グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年9月11日

Family Affair

9月5日の午後3時半。DE/DTカレン・ジェンキンズは、妻や子供たちとともにハラハラしながら連絡を待っていた。今夏はキャンプでもプレシーズンゲームでも頑張って、チームから高く評価されてはいたが、絶対残れるという確信はなかった。最終ロースターカットの期限から30分が経ち、プロ人事副部長のマーク・リリブリッジからの電話が鳴った。いったいどっちだ・・・と思いながら電話をとると、副部長の言葉は"Congratulations !" だった。

それからすぐに彼が電話をかけたのが、兄クリス・ジェンキンズだった。すでにプロボウル出場2回、いまやNFL最高のDTとも評される、パンサーズの中心選手だ。「ロースター入りしたって話したら、まるでぶっ壊れたみたいに興奮して喜んでくれた。兄貴もこれを待っててくれたんだ。僕だってまだ実感が沸かない。これを目標にして、ずっと頑張って、頑張り続けて、ついに夢が実現した。まだ信じられないよ」

背番号は兄と同じ77番。ドラフト2巡指名から順調に出世した兄クリスと違い、 カレンはドラフト外からNFLヨーロッパを経て、ようやくここまでこぎつけた。DE陣が手薄とはいえ、実績のあるケニー・ホームズやウォコーリーに競り勝っての開幕ロースター入りは、彼のハードワークのたまものだ。「お前はまだロースター入りしたわけじゃないぞ」とキャンプ中に絶えず兄がハッパをかけてくれたおかげだ、とカレンは振り返る。

そして、いきなり開幕戦、しかもマンデーナイトでの直接対決となった。 ミシガン州で中学教師をしながら男手一つで息子3人を育てた父ダロームは、さすがに興奮を抑え切れない様子だ。すでに両チームの帽子を用意した彼は、どちらを応援するのかと聞かれると、「どちらであれ、ディフェンスの方の帽子をかぶることにするよ。周りのファンがどう言おうと関係ない。2人の息子が私を守ってくれるさ。どちらが勝ってもいいから、ケガすることなく終えてほしい」

カレンとクリスの兄弟が同じフィールドに出るのは、高校のとき以来だ。試合の前夜には、生母アニーを含めて、ファミリー全員で集まろうと2人は計画している。

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