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2004年10月31日

Notebook: CBハリス出場可能か

Packers Injury Report
Player Pos. Injury Status Notes
Darren Sharper S Knee Questionable 試合直前に決定
Al Harris CB Knee Questionable 出場の見込み
Marco Rivera G Ankle Probable 出場の見込み
Brett Favre QB Hand Probable 出場予定
Donald Driver WR Ankle Probable 出場予定
Ahman Green RB Achilles Probable 出場予定
Aaron Kampman DE Ankle Probable 出場予定
Redskins Injury Report
Player Pos. Injury Status
LaVar Arrington LB Knee Out
Fred Baxter TE Hamstring Out
John Hall K Groin Out
Mike Barrow LB Knee Doubtful
Phillip Daniels DE Groin Probable
Marcus Robinson WR Foot Probable
Chad Morton RB Knee Probable
Chris Samuels T Ankle Probable
Fred Smoot CB Shoulder Probable
Probable
   Questionable
Doubtful
Out
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場

2004年10月30日

サードダウン成功率1位

現在パッカーズの3rdダウン成功率は驚異的な51.6%を記録し、NFL1位となっている。QBファーヴの3rdダウンでのレーティングは103.3でNFL3位、WRウォーカーはNFL1位の15回282ydsを記録している。「賢いQB、賢いOL、そして良いプレーを決めようとするレシーバーたち。ウチにはその3つ全てがある」とLGウォール。シャーマンHCも同じように、「正直に言って、良いプレーをするのは、QBとレシーバー、それにラインのプロテクションだ。レシーバーたちとQBの間には強い信頼関係がある」と語っている。

選手たちのexecutionに加えて、プレーコールの部分ももちろん見逃せない。3rdダウンの研究とプランを担当するコーチがいて、相手ディフェンスの分析を元に、シャーマンHCやロスリーOCに提案を行う。昨年(3rdダウン成功率はNFL8位の41.1%だった)はレイ・シャーマンWRコーチがそれを行っていたが、今年はダレル・ベヴェルQBコーチが担当しているのだ。「ダレルはとてもいい仕事をしている」とシャーマンHC。

担当者だけでなく、多少の方針転換もあった。ロスリーOCによると、オフシーズンでの研究により、ファーヴのよく知っているプレーを使うほど成功率が高い、と判明したのだという。「我々が新しく創ったプレーを使うよりも、QBファーヴがよく知っているプレーを行った方が、成功率がずっと高い。だから、実際にやっているのは、コアとなる3rdダウンのプレー群を作ることだ。選手の入れ替えやフォーメーション変更やモーションをいじることなどはするが、コアとなる20から30ほどのプレーがあって、それを毎週ローテーションしていく」

シャーマンHCは、「3rdダウン6や7であっても、相手がRBグリーンの脅威を考えざるを得ないことも助けになっている。しかし一番大事なのは、対処しやすいヤーデージに留めていることだ」と語る。パッカーズの場合、3rdダウン5ydsまでは成功率71.4%。それ以上だと43.3%。11回中9回成功したカウボーイズ戦では、3、1、3、7、6、8、2、3、6ydsで成功、8ydsと14ydsで失敗だった。「対処しやすい3rdダウンヤーデージとなっている。それは、つまらない反則で2ndダウン20などになっていないのが大きな理由だ。反則をしていないし、サックされもしない。それが3rdダウンを容易にしているのは明らかだ。しかし結局は、3rdダウンでは選手がいかにそのコールを実行するか、ということに尽きるがね」

Notebook: RBグリーンが週間MVP

2004年10月29日

WRジャヴォン・ウォーカーの活躍

WRジャヴォン・ウォーカーは、すでに昨年を上回る726ydsを記録し、ここ数週、リーディングレシーバーの座をキープしている。「彼は以前よりもずっと自信を持ってプレーしている。前から良いプレーは続けていたが、さらに高いレベルに上ったのは確かだ」とシャーマンHC。ファーヴも、「ジャヴォンはすごい才能を持っていて、しかもまだ若い。1試合ごとに良くなっていくようだ。話をすると、それほどタフガイのようには見えない。悪いことではない。やさしくて控えめなんだ。しかし、彼はタフな状況でビッグプレーを決める。何度も何度もね。『こいつは凄い』と思わざるをえなくなる」

昨季終盤から、毎試合のようにロングボムをキャッチしているWRウォーカーだが、最近では3rdダウンでのショートパスでも、ファーヴのフェイバリット・レシーバーになっている。今季41キャッチのうち、1stダウンとなったのは29回にも上る。スピードと高さで勝負するだけのディープスレットではなく、バランスの取れたエースレシーバーに成長してきたと言える。「自分のベスト・ルートはクロッシング・ロートだと常々僕は言ってきた。ディープ・ルートはボーナスみたいなものだ。だから、より貢献できるプレーで力が発揮できて嬉しいよ」と本人。

Notebook: DTラリー・スミス解雇

2004年10月28日

ブレット・ファーヴの妻

昨日、乳がんであることを明らかにしたQBファーヴの妻ディアナが、Press-Gazette紙のクリス・ハヴェル記者の(おそらく独占)インタビューに答えている。「女性は誰もが、乳がんの正しい自己診断のやり方を知っておくべきだと、私は強く考えています。早期発見ができて、私は幸運でした。今までのところ、病状についての全ての知らせは明るいものです。唯一の心配は、化学療法と放射線療法を耐えていかなければならないことで、それは誰にとっても同じでしょうけれど、私は準備ができています」

今後は、3ヶ月の化学療法と6週間の放射線療法が待っている。術後の経過についてディアナは、"very, very good"と表現し、全ての鍵は早期発見にあったのだと強調している。「弟を事故で失って、すでに私はショックで呆然としていました。がんは誰にとっても大きな精神的打撃ですが、前の週に弟を亡くしたショックとは比べものになりません」

本人によると、小さなしこりに気づいたのが8週間前。数週間のうちにそれが大きくなり、ミルウォーキーの病院で生検を受けて、がんだと知らされたのが10月14日の木曜日だった。すぐ翌日にはニューヨークに飛んで乳腺腫瘤摘出手術を受けている。告知を受けてすぐに夫に電話で報告し、「心配要らないわ」と言い聞かせたが、鉄人ファーヴの動揺は、これまで見たことがないほど大きなものだった、とディアナは言う。

「がん細胞かどうか生検を受けている間も、彼は30分ごとに携帯に電話をかけてきました。がんだと告知を受けた木曜日が、彼が練習を早退したあの日です。私は練習に留まるように言ったのだけれど、彼は『とてもじゃないが集中できない、家に帰って少しでも君と一緒にいる』と言いました。大ごとではないと伝えようとして、『私は大丈夫、仕事を続けて』と繰り返しても、彼は本当に心配していました。がんはとても恐ろしいものですが、真正面から向き合って、できる限りのことをして打ち勝たなければなりません。他に何ができるでしょう?」

こんな時に不謹慎とは知りつつも、記者としては、「このことがファーヴの早期引退につながるのでは?」と聞かずにはいられない。家族の病気に対処するためにキャリアを犠牲にするスポーツ選手は珍しくはないし、ただでさえファーヴは引退が遠くないと自分で認めているのだ。しかし、高校時代からブレット・ファーヴと共に人生を歩んできたこの気丈な女性は、パッカーズファンの心理を誰よりもよく理解していて、この質問にも気分を害した様子は全く見せない。あの鎮痛剤常用の危機を乗り越えたことや、ここ数年の断酒など、もし彼女の存在がなければ、ファーヴのキャリアはこれほど続かなかったかもしれない、と改めて気付かされる。

「私は、絶対に彼がフットボールを辞める理由になりたくありません。彼は自分に何が大事なのかよくわかっていますから、自分にとって最善の決断をするでしょう。ブレットには自分が正しいと思うときに引退してほしい。『決して私のことを判断の基にしないで。私は大丈夫。私は強い人間だから。私のためにフットボールを辞める必要はない。でももし辞める決断をした時には、私はその決断を支持するから』と彼には言い続けています。ブレットはその時がくれば自分でわかると思いますが、それはあくまで彼の決断です」

2004年10月27日

ファーヴの妻ディアナが乳がんに

ブレット・ファーヴの愛妻ディアナが、乳がんと闘っていることが明らかになった。ファーヴの母ボニータ(ディアナの義母)がサン・ヘラルド紙に語ったところによると、すでに本人は乳腺腫瘤摘出手術を受けてニューヨークの病院から退院しており、今後は化学療法による治療を続けていく、とのこと。経過は順調で、完治するものと期待されている。

ブレット・ファーヴが病気について知らされたのは、ライオンズ戦を3日後に控えた10月14日のことで、その日は妻に付き添うために練習を休んでいる(当時は、弟を事故で失ったばかりのディアナを気遣ってものかと推測されていた)。 「ブレットは、思っていたよりも状態が悪くないことに、ほっとしている。全ての腫瘍は手術で取り除くことができた、とわれわれは考えている」とブレットの兄スコットは説明している。

昨年12月には父アーヴィンが心臓発作で急死し、今月上旬にはディアナの弟、ケイシー・タインズがファーヴ家の敷地内で事故死、そしてディアナの病気と、ファーヴの家族にとっては大きなショックが続いている。「わたしたちファミリーは、これまでにもたくさんのことを乗り越えてきましたし、今回も乗り越えられるでしょう。みなさんの祈りとサポートに感謝したいと思います。私たちは強いファミリーであり、神の力添えもありますから、今の苦難も、きっと乗り越えられるでしょう」と母ボニータ。

Notebook: ロスリーOCのコメント

2004年10月26日

Packers - Cowboys Notebook

Injury Notebook

2004年10月25日

Packers 41 - 20 Cowboys

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Cowboys (2-4) 6 0 7 7 20
Packers (3-4) 3 17 21 0 41

天気は晴れ。気温は13℃。前半途中までは両者交互に得点するが、パスでしか1stダウンが取れないカウボーイズがFGどまりなのに対し、パッカーズオフェンスはラン・パスともに調子を上げてタッチダウンで点差を広げる。後半に入るとさらに流れはパッカーズ一辺倒。TEフランクス、WRドライバー、RBグリーンが次々とタッチダウンを決めて、第3Qのうちに事実上勝負は付いた。第4Qにはようやくカウボーイズが反撃するが7点どまり。10月の終わりになってパッカーズはようやくホーム初勝利を挙げた。

第1Qは、両者とも毎ドライブで得点圏に進むが、タッチダウンが奪えず、交互に3点ずつ。QBテスタバーディが3rdダウンでパスをしっかり決め、なかなかパントにならない。第2Qに入るとパッカーズの歯車が噛み合いはじめ、RBグリーンがロングゲインのあとTDランを決めて逆転。さらに次のパッカーズのドライブでは、16プレーのドライブをWRウォーカーへのTDパスで締めくくって11点差に。前半終了直前には、カウボーイズのパントの蹴り損ないを活かして、さらに3点加えてハーフタイムへ。

後半開始直後、パッカーズはWRウォーカーへの31ydsパスなどで敵陣レッドゾーンに進み、最後はRBフィッシャーからTEフランクスへのハーフバックパスでタッチダウン。しかしカウボーイズはTEウィッテンへのTDパスを通して再び14点差に。パッカーズは3rdダウンを2回更新したあと、ドライバーへの33ydsのTDパスが決まって、再び突き放す。カウボーイズがパントのあと、最初のプレーでRBグリーンの90ydsTDランが飛び出し、まだ第3Qながら28点差となってほぼダメ押し。第4Qに入って、カウボーイズはRBジョージのTDランでようやく21点差とするが、反撃もここまで。

2004年10月24日

WRテリー・グレン

2002年の1シーズン、パッカーズでプレーしたWRテリー・グレン。ペイトリオッツではトラブルまみれで身動きが取れなくなっていた自分を、パッカーズが救い出してくれたことに、今でも感謝していると言う。「グリーンベイで良かったことは、僕がNFLに戻るための足がかりになった、ということだ。ニューイングランドではあまりにも多くのことが起きたが、グリーンベイはリスクを冒して、トレードで僕にチャンスをくれた。僕はそのことに感謝を忘れないだろう」

「グリーンベイでは、もっとたくさんキャッチして良い成績を残せたらよかったと思うけれど、パッカーズには期待の若手WRが3人いて、彼らの成長を促す必要があった。そのことはよく理解してる。だから、僕が移籍することが一番よかったんだと思う。僕はもっと出番が欲しかったから、ダラスにトレードされたことは、みんなにとって最善のことだったんだろう」

パッカーズに移っての2002年10月13日の@ニューイングランド戦では、激しいブーイングを浴びただけに、今回ランボーフィールドの観衆が自分にどのような反応を示すか、彼は楽しみにしている。「敵意や悪感情に満ちた関係だったから、ニューイングランドに戻ってプレーするのは、まるで戦場にいるようなものだった。グリーンベイに戻るにあたっては、互いに何も恨みはない。ファンたちは僕をちゃんと扱ってくれた。あそこでは、地球で最も素晴らしい人たちに会うことができた。僕がいいプレーをたくさんしたら喜ばないだろうけど、ブーイングが起きるとも思わない。僕はきっと何かを感じるだろう。それが何であるかはまだわからないけど」

Notebook: DTジャクソンの出否は試合直前に

Packers Injury Report
Player Pos. Injury Status Notes
Grady Jackson DT Knee Questionable 試合直前に決定
James Lee DT Knee Questionable 出場の見込み
Robert Ferguson WR Calf/Ankle Probable 出場予定
Javon Walker WR Hand Probable 出場予定
Ahman Green RB Achilles Probable 出場予定
William Henderson FB Back Probable 出場予定
R-Kal Truluck DE Shoulder/Ribs Probable 出場予定
Al Harris CB Toe Probable 出場予定
Darren Sharper S Shin Probable 出場予定
Cowboys Injury Report
Player Pos. Injury Status
Julius Jones RB Shoulder Out
Greg Ellis DE Foot Probable
Probable
   Questionable
Doubtful
Out
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場

2004年10月23日

Notebook: 自信について

2004年10月22日

今後もシャーマンHCがプレーコール

先週は急病のトム・ロスリーOCに代わって自らプレーをコールして成功したマイク・シャーマンHC。復帰したロスリーOCと話し合った結果、今週のカウボーイズ戦と、おそらくレッドスキンズ戦までは、シャーマンHCがプレーコールを続けることになった。つまりバイウィークまでの2試合だ。ロスリーOCは以前と同じようにボックス席から見下ろし、常にシャーマンHCにアドバイスを送ることになる。

「我々は話し合った。言うまでもなく、私は彼の健康を心配しているし、必ず100%に戻るようにさせたい。"もし体調が100%でないのなら、私がプレーをコールしよう"と私はトムに言った。これまで私がしてきたように、彼がアドバイスを挟むことになる。全てはトムの体調次第であり、手術をしたばかりの彼にまだあまり負担をかけたくない。彼はグリーンベイで素晴らしい仕事をしてきた。たいへん大きな成果だ」とシャーマンHC。

「自分ではずいぶん良くなったと思っていたが、昨日は、仲間のコーチたちと仕事をしてきて、夕食の頃にはあまり体力が残っていなかった。最後にはふらふらになってしまい、マイクが私を家に帰らせた。朝などはとても充実した感じがするし、毎日だんだん体力が戻ってきている」とロスリーOC。今回の決断については、「ある程度、勢いがついていると思うし、上手く行っていることを彼が続けるのがおそらく最善の道だ。自分にいい仕事ができない、というのではない。できると思ってはいる。このことについてはよく話し合い、おそらくバイウィークまではこのままで様子を見よう、ということになった。彼がコールし、私は彼を助けるためにできるだけのことをする」

またシャーマンHCは、ライオンズ戦と同様に、オフェンスシリーズの間にはディフェンスの指揮に完全に移るのではなく、オフェンスに関するコミュニケーションをしっかり取っていくことを示唆した。先々週までのシャーマンHCは、パントが終わると、スロウィックDCを中心としたディフェンス陣に音声をスイッチしていたが、今後はオフェンス内での話し合いを優先させる。そうする間に、ディフェンス側から相談があれば、彼が決断を下す。シャーマンHCが目を離している間の、特にゲームマネジメントについては、スペシャル・アシスタントのヴィンス・トービンが監視して、必要とあればアドバイスを送る、という形になりそうだ。

Notebook: DTジャクソン練習復帰

2004年10月21日

Notebook: LBニック・ロジャースと再契約

2004年10月20日

プレーコール

「次からはトム・ロスリーOCがプレーコーラーに復帰する」と先週から言っているマイク・シャーマンHCだが、月曜日の記者会見での、「今後はもっとオフェンスのプレーコールへの関与を強めるのか」との質問に対しては明確な返答を避け、どのような形にしていくのか、まだ決めかねている様子を覗かせた。ただし今後は、(ファーヴの希望通り)ファーヴがサイドラインにいる間の直接のコミュニケーションの機会は増やす、と明言している。

「以前も常にしていたように、今後も私はプレーコールへのアドバイスを挟んでいくだろう。たぶん人々は私がプレーコールに参加していたことを知らないのかもしれないが、していたのだ。ドライブが終わった直後のサイドラインでのコミュニケーションは多少増えるだろうが、それ以外は、以前のゲームと大きく変化するとは思わない」とシャーマンHC。

以前のシャーマンHCは、オフェンスが終わったらすぐにディフェンスの仕事に移っていたが、ライオンズ戦ではオフェンス側に専念し、ドライブが終わったら反省点や次のドライブの方針を、コーチやファーヴたちと話し合っていた。「私がディフェンスに関わらなかったのが、彼らがいいプレーをした理由じゃないかな」とこれはジョーク。「トム(ロスリーOC)がボックスにいてくれるのは私にとって非常に大きいことだし、それを続けるのがチームにとって最善のことだ。ポゼッションの合間に私ができることはもっとあるだろうし、ディフェンスへの関与を多少は犠牲にすることになるだろう」

いっぽう心臓手術から復帰するロスリーOCは、「"素晴らしい仕事、際立った仕事だった"とマイクに伝えた。もし彼が(自分でプレーコールするために)私に助けてほしいなら喜んでそうするし、私にプレーコールをしてほしいならそうする。何であれチームの勝利に必要なことをしてくれ、と彼に言った」と語っている。このコメントからも、シャーマンHCが今後のゲームマネジメントの進め方をまだはっきり決めていないことが読み取れる。

ロスリーOCは、10月3日のジャイアンツ戦を終えた晩に胸の痛みを感じたのが不調の最初だったと言う。しかし次第に収まったためにそのままにしていたが、翌週のタイタンズ戦の後から再び具合が悪くなった。翌朝のコーチ・ミーティングで左胸の痛みやめまいなどを感じ、チームドクターに診てもらおうとしたが、まだ早朝で出勤していなかったため、ロスリーはミーティングに戻ろうとした。しかしレイ・シャーマンWRコーチが、すぐに病院に行かなければだめだ、と厳命したのだという。病院に着いて検査をすると冠動脈が70%ほど閉塞していることが見つかり、すぐに血管形成の手術。血栓を取り除き、ステントを入れた。

この夏にはヘイトリー副社長が、同じように心臓発作で命を落としている。ロスリーOCはじめコーチ陣とゴルフをして、その晩に急死したのだ。「間接的には、マーク・ヘイトリーが私の命を救ってくれたのだと思う。彼の急死の経緯を知らなければ、私の調子がおかしくなった時、私も、周りのコーチたちも、これほど素早く対処していなかったに違いない」

2004年10月19日

Packers - Lions Notebook

2004年10月18日

Packers 38 - 10 Lions

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (2-4) 7 10 14 7 38
Lions (3-2) 7 3 0 0 10

あっさりと7点先制したパッカーズだが、すぐにWRハキームへのTDパスを許して同点。しかしそこからはディフェンスが頑張り、先週までと違って落ち着いた試合展開に。前半終了と同時にKロングウェルの50ydsFGが決まって7点リード。後半に入ってFSシャーパーがINTリターンTDを決めると、完全にパッカーズペースとなる。ライオンズがGB陣でのチャンスでギャンブル失敗し、パッカーズがRBダヴェンポートのTDランで21点差としたところで勝負あり。第4Qにはパッカーズが完璧にボールコントロールし、大量リードを守って連敗脱出を決めた。

第1Q、最初のディフェンスをLBバーネットのサックで止めたパッカーズは、11プレーのドライブをWRドライバーへの7ydsTDパスでしめっくくって7点先制。しかしライオンズはWRハキームへTDを通してわずか3分弱で同点に。ここから両者パス守備が頑張ってパントが続くが、パッカーズは第2Q半ばに、WRウォーカーへの50ydsパスからRBフィッシャーへのTDパスで勝ち越し。ライオンズはWR/KRドラモンドのナイスリターンを生かして3点を返すが、パッカーズは2ミニッツを切ってから50ydsのドライブで3点を追加してハーフタイムへ。

第3Qの残り11分06秒、3rdダウン8でFSシャーパーのINTリターンTDが飛び出して14点差に。次のライオンズも58ydsのビッグリターンを生かせず、GB陣37で4thダウン7のギャンブルを敢行してパス失敗。そのチャンスにパッカーズは、11プレー、6分18秒のドライブでRBダヴェンポートがTDランを決め、21点差に。その後のライオンズは3&アウトが2回あるだけ。パッカーズはRBグリーンのハーフバックパスで7点を追加しながら、24プレーで第4Qのほとんどを使い切り、らくらくと逃げ切った。

2004年10月17日

Notebook: シャーマンHCがプレーコール

Packers Injury Report
Player Pos. Injury Status Notes
Grady Jackson DT Knee Out DAL戦で復帰が目標
James Lee DT Knee Out DAL戦で復帰が目標
Joey Thomas CB Quad/Knee Questionable 微妙
Robert Ferguson WR Calf/Ankle Questionable 微妙
Najeh Davenport RB Hamstring Questionable 相変わらずイマイチ
Javon Walker WR Hand Probable 出場予定
Ahman Green RB Achilles Probable 出場予定
Aaron Kampman DE Hip Probable 出場予定
Na'il Diggs LB Neck Probable 出場予定
Hannibal Navies LB Shoulder Probable 出場予定
Michael Hawthorne CB Concussion Probable 出場予定
Lions Injury Report
Player Pos. Injury Status
Boss Bailey LB Knee Out
Andre' Goodman CB Hamstring Doubtful
Cory Schlesinger FB Hamstring Doubtful
Dre' Bly CB Knee Questionable
Kevin Jones RB Knee Questionable
Roy Williams WR Knee Questionable
Probable
   Questionable
Doubtful
Out
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場

2004年10月16日

Notebook: WRファーガソン欠場か

2004年10月15日

トム・ロスリーOCが緊急の心臓手術

今週に入って胸の痛みを訴えていたトム・ロスリーOCが、狭くなった冠動脈を治療するため、火曜日に血管形成術(たぶんステントとかバルーンといったやつ)を受けた。回復は順調で、本人は水曜日にも仕事に復帰を希望したが、シャーマンHCが言い聞かせて、水曜日だけは自宅で休養させたとのこと。「(月曜夜の試合を終えて)家に帰ってからも、火曜日の早朝に仕事に来たときも、気分がすぐれなかったようだ。朝7時になって病院に行き、検査の結果すぐに手術となった」とシャーマンHC。

「状態はよく、全てが上手く行っている。今晩は家で休み、たぶん明日には出てくるだろう。仕事量を加減しなければならないが、明日には来る」とシャーマンHCは説明しているが、週末のデトロイト遠征に参加するかどうかはまだ未定。もしロスリーがデトロイトに行けない場合、シャーマンHC自身がプレーコールを出すことになりそうだ。そして、上のボックスにはベヴェルQBコーチが座る見込み。すでに水曜日の練習では、シャーマンHCがプレーの指示を出していた。

トム・ロスリーOCの手術の知らせを聞いたQBファーヴは、「ショックを受けたけど、安心したよ。何が原因だったかは僕にはわからない。しばしば僕たちは、目の前のことにとらわれて、フットボールが人生で一番大事だと考えてしまいがちだ。父を心臓発作で亡くした時、もし父が医者に行って検査を受けていたら違っていたかもしれない、と思った。運良くトムの場合はそうなる前に対処することができた。こういったことがあると、(フットボールだけでなく)広い視野で物事を見直すことができる」

Notebook: CBキャロル初先発へ

2004年10月14日

シャーマンHCの処遇はシーズン後に

自らファンからの電話に出るボブ・ハーラン社長は、この火曜日、「マイク・シャーマンHCをクビにしろ」「GMを辞めさせろ」と主張する20人ほどの怒れるファンからの電話に応対しなければならなかった。ハーラン社長の返答は「今後の成績がどうあれ、シャーマンHCの今後について判断を下すのはシーズン終了後だ」というものだ。「今パニックを起こすつもりはない。評価は、シーズン全体について下すつもりだ。シーズンが終わったところで判断する。どんな決断にせよ、それはグリーンベイ・パッカーズの将来のために最善と思う決断だ」

ロン・ウルフが理事会に?

引退生活を送っているロン・ウルフ元GMが、最近のインタビュー記事の中で、「もしパッカーズの理事会入りを求められたら、真剣に考慮する」ことを示唆した。ただし、実際にそのような打診があったわけではなく、あくまでも仮定の話だ。引退後もパッカーズ首脳と良好な関係を保っているウルフについては、ハーラン社長はこの夏にも、「フットボールに関して難しい決断を迫られた時に、自分が頼りとするならば彼だろう」と認めている。

パッカーズは、45人のメンバーからなる"Board Of Directors"(理事会)と、その中から選任される7人の"Executive Committee"(執行委員会としておきます)によって運営されている。日常の業務は7人の執行委員会(その中でもハーラン社長の発言力が格段に大きい)が行っている。45人の理事会が集まるのは年に4回だけで、実際は名誉職に近い。また、理事全体の半数以上がグリーンベイ住民でなければならない、と定められている。(理事/執行委員のリスト

シャーマンHC/GMの進退が現実的な話題となりつつある今、その進退問題と後任選びをハーラン社長が決断するにあたって、フットボール界全体について詳しい人物が執行委員会や理事会の中に見当たらないのは事実だ。「私は、別にロンが理事でなくても、ずっと頼りにしてきた。今でも話をするし、いろいろと意見を求めることもある。彼はこのフランチャイズを非常に愛している。私から相談されることも喜んでくれていると思う」とハーラン社長。

インタビューの中で理事会入りについて聞かれたロン・ウルフは、「もし打診されたら、非常に興味を持つだろうね。そのようなものは、ウィスコンシンの人々のものだと、私はずっと思ってきた。(これまで理事会入りを求められなかったことに)驚いたか?そんなことは自分でも考えたことがない。しかし、もしそうなったら大変な名誉だと思う」と答えている。また、フットボールに関する判断について、ハーラン社長やチームから求められれば、理事会に入っていなくても、いつても喜んで助言する、とウルフは語っている。

2004年10月13日

Packers - Titans Notebook

2004年10月12日

Packers 27 - 48 Titans

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Titans (2-3) 17 10 7 14 48
Packers (1-4) 3 10 0 14 27

天気は晴れ。気温は10℃。キックオフからパッカーズディフェンスは全くのザル状態で、わずか5分ほどのうちに14点を失う。さらにRBグリーンのファンブルロストから3点を失い、オフェンス陣が1つも1stダウンが取れないうちに17失点。後半に入ると、ディフェンスを助けるべきオフェンス陣がターンオーバーを連発。ファーヴが3INT、PRチャットマンとWRドライバーもファンブルを犯す大乱調。オフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム全てが惨敗で、最後はランボーフィールドのファンもブーイングの声が枯れ果てるほどだった。

第1Q、タイタンズはWRメイソンへのクイックスクリーンで24ydsゲインしてGB陣に入ると、RBクリス・ブラウンの37ydsのTDランが飛び出して、わずか1分半で7点先制。パッカーズが3&アウトのあと、タイタンズはWRベネットへの20ydsパスの直後にRBブラウンの29ydsランが出て、今度もわずか2分でタッチダウン。2プレー後、RBグリーンがGB陣34でファンブルロストし、さらに3失点。パッカーズはナイスリターンで敵陣からの攻撃になるが1stダウンが奪えずパント。次の攻撃ではドライバーへの47ydsパスで敵陣深くに入り、インターセプトがチャレンジで覆ったおかげで、なんとか3点を返す。このあたりからパッカーズはパスオンリーとなった。

第2Qにはいっても全くディフェンスが機能しないパッカーズは、2つの反則をもらって3rdダウン22としながらも1stダウンを許し、RBフレミングへのパスで早くも3本目のタッチダウン。21点差となったところでファーヴは5本連続でパスを成功させ、ようやく最初のタッチダウンを返す。タイタンズがFGで3点追加した直後、ファーヴがこの日最初のインターセプト。しかしKアンダーソンのFGをパッカーズがブロックし、残り1分05秒からの攻撃をKロングウェルの53ydsのFGにつなげて、なんとか14点差としてハーフタイム。

第3Qの最初のドライブでファーヴが2つめのインターセプトを喫し、反撃ムードは吹っ飛んでしまった。そこは相手反則にも助けられて失点を逃れるが、直後にファーヴが3つめのインターセプト。WRバーリンへのTDパスが通って21点差。パッカーズはWRウォーカーへの57ydsパスでTEN陣4ヤードに迫るが、タッチダウンが奪えず、4thダウンも失敗して得点ならず。

第4Q、パントリターナーのチャットマンが自陣23ヤードでキャッチミスし、チーム5つめのターンオーバー。当然のごとくTDパスを許し、28点差。次のパッカーズの攻撃でも、パスキャッチしてロングゲインしたWRドライバーがファンブルロスト。6つめのターンオーバー。そこはディフェンスが踏ん張り、自陣2ヤードからの攻撃をフランクスへのTDパスにつなげて、ようやく後半最初のタッチダウンを返す。早いうちからRBクリス・ブラウンを温存したタイタンズはRBアントワン・スミスのランでこの日6本目のタッチダウン。20-48。残り3分となってようやくファーヴとRBグリーンを下げたパッカーズは、代わったQBクレイグ・ノールが次々とパスを通し、WRウォーカーにTDパスを通すが、もちろん焼け石に水。オンサイドキック失敗で試合終了。

2004年10月11日

Injury Report

以前から肩を痛めているLBハンニバル・ネイヴィーズについてシャーマンHCは、「プレーできなくはない。しかし、1試合休んだ方が肩のケガの回復のためになるかもしれない」と語り、今週は休ませる可能性を示唆した。その場合、誰が代役出場するのかはまだ不明。控えのマーシャル、レノン、ロジャースの3人は全てストロングサイドの経験がある。 

Packers Injury Report
Player Pos. Injury Status Notes
Grady Jackson DT Knee Out あと3週は欠場
James Lee DT Knee Out あと2週は欠場
Ahmad Carroll CB Groin Questionable 出場の見込み
Najeh Davenport RB Hamstring Questionable 出場の見込み
Hannibal Navies LB Shoulder Probable 微妙
Brett Favre QB Concussion Probable 出場予定
Bubba Franks TE Back Probable 出場予定
R-Kal Truluck DE Shoulder Probable 出場予定
Al Harris CB Toe Probable 出場予定
Darren Sharper S Back Probable 出場予定
Mark Roman S Knee Probable 出場予定
Titans Injury Report
Player Pos. Injury Status
Tyrone Calico WR Knee Out
Erron Kinney TE Calf Out
Zach Piller G Biceps Out
Juqua Thomas DE Anke Out
Lance Schulters S Foot Out
Steve McNair QB Sternum/Ankle Questionable
Shad Meier TE Anke Questionable
Rocky Boiman LB Knee Questionable
Rocky Calmus LB Back Questionable
Robert Reynolds LB Hip Questionable
Albert Haynesworth DT Anke Questionable
Samari Rolle CB Foot Questionable
Probable
   Questionable
Doubtful
Out
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場

2004年10月10日

Cマイク・フラナガンが手術

ヒザのケガのために今季終了となったCマイク・フラナガンが、木曜日に手術を受け、無事に終了した。切開した際に、膝蓋腱が部分断裂していたことが発見され、その修復手術も行ったとのこと。「自分のプレーをフィルムで見ると、決して悪いプレーじゃないけど、以前にはできたことができていない。手術を受けるのは正しい決断だった。切開して腱の部分断裂も見つかったことで、その決断が正しかったと改めて思った」とフラナガン。

もしあのままプレーを続けていたら、腱を完全に断裂してしまう可能性が高かった、とのこと。そうなったら復帰までまる1年かかるが、早めの手術のおかげで、半年で復帰が可能だ。順調であれば6月のミニキャンプには十分間に合うことになる。彼はルーキーだった1996年に、右脚の腓骨と脛骨を両方とも骨折する大ケガを負い、復帰までまる2年以上苦しんだ経験がある。キャリアの危機だったそのケガと比べれば、今回ははるかに見通しが明るい。

早くも手術の翌日、フラナガンは松葉杖をついてランボーフィールドにやってきて、チーム施設を歩き回っていた。彼は、リハビリの間もグリーンベイに留まって、チームをサポートする決意を語っている。「僕はどこにも行かない。ここは僕のチームだ。僕はみんなのそばにいて、出来る限りのことをするよ。ただそばにいたいんだ。このチームの一員でいたい」

Notebook: OLの立て直し

2004年10月 9日

Notebook: ファーヴが練習復帰

プロ人事副部長が性的暴行で告発

プロ人事副部長マーク・リリブリッジが、性的暴行で告発された。訴えによると、9月30日に21歳の女性とスポーツバーで出会った彼は、バーの外で電話番号を交換し、駐車場の近くまで行ったところでキスをした。ここまでは合意の上だったが、それ以上に進んだところで女性の側が拒んだ。しかしリリブリッジは「黙れ」と言って服を脱がせて続けようとした。彼女が泣き叫んだこともあってか、結局は未遂に終わった。その後彼女は、友人の指摘で、相手がパッカーズの関係者だと気付いた、とのこと。

警察によると、その女性は翌10月1日に届け出て、リリブリッジは出張から戻った4日に逮捕され、翌日に保釈された。予備審問は10月25日に予定されている。

現在32歳のリリブリッジは、LBとしてNFLでプレーした経験もある。2000年からパッカーズでスカウトの道に進み、今年の6月に副部長に昇進。レジー・マッケンジー部長の下で、アリーナリーグ、CFL、NFLヨーロッパ、そして次の対戦相手のスカウティングなども担当している。既婚で、2歳の息子がいる。

2004年10月 8日

QBピダーソンはインジャリー・リザーブ入り

QBダグ・ピダーソンは肋骨と背骨の横突起の骨折に加えて、背筋も断裂しており、回復には6週間から8週間かかるとのこと。順調なら12月には復帰できる計算だが、下記のDTラリー・スミスと契約するため、彼をインジャリー・リザーブに入れロースターに空きを作ることになった。「リハビリをして復帰したい」と本人は語っているが、このまま引退する可能性も考えている。「コーチの道はこれまでも考えてきたことだし、スタートさせるいい機会かもしれない」。 今季は親友のファーヴや若手2人のアドバイザー役を務めることになりそうだ。

ピダーソンに代わって2番手QBに昇格するクレイグ・ノール。水曜日の練習ではQBファーヴが大事を取って休養したため、久しぶりに彼が1stチームを率いてプレーした。「実際のところ、僕はまだNFLのレベルでプレーしたことがない。プレシーズンはレギュラーシーズンと全く違うからね。誰でも知ってることだ。どれだけやれるか見てみるよ」

新加入のQBオサリバンは水曜日、朝7時にやってきてベヴェルQBコーチとみっちりミーティングを行った。セインツのマッカーシーOCは元パッカーズのQBコーチであり、プレーブックはよく似ているという。そうして初めてのチーム練習に参加したオサリバンは、7on7練習で何回かQBを務めたとのこと。「初日としては非常によくやった。慣れるのに多少は時間がかかるだろうが、彼は非常に熱心だ」とロスリーOC。

DTラリー・スミスと再契約

不振の続くディフェンスライン陣を補強するため、開幕前に解雇したDTラリー・スミスと再契約。昨年も全く同じように開幕前にカット、10月9日に呼び戻されて、プレーオフを含む12試合に出場している。昨季の主な役割は、パスシチュエーションでインサイドからパスラッシュをすること。ノーズタックルやパワー・エンドもこなすが、本職はハントと同じく"3テクニック"のDT。もともとは1999年のジャガーズの2巡指名だったが、チームメイトとの喧嘩や遅刻癖などトラブルメーカーとなり、昨夏に解雇されている。

また、先週Cスコット・ウェルズを昇格させて空いたプラクティス・スクワッド枠に、CBケルヴィン・ミルハウスと契約した。ハワイ大出身のドラフト外ルーキーで、185cmの大型CB。8月末にドルフィンズから解雇されていた。

Notebook: ファーヴの記者会見

2004年10月 7日

脳震盪について

頭を打った選手が、フラフラしたままフィールドに戻っていくような時代は、いまや遠い昔のことだ。先日のQBファーヴの例で言えば、パッカーズのトレーナーたちは"ImPACT"(脳震盪直後の評価および認識力テスト)と呼ばれるコンピュータ・プログラムを使い、脳震盪の程度を診断し、安全に競技に復帰できる時期を判断する。ほとんどのパッカーズ選手たちは、まずあらかじめテストを受けておき、健康時のデータを記録しておく。そして脳震盪が起きた時に、認知機能に何らかの損傷がないかをチェックするのだ。過去3年間に脳震盪を起こしたパッカーズ選手は全て、この20分ほどのテストを、脳震盪から24時間以内に受けている。

「反応時間テストを欺くのは難しい」と語るのはピッツバーグ大メディカルセンターのマーク・R・ロヴェル博士。この "ImPACT" を考案した人物だ。彼がこのシステムを設計したのは、たいていのアスリートたちは勝手にフィールドに戻ろうとするからだった。彼によると、ファーヴが脳震盪から2プレー後に「準備OKだ」とシャーマンHCに訴えたのは、決して珍しいことではないという。 ロヴェル博士自身も、何度か脳震盪を起こした経験があるからだ。

(脳震盪を起こした時は)まるで現実離れしていて、夢の世界にいるような感じだ。私は18歳のとき、自動車事故で脳震盪を起こしたことがある。重傷を負って出血もひどかった。それなのに私は救急隊員に、歩いて家に帰る、と言ったんだ。家までは何マイルも離れているというのに。判断力がおかしくなり、自分がどれだけの傷を負っているか実感できなかった。そういった混乱がアスリートにも起こり、正しい判断が下せなくなってしまう」

ロヴェル博士によると、正確には、脳震盪は化学的なものであって解剖学的なものではないという。人間の脳には数百万の神経細胞があり、神経伝達物質を介して互いに連絡を取り合っている。脳に激しい衝撃を受けると、脳内の化学成分が不調をきたす。「脳に、回復のための十分な時間をやれば、たいていの場合、比較的短期間に通常の状態に戻っていく」とロヴェル博士。脳震盪は脳挫傷などとは違い、神経細胞が裂けたり剥がれたりするわけではない。もしそのような物理的な損傷であれば、CTやMRI検査ではっきり確認できるが、脳震盪の場合はそうではない。

ロヴェル博士は、国立衛生研究所から300万ドルの補助金を受けて、NFL選手や全米の高校生アスリートの脳震盪のテストを実施している。それによると、過去5年間でNFL選手の起こした脳震盪は900回。彼ら専門家は、"functional MRI"の実験をしており、それを使えば、脳震盪前と後の脳の血流を記録することができるらしい。それが脳震盪診断における次のブレイクスルーになるのではないかと期待されている。

2004年10月 6日

ファーヴは大丈夫 でもピダーソン骨折

ジャイアンツ戦で脳震盪を起こして心配されたQBブレット・ファーヴ。月曜日の記者会見でシャーマンHCは、「ドクターたちが非常に注意深く見守っているが、次の試合への出場は問題ない、とドクターたちは安心している。今朝も脳震盪のテストを受けさせたが、彼は大丈夫だ、と我々は自信を持って言える」と語った。水曜日の練習は休ませるかもしれないが、木曜日の練習には出られるだろう、とのこと。

一方、意外にケガがひどかったのがQBダグ・ピダーソン。右サイドライン際で反則気味のヒットを受けた際に脇腹を痛め、診断の結果、骨折していることが判明した。報道が割れていて、Packer Plus Onlineによると、肋骨の背中側の部分を骨折していて2週から6週の欠場。PackersNews.comによると、肋骨の背中側部分と背骨の横突起を骨折していて、最低6週の欠場。PackersNews.comの方が遅い時間に掲載されているので、そちらを信じるべきかもしれない。

ロスリーOCは、結果的にはもっと早くピダーソンを下げてノールを投入すべきだった、と語っている。「(ピダーソンが倒された時には)サイドラインの皆がアウトバウンズでのレイトヒットだ、と叫んでいた。(ロスリーOCはプレスボックスから見下ろしているため)私は彼が痛んでいることを、第4Qに入るまではよくわかっていなかった。たぶんもっと早くノールを出すべきだったのだろう。最後の何シリーズかは、ピダーソンはあまりしっかりと投げられていなかった」

ピダーソンが欠場することで、2番手QBはクレイグ・ノール、3番手は新加入のJ.T.オサリバンが務めることになる。ピダーソンが長い間担当していたFGのホルダーは、Pブライアン・バーカーが代わって務めることになった。「(バーカーは)ここに来るまでは、毎年ホルダーをやっていた。彼と一緒にやるのは初めてだけど、彼のホールドは何度か見たことがある。ダグが倒れた時のために、僕の好むボールの置き方を、彼に示したこともある。ダグはリーグで最高のホルダーだと僕は思っているけど、彼もそれに近いところにいる。彼は長年にわたって、たくさんのキッカーを助けてきた」とKロングウェルは語っている。

Notebook: QBオサリバン

2004年10月 5日

CBマッケンジーをセインツにトレード!

パッカーズは月曜日、CBマイク・マッケンジーをセインツにトレードしたと発表した。トレード条件は、来春のドラフト2巡指名権および3番手QBのJ.T.オサリバン。春からトレード要求を続けていたマッケンジーは、長く続いたホールドアウトを解除して合流して以来3週間、チーム側との亀裂は広がるばかり。マッケンジー抜きで開幕戦を勝利したパッカーズだが、マッケンジーがチームに復帰して以来、3戦全敗だった。

QBオサリバン(セインツ公式サイトの選手紹介)は、現在25歳。カリフォルニア大デイヴィス校から、2002年のドラフト6巡指名でセインツ入り。これまでNFL公式戦でのパス試投数はゼロ。今春はNFLヨーロッパに派遣され、レーティング91.9の活躍でフランクフルト・ギャラクシーをNFLEチャンピオンシップまで導いた。

パッカーズは2002年のドラフト当時からオサリバンに注目していた、とのこと。しかしトレード条件にQBを付けたのは、ファーヴの脳震盪に加え、QBピダーソンまで脇腹を痛めたことと関係があるのかもしれない。

QBブレット・ファーヴの脳震盪

シャーマンHCは、ドクターからの復帰OKが出ないうちにQBブレット・ファーヴをフィールドに戻してしまったのは、自分のミスだったと認めている。サイドライン付近を歩き回っていたQBファーヴがシャーマンHCの側に行くと、"You OK to go ?"とシャーマンHCは聞き、QBファーヴは"Yeah, I'm ready to go."と答えた。「私が彼をフィールドに戻してしまい、彼がタッチダウンを決めた後で、ドクターから、まだ復帰させたくなかった、ということを聞いた。だから、彼を復帰させたのは私のミスだ」

「私はダグ(ピダーソン)が出ていると思っていた。すると誰かが"ブレットが戻った!"と言った。彼が戻った経緯については私は正確には知らない。自分でもう大丈夫だ、と言って出て行き、素晴らしいプレーを決めたのだと思う」とロスリーOC。QBクレイグ・ノールは、「あんなことをしたからといってファーヴを責めることなんてできないよ。彼はそういう男なんだ。だからこうしてNFLで長くやっていられるんだ。だから彼は3回もMVPを獲っているんだ」

現地日曜夜の時点で、ファーヴの状態について詳しい発表はまだなされていない。試合中の様子をそばで見た人によると、ファーヴはTDパスを決めた直後は頭がはっきりしていたが、時間が経つにつれ、負傷したプレーを思い出すのが難しくなり、それを見たメディカル・スタッフが、さらに深刻なダメージを避けるためプレーをさせなかった、とのこと。診断の一環としてスタッフの指示で、QBノールはファーヴに対し、いくつかのプレーに関するクイズを出した。「この場合にQBはどこを読む?」などと数プレーについて質問をしたが、ファーヴの答えは完璧だったという。

その後もファーヴは試合に戻ろうとしたが、今度は「ドクターの許可が出るまではダメだ」とシャーマンHCが許さなかった。「スタッフは、ファーヴが少しぼんやりしていることを心配していた。たぶんあのTDパスの時もそうだったのではないかと思う」

ファーヴが脳震盪を起こしたのは、NFL入りしてから報道された限りにおいては、これまで1回だけらしい。1995年8月13日のプレシーズンゲームのスティーラーズ戦で、LBグレッグ・ロイドからイリーガルなヒットを受けたとき、とのこと。

Packers - Giants Notebook

2004年10月 4日

Packers 7 - 14 Giants

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Giants (3-1) 0 0 7 7 14
Packers (1-3) 0 0 7 0 7

天気は晴れ。気温は16℃。攻守ともにジャイアンツが優勢でゲームを進めるが、FG失敗やエンドゾーンでのインターセプトなどのおかげで両者無得点のままハーフタイム。後半に入ってゲームが動き、脳震盪を起こしたファーヴがすぐ復帰してTDパスで先制。しかしその後はドクターストップがかかって出場できず、代わったQBピダーソンはパスミスを繰り返して主導権を失う。ジャイアンツオフェンスが再び調子を取り戻し、攻守に迫力を欠くパッカーズを主にランで圧倒した。

第1Q、ジャイアンツは2回続けてパッカーズ陣に攻め込むが、最初はパント、2回目はエンドゾーンでFSシャーパーがインターセプトを決めて、パッカーズは失点を逃れる。第2Qに入ったところでRBグリーンがファンブルロストし、ジャイアンツは2回目の得点のチャンスを迎えるが、Kクリスティが49ydsのFGを失敗して得点ならず。パッカーズオフェンスは相変わらず振るわず、前半最後には自陣3ヤードから3つ1stダウンを重ねてGB陣46まで進むが、けっきょくインターセプトに終わって0-0のままハーフタイムへ。

後半のパッカーズは、相手反則にも助けられてNYG陣29まで進んだところでファーヴが倒され脳震盪を起こして一時退場。しかし2プレー後、4thダウン4で登場し、WRウォーカーへのロングパスを通してついに7点先制。しかしディフェンス陣は、わずか2プレーでRBティキ・バーバーに52ydsのTDランを許して同点に。次のドライブはからはファーヴにドクターストップがかかって、そこからはQBピダーソンがプレー。しかし敵陣に1回しか入ることができず、完全にジャイアンツのペースに。第4QにはTEショッキーへのTDパスが決まり、ついにジャイアンツが7点リード。その後もジャイアンツはランで1stダウンを重ねて時間を消費するが、30yds、33ydsのFGをKクリスティが外して追加点ならず。パッカーズのドライブはパント、インターセプト。残り15秒から、QBノールのパスで敵陣に入るが、タイムアウトもなく、時間切れとなった。

2004年10月 3日

Notebook: 先発Cルーガマー

Packers Injury Report
Player Pos. Injury Status Notes
Mike Flanagan C Knee Out 今季終了
Grady Jackson DT Knee Out 2?4週欠場予定
James Lee DT Knee Out 4?6週欠場予定
Mike McKenzie CB Hamstring Doubtful 欠場予定
Ahmad Carroll CB Groin Questionable 欠場予定
Najeh Davenport RB Hamstring Questionable たぶん欠場
Brett Favre QB Hamstring Probable 出場予定
Javon Walker WR Knee Probable 出場予定
Bubba Franks TE Knee Probable 出場予定
Marco Rivera G Groin Probable 出場予定
Nick Rogers LB Ankle Probable 出場予定
Al Harris CB Toe Probable 出場予定
Giants Injury Report
Player Pos. Injury Status
Shaun Williams S Knee Out
Ron Dayne RB Calf Questionable
Jamaar Taylor WR Hamstring Questionable
Frank Walker CB Foot Questionable
Keith Washington DE Concussion Questionable
Probable
   Questionable
Doubtful
Out
: 出場の可能性75%
: 出場の可能性50%
: 出場の可能性25%
: 欠場

2004年10月 2日

Cフラナガンが手術 シーズンエンド

6月から膝蓋腱の腱炎に悩まされてきたCマイク・フラナガンが、ついに手術を受けることになった。回復までは6ヶ月が予想され、今シーズンはもう出場できない。もともと、シーズン後の手術を視野に入れながら、今季一杯は痛みに耐えながらプレーする決意を表明していた。しかし休んでも痛みはおさまらず、プレーへの影響が避けられなくなったため、手術に踏み切ることになったようだ。

「膝蓋腱の断裂を防ぐ努力をしてきたが、手術はそのための一つの方法だ。(休ませ方など)いろいろと試してきたが、全くよくならず、どんどん悪くなってきた。キャリアを終わらせてしまうようなケガを避けるため、残念だが、これが最善の道なのだ。彼は非常に落胆している。私もそうだ」とシャーマンHC。

昨季は初めてのプロボウル出場を果たした、文字通りオフェンスラインの要であるフラナガンを失うのは、チームにとって大きな痛手だ。代わって先発に昇格するのは移籍2年目のルーガマー。彼はキャンプのほとんどをフラナガンに代わって1stチームで過ごしており、プレシーズンゲームでも3試合に先発。能力面はともかく、少なくともパッカーズオフェンスへの習熟に関しては、大きな問題はなさそうだ。

フラナガンがインジャリー・リザーブに入ってロースターに空きができるため、7巡指名ルーキーのCスコット・ウェルズがプラクティス・スクワッドから昇格すると見られている。

Notebook: WRドライバーの落球

2004年10月 1日

Notebook: QBファーヴの左肩