グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年1月23日

パッカーズHOFにエドガー・ベネットとドン・マコウスキー

かつてそれぞれエースRB、エースQBとして活躍したエドガー・ベネットとドン・マコウスキーがパッカーズ・ホール・オブ・フェイム入りすることになった。殿堂入り式典は7月23日にランボーフィールドのアトリウムで行われる。

エドガー・ベネットはフロリダ州ジャクソンヴィル出身の35歳。フロリダ州立大から1992年のドラフト4巡でパッカーズ入り。大学時代はフルバックだった。プロ2年目にはスターターに昇格し、3年目の1995年には1,067ydsラッシングの活躍を見せた。パスキャッチも得意なオールラウンドRBで、1994年には78キャッチ546yds、1995年には61キャッチ648ydsを記録している。

スーパーボウルを制覇した1996年シーズンには、レヴェンズとともに強力RBコンビを形成し、ベネットが899yds、レヴェンズが566ydsと優勝に大きく貢献した。しかし1997年のプレシーズンにアキレス腱を断裂してしまい、リハビリのあと1998年春にベアーズに移籍。2年間で639ydsを走って引退した。NFL通算3,992ydsラッシング、21TD。パスレセプション284回2,245yds、10TD。

2001年4月からは再びグリーンベイに戻り、パッカーズの"director of player development"という肩書きで、選手やその家族たちのプロ生活・日常生活全般にわたる相談相手として、兄貴分のような立場でアドバイザーを務めている(2002年2月の記事参照)。また、練習や試合の時には、RBコーチやスペシャルチームのアシスタントとしても活躍。FA選手やドラフト候補選手との面接など、スカウトの仕事を手伝うこともあるという。将来はフロントを目指すかコーチになるか決めかねているようだが、チームのケミストリー向上への彼の貢献度は高く、シャーマンHCにしてみれば、「普通のアシスタントコーチにするのはもったいない」というところ。

ドン・マコウスキーは現在40歳。1987年のドラフト10巡指名でヴァージニア大からパッカーズ入り。リンディ・インファンテ新HCの元でプロ2年目のシーズン途中にはスターターの座をつかんだ。1989年が彼のキャリアのハイライトで、パス4,318yds、27TD、ラッシングでも358yds、5TDを記録し、17年ぶりの二桁勝利に貢献。プロボウルにも選ばれた。このシーズンだけで1点差勝利4回、3点差以内の勝利6回。 "Majkowski" という変わったスペルのために、"Majik Man"のニックネームで親しまれ、日本でも"マジック・マコウスキー"と喧伝されたせいか知名度は高かった。

体は小さいが、動けて、ややトリッキーなタイプのQB。しかし華奢な体つきのせいか、残念ながらケガが多く、全試合先発したのはこの1989年シーズンのみだった。1990年には肩、1991年にはハムストリングを痛め、2年で合計17試合しか先発できず。そして運命の1992年、第3週ベンガルズ戦で彼が足首を痛めて途中退場すると、代わったブレット・ファーヴが活躍して劇的な逆転勝ちを収めた。その翌週から今日に至るまで、ファーヴは全試合先発出場を続けている。

マコウスキーは翌1993年にコルツへ、さらに2年後にはライオンズに移籍して1996年まで現役を続けたが、1989年の輝きを取り戻すことはできなかった。パッカーズでの6年間で、パス1,607回、成功889回(55.3%)、10,870yds、56TD、56INT。

カテゴリ : History, Team/Organization