グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2005年1月12日

シャーマン体制の今後は

1勝4敗から地区優勝を果たしたことで、マイク・シャーマンHCのクビはほぼ安泰となった(確定ではない)。しかしGM職についてはそうではない。シーズン中からボブ・ハーラン社長は、「シーズンが終ったところで決断を下す」と繰り返してきた。毎年のことだが、シーズン終了後にハーラン社長とシャーマンHCは長い話し合いを行って、今後の方針を決めることにしている。

この月曜か火曜に話し合いを行う予定だったのだが、ハーラン社長はニューヨークでのNFLの緊急オーナー会議に呼ばれたため、今週の後半にずれ込むことになった。月曜日の電話インタビューで今後の方針について聞かれたハーラン社長は、「私には考えがある」とだけ答えた。もちろんプレーオフでの敗戦については大きな失望を感じているが、今後の方針については、(敗戦のショックによる)条件反射で決めるようなことは決してしない、と明言している。「絶対にない。それは保証する。これまでにずっと考えてきたことがあるのだ」

なんらかの変革を彼が考えているとして、それは何か。ヘッドコーチとしてシャーマンが留任すると仮定した場合、

1. GM職を他の人物に任せる。この場合、下記の3人の誰かが内部昇格するのではなく、他から招聘する可能性が高いとJournal Sentinel紙は予想している。シャーマンHCはもともとエゴが少なく、もともと自分がなりたくてなったGMではないので、GMの座を譲ること自体に問題はない、と周囲の誰もが見ている。

2. マーク・ヘイトリーの急死で空席となっている副社長(実質副GM)の席を埋め、シャーマンHC/GMの負担を減らす。この場合、現行フロントの有力な3人のうち誰かが内部昇格する可能性が高い。3人ともロン・ウルフ元GMの門下生。

ジョン・シュナイダー(33歳!)は現在 "Personnel Analyst to General Manager" という肩書きで、シャーマンHC/GMのアドバイザー的立場。パッカーズでの経験のほかに、チーフス・シーホークス・レッドスキンズで副GMやGM補佐のようなポストを経験している。プロ人事部長のレジー・マッケンジー(41歳)は、NFLでLBとして数年間プレーした経験があり、1994年からパッカーズのフロントに。1997年から現職。なお、元OLローリー・マッケンジーは双子の兄弟。カレッジ・スカウト部長のジョン・ドーシー(44歳)は、こちらもLBとしてパッカーズでもプレー経験あり。いったんはホルムグレンHCについてシアトルに移ったが、1年半ほどで出戻り。

ハーラン社長は、「強力なGMに全権を委ね、ヘッドコーチの任免も自由にさせる」というロン・ウルフGM時代のやり方を理想としており、「本当はGMとHCを分けるのが望ましい」と以前から繰り返し語っている。

カテゴリ : Coach/Front Office