリーで問題ないが、左タックルの控えはこの2年ほど手薄だ。実質2番手LTを兼ねていたLGウォールも移籍してしまった。デプスチャート上はブラッド・ベデルが2番手LTとなるのだろうが、クリフトンが負傷した場合は、タウシャーを左タックルに回し、バリーを右タックルで先発させるのが現実的かもしれない。
かつてのウォールが左タックルで失敗し左ガードで再生したように、先発タックルとして失敗してもガードとしてなら使えることが多い。その逆は非常に少ない。下記のように先発ガードが2人抜けたが、ガードが本職の選手をドラフト上位で指名するよりも、「ガードもできそうなタックル」を獲る可能性は高い。ロースター枠は、OL全体で9人、タックルはだいたい4人。
プロボウル級の左右両ガード、LGマイク・ウォールとRGマルコ・リヴェラが高額契約で移籍し、オフェンスでは最重要補強ポイント。昨年並の戦力を保つのはどだい無理な話で、そこそこ穴が空かない程度で我慢しつつ、若手の成長に期待する他ない。じっさい、ウォールもリヴェラもそのようにして一流ガードに成長してきた。
ここまでFA市場で動きが少ないながら、ガードの補強にはトンプソン新GMが最も力を入れてきた。ペイトリオッツで元2巡指名ながら毎年ケガに泣いてきたエイドリアン・クレムと、プロ11年目のマット・オドワイヤーを安価で獲得。今のところ、クレムが左ガード、オドワイヤーが右ガードでスターターの最有力候補とされているが、どちらが左でどちらが右かはまだ流動的。グレイ・ルーガマーは今度はガードで先発の座を争うが、センターが本職で、先発ガードとしてはかなり物足りない。
彼らとスターターの座を争うのが、右タックルが本職のケヴィン・バリー(RG候補)、いまNFLヨーロッパで左タックルをやっているスティーヴ・モーリー(LG候補)、それに昨季プラクティス・スクワッドだったアトラス・ヘリオンあたり。ドラフトでは上位指名の可能性が高いが、「タックル」の項で述べたように、必ずしもガードが本職の選手である必要はない。センターのデプスは十分あるので、ガード/センター兼用の選手よりは、ガード/タックル兼用の選手が望ましい。ロースター枠はOL全体で9人、ガードとセンター合わせてだいたい5人。
プロボウル級のマイク・フラナガンがケガから復帰してくれば、先発・控えとも全く問題ない。控えは、昨季11試合に先発したグレイ・ルーガマーと、昨年の7巡指名スコット・ウェルズ。ウェルズはルーキーながら2試合に先発し、大過なく務めた。センターの控えが2人もいるのは少し贅沢なので、今年はウェルズを2番手とし、ルーガマーはガードとしてダメなら解雇するつもりかもしれない。ウェルズが控えガードとしても計算できるぐらいに成長すれば、試合当日の45人枠をより柔軟に使えるようになる。
フラナガンは来年FAとなるが、彼とは何としてでも契約延長するだろう。もし今年センターをドラフト指名するようなことがあれば、フラナガンの離脱に備えているということになる。
ドラフトまであと3週間を切ったので、ここでパッカーズのドラフトでの(FA補強のポイントも同様だが)ポジション別のニーズを分析してみる。RFA選手とは全員再契約できるものと仮定する。
今年もまた、「ファーヴの後継者」探し。ピダーソンが引退し、残っているのはクレイグ・ノールとJ.T.オサリバン。この2人は年齢(25歳)・実績ともにほぼ互角で、今年の夏は2番手QB争いをすることになる。ドラフト2巡指名権が2つあるので、QBを上位指名する可能性は十分あるが、ディフェンスの補強は急務で、QBを1巡指名している余裕はないのではないか。どの順位で獲るかは、ノールやオサリバンの可能性をどれぐらい評価しているかにもかかってくる。
ロースター枠は通常3人。ドラフトでQB指名があれば、ノールとオサリバンのうち敗れた方が放出されるだろう。ドラフト指名がなければ、ファーヴ、ノール、オサリバンの3人で開幕を迎える可能性が高い。
ダヴェンポートとフィッシャーがともに1年の契約延長を済ませたことで、今年もアーマン・グリーン、ダヴェンポート、フィッシャーの3人で行く可能性が高まった。今年に関しては補強の必要はなさそうだが、来年は3人(グリーンはその前に契約延長するかも)とも契約が切れるのが不安材料だ。それに備え、ドラフト中位以降で1人指名し、例年よりも1人多い4人体制でシーズンを迎えるかもしれない。リターナーが兼任できれば理想的。
ヘンダーソンが33歳にして初プロボウル出場を果たし、衰えるどころかますます元気いっぱい。ルーチーもやや不安定ながら十分スターターが務まる実力がある。ヴォンテ・リーチもドラフト外ルーキーながら昨季後半にはロースターに昇格したように、将来性は十分。ロースター枠は通常2人で、ドラフト指名の必要はなさそう。
ウォーカー、ドライバー、ファーガソンの3人は期待通りに成長してきたが、その後のデプスが物足りない。この3人をいじる気が首脳陣にないのがみえみえのため、この2年ほどはFA選手もグリーンベイには寄り付かない。パントリターナー兼任のチャットマンは、昨季は4番手WRとしても成長を見せ(22回246yds)、時おり良いプレーを見せた。しかしチームとしては、パントリターンも含めて控えWR陣をアップグレードしたいところ。下位指名が予想される。
穴の多いパッカーズのディフェンス陣の中でも、最も大きな穴はセーフティ。ダレン・シャーパーとバウ・ジューが抜け、昨季期待はずれだったマーク・ローマンが残るだけ。ドラフト上位で指名するとしても、ある程度計算できるベテランの獲得が必要なのは明らかだ。ここまでセーフティ補強にはほとんど動いてこなかったパッカーズだが、ようやく今週、元ドルフィンズのSアーテュロ・フリーマンが訪問してくることになった。
現在28歳のSフリーマンは、ドルフィンズ一筋で5年間プレーし、2年目からは全試合出場を続けている。プロ3年目の2002年には先発ストロングセーフティに昇格したが、翌2003年はサミー・ナイトの加入で再び控えに戻った。昨年も元パッカーズのアントワン・エドワーズとの先発フリーセーフティ争いに敗れ開幕当初は控えだったが、ウォンシュテッドHCが辞任してベイツDCが暫定HCとなると、Sエドワーズは解雇されフリーマンが先発FSとなった。
一般的な評価は、「大学時代にCBも経験したようにスピードがあり守備範囲が広く、パスカバー能力に優れる。サイズがなくブロッカーを振り払うことができないのでランサポートは得意ではない。嗅覚の優れたタイプではなく、ビッグプレーは少ない」といったところ。この2月にキャップ対策のために解雇され、フリーエージェントとなっているが、今のところ獲得に乗り出すチームは現れていない様子。
Sフリーマンはキャリアを通じてジム・ベイツDCの下でプレーしてきた。ベイツDCは彼の能力をよく分かっており、彼もまたベイツDCのディフェンスをよく知っている。「彼は我々のシステムを知っている。先発経験も豊富だ。能力評価は人事部門が行い、彼を招んで見てみようということになった」とベイツDCは説明している。
RBナジェ・ダヴェンポートは、パッカーズとの1年契約にサインした。制限つきフリーエージェント(RFA)である彼は、4月15日までは他チームからのオファーを待つ権利があったのだが、期限切れを待たずに早めのサインとなった。1年契約であることは一般のRFA選手と変わりないが、今回の契約は最初に提示されたオファーよりも高いらしい、と地元メディアは報じている。
3月初めにRFAとなるに際して、最低額である$656,000ドルのオファーをパッカーズがしたことに、「もう一段上のオファーでなければ他チームが狙ってくるのではないか」と危惧する声も多かった。しかしこれまでのところ、表立ってダヴェンポートの獲得に興味を示すチームは全く現れていない。今年のドラフトではRBが豊作と見られているため、RB不足のチームであってもFA市場では買い控える傾向が続いている。その上、最近ダヴェンポートが肩の手術を受けた(そのことが示すようにケガが多い)ことも、敬遠させる要因となったのかもしれない。
ダヴェンポートと再契約できたことで、他チームへの移籍が心配されるRFA選手はDEアーロン・キャンプマンだけとなった。1ヶ月前ごろに「スティーラーズが興味を示している」という噂はあったが、その後は全く表立った動きがなく、噂さえ聞かない。
いよいよ4月2日からNFLヨーロッパ開幕。今年は、NFL Field Pass(有料)の会員に限り、ネット上で毎週1試合をストリーミング放送してくれることになった。開幕週の生放送はフランクフルト・ギャラクシー@ベルリン・サンダー。NFLヨーロッパ公式サイトからどうぞ。(GAORAの放送予定はこちら)
ドラフト直後にスタートする、パッカーズの今年最初のミニキャンプの日程が発表された。ドラフトは4月23日・24日の土日に行われるが、ルーキー以外の選手たちは4月26日(火)に集合してフィジカルチェックを済ませ、翌27日(水)から練習がスタート。5月1日(日)に終了する。ドラフト指名ルーキー、それにドラフト外ルーキーたちは、29日(金)から合流してくる予定。
どのチームも、前年度終了から7月末のトレーニングキャンプ開幕までの間に、2回または3回のミニキャンプを行うのが普通だ。ケガのリスクのあるフルパッド練習は行われないため、どうしても軽めのパス練習が主体となる。また、新ヘッドコーチや新コーディネーターが就任したチームは、新しいスキームのインストールをミニキャンプの間に済ませ、選手たちが7月のトレーニングキャンプの最初からフルスピードで動けるようにしておくのが目標の1つ。
今年のパッカーズの場合、ドラフト直後と6月上旬に2回のミニキャンプを行う。しかし労使協約で、「全員参加を義務付けるミニキャンプは、1回しか行えない」という決まりになっているため、4月のミニキャンプは名目上は自由参加。とはいえ、サボるのは昨年のCBマッケンジーのように契約に不満のある大物ベテランか、よほど度胸のある(頭の悪い)選手だけ。ロースター枠を争うような若手たちがケガもなく欠席することは100%ありえない。