グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年12月 9日

Make a Wish

先日Press-Gazetteに掲載されたシャーマンHCのコラムから。

クリスマスシーズンにあたって、今季われわれのチームが受け取った特別な贈り物を、みなさんと分かち合いたいと思う。障害のある子供たちの希望をかなえる、 "Make-A-Wish"というプログラムによって、国じゅうの子供たちがここへへやってくる、それがわれわれにとっては贈り物なのだ。

グリーンベイ・パッカーズは、このプログラムと密接に関わっている。パッカーズの地域活動部長キャシー・ドゥウォラックがこの"Make-A-Wish"財団に協力し、子供たちとその家族のグリーンベイ訪問をお膳立てしている。彼女の素晴らしい仕事によって、子供と家族はグリーンベイ・パッカーズとの忘れえぬ体験を手にすることができる。彼女自身は認識していないが、これはわれわれにとっても、同じく忘れえぬ体験なのだ。

"Make-A-Wish"プログラムによるパッカーズ訪問は、その時期によってさまざまな形をとる。シーズン中であれば、その子供ができるだけ一日の活動に関われるよう努力する。練習を見たり、チームと一緒に昼食を取ったり、選手と話をしたり、ランボーフィールドを見学したり。ロッカールームにはちゃんと彼らのためのロッカーが用意され、名前の入ったジャージがかかっている。

選手たちの、フィールド上でのプレーやプロフェッショナリズムには、私は誇りを持っている。しかし、フィールドを離れてこれら子供たちに接する姿を見る時ほど、私が誇らしく思う時はない。選手たちが見せる歓迎の様子や、個人的な配慮には、私は大きな感銘を受けている。彼らは、自分もパッカー・ファミリーの一員だと子供たちが感じられるよう扱ってくれる。また、このような子供たちと過ごすことによって、選手たちがいかに多くのものを与えられているかも見て取れる。これには本当に力づけられる。

こうしてやってくる子供たちの多くは、「ブレット・ファーヴと会うこと」が希望リストのトップにある。子供たちは国中から、遠くはカリフォルニア、アラバマ、ペンシルヴァニアから、ただファーヴと会って握手をしたいがためにやってくる。彼らにとって、ランボーフィールドに来ることが夢なのだ。ブレットと会うことができた彼らは、他の選手やコーチやスタッフとも親しくなり、交流することができる。

ニーナからやってきた6歳のアンナ・ワレントウスキは、ブレットとキャッチボールをするのが希望だった。望みはかなえられ、彼女はブレットと互いにボールを投げあい、2人はしばらく一緒に過ごして互いを知り合った。

ボイドからきた7歳のブレット・ベンソンは、ブレット・ファーヴにちなんで名づけられた。ブレットと会うことで、彼の夢が実現した。自分のロッカーがブレットのすぐ横に作られているのを見たらなおさらだった。ランボーフィールドに寝転がったり、ランボーリープをする機会も与えられた。

カリフォルニアから来た13歳のジョナサン・ヘルナンデスは、グリーンベイに来てパッカーズ選手と会うのが願いだった。まさにその夢が実現し、さらにハイライトは、チーム練習を見学し、その最後に選手たちを自分で集合させた時だった。彼の周りに選手がハドルを組んだ時のジョナサンと彼の父親の表情を、私は決して忘れることはないだろう。われわれ全員にとっても、特別に感動したひと時だった。

7歳のボー・ソロモンのパッカーズ訪問も、同じく忘れられない経験だった。ボーにとっては誕生日だった。彼はグリーンベイに来る前にチームを徹底的に調べ尽くしていた。本人は、あがってしまって話せなくなることを心配していたが、到着してみると全く逆のことが起こった。彼は全ての選手を知っていて、たくさんの質問や挨拶を、選手やコーチと交わしていた。彼のエネルギーや喜びは、われわれにとっても忘れがたいものだった。

これらは、今年われわれが経験させてもらったことのほんの数例だ。今シーズンは14人以上が"Make-A-Wish"プログラムによってここを訪れ、その誰もが特別な印象を残してくれた。

私個人はいつも、この子供たちやその家族と一緒に、チームのダイニングルームで昼食をとることにしている。これが楽しいのは、ヘッドコーチ兼GMという仕事から離れて、彼らの生活や背景を知ることができることだ。チーム・ダイニングでの昼食は、他のスタッフにとっても素晴らしい体験だ。一緒に昼食を取ることで、毎日の仕事に活力が与えられている。用具スタッフやトレーニング・スタッフも、このスペシャル・ゲストと会うのを楽しみにしている。

彼ら子供たちと家族が、考えうる最も困難な試練に立ち向かっている強さには、われわれはいつも感嘆させられる。フットボールは勝利と敗北のゲームにすぎず、彼ら子供たちとその家族が毎日直面している戦いとは比べようがない。

ホリデーシーズンにあたってチームを代表し、"Make-A-Wish"財団と、今年われわれを感動させてくれた全ての子供たちに、感謝の気持ちを伝えたいと思う。君たちは逆境にありながらその笑顔で、私たちを励ましてくれた。何と素晴らしいレッスンだろう。

カテゴリ : Coach/Front Office, Team/Organization