グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年9月30日

Once-in-a-generation event

Sports Illustratedのピーター・キングの今週のコラムから、コルツ戦に関する部分を紹介。

今後の見通しや今週のストーリーラインの検討に移る前に、少しだけ時間を割いて、日曜の午後にRCAドームで起きたことに感謝しよう。ブレット・ファーヴとペイトン・マニング。史上最高の10人に入るであろうQBふたりが、二度目の---そしておそらく最後の---対戦をした。インディが45-31で勝ったが、この試合を観た人々がずっと後になって思い出すのはそのことではないだろう。

10個のタッチダウン。9つ目まで全てパスによるものだった。ファーヴにとって17回目の4TDゲーム。マニングにとって4回目の5TDゲーム。得点はシンメトリカルに、コルツ、パッカーズ、コルツ、パッカーズ、コルツ、コルツ、パッカーズ、コルツ、パッカーズ、コルツ、パッカーズ、コルツ。最終的に、2人の天才QBは合わせて753yds、9TD、インターセプトなし。

今朝わたしは、コルツの現GMであり、長年にわたってリーグの重鎮であるビル・ポリアンと電話で話した。彼はリーグじゅうの誰よりもフットボールの歴史を愛している。彼に聞いてみた。あなたは、あのような胃が痛くなるような混乱した試合の中で、自分が見た見世物のほんとうの価値がわかるのか?

「絶対にそうだ。これは一世代に一度、といった出来事だよ。現行のNFLのスケジュールでは、両者がスーパーボウルで対戦するか、ブレットがあと4年プレーしない限り---フットボールのためにもそうあってほしいと願うが、それはなさそうだ---これが、両者が対戦する最後になる。そして、試合前からの(壮絶な撃ち合いになるだろう、という)前評判が、試合を観た後でも"まさに期待通りだった"と言える、稀有な機会だった」

「テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)とジョー・ディマジオ(ヤンキース)は互いに戦ったが、1年に18試合か? 確かにそれらの試合も特別なものだった。しかしこの試合は、ペイトンが非常に良いプレーをし、ブレットも力を出し切った・・・2人のガンマンが歴史に残るゲームをした、その場所に自分が居合わせただけでも、素晴らしいことだよ」

一生懸命自分のチームを応援しながら、自分のQBだけでなくファーヴのプレーの価値まで本当に判断できるのか?

「できるさ。自分が目にしたものは理解している。ファーヴの技量には驚嘆せずにはいられない。彼とペイトン、そしてあのような試合が、フットボールというゲームを偉大なものにしていくのだ。面白い話がある。ブレットがサザン・ミシシッピ大の学生だったころ私はビルズのGMで、ジョージア大との試合をスカウトに出かけた。彼は腸の手術(交通事故で重傷を負い、2フィートも腸を切除した)をしたばかりだったが、復帰して、ファンタスティックなゲームをしてみせた。どちらが勝ったかは憶えていないが、ファーヴはどれだけ素晴らしい選手になるだろう、と思ったことはよく憶えている」

「翌日ビルズのホームゲームで、(オーナーの)ミスター・ウィルソンに、昨日はどんな選手を見てきたと聞かれ、「ミスター・ウィルソン、次代のジム・ケリーを見ましたよ」と私は答えた。 「なに本当か!? なんて名前だ?」と聞かれるので、答えた。そして翌春、我々は彼を1巡下位でドラフトするチャンスがあった。しかしジム・ケリーと長期契約を結んだばかりだったので、彼を指名する可能性はなかった。"ブレットがここに来ても、実を結ばずに終わるだろう"とマーヴ・リーヴィHCが言っていたのを憶えている」

私はポリアンに言った。「ファーヴは実戦でプレーする必要があった。彼はあのころパーティ・アニマルで、LBダリル・タリーのような選手たちがいるバッファローに行っていたら、NFLのキャリアをフイにしてしまっていたかもしれない。アトランタでの1年目を終えたとき、もし彼がグリーンベイにトレードされず、ファルコンズで控えのままでいたら、偉大な選手になっただろうか?」

良い試合だった。2人の伝説に、この試合も加えるとしよう。

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