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2004年8月31日
- ロースター枠を65人に絞り込む第1次ロースターカット。パッカーズは13人を解雇し(下表)、OTカーティンをインジャリー・リザーブに入れ、CBクリス・ジョンソンをPUPリストに入れた。
- 今回の65人枠は、NFLヨーロッパ派遣選手は例外扱いされるため、現在のパッカーズのロースターは、9人のNFLヨーロッパ派遣選手を含めて総勢74人。
- 金曜日にプレシーズン第3戦を終えたパッカーズは、予定を変更して土日を連休とし、月曜日から練習を再開する。
- QBティム・カウチはヒジの痛みのためジャガーズ戦は欠場した。ケガそのものよりも、これまでのキャンプ・プレシーズンゲームでの不甲斐ないプレーぶりのため、解雇の可能性が現実味を帯びてきた。解雇の場合、契約ボーナスの$625,000ドル分が、"Dead
Money"となる。
- QBダグ・ピダーソンはしっかりとしたプレーを続けており、カウチの去就に関係なく、2番手QBの座を確保した模様。実にしぶとい。
- RBアーマン・グリーンはジャガーズ戦でヒザ頭を強打して途中退場。ヒヤリとさせられたが、MRI検査の結果、ただの打撲と確認された。ただし、プレシーズン最終戦は大事を取るかもしれない。
- RBナジェ・ダヴェンポート(ハムストリング)はジャガーズ戦を欠場したが、今週から練習に復帰の見込み。
- 4番手WRはパントリターナー兼任のチャットマンが確保。5番手をWRカール・フォードとWRスコッティ・ヴァインズが争っているが、両者ともジャガーズ戦で落球があった。
- ヒザの腱炎のためにPUPリスト入りしていたCマイク・フラナガンが、月曜日から練習に復帰の見込み。順調ならプレシーズン最終戦に出場できそうだ。
- Cフラナガンの代役として1stチームでセンターを務めてきたCグレイ・ルーガマーは、控えとしては首脳陣の評価も上々で、開幕ロースター入りは確実の情勢。その背景には、ルーキーのCスコット・ウェルズが、キャンプ後半にヒジのケガに悩まされたこともありそうだ。
- ジャガーズ戦で今季初出場したLGマイク・ウォールは、動きそのものは良かったが、ペナルティを2つ取られた。彼の復帰のおかげで、ラン攻撃はだいぶ向上した。
- セインツ戦でヒザの前十時副靭帯(ACL)を断裂してしまったOTブレナン・カーティンは、正式にインジャリー・リザーブ入り。2年目のシーズンは残念ながらこれで終了となった。
- カナダ人のT/Gスティーヴ・モーリーは、キャンプでの左ガードでの出来が良かったこともあり、開幕ロースター入りがほぼ確実になった。しかし、左タックルの控えとしてはまだ心配で、もしLTクリフトンがケガした場合はLGウォールをLTにスライドさせることをベクトルOLコーチは考えているようだ。
- 新加入のDEケニー・ホームズの移籍初戦は、可もなし不可もなし。最終ロースターカットまでにどれだけのプレーを見せられるか、注目が集まる。
- DEチューキー・ウォコーリーは、ハムストリングのケガのためにキャンプ第1週の途中から欠場が続いており、まだ復帰の見通しが立たない。開幕ロースター入りは絶望的。
- DTラリー・スミスはキャンプの内容はよかったが、大腿四頭筋を痛め、復帰まで2、3週かかりそう。開幕ロースター入りは確実視されていたが、これで微妙になった。
- LBの控え3人は、パリス・レノンとトランス・マーシャルの2人は開幕ロースター入りほぼ確実。最後の椅子を2年目のジョシュー、ドラフト外ルーキーのジャーメイン・テイラーが争っている。
- 注目の先発左CB争いだが、プレシーズン3試合で先発したマイケル・ホーソーンの出来は非常に悪い。スピードとクイックネスのなさは明らかで、先発級WRが相手だとまるで歯が立たない。「これならリスクを冒してでもルーキーのどちらかで行くべきだろう」という見方が大勢を占めている。
- ルーキーCBアマド・キャロルは、初出場のセインツ戦では大きな反則をいくつも取られるなど散々だったが、ジャガーズ戦はかなり良い出来で、ルーキーWRレジー・ウィリアムズをほぼ封じ込めた。
- 脚の疲労骨折のためにキャンプに参加できずにいるCBクリス・ジョンソンは、"physically unable to perform"(PUPリスト)入りして開幕を迎えることになった。この場合、開幕から6試合は出場できない。
- SSマーカス・アンダーソンは、先発争いでSSローマンに敗れたことをみずから認めた。
- 注目のパンター。ルーキーのP B.J.サンダーはジャガーズ戦では4回の平均が39.2ydsで、これまでの3戦では一番まともな出来だった。もちろん、1試合で完全な信頼回復とは行かないが。
- 新加入のベテラン、Pブライアン・バーカーは、同じく4回の平均が41.5yds。しかしプーチ・パントの失敗でタッチバックが2回あり、今回はPサンダーに軍配。
Roster
Reduction to 65 |
Pos. |
Name |
College |
Exp. |
RB |
Dahrran Diedrick |
Nebraska |
1 |
WR |
Sam Breeden |
Northwestern Oklahoma St. |
R |
WR |
Reggie Love |
Duke |
R |
FB |
Kris Briggs |
Southern Methodist |
1 |
TE |
Keith Willis |
Virginia Tech |
R |
OT |
Jason Hilliard |
Louisville |
R |
G/T |
Mike Collins |
Wake Forest |
3 |
G/C |
James Broyles |
Southwest Missouri |
1 |
DE |
Seante Williams |
Jacksonville State |
R |
DT |
Ken Kocher |
UCLA |
1 |
LB |
Maurice Jones |
South Florida |
R |
CB |
Chris Day |
Grambling |
R |
S |
Kevin Curtis |
Texas Tech |
2 |
2004年8月26日
先週から交渉を続けてきた元NYGのDEケニー・ホームズが、パッカーズと契約した。パッカーズ側の希望通り、プロ7年以上のベテラン最低額の$660,000ドルの1年契約で、契約ボーナスはおそらく$25,000ドル。この場合、サラリーキャップには$455,000ドルしかカウントされずに済む。
現在30歳のホームズは、1997年のドラフト1巡指名でオイラーズ入りし、テネシーで4年間、ジャイアンツで3年間プレーし、通算38.5サック、248タックルを記録。(スタッツ)
シーズン8サックを2回記録したホームズは、昨季も同様のペースで9試合で5.5サックを挙げていたが、11月半ばにヒザを痛めてシーズンエンド。ここまで移籍先が決まらなかったのも、ヒザの状態を懸念されてのものだ。先週パッカーズは彼をチェックし、十分プレーできる状態にあると判断した。パッカーズはDEバジャ=ビアミラを休ませるための交代要員、またパスシチュエーションでDEバジャ=ビアミラの逆サイドからラッシュするDEを必要としており、元気でさえあればホームズは理想的。DEウォコーリーがハムストリングをひどく痛めて練習にほとんど参加できていないことも、今回の補強の背景にはありそうだ。
入れ替わりに、オーストラリア人パンターのネイサン・チャップマンが解雇された。これでパンターはルーキーのサンダーと新加入のバーカーの2人となる。
- LGマイク・ウォールが練習に初参加。期待以上の動きを見せ、このところ沈滞気味だったラン攻撃が大いに活気づいた。「まるでこれまで毎日練習に出ていたみたいだな。テープで詳細にチェックすれば違っているのかもしれないが、去年のシーズン中とまるで同じに見えた。彼は賢く、注意深く、非常にクイックで、爆発的な力がある。すごい選手だ」とベクトルOLコーチもご満悦。
- ウォールと入れ替わりに、LTチャド・クリフトンがヒザの滑液包炎のために練習を休んだ。今年のキャンプで彼が練習を休むのはこれがはじめてのこと。深刻なものではないが、もうしばらく休むかもしれない。
- LTクリフトンが休んだため、昨日まで先発LGを務めていたスティーヴ・モーリーがLTにスライド。このキャンプで大きな成長を見せたモーリーは、1on1のパスラッシュドリルで、DEバジャ=ビアミラを2回連続で封じ込め、ミニキャンプの頃とは違うところを見せた。
- ハムストリングを痛めていたWRロバート・ファーガソンが練習に復帰。ここ数日、何度もパッドを着けて練習に潜り込もうとしたがその度にコーチにつまみ出され、今日はようやく許可が下りた。「アイツをなだめることなどできはしない。昨日もパッドはダメだと言い渡したのに、ふと見るとパッドを着けてフィールドに出てきていて、放り出さなきゃならなかった。53人全員が彼のようなら、すごいチームになれるのだが。彼はきっと素晴らしいシーズンを過ごすに違いない」とシャーマンHC。
- SSマーク・ローマンが今週の練習では1stチームでプレーする、とシャーマンHC。となると金曜のジャガーズ戦でローマンが先発することは確実で、まだ明言こそしないものの、これでローマンの開幕スターターは決まった、との見方が強い。
- ベテランのPブライアン・バーカーが加わったパンター陣だが、今日は3人ともあまりパッとしなかった。バーカーは8ヶ月ぶりのチーム練習でもあり、最初から期待するのは無理かもしれないが。
- 「P B.J.サンダーを見限ったわけではない。彼は私と同じようにフラストレーションを感じているが、彼は、よいパンターとなるに十分な才能を備えている」とシャーマンHC。
- CBマイク・マッケンジーのホールドアウトについて、代理人がグリーンベイを訪れてパッカーズ首脳と話し合った、との噂を双方が否定。
2004年8月25日
パッカーズは大ベテランのパンター、ブライアン・バーカーと契約した(地元ニュース映像)。言うまでもなく、3巡指名ルーキーのPサンダーの不振を受けての人事だ。バーカーは今年でNFL15年目の40歳。チーフスで4年、イーグルスで1年、ジャガーズで6年、そして昨年までレッドスキンズで3年間プレーした(スタッツはこちら)。1997年にプロボウル出場を果たしたバーカーだが、ここ数年は飛距離が明らかに落ちている。
今のバーカーのとりえはやはり安定性、そして敵陣20以内に落とすコントロール。昨年はパッカーズのPビドウェルが敵陣20ヤードに16回落としてタッチバックが7回だったのに比べ、バーカーは24回落としてタッチバックは5回。ボナメイゴSTコーチは、ジャガーズのアシスタントSTコーチだったため彼をよく知っており、「とてもよく知っているから、こちらも安心できる。彼は昔からパワフルな選手ではなかったが、相手をコーナーに釘付けする方向性に優れたパンターだ」
これで3巡指名ルーキーのPサンダーが正パンターとなる可能性は低くなったが、バーカーで決まりというわけでもない。今後も各チームから解雇されてくる選手を物色することは続けるだろう。
Pサンダーは、もし正パンターになれないとしたら、プラクティス・スクワッドに入る可能性が高い。プラクティス・スクワッドの選手はいつでも他チームと契約できてしまうリスクがあるが、このところのサンダーの大不振を見れば、わざわざ手を出すチームなどなさそう、という皮肉な状況になっている。とはいえ、サンダーが将来的にもNFL失格だとは誰も見ておらず、経験を積めばしっかりしたパンターになれる、という見方が地元メディアには支配的だ。ただ、一年目からそれを望むのは無理がある、ということ。わざわざトレードアップしてまで3巡指名した、パッカーズ首脳の判断を責める声が強まるのはいたしかたのないところだ。
- OTブレナン・カーティンがセインツ戦で負ったケガは、おそらく前十時副靭帯(ACL)の断裂だろう、とのこと。その場合、インジャリー・リザーブで今シーズンを終えることになる。鼠蹊部の傷の感染症から復帰したばかりだけに、非常に気の毒だ。ただ現状では、控えOLを争う若手の中ではかなり出遅れた存在であり、しかも彼の本職の右タックルにはバリーがいるため、チームへの痛手は小さいかもしれない。
- LGマイク・ウォールは月曜日に、パッドをつけてのDLとの1on1のドリルを含め、かなりの量のワークアウトを行った。これで翌朝にヒザが悪くなるようなことがなければ、火曜日からチーム練習に参加できる見込み。すべて順調なら今週末のプレシーズンゲーム出場も。本人によると、先週の試合にも出られる状態だったが、100%回復するまで待つ、というチーム側の方針のためにここまで復帰が遅れた、とのこと。
- Cマイク・フラナガンはランニングなどはしているが、LGウォールより1週遅れる見込み。今日ウォールがやったようなテストを来週明けに行い、プレシーズン最終戦に間に合わせるのが目標。
2004年8月24日
- St. Norbert Collegeでのキャンプ生活は日曜日で打ち上げ。ただし練習そのものが大して変わるわけではなく、選手たちは自宅から通ってくることになる。それでも、二人一部屋の窮屈な生活から開放されるのはみな嬉しいようだ。
- 各チーム、ロースターを65人に絞る最初のロースターカット期限は8月31日。53人に絞る最終ロースターカット期限は9月5日。
- ルーキーCBふたりがセインツ戦でペナルティを取られまくったことについて、FSダレン・シャーパーが審判の判定基準に激しく異議を唱えている。
- ヒザの打撲のためにまだキャンプに参加できていないLGマイク・ウォールだが、今週中にランニング・テストを受け、問題なければすぐにでも練習に参加できる見込み。
- Packer Plus Onlineによると、CBマイク・マッケンジーがホールドアウトを終える"かすかな"徴候がある、とのこと。まずひとつは、彼がメンフィスでのトレーニングを終えたとの情報。もうひとつは、彼が、チーム合流の可能性について友人たちと話し合ったとの情報。しかし、パッカーズ側、代理人側ともノーコメントで、まだとても楽観はできない。
2004年8月23日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Saints (1-1) |
0 |
0 |
7 |
7 |
14 |
Packers (1-1) |
3 |
7 |
3 |
6 |
19 |
- この試合でのケガ人は2人。復帰したばかりのOTブレナン・カーティンがヒザを痛めて第3Qに負傷退場。内側側副靭帯(MCL)断裂かもしれない。
- KR/WRアントニオ・チャットマンもキックオフリターンで足首を痛めて退場した。X線検査の結果、骨には異常はなく、本人は月曜日の練習に出られる、と言っている。
- パッカーズオフェンスの1stチームは前半いっぱい、5シリーズをプレー。1、3、5シリーズで得点圏まで攻め込むが今日もタッチダウンは獲れず。第3シリーズはKロングウェルが40ydsのFG失敗、第5シリーズはTEフランクスが敵陣19でファンブルロスト。
- QBブレット・ファーヴは11/17、149ydsと十分な内容。TDもINTも被サックもゼロ。
- QBティム・カウチは後半のはじめから登場。先週ほどメタメタではないが、6/17、64ydsと不振が続いている。パッカーズのオフェンスを消化しきれていないため、考えながらのプレーになり、思い切りが悪い。パスそのものも弱く、スパイラルも頼りない。
- 第4Q残り8分、3番目に出場したのはQBピダーソンでなく初登場のQBスコット・マクブライエン。1stダウンを2つ更新して、FGにつなげた。
- ラン攻撃は今日も全般的に不振。RBアーマン・グリーンは6回26yds。24ydsのロングゲインがあったが、それ以外はほぼシャットアウトされた。第4Qの最後にRBウォルター・ウィリアムズが40ydsを稼いだので格好はついたが、3yds以下に抑えられるプレーが目立った。CフラナガンとLGウォールの欠場が響いている。
- WRファーガソンが欠場のため、チャットマンが3rdレシーバーとして出場。長いパスを2本キャッチして61yds。捕れるはずのパスも3回ほどあり、評価は分かれている。
- 両チームとも反則の山を築き、ファンを苛立たせた。パッカーズが14回169yds。セインツが10回75yds。パッカーズは長いパスのインターフェアが3本。パス守備の際のホールディング等の適用基準が厳しくなったことを、審判団がアピールする意図もありそう。
- パッカーズ唯一のタッチダウンはディフェンス陣が生み出した。第2Q、セインツ1stチーム最後のオフェンスで、自陣35まで攻め込まれての3rdダウン5、GB陣10でFSダレン・シャーパーがインターセプトし、そのまま90ydsリターンしてタッチダウン。ランボーリープ。
- ディフェンスはアグレッシブでなかなかよかったが、相手の落球や反則にも助けられた。今回も、プレシーズンにしてはブリッツが回数・種類ともかなり多く、そのおかげでプレッシャーは十分かけられた。3サック、3インターセプト、1ファンブルリカバー。
- 先発LB陣はLBニック・バーネットをはじめとして非常によかった。
- 移籍後初先発のSSマーク・ローマンは、かなり良い出来。RBマカリスターをオープンフィールドでナイスタックルを決めたり、ロスタックルも。スターター決定、の声多し。
- CBアマド・キャロルはホールディングとパスインターフェアの反則。しかしインターフェアの方は誤審ぎみのようだ。しっかりWRに併走できているときでも、ボールへのプレーがよくない。
- キャロルのパスインターフェアのすぐ次のプレーで、同じくルーキーのCBジョーイ・トーマスがエンドゾーンでパスインターフェアを取られた。次のドライブでもパスインターフェア。3つともロングパスだったので痛い。第4Qにインターセプトを決めたが、3点を追加した後ですぐに70ydsのTDパスレセプションを許してしまった。
- 注目のP B.J.サンダー。 最初のパントは54yds飛ばしてタッチバック。しかし2回目はシャンクし、バウンドに助けられてようやく37yds。チャップマンを挟んで4番目のパントはさらにひどく、29yds。6番目のパントは36yds、14ydsリターン。8番目のパントは敵陣43でのプーチ・パントだが、失敗して敵陣23でアウトオブバウンズ。先週と同様、パンターには理想的な天気だったのだが。いよいよ今週は別のパンター探しを本格的にしなければならないかも。
- 3番目と5番目と7番目のパントでは、Pサンダーに代わってオーストラリア人のPネイサン・チャップマンがNFL初パントを蹴った。39yds、36yds、39yds。あまりパッとしない。
- Kライアン・ロングウェルは40ydsを1本失敗したが、それ以外の40yds、48yds、42yds、32ydsを成功。
- LBタイロン・ロジャースが2サック、1INT、1ファンブルフォースと大活躍。
- ドラフト外のFBヴォンタ・リーチがなかなか良いプレーを見せたようだ。
- 途中退場のチャットマンに代わったWRケルヴィン・カイトが、3回17.7ydsとなかなか良いパントリターンを見せた。
- 「昨夜はジャクソンヴィルで試合を観たが、25000か30000人ぐらいじゃなかったかな。ここはもうレギュラーシーズンのような雰囲気だ。プレシーズンでこのように満員になるスタジアムは多くない。素晴らしいプレー環境だよ」とセインツのリック・ミューラー人事部長。
2004年8月22日
- 金曜日は試合前日のため、ランボーフィールドでの軽いフォーメーションチェックのみ。
- 先週はSSマーカス・アンダーソンが先発出場したが、今度はSSマーク・ローマンの番。キャンプを通じてこのように交互に1stチームで起用されてきたが、カバー能力やタックルの確かさでやはりローマンが上。しかし、楽勝ではなかったということは、昨年の先発SSエドワーズと比べ、大きな戦力アップは見込めないかも。
- ルーキーのCBアマド・キャロルは、練習に出たり休んだり。ハムストリングと思われていたが、問題は鼠蹊部の方だったようだ。セインツ戦の出場は微妙。
- このところ、ルーキーのCスコット・ウェルズはヒジの腱炎に悩まされ、ほとんど練習できない状態が続いている。ほとんど痛みのない日もあれば、痛みで練習できない日もある。問題は、ひどい日になると腕に力が入らなくなってしまうこと。原因がどうもはっきりしないため、2回目のMRI検査を受ける予定。キャンプ前半には素晴らしい能力を見せていた彼だが、最悪の場合、インジャリー・リザーブでルーキーシーズンを終える可能性もある。
- 不振の続くルーキーのP B.J.サンダーについて、シャーマンHCのトーンが少し変化してきた。「先週はサンダーが良くなることを期待して、チャップマンには蹴らせなかった。しかし蹴らせるべきだったかもしれない」とのこと。セインツ戦ではチャップマンにもチャンスが与えられる見込み。
- 水曜日に練習に初参加したばかりのOTブレナン・カーティンだが、セインツ戦には出場の予定。
- パッカーズからの最低額のオファーを受け入れなかったDEケニー・ホームズだが、その後もパッカーズ側と代理人との話し合いは続いているようで、歩み寄りの余地はありそう。ホームズ本人は、どのチームにせよ、そろそろキャンプやプレシーズンゲームに参加したがっている。
2004年8月20日
- ミニキャンプのころは「成長がイマイチ」とされたプロ2年目のWRカール・フォードだが、このところはいいプレーを見せ、少しずつ評価を上げている。4番手WR争い。
- 公式デプスチャートではまだラリー・スミスが2番手NTのままだが、このところの活躍により、ジェームズ・リーが実質2番手に昇格した様子。スミスもなかなか良いキャンプを過ごしているのだが、器用な選手なのでDTハントやDEキャンプマンの控えでも十分使える。
- ヒザの打撲のためにシーホークス戦を欠場したCBジョーイ・トーマスが練習に復帰。同じくLBディッグスも復帰している。
- 鼠蹊部の腫れを切開した後の感染症のためにキャンプ最初から休んでいたOTブレナン・カーティンがようやく練習に復帰。スティーヴ・モーリーなど頑張っている若手OLが多く、カーティンも後がなくなってきている。
- WR/KRショックメイン・デイヴィスがスペシャルチーム練習中に脚を骨折してしまい、今季絶望となった。NFLヨーロッパ最高のキックオフリターン成績を残した彼は、開幕ロースター入りはかなり難しいと言われていたが、最近はWRとしてもよい動きを見せていたとのこと。
- キャンプ開幕からフル参加を続けてきたルーキーのCBアマド・キャロルが、疲労とハムストリングの張りのために練習を休んだ。
- 先週木曜日にハムストリングを痛めて以来休んでいたWRロバート・ファーガソンが、パッドを着けて練習に参加しようとし、コーチ陣を慌てさせた。「彼はここにいるべきじゃない。イカれてるよ。ただフィールドに出て練習したいのだ。ケガに関する限り、チームで最もタフな選手の1人だ」とシャーマンHCも苦笑い。
- 1997年、Kコンウェイを3巡指名したロン・ウルフGM(当時)だったが、失敗とわかるとすぐにドラフト外ルーキーのKロングウェルを見つけ出し、被害を最小限にとどめることができた。今年のシャーマンHC/GMも同じようにP B.J.サンダーの代わりを検討すべき時ではないか、という声が地元メディアにも強くなってきている。
- 元NYGのDEケニー・ホームズについて、昨日の続き。パッカーズはすでにベテラン最低額$660,000ドルをオファーしており、ホームズ側がそれを渋っているらしい。レジー・マッケンジー・プロ人事部長によると、その額さえ受け入れてくれればすぐにでも契約する、とのこと。
- 元49ersのSケヴィン・カーティスと契約。彼はテキサス工科大から2002年のドラフト4巡で49ersに指名されたが、1年目のプレシーズンゲームでヒザの内側側副靭帯(MCL)を断裂してしまい、シーズンアウト。復帰を目指した昨年のキャンプでも再びヒザを痛め、解雇。その後はどこにも所属していなかったようだ。大学時代にはSSとFSの両方をプレーしたとのこと。
- カーティスと入れ替わりに、ドラフト外ルーキーのDEジャデイ・マグワイアが解雇された。
2004年8月19日
- 火曜日は練習は休み。今年のキャンプが始まって最初の全休日だ。
- シーホークスのドラフト1巡ルーキー、DTマーカス・タブスは、重病の母に付き添うために契約が遅れ、ようやく8月11日にサインしてチームに合流したばかり。そのためパッカーズ戦は出場させない予定だったのだが、本人がホルムグレンHCに出場を訴えた。「母が自分のプレーを見れるのはこれが最後かもしれないから」と言うのだ。ホルムグレンは「彼を入れろ。そして(ケガなど)何も起こらないことを祈ろうじゃないか」とレイ・ローズDCに指示。最初のシリーズ、シアトル陣29での3rdダウン10、初めてフィールドに入ったDTタブスは、プロ入り最初のプレーでプロボウルOGリヴェラを破り、みごとにQBファーヴをサックした。
- 元NYGのDEケニー・ホームズは、今オフ二度目のパッカーズ訪問を先週に行い、今はパッカーズからの返事を待っているところらしい。やはり問題は昨年11月に関節鏡手術を行ったヒザの状態。ケガの多さが、他くのチームから敬遠される原因となっている。
- LBマーカス・ウィルキンズを解雇。一昨年にテキサス大からドラフト外で入団し、2シーズンにわたってロースター入りして主にスペシャルチームでプレーしたが、LBとしてはさほどの成長は見られなかった。パッカーズよりも、3-4隊形のチームが向いているという声も。
- シーホークス戦でアナウンサーを務めたパット・サマオールが地元TV局のインタビューに応じ、4月に受けた肝移植について話をしている。(映像)
2004年8月18日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Seahawks (1-0) |
7 |
7 |
0 |
7 |
21 |
Packers (0-1) |
3 |
0 |
0 |
0 |
3 |
QBファーヴとRBグリーン率いる1stチームオフェンスは2シリーズだけプレーし、まずまずの内容で3点を取って引き上げたが、2番手を務めたQBティム・カウチがさんざんな出来。第2Qから第3Qまでプレーして2/11、18yds。ドライブ6回のうち5回が3&アウトのていたらくで、次第にブーイングの声が大きくなった。おかげで出番が増えたのが、10回もパントを蹴ったPサンダー。先週の"Familiy
Night"ほどぶざまな出来ではなかったが、パッとしない内容だった。
ディフェンスも、1stチームは2シリーズだけだったようだ。2つめのシアトルのドライブで、つまらない反則もあって14プレーのタッチダウン・ドライブを許した。プレシーズンゲームにしてはスロウィックDCはブリッツを多く織り交ぜたが、あまり効果的ではなく、3rdダウンでのパスを止められなかった。サックは第4Qの1つだけ。控え選手たちがプレーした後半のディフェンスはまずまずだった。
- ケガ人が出なかったのは何より。プレシーズンはこれが一番大事。
- QBティム・カウチの大不振について、「ヒジの痛みのために先週はほとんど投げていなかったこともある。彼は十分行けると言ったので出場させたが、それが正しい判断だったかわからない」とシャーマンHC。
- CBマッケンジーを欠くDB陣は、先発CBマイケル・ホーソーンが狙い撃ちされてロングドライブを許した。
- 2ndチームでプレーしたルーキーのCBアマド・キャロルは、何度もカバレッジミスがあり、パスインターフェアも犯すルーキーらしい実戦デビューとなった。ただその後はしだいにいいカバーも見せるようになり、ナイスタックルも何度か。記者によってかなり評価が割れている。
- プロ入り初の実戦となった2年目のDTジェームズ・リーは、素晴らしい動きを見せ、ロスタックルを何度も決めた。相手の控えOL陣を相手に、強さとクイックネスを見せ付けた。
- リーの他にも、2ndチームのDL陣、DE/DTコーリー・ウィリアムズ、DTカレン・ジェンキンズ、DT/DEケニー・ピーターソンらはなかなかよい動きを見せた。LBスティーヴ・ジョシューもよかった。
- DTクリディアス・ハントはTDを許したドライブで二度もオフサイドを犯した。動きそのものはまずまず。
- 2ndチームでセーフティに入ったバウ・ジューは、オープンフィールドでのミスタックルを繰り返し、非常にふがいない出来。
- 注目のP B.J.サンダーは、最初こそプーチ・パントを敵陣11ヤードに落とすまずまずの立ち上がりを見せたが、10本のうち40ydsを超えたのは2本だけ。10本の平均が36.5yds、リターン分を差し引いたネット平均が32.3yds。風はほとんどなく、相手チームからのプレッシャーもさほどなかったことを考えると、かなり頼りない。
- 欠場のCフラナガンに代わって先発したCグレイ・ルーガマーはイマイチの出来だったが、LGウォールに代わって先発のLGモーリーはなかなかいい動きを見せたようだ。Cスコット・ウェルズはちょっと不安定なプレーぶりだったとのこと。
- 3rdダウンコンバージョンが勝敗を分けた。シーホークスが18回中9回成功したのに対し、パッカーズは15回中わずか2回。
- 2ndチームのオフェンスラインが悪いのか、RBグリーンが6回24ydsを走ったあとは、ラン攻撃が散々。QBの分を除くとダヴェンポートらRB3人で12回6yds。
- WRファーガソンが欠場し、WRジャヴォン・ウォーカーとWRドナルド・ドライバーが先発。LBディッグスに代わってLBレノンがウィークサイドで先発。
- Kライアン・ロングウェルは30歳の誕生日。彼はシアトルの出身。
2004年8月17日
- 試合前日のため、日曜日はランボーフィールドでの軽いフォーメーションチェックのみ。
- WRロバート・ファーガソンは土曜日にヒザの過進展をやったときに大腿二頭筋を痛め、欠場の可能性が高くなった。
- CBジョーイ・トーマスは欠場が決定。火曜日にヒザの打撲から復帰したが、木曜日あたりに再び悪化させてしまったらしい。できれば今週の水曜日には復帰したいとのこと。
- 今年は開幕が遅いためにプレシーズンゲームも遅い。パッカーズのプレーシーズン初戦がこれほど遅い時期なのは、1957年以来とのこと。
- WRアントニオ・フリーマンは、ドルフィンズと契約したとのこと。
2004年8月16日
- 気温はようやく25℃まで戻ってきた。快晴。予定を変更して、パッドなしの軽めの練習となった。
- 2年目のDTジェームズ・リーがなかなか好調。昨年はキャンプ初日にダウンした彼だが、今年はここまでフル出場し、オフシーズンのワークアウトの成果を見せている。公式デプスチャート上ではジャクソン、ラリー・スミスに次ぐ3番手NTだが、純粋なNTとしてはすでに2番手かもしれない。ドラフト時には「ボールを見つけられない」という悪評もあったが、スロウィックDCは決してそんなことはないと言う。「ひとつ言えるのは、もっと素早くブロッカーから離れなければいけない、ということだ。ポイントオブアタックでしっかり持ちこたえ、バックフィールドに押し込むことはできている。ブロッカーを素早く振り払うことさえできれば、彼はもっとボールキャリアに対していいプレーができる」
- ドラフト外ルーキーのQBスコット・マクブライエンがいいプレーを見せている。肩はそこそこだが、パスの正確さや、動きながらのパスがいい。身長が183cm(以下?)と低いのがネックだが、「将来的には控えQBとしてNFLでやっていける」という見方も増えてきた。とりあえずはプラクティス・スクワッドか。
- 4年目のデヴィッド・マーティンは現状では2番手TE。ブロックは非常によくなってきたが、そのかわり、ダウンフィールドでのプレーがイマイチ。
- DTクリディアス・ハントは相変わらず腹回りがデブデブしており、このオフシーズンの怠慢ぶりが現れている。あと開幕まで4週間で絞れればいいが、昨年と同じようにスロースタートになってしまうかも。
- WRカール・フォードは4番手WRを争いつつ、パントリターナーの練習もしているが、パントのキャッチミスが多すぎ、チャットマンを脅かすには程遠い。
- OT/OGケヴィン・バリーは先週と違い、今週はほとんど右ガードをプレーしている。
- LBナイル・ディッグスは練習に復帰。CBアル・ハリスは部分的に参加。
- WRロバート・ファーガソンがハムストリングの張りを訴えて途中退場。Cウェルズは上腕二頭筋を痛めて練習を休んだ。CBトーマスは今日も練習を休んでおり、シーホークス戦の出否は五分五分。
- 昨夏に引退したCフランク・ウィンタースがキャンプを訪問し、親友のQBファーヴをはじめ、かつてのチームメイトたちと冗談を言い合っていた。
- グリーンベイ市が市制150年。この150年を振り返るPress-Gazette紙の特集ページはこちら。
2004年8月15日
- 主力クラスの若手の中で、LBニック・バーネットとWRジャヴォン・ウォーカーの成長ぶりには目を見張るものがある、というのが一致した見方。DEアーロン・キャンプマンも評価は高いが、まだ懐疑的な見方をする人はいる。
- 今年のキャンプでは小競り合いがやや多いが、今日はひどすぎた。スクリメージ練習中にRBウォルター・ウィリアムズとDEションテ・ウィリアムズが取っ組み合いになり、怒ったシャーマンHCは両者を練習からつまみ出した。「激しい練習をしている時には、こういった争いはあるものだ。しかし今日のようなひどいものは、私は気に入らない。あれが試合なら手痛い反則を科せられ、フィールドポジションを失い、失点するかもしれない。スクリメージ練習ではそんなことは許されない」
- 親指の腱を痛めた6巡指名ルーキーのDE/DTコーリー・ウィリアムズだが、相変わらずセンスの良い動きを見せ、2年目のDT/DEピーターソンを明らかに上回っている。
- DT/DEケニー・ピーターソンは今回のキャンプではDTではなくパワー・エンドを主にプレーしているが、昨年より多少良くなったとはいえ、入団時の期待からは程遠いプレーしかできていない。「DTにはサイズとパワーが足りず、DEにはスピードとクイックネスが足りない」というドラフト時の懸念がモロに当たってしまっている。3巡指名選手が2年目で解雇されるなど滅多にないことだが、その恐れは十分ある。ウォコーリーやワシントンのケガの治り方しだいか。
- RBアーマン・グリーンが練習に復帰。シーホークス戦に出場の可能性も出てきた。
- ヒザの打撲から回復途上のCBジョーイ・トーマスは、金曜日の練習を休んだが、シーホークス戦には出場はできるかもしれないとのこと。
- 背中を痛めているLBナイル・ディッグスが2日続けて練習を休んだ。CBアル・ハリスはヒップの屈筋をずっと痛めており、この日は休んだ。
- 金曜日の時点でシーホークス戦の欠場が決まったのは、DTドネル・ワシントン(足)、QBクレイグ・ノール(ハムストリング)、DEウォコーリー(ハムストリング)。
- パッカーズから解雇されブラウンズと契約したDEジャマール・レイノルズが、早くもブラウンズから解雇された。
- 今回のマンデーナイトゲーム(ESPN)では、74歳の大ベテラン、パット・サマオールがアナウンサーを務める。長い間ジョン・マデンとコンビを組んできた彼は、2002年のスーパーボウルを最後に、なかば引退。今年の4月には肝移植手術を受けたが、順調に回復してきているようだ。
2004年8月14日
- 木曜日の気温は20℃。快晴。細かいケガ人が増えてきたこともあり、シャーマンHCは45分ほど早く練習を切り上げた。「選手たちは本当によくやってきた。早いペースで練習をしてきた。今週は長い週(試合間隔が空くこと)だし、疲れもたまってきている。練習を短くすることでより熱のこもった練習がしたかった」
- 午後はリバースの練習を多くこなした。WRジャヴォン・ウォーカーはWRドライバーに完璧なリバース・パスを決め、大喝采が起こった。
- 昨季は1.5サックしか許さなかったLTチャド・クリフトンのパスプロテクションは今年も文句なしで、DEたちをほとんど寄せ付けないフットワークのよさを見せつけている。ベクトルOLコーチによると、プロボウル選出に足りないのは、知名度とランブロック。問題は彼のサイドのランプレーではなく、右サイドへのランの際のバックサイドのブロックだと言う。「ポイントオブアタックでのブロックは、非常にいい。それは心配していない。一番大事なのは、バックサイドのブロックだ」とベクトルOLコーチ。今回のキャンプでも、その場合のテクニックやフットワークや読みをみっちり指導されている。
- LBトランス・マーシャルは体が絞れるとともに調子を上げ、控えLBの座を確実にしつつあるようだ。ラン守備はずいぶんよくなり、今日のゴールライン・ディフェンスでは、1stチームに加わった。「今日の彼はパッカーズに入団以来最高だった。我々が望むような選手になるためには、これが毎日できなければならない」とシャーマンHC。
- DTグレイディ・ジャクソンはヒザの負担を避けながらの独自メニューが多く、チーム練習に参加することの方が少ないが、本気を出すとやはり迫力が違う。31歳だが、特に衰えは感じられず、問題は体調管理、体重管理だけ。
- RBアーマン・グリーンは2日続けて練習を休んだ。どうやら、土曜のスクリメージ練習の時にきつすぎるシューズを試したために足を痛めてしまったらしい。シーホークス戦の出否は"Questionable"とのこと。「たいしたことはないと思うが、彼に関しては、非常に慎重にいく。まだ木曜日なので何とも言えないが、たぶん日曜日には出場するかどうかを決定する」とシャーマンHC。
- QBブレット・ファーヴは午後の練習を休んだ。このところ毎日このようにして投球数をコントロールしている。他にもケガから回復途上の選手など、半日参加の選手が多い。
- FSダレン・シャーパーとLBナイル・ディッグスは休養日をもらった。
- 元カーディナルスのTEスティーヴ・ブッシュは、昨季最終戦で追撃ののろしを上げるTDパスキャッチを決めて、ヴァイキングスへの逆転勝ち、つまりパッカーズのプレーオフ進出に貢献した。しかし最後のTDを決めたWRプールと比べると、グリーンベイでの愛され方はさほどでもない。「でも、オレっていつもそうなんだよね。いいプレーを決めると、さらにいいプレーを誰かがしてしまうんだ」
- NBAミルウォーキー・バックスのテリー・ポーターHC(名選手でもあった)が息子2人を連れてパッカーズを訪問。午前午後とも熱心に見学し、練習の進め方などを参考にしていた。
- WRからCBへ登録変更されたドラフト外ルーキーのクリス・デイは、高校時代はむしろCBとして評価されていたらしい。しかし本人はオフェンスでプレーしたくてグランブリング大へ。昨季は、ニッケルやダイム隊形ではCBもプレーしていたとのこと。
2004年8月13日
- 気温は昨日よりさらに下がりなんと14℃。涼しいというより寒い。選手たちは重ね着、コーチたちはウィンドブレーカーやフリースを着込んでいる。「これはルイジアナの12月だ。まともじゃない」と新加入のSSマーク・ローマン。
- CBジョーイ・トーマスは復帰から2日目、まだヒザは100%でないので練習後のアイシングは欠かせないが、プレー内容はなかなかいいようだ。6日間休んだにもかかわらず、やはりキャロルより一歩リードと見る記者が多い。
- ルーキーのCBキャロルとCBトーマスを即戦力に仕立てるため、アシスタントDBコーチのライオネル・ワシントンが、2人を毎日居残り練習で教えている。彼自身、カーディナルスのルーキーCBだった1983年、マンデーナイトゲームでデビューしてインターセプトを決め、その後15年間現役で活躍した。5年前には今年と同じようにCBマッケンジーを1年目からスターターとなる手助けをした。今年の教え子2人のハードワークぶりに、ワシントンは5年前と同じ感触をつかんでいるとのこと。
- DB陣に関して、昨年から続く問題は、インターセプトのチャンスがあってもキャッチができないこと。今回のキャンプでもそれは変わっていない。
- WRジャヴォン・ウォーカーの出来は相変わらず素晴らしく、難しいパスをいくつもキャッチしてみせている。
- LBをパスラッシャーとして(3ポイント・スタンスで)使おうと、スロウィックDCはLBたちをパスラッシュドリルに参加させている。昨年より少しバルクアップしたLBスティーヴ・ジョシューは、RTタウシャー相手にもいいパスラッシュを見せた。彼がロースターに生き残るには、パスラッシュでの活躍がカギになるかもしれない。
- パスキャッチ後すぐにヒットされる状況をシミュレートするため、WRドナルド・ドライバーがブロック練習用の黄色いパッドを振り回して、キャッチ直後のレシーバーたちをひっぱたく、という練習。観客から大きな笑い声が上がっていた。
- 痛む腕を休めるQBカウチと入れ替わるように、ハムストリングを痛めていたQBクレイグ・ノールが練習に復帰。
- Cスコット・ウェルズ(ヒジ)とLBパリス・レノン(足)が練習に復帰。左手親指の腱を痛めたDE/DTウィリアムズも、大きなギブスを着けて練習に復帰している。
- TEデヴィッド・マーティンがヒザの腫れのために練習を休んだ。つま先も痛めているが、明日か明後日には復帰させたい、とシャーマンHC。
- ここまで休みなしだったRBアーマン・グリーンが休養日をもらった。
- 選手のサラリーを管理するアンドリュー・ブラント副社長/交渉担当/サラリーキャップ・スペシャリストが、契約を延長した。詳細は不明だが、今回の交渉にあたったジョン・ジョーンズ上級副社長のコメントによると、かなりの昇給だったようだ。キャップの専門家の重要性がますます高まる中、多くの代理人と良好な信頼関係(彼自身かつては代理人だった)を築きつつ、比較的安価に有力選手との契約延長を進めてきたブラントの手腕は、内外で非常に評価が高い。ボブ・ハーラン社長も、かつては交渉担当であり、まだ44歳のブラントもいずれは社長となる日が来るかもしれない。
- ラムズを解雇された、ドラフト外ルーキーのWRケルヴィン・カイト(フロリダ大)を獲得。入れ替わりにCBジェームズ・テイラーが解雇された。
- 同じくドラフト外ルーキーのクリス・デイは、WRからCBに登録変更された。
2004年8月12日
- 火曜日の気温はなんと18℃。強い風も吹き、体感温度はかなり低い。「12月の試合の準備をしているところだ」とシャーマンHC。
- 毎年恒例の地元商工会議所との昼食会、"Welcome Back Packers luncheon" があるため、午前の練習は1時間ほどで終了。ランボーフィールドのアトリウムでの昼食会(写真)のあと、午後の練習が行われたが、今日は予定を変更して午前・午後ともパッドなしの練習となった。
- イーグルスから移籍して2年目のシーズンを迎えるCBアル・ハリス。彼のプロフェッショナリズムには以前から定評があり、マッケンジー不在の今は、彼がルーキーたちの良いお手本になっている。「ルーキーたちがアルのようにハードにやってくれれば、いいDB陣ができる。彼はいいリーダーになりつつある」とシャーマンHC。
- 先週水曜日の練習でヒザを打撲して休んでいたCBジョーイ・トーマスが、ようやく練習に復帰。先発CBハリスが午後の練習を休んだため、トーマスが右CBの1stチームでプレー。なかなかよいカバーを見せていたようだ。このところルーキーのケガが相次いだことについてトーマスは、「どういうことかわからないけど、ドミノ効果は(自分の復帰で)終わりになるといいね」
- LBのロースター枠は通常6人。控えLB争いは、マーシャルとレノンが一歩リードし、最後のイスをその他の選手が争っている。2人のドラフト外ルーキー、モーリス・ジョーンズとジャーメイン・テイラーにも十分チャンスがある、との声あり。
- ロスリーOCによると、今回のキャンプでQBティム・カウチは1日平均60回以上、多い日は75回も投げている。首脳陣はファーヴの投球数のコントロールを最優先に考えていることもあって、カウチの腕の疲労はピークに達しており、午後の練習の途中で休養を命じられた。
- 日曜日のスクリメージ練習で大腿四頭筋を痛めたWRジャヴォン・ウォーカーが、個人ドリルを再開した。できれば今週の終わりごろにはチーム練習に復帰させたい、とシャーマンHC。
- ルーキーのDE/DTコーリー・ウィリアムズは、月曜夜のフルパッド練習で左手親指の腱を痛めてしまった。水曜日には復帰できそうだが、今後2、3週間はギブスで患部を固めてのプレーとなる。
- 最近のケガ人の中で最も懸念されるのは3巡指名ルーキーのDTドネル・ワシントンだ。彼の、足裏のアーチ部分のケガは、1996年シーズン中にTEチュムラが負ったケガと似ているとのこと。その時のチュムラは驚異的な回復を見せて1ヶ月弱で復帰したが、大きなラインマンは回復に時間がかかるのが常識。ひょっとしたらインジャリー・リザーブでルーキーシーズンを終える可能性もある。
- 疲労骨折のためにまだ復帰できずにいるCBクリス・ジョンソン。キャンプを訪れたSports Illustrated誌のピーター・キングが、彼のふくらはぎの刺青に注目した。左のふくらはぎに「4」、右のふくらはぎには「18」とある。よくある、ヨハネ書第何章第何節、といった意味の数字か? 「大学時代に記録した40yds走の4.18秒というタイムだ」。確かに信じられないほど速いタイムだ。しかし一生彫っておくなんて変じゃないか?
「今後の僕のキャリアで何が起ころうと、4.18秒で走ったことは人々に知ってほしい。誇るに値することだよ」
- 毎年ヴァイキングスとチーフスは合同スクリメージ練習を行うが、今年は乱闘が次々と起こるなど、散々な内容だった。これに懲りたチーフスのGMは、ヴァイキングスとは今年限りとすることを示唆し、代わりの候補としてパッカーズの名前を挙げた。しかしシャーマンHCは、「他チームとの練習も考えたが、プレシーズンゲームを4試合もやるわけだし、"Family
Night"は今後もずっと続けていく。それがファンの最も望むことであり、チームの望むことでもある」
- 今週は、グリーンベイとミルウォーキーの中間に位置するシェボイガンのあたりで男子ゴルフのPGAチャンピオンシップが開催される。ゴルフ好きのQBファーヴは、この"Whistling Straits"がいかに難しいコースかをコメントしている(記事)。地元スポーツ記者たちはこちらの取材があるため、パッカーズの記事は少なめになるかも。
2004年8月11日
- 月曜日は、短いスペシャルチーム練習だけの予定だったが、予定変更。夜7時から9時過ぎまで、ランボーフィールド内で非公開の練習が行われた。熱のこもったフルパッド練習だった。
- このような練習を行ったのは、来週のプレシーズンゲームが、マンデーナイトゲームだからだ。「決めたのは6月のことだった。発表しなかったのは、(どちらにせよファンに非公開のため)観客への影響はないからだ。今後も、マンデーナイトゲームがある1週間前には、このような練習をしていくつもりだ」とシャーマンHC。
- WR/KRチャットマン、WRフォード、WRヴァインズの3人が、4番手・5番手WRを目指し(やや低レベルだが)ロースター枠を争っている状況。6番手ではロースター入りできる保証はない。
- アントニオ・チャットマンは175cmのサイズが問題だが、パントリターナーとしての信頼は厚い。WRとしてのプレーでも最近は評価が上がっている。昨年はアリーナ・リーグを終えたばかりでのキャンプで疲れが残っていたが、今年はそれと比べてスピードもキレも良くなっている。レイ・シャーマンWRコーチは、「現時点では、彼が4番手だ。彼は本当に素晴らしいキャンプを過ごしてる。ミニキャンプでもすごく良かったが、それを今回も続けている」
- 1stチームの左ガードを務めているカナダ人のスティーヴ・モーリーは、少しのほほんとしていて、まだアメリカの厳しい練習に慣れないところがある。彼の精神面をタフにするため、ベクトルOLコーチは毎朝練習前に彼の胸ぐらをつかむようにして、侮辱的な厳しい言葉を浴びせ、発奮する気持ちを引き出そうとしている。その儀式が終わった後でアシスタントOLコーチのジェームズ・キャンペンが近づいて、やさしく励ます、というパターン。「俺たち2人で怒鳴りつけたら辞めちゃうかもしれないからな」とベクトル。モーリー本人は、「カッコつけてなんかいられないからね。コーチがやり過ぎだとは思わないよ。僕のために一番だと思うことをしているんだし。よくわかってるよ。じっさい効果がある」
- 先週半ばから胸部打撲のために休んでいたTEババ・フランクスが練習に復帰。DTグレイディ・ジャクソン(ヒザの腱炎)も復帰している。
- DTドネル・ワシントンが先週の金曜日に左足のアーチ部分を痛め、しらばく練習できないかもしれない。
- Cスコット・ウェルズは左ヒジを痛めて途中退場。たいしたことはないが念のためだ、と本人。同じくルーキーのDE/DTコーリー・ウィリアムズが左手を痛めて途中退場。こちらは検査の結果待ち。
- DTケン・コーカーと契約。2002年にUCLAからドラフト外でパッカーズ入りしたが開幕前に解雇され、ペイトリオッツのプラクティス・スクワッドに。その後はアリーナリーグでプレーしていた。
- WRフランク・ライス、OGフォレスト・ヴァンスが解雇された。
- 選手を自転車に乗せる子供たちを取材したニュース画像。(冒頭にCMあり)
2004年8月10日
- 気温は28℃。「今回のキャンプでのwarmest dayだ」と公式サイト。 "hottest day" と書かないところが、なんともうらやましい。
- 土曜のスクリメージ練習が夜だったため、日曜は午後だけ、しかも予定を変更して、パッドなしの軽めの内容となった。月曜日はスペシャルチーム練習だけのため、本格的な練習は火曜日からとなる。
- 昨日、大腿四頭筋を痛めたWRジャヴォン・ウォーカーが、練習を休んだ。シャーマンHCは、「ただの疲労で、張りがあるのだと思う。今週中には復帰させたいと気をもんでいる」と語り、ケガそのものはさほど心配していない様子。
- 先発RTマーク・タウシャーは、昨年はヒザの大ケガからの復帰とあって、決して100%の出来には戻っていなかった。他のOLがよかったこともあり、「先発5人の中で最低」と評価する専門家もいた。キャンプ前には、ベクトルOLコーチもシャーマンHCも、「バリーが先発の座をプッシュしてほしい」と語っていたが、これまでのところタウシャーの出来は文句なしに素晴らしい。バリーも決して悪くはないが、タウシャーは追い上げを許すどころか、逆にリードを広げている。「彼は、去年よりはるかによくなった。動きがずっとよくなっている。ヒザの強さが増したため、パイルの下敷きになるたびに固唾を飲むような心配はなくなった。彼がどれだけ素晴らしいシーズンを送るか、待ちきれないね」とシャーマンHC。
- 昨日のスクリメージ練習では右ガードを務めたT/Gケヴィン・バリーだが、ミスが多く、出来はかなり悪かった。彼は今回のキャンプではタックルばかりをプレーしており、彼を急きょRGに入れたのは、慣れないところをやらせて尻を叩こう、というベクトルOLコーチの策略だったらしい。来春は先発の両ガードがFAになることを考えれば、今のうちに若手の後継候補の目星をつけておきたい、という意図もあるかもしれない。
- パスシチュエーションでのアウトサイドのパスラッシャーは、相変わらずDEバジャ=ビアミラ以外あまりアテにならない。そのため今回のキャンプではスロウィックDCは3-2フォーメーションを増やし、フレキシブルな中からパスラッシュを作り出そうとしている。これまでのところ、LBディッグスよりもLBハンニバル・ネイヴィーズの方がパスラッシャーに向いているとコーチ陣は見ているようだ。
- QBクレイグ・ノール(ハムストリング)は軽いスローイング練習を再開。早ければ今週中にも復帰できるかもしれない。このところQBピダーソンの出来がかなりよく、ノールも切羽詰ったところまで来ている。
- デューク大出身のドラフト外ルーキー、WRレジー・ラブと契約。身長191cmの長身WRで、大学1・2年のときは名門デュークのバスケット部でもプレーしていたとのこと。
2004年8月 9日
- 3年ぶりに開催された"Packers Family Night"には6万人以上の観客が集まった。ウィスコンシンじゅうの"Boys & Girls
Clubs"の子供たちがパッカーズから招待され、バスを連ねてランボーフィールドを訪れた。(写真 1
2
3
4)
- 気温は21℃。湿度は低く、暑くもなく寒くもなく。観客はまだイベントが始まらないうちから盛り上がり、ウェーブが起きている。地元のオネイダ族によるアトラクション(写真)に続き、メインイベントであるスクリメージ練習が始まった。(写真)
- 試合と同じフルコンタクト練習が50プレーほどで、それ以外は、ボールキャリアを地面に倒さない"Thud"練習。QBたちはレッドシャツを着用し、タックル禁止(その前にサックが認定される)。
- オフェンスの1stチームはディフェンスの2ndチームと対戦。QBカウチ率いるオフェンスの2ndチームは、ディフェンスの1stチームと対戦した。
- 先発WRはドライバーとウォーカー。OL陣はケガのCフラナガンとLGウォールに代わってCルーガマーとLGモーリー。足首を痛めているCBホーソーンがダイム守備だけに留めたため、代わってキャロルが1stチームに。フランクスが欠場したTEはマーティンが1stチーム、ブッシュが2ndチームでプレーした。
- 2ndチームのOL陣は、左からLTヘリオン、LGブロイルズ、Cウェルズ、RGバリー、RTヒリヤード。
- まず第一に、ケガ人が出なかったのがなにより。
- 昨季終盤の勢いをそのままに、QBブレット・ファーヴのロングパスが絶好調で、観客をおおいに沸かせた。いきなり最初のドライブから、WRドライバーへの37yds、WRウォーカーへの33yds。最後のドライブでは、WRファーガソンへの41ydsパスが炸裂。終わってみれば、21/27、249yds、5TD、0INTと完璧な数字だった。
- ウォーカー、ファーガソン、ドライバーのWRトリオが2ndチームのCBワトソン、CBホートン、Sフラーたちを完全にカモにし、合計193yds、2TD。WRたちは得点するたびにランボーリープを楽しんでいた。
- ただし、CBワトソンはアグレッシブなカバレッジも見せ、好タックルもいくつか。
- QBティム・カウチは、やや不安定な出来。1stチームのディフェンス陣に対し、2ndチームのOL陣のパスプロテクションがもたないのが影響していたようだ。しかしWRデイヴィスに71ydsのTDパスを決めるなど、150ydsを稼いだ。「まるで試合のような雰囲気だったね。午後1時に来た時、もうテールゲートパーティをやってる人たちがいたよ。これはまだ練習なのにね。ここのファン(の熱心さ))は信じられないほどだ。移籍してくるときに予想はしていたけど、彼らのためにプレーするのは素晴らしい」
- その71ydsのTDパスを許したのは1巡指名のCBアマド・キャロル。時おり光るプレーも見られたが、プロの洗礼といったところか。
- CBキャロルよりもずっとひどかったのがP B.J.サンダー。3回のパントのうち、最初はシャンクして21ydsでアウトオブバウンズ。コーチはもう一度蹴らせることにしたが、26ydsのラインドライブ。最後は自陣エンドゾーンから、36ydsのラインドライブ。これまでのキャンプ練習では安定したパントを蹴っていたのだが、初めてのランボーフィールドということでナーバスになったようだ。いっぽう、Pチャップマンは1回のパントで53yds。
- 派手なパス攻撃と対照的に、ラン攻撃は不発。CフラナガンとLGウォールが欠場の影響か。全体で、28キャリーで72yds。RBアーマン・グリーンは3回0yds。ただし、審判の笛が早すぎなければ、67ydsのTDランになったプレーもあった。
- Kロングウェルは45ydsと48ydsのFGを両方成功させた。ホルダーは最初がQBピダーソン、2回目はPサンダー。
- 先発LB陣は非常によかった、とスロウィックDC。しかし、LBブリッツを増やした割にはそれが効果的でなかったという評判。
- 欠場した主な選手は、QBノール(ハムストリング)、TEフランクス(胸部打撲)、Cフラナガン(ヒザの腱炎)、LGウォール(ヒザの打撲)、CBトーマス(ヒザの打撲)、DEウォコーリー(ハムストリング)、DTグレイディ・ジャクソン(ヒザ)、DTドネル・ワシントン(足)。
- 最後は、美しい花火が夜空を彩った。(写真)
2004年8月 8日
- 気温26℃、快晴。2000人以上のファンが選手たちに歓声を送った。
- 金曜の午前は非常に内容の濃い、締まった練習ができ、シャーマンHCも満足げ。木曜の夜はミーティングのない自由時間だったのがよかったのか。「選手たちに言ったのだ。"昨夜はオフで、今日は素晴らしい練習ができた。とすると、もっとオフの夜を増やす必要があるな"とね。選手たちもその通りだと言ったが、実際そういうわけにもいかない」
- 負傷欠場のCBホーソーンに代わって1stチームに入ったCBアマド・キャロルが大苦戦。WRドライバーやWRウォーカーに立て続けにやられ、ドラフト外ルーキーにも高さでやられるシーンがあった。ショッテンハイマーDBコーチによると、問題は高さではなくテクニックだ、とのこと。
- 7巡指名のCスコット・ウェルズの評価が文句なしに高く、開幕ロースター入りはすでに確実といった雰囲気。センターとしてはもちろん、経験の少ないガードでも良いブロックを見せている。身長が低く、スピードもさほどではないが、クイックネス、パワー、バランス、相手を崩すテクニック、頭の回転の速さ、ずる賢さ、鼻っ柱の強さなど、センターに必要とされる資質を全て備えている、と先輩OLやコーチたちも賞賛している。「みんな感心してるはずだ。彼はプロのレベルでも立派にやれることを示している」とジョン・ドーシー・カレッジ・スカウト部長も鼻高々だ。
- ドラフト外の2人、OTジェイソン・ヒリヤードとG/Tアトラス・ヘリオンの評判もいい。ヘリオンは左タックルとしても練習しているが、おそらく左ガードが一番適したポジションだろう、とベクトルOLコーチ。開幕ロースター入りはまでは難しいが、プラクティス・スクワッドの有力候補か。
- 6巡指名のDE/DTコーリー・ウィリアムズは、バジャ=ビアミラの後ろで"エレファント・エンド"を主にプレーしている。「(ウィリアムズが使えれば)バジャ=ビアミラの負担を減らしつつ、サイズを増すことができる。大きなサイズの選手が替わりに入ることは、実際よいことなのだ。バジャ=ビアミラとレイノルズのように、サイズのない同士のコンビはあまりよくなかった」
- 4年目のLBトランス・マーシャルは、6月のミニキャンプでは体重オーバーだったが、今回のキャンプにはしっかり体を絞って参加している。「前回のミニキャンプの後、厳しい最後通告を彼に言い渡したのだ。もっと早くそうすればよかった。あの後は、非常にハードにやって体を作ってきた。あとはいいプレーを見せることだ。しかし、ここまではまず順調だ」とシャーマンHC。LBマーシャルは2ndチームのシグナルコーラーをしている模様。
- QBティム・カウチは疲労で痛む腕を休めるため、午後の練習を休んだ。午後はQBファーヴも休んだため、QBピダーソンが1stチームを率いた。ここまではカウチに経験を積ませることを優先していたため、ピダーソンのプレー機会はかなり少なかった。「今日はようやく汗をかいたよ」とピダーソン。
- 足首を痛めて2日間休んだSSマーク・ローマンが練習に復帰。ヒップを痛めて昨日休んだCBアル・ハリスも、今日は復帰している。
- CBマイケル・ホーソーンは2日前にひねった足首を休めるために今日は休み。
- PUPリスト入りして見学を続ける先発LGマイク・ウォールとCマイク・フラナガンだが、シャーマンHCは引き続き慎重に回復を見守るとのこと。「彼らに関しては、非常に、非常にコンサバティブに行くつもりだ。2人ともうずうずして、フィールドに出たくてたまらないようだが、少しでもドクターが何か言うようなら、さらに1週間、復帰を遅らすだろう。彼らは、体はしっかりできている。ポジションのことも知り尽くしてる」とシャーマンHC。CウェルズやLGモーリーなど、代わりにプレーする若手たちの出来がいいため、なおさら復帰を急がせる気がないようだ。
- 「決してパッカーズに戻らない、というCBマイク・マッケンジーの意思は非常に固い」と代理人。
- ドラフト外ルーキーのOGフォレスト・ヴァンスが解雇された。
- 土曜日の"Packers Family Night"のチケットが完売したことについてシャーマンHC。「私が、グリーンベイで決して驚かないことが2つある。第一に、QBファーヴが何をしようと、私は驚かない。第二に、我々のファンの熱心さについては、私は決して驚かない。彼らはどこよりも情熱的なファンだ。これはずっと以前から始まり、今になっても続いている。だから、私の仕事は全てのスポーツの中で最高の仕事なのだ」
2004年8月 7日
- 昨日の午後は休養をもらったQBブレット・ファーヴは、今日は絶好調。成功率は70%以上で、インターセプトなし。「こんな早い時期としては、これまでで一番かもしれない」とシャーマンHC。
- 各キャンプ地を巡回するNFLの審判団がグリーンベイを訪問。今年のルール変更について選手たちに説明を行った。練習でも審判を務め、どれが許容範囲でどれが反則か、実際のプレーを見ながら質疑応答を行った。
- どのチームにとっても、最大の問題はルール変更よりも、「DBのイリーガル・コンタクトをルールに厳格に取り締まる」という申し合わせだ。フィジカルなプレスカバレッジを身上とするCBハリスは、審判に熱心に質問をしていた。「去年は、たぶん5ヤード半ぐらいはOKで、それから反則を取られた。でも5ヤードは5ヤード。ルールはルールだ」とCBハリス。
- 午後はスペシャルチーム練習。パントリターナーは、チャットマン、WRフォード、WRファーガソン、WRショックメイン・デイヴィス。
- キックオフリターナーの練習をしたのは、RBダヴェンポート、CBキャロル、WRウォーカー、WRファーガソン、WRフォード、チャットマン、CBワトソン、WRデイヴィス。
- ライバルのSSローマンが休んでいるチャンスなのに、SSマーカス・アンダーソンのプレーの評判は芳しくない。相変わらずミスタックルが多く、フェイクにも簡単に引っかかってしまう。
- ルーキーのCBアマド・キャロルとCBジョーイ・トーマス(今は休んでいるが)に注目が集まるが、ここまでは2人とも合格点、という見方が一般的。未熟さを露呈して一発やられるプレーもあるが、WRウォーカーやWRファーガソンといったエース級をぴったりカバーしてしまうことも多い。
- 2年目のDTケニー・ピーターソンは、昨年より明らかに良い動きを見せているが、昨年が悪すぎただけにまだ楽観はできない、というのが大方の見方。
- 同じく2年目のDTジェームズ・リーの評判はなかなかいい。目標体重より5ポンドも絞れた体でキャンプ入りし、パワフルで鋭い動きを見せている。この出来なら、ロースター入りはもちろん、DL陣のローテーション(8人)に入れそうな情勢。
- NFLヨーロッパで活躍したTEトニー・ドナルドだが、このキャンプでのプレーは期待はずれ。キャッチミスが多く、うまくオープンになることもできない。現状では2番手TEがマーティン、3番手がブッシュというところか。
- 練習の最後に、今晩の門限延長を賭けたオフェンス対ディフェンスの勝負が行われた。どちらのラインマンがパントをうまくキャッチするかという勝負だ。代表はどちらもルーキーで、オフェンスからCウェルズ、ディフェンスからはDEウィリアムズ。DEウィリアムズは3本のうち2本を見事キャッチして、先輩たちを喜ばせた。ウェルズは捕るどころかかすりもせず、門限延長はディフェンス陣に与えられることになった。
- OTマーク・タウシャーが練習に復帰した。
- 今日もTEババ・フランクスは休み。どうやら、QBファーヴのパスを捕った時に胸を強打し、そのために痛みがあるようだ。今週いっぱいは休むかもしれないが、検査の結果、大きな問題はないことがはっきりした。「ボールの上に倒れ込んでしまい、胸郭を痛めたのだと思う。痛みが強いものだから、(検査の結果が出るまでは)本当に心配したよ」とシャーマンHC。
- ヒップの屈筋を痛めたCBアル・ハリスが今日は大事を取った。今日はSウィトリー(軽い脳震盪?)も休み、SSマーク・ローマンも昨日に続いて休んでいるため、DB陣が非常に少なくなってしまった。昨日ヒザを痛めて休んでいるCBジョーイ・トーマスは、捻挫でなく打撲と判明して喜んでいる。
- OTジョー・ヘイズと再契約。ドラフト外ルーキーとして4月末に契約したが、6月のミニキャンプの後で解雇されていた選手。
- 入れ替わりに、DEエリック・パウエルが解雇された。NFLヨーロッパに派遣され、そこでヒザをケガしてしまい、このキャンプの練習には参加できていなかった。
- 今週土曜日に開催される"Packers Family Night"のチケットが完売となった。これまでの記録は(客席数が6万ほどだった)2000年の50,240人なので、今年はそれを2万ほど上回ることになりそうだ。
2004年8月 6日
- QBブレット・ファーヴが水曜日の定例記者会見。「遠回しに言っても仕方がない。僕にとっては、スーパーボウルでなければ、今季は失敗だ。カロライナは非常にタフなチームだし、フィラデルフィアもさらに良くなるだろう。とても強いチームはいくつもあるけれど、ウチがトップにふさわしくない理由は見当たらないよ。自分たちの能力を出し切ってプレーすれば、十分に優勝のチャンスはあると思う」
- ディフェンス陣ではFSダレン・シャーパーとLBニック・バーネットのプレーぶりが、やはり際立っている。シャーパーは見事なインターセプトを2本決めたが、スロウィックDCは「彼のいつも通りのプレーだ」と特に賞賛するでもなく、信頼しきった様子。キャンプ前の話とは違い、シャーパーをブリッツに入れることはまだほとんどない。
- OTケヴィン・バリーは、パスラッシュ・ドリルでDEキャンプマンに完敗すると、すぐに、"もう一丁"と挑戦。リヴェラたちOL陣の声援を背に受けて、今度はキャンプマンを地面に叩き付けた。
- DEカビーア・バジャ=ビアミラは決して不調ではないのだが、どうもLTチャド・クリフトンには歯が立たない。クリフトンはしっかりヒザを曲げてバランスを崩さず、この日のパスッシュ・ドリルでもバジャ=ビアミラを完封。
- 今回のキャンプで初めてのダイム守備(4DL-1LB-6DB)練習。DEはバジャ=ビアミラとコーリー・ウィリアムズ。DTはハントとジャクソン。LBバーネット。DBはCBハリス、CBホーソーン、CBキャロル、FSシャーパー、S/CBジュー、SSアンダーソン。
- 3-2-6のダイム練習では、DLがバジャ=ビアミラとハントとラリー・スミス。LBがバーネットとネイヴィーズ。
- メリーランド大出身のドラフト外ルーキー、QBスコット・マクブライエン。6フィート弱の小柄ながら、クイックネスを活かした小気味のいいパスを速いテンポで通し、フィールド全体がよく見えている、という評判。開幕ロースター入りは無理そうだが、プラクティス・スクワッドの有力候補だろう。
- 4番手以降の控えWR争いでは、昨年プラクティス・スクワッドにいたWRスコッティ・ヴァインズの評判がいい。188cmの長身で、最初はバスケの奨学金でワイオミング大に入った。ハイジャンプの選手でもあった。その経歴の通り、ジャンピング・キャッチの能力は素晴らしいものがある。
- 新加入のTEスティーヴ・ブッシュはロングスナッパーの実績もあるが、これまでのところは、やはりLSロブ・デイヴィスの安定性に遠く及ばないようだ。TEとしては、彼らしく堅実なプレーを見せている。
- DTクリディアス・ハントは、月曜日のシャーマンHCとの激しいやりとりについて、火曜日はノーコメントだったが、水曜日は約束どおり取材に応じた。「あの時の状況に僕はすごく腹を立てていた。でも、そんなことをしている余裕はない。今はもう、過ぎたことだと思ってる。フィールドに出て、チームと一緒に練習するだけだ。実際、(シャーマンHCとのやりとりは)見た目ほど険悪なものじゃなかったよ。頭や手が大きく動いていたから、遠くから見たら、実際よりひどく見えたんだろう」
- CBジョーイ・トーマスが左ヒザを痛めて退場。当初は心配されたが、軽い捻挫で済んだ。とはいえ、練習復帰は様子を見ながらになりそうだ。「最初に思ったほど悪くなくてよかった。トレーニング・スタッフはちょっと過剰反応なところがあって、私にはまず最悪の報告をしようとするのだ」とシャーマンHC。
- SSマーク・ローマンは足首をひねって途中退場。深刻なものではなさそう。
- TEババ・フランクスは体調を崩して午前・午後とも練習を休んだ。滅多に休まない選手なので、シャーマンHCは、「月食のようなものか?」
- 昨日、足の腱を痛めたOTマーク・タウシャーは、今朝になると痛みがひどかったので今日は大事を取った。QBブレット・ファーヴは腕を休めるために午後だけ休み。
- "Wisconsin Football Coaches Association"を代表して、32人の高校コーチたちがパッカーズのキャンプを訪問した。(写真)
- OTマイク・コリンズと契約した。2002年のドラフト外でウェイク・フォレスト大からベアーズ入り。翌春はレイヴンズからNFLヨーロッパへ派遣されたが、そこでのケガのため昨季はプレーできず、今年3月に解雇されている。
2004年8月 5日
- SSマーク・ローマンとSSマーカス・アンダーソンは1日交代で1stユニットに入っている。この日はローマンの番。QBファーヴからTEフランクスへのパスをインターセプトしてそのままタッチダウンするなど、好プレーを連発した。アンダーソンより、明らかに良いプレーをしているとの評判だ。
- RBアーマン・グリーンは今年も、シーズン中と同じレベルの素晴らしい状態でキャンプ入りしている。切れ味もすでにシーズン中と同じ。
- QBティム・カウチは、まだ不安定なプレーぶりで、投げそこないのパスも多い。これまでほとんどのキャリアをポケット・パサーとして過ごしてきた彼は、左右にロールしながらのパスに苦しんでいる様子。「彼にとっては、今は中国語を勉強しているようなものだ。あまりに多くのことを学びながらだからね。フットワーク、相手のカバレッジ、プロテクション、用語の違い・・・。まだ2日目ということを考えれば、そう悪くない。時間はかかるよ」とロスリーOC。ややヒッチするような投げ方についてベヴェルQBコーチは、まだパスのタイミングがつかめず、自信が持てないために、余計にギクシャクした動きになってしまうのだろう、と分析。さしあたっては、フォームをいじることはしないとのこと。
- 昨日、午後のチーム練習から外されたDTクリディアス・ハント。情報によると、キャンプ前日のフィジカル・テストを最後までやり通すことができなかったようだ。時おり手抜きプレーがあるタイプの選手だけに、スタミナの問題は見過ごせない。チームメイトの前でシャーマンHCから叱責を受けたのは、コーチたちのフラストレーションの表れのようだ。DTハントは、2日目の午前は通常通りチーム練習に参加し、午後の途中から個人のコンディショニング・ドリルに移った。昨日の出来事について記者たちから問い詰められたシャーマンHCは、「もう全く問題はない。家での私の息子と同じようなもので、家族での話し合いはあるものだ。昨日はそれがあっただけ。今日はまた新しい日だ。我々は前に進んでいる」
- 昨日は、「キャンプを離れる」とまでDTハントは口走ったという噂もある。この日は全くノーコメントだった。まだスネているのかもしれない。
- キャンプ直前のコーチのコメントどおり、DE/DTコーリー・ウィリアムズは、バジャ=ビアミラと同じ"エレファント・エンド"をプレーしている。コーチの評価も上々。
- LGマイク・ウォールに代わって先発組の左ガードに入っているカナダ人ルーキーのスティーヴ・モーリー。「全般的に、いい仕事をしていると思う。まだ先は長いが、非常に彼に合ったポジションだと感じたよ」とシャーマンHC。
- OTマーク・タウシャーは午前の練習で足首を痛めて退場。かなり心配されたが、まもなくテーピングを施して復帰。
- 昨日ケガをして途中退場したQBクレイグ・ノールは、右脚のハムストリングを痛め、今週いっぱいは休むかもしれないとのこと。ロースター残留がかかったキャンプだけに、本人としては焦るところだろう。
- 先月WRファーガソンが契約延長にサインした時、「TEババ・フランクスは自分が後回しにされたことに機嫌を損ねている」という噂が流れた。しかしフランクス本人は、とんでもない話だと(彼らしく穏やかに)反論している。「どこからそのような情報が流れたのかわからない。だって僕は誰にもその件について話をしてないんだから。自分がチームメイトに対して利己的だと言われるなんて、腹が立つよ。僕はそういった類の人間じゃない。"Ferg"は僕の親友の1人だ。彼が契約をまとめたからといって、なんで僕が腹を立てる? 僕の契約は僕の契約だ。パッカーズとの契約はあと1年残っている。どうなるか成り行きにまかせるよ」
- 三日前の記事でお伝えしたとおり、LGマイク・ウォール(ヒザの骨挫傷)とCマイク・フラナガン(ヒザの腱炎)のために練習参加を見合わせている。火曜日、パッカーズは彼ら2人を"physically unable to perform list"に入れた。
- ホールドアウト中のCBマイク・マッケンジーを"reserve-did not report list"に入れた。また、キャンプを1日休むごとに$5000ドルの罰金を科せられるらしい。
- セインツ関係者によると、彼らはCBマッケンジーのトレードに2巡指名権をオファーしたが断られたとのこと。
- カーディナルズを突然解雇された元先発C/Gピート・ケンドールだが、パッカーズは彼を獲りに行くことはしない、とレジー・マッケンジー・プロ人事部長。「ウチでは非常に高くランクされている選手だが、彼を獲るにはそれなりの計画が必要だ。彼は先発の座を求めるだろうし、こちらはスターターを探しているわけじゃない」
2004年8月 4日
- 気温は27℃。天気は晴れ。ベテランが合流しての実質キャンプ初日、今季初めてのフルパッド練習を見ようと、1500人ほどのファンがつめかけた。
- CBアマド・キャロルは、日曜夜に飛行機でグリーンベイ到着、月曜朝7時に球団事務所に来て契約にサイン。午前中の練習には参加せず、前日に他の選手たちが行ったのと同じコンディショニング・テストを受けた。午後からチーム練習に合流。チーム練習後はCBトーマスとともに居残り練習。それが終わると、(ルーキーたちの仕事として)先輩CBホーソーンのショルダーパッドを抱えてロッカールームに引き上げていった。慌しい一日だった。
- キャロルの代理人ユージーン・パーカーは、WRフィッツジェラルド(ARI)の総額$60ミリオンの契約に合意した数時間後、キャロルの契約をまとめた。$3.95ミリオンの契約ボーナスを含む総額$7.05ミリオンの6年契約で、ある程度の出場試合数をこなせば、5年目終了時点でFAとなることができる条件付き。つまり、実質5年契約。昨年のLBバーネットも同じような内容だった。
- CBマイク・マッケンジーのホールドアウトについて、何か変化があるまではもうコメントしない、とシャーマンHC。「これまでにもさんざん彼について話をしてきた。今後は、何か状況に変化があるまでは、ここにいる選手についてしかコメントするつもりはない。みなさんが情報を欲しいのはわかる。なにか情報が入れば、すぐにでも話そう。しかし今は何も話すことなどないのだ。私が話したいのは、今ここで練習し、チームの優勝に貢献しようとしている選手についてだ」
- FSダレン・シャーパーは2週間ほど前にメンフィスのマッケンジー宅を訪問して話し合ったが、効果はなかったようだ。「我々にとって必要な選手だし、これまでずっと良いプレーをしてくれた。だからこのようなことが起きるのは見たくないよ。僕の隣でプレーする親友であり、一緒にプレーしたいのはやまやまだ。しかし、彼がいないのであれば、彼抜きで前に進む道を探さなければならないし、彼抜きで勝つ方法を探さなければならない。ただ座って、彼がいないことを嘆いていても、開幕のカロライナ戦への準備にはならない」
- センターと左ガードの両方をプレーしているルーキーのCスコット・ウェルズだが、初日の出来はなかなか評判がよかった。チーム練習ではパワフルなランブロックを見せ、パスラッシュに対しても、DTラリー・スミスに難なく対応していた。
- 1on1のパスラッシュドリルで、DTジェームズ・リーとのCスコット・ウェルズがヒートアップして取っ組み合いに。カッとなって突っかかったリーだったが、いかにも相手が悪い。高校時代は全米トップクラスのレスラーだったウェルズは、巨体のリーを簡単にひっくり返し、あっさりとピンフォール勝ち。
- 午後のスペシャルチーム練習で、オーストラリア人パンターのネイサン・チャップマンが、見事なオンサイドキックを披露。これを蹴るのは初めてのことだが、上手くボールの頂点を蹴って、変則バウンドを作り出した。「まさにアートだ」とエドガー・ベネット(STコーチのアシスタントもしている)。ボナメイゴSTコーチも、「彼は右でも左でも蹴れる。ドロップキックもできる。驚くべき選手だ」
- ヒザの関節炎を抱えるDTグレイディ・ジャクソンは、過度の負担を避けるため、毎日チーム練習には半日ずつ参加させることになるだろう、とシャーマンHC。午後は減量も兼ねたコンディショニング・ドリルをこなして、開幕時にベストの体調で臨めるよう調整していく。昨年までのギルバート・ブラウンと同じだ。
- DTクリディアス・ハントは、まだ体がしっかりできていないとのコーチ陣の判断で、午後のチーム練習から外され、ランニングなどのコンディショニング・ドリルをさせられることに。ミニキャンプの一部を無断欠席したことの罰ではない、とスロウィック新DC。ハントは午後の個人練習中にも、シャーマンHCから説教を受けていた。
- プロ4年間でわずか6サックしかしていないLBナイル・ディッグスだが、バジャ=ビアミラを助けるためにも、彼を積極的にパスラッシャーとして使うことを首脳陣は検討中。じっさいオハイオ州立大時代にはパスラッシュLBとしても活躍し、3年間で計18サックを記録している。
- 昨年のキャンプはヒザの前十時副靭帯(ACL)断裂からの復帰途上だったOTタウシャーだが、今年の体調は万全。「こんなに体調が完璧なのは久しぶりだ」
- RBナジェ・ダヴェンポートのドルフィンズへのトレードの噂が出たとき、故郷マイアミに帰れると本人が喜んだかと思いきや、その正反対。 「その噂を聞いて、僕はがっかりしてRBコーチたちに何本も電話をかけたんだ。"トレードの可否について僕に発言権はあるのか?"ってね。でもコーチたちはトレードなどしないと明言してくれた。まだ家になんか帰りたくない。ここにいたいんだ」
- QBクレイグ・ノールが午後の練習中に右脚のどこかを痛めたらしく、途中退場。
- ドラフト外ルーキーのDEションテ・ウィリアムズと契約。彼は4月のドラフトにはエントリーしていなかったが、7月の"Supplemental Draft"にエントリー。しかし指名はされず、フリーエージェントとなっていた。コミュニティ・カレッジからサザン・ミシシッピ大に移り、その後ジャクソンヴィル州立大に移ったという目まぐるしい経歴の持ち主。
2004年8月 3日
不祥事と首のケガのために早期引退を余儀なくされた元TEマーク・チュムラが、地元ウィスコンシンのAMラジオ局WAUKの"The
Football Show" でホストの1人として解説をすることになった。2000年春に逮捕(友人宅のパーティで17歳のベビーシッターを暴行したとの容疑)され、パッカーズを追われた彼は、翌2001年には無罪判決を受け、その後はひっそりと暮らしてきた。
「まず第一に、もうあの裁判を思い出したくはない。私にとってはもう終わったことだし、家族も、もう乗り越えることができた。 他の多くの人たちも、そうしたいだろうと思う」とチュムラは、このラジオ局のインタビューで答えている。裁判について、人々に言いたいことは?と聞かれると、「もう一度みなさんに謝りたい。私は、間違った行動をした。決して犯罪行為はしていない。したと言うつもりはない。しかし、私は間違った判断をしてしまった。それについて謝りたい」
2001年春にNFLコミッショナーから復帰が認められた時、数チームから最低額のオファーはあった。しかしウェイトルームで、1999年に痛めた首のケガが再発したように感じ、改めて引退を決意したのだと言う。「"behind-the-neck
press"をやっていた時、腕の感覚がなくなったんだ。"これで終わりだ"と僕は決めた。上半身の感覚がなくなるのは、三度目のことだったから」
自分の弁護を担当したジェラルド・ボイル弁護士の事務所で、パートタイムのアシスタントとして働いていたチュムラだが、最近、MLBブリュワーズの元GMサル・バンドたちと、新たに事業を始めたばかり。今回のラジオ局からのオファーがあった時、彼は1日待ってくれと頼み、妻リンダに相談した。「妻は"やりなさい。もう、そうする時よ"と言ってくれた。だから僕はこうしてここにいる」
マサチューセッツ出身のチュムラだが、これからも家族でウィスコンシンに住み続けるつもりだ。「ここは家族を養うのに素晴らしい場所だ。妻もここを愛してる。友人もたくさんいる。裁判の間も、みんなが私に親切にしてくれた。私は彼らを、失望させてしまった。それははっきり認めるよ。失望させたことに、私は謝罪する。今でも、そこらの子供が自分のジャージーを着ているのを見るのは、とても嬉しいものだ。本当に涙がこみ上げてくる」
仲の良かったQBブレット・ファーヴとも、退団以来あまり話す機会がないとチュムラは言う。「大学での友人やルームメイトのような感じだ。時間がたつと物事は変わっていき、影が薄くなってしまう。私とブレットの関係もそんな感じだ。でも今年は、ランボーフィールドに観戦に行き、彼とゆっくり昔話でもする機会が持てたらいいと思う」
逮捕の直後、パッカーズから容赦なく解雇されたことに、当時は怒りも感じた。しかし、最近はチュムラとパッカーズの関係も、次第に回復してきたようだ。「彼らもやるべき仕事をやったまでだ。それを責めるつもりはない。前はあまり音信もなかったけれど、ここ数ヶ月は、パッカーズのトレーナーたちとゴルフもしたし、ファーヴの父上の葬儀の際に、シャーマンHCともかなり長く話す機会があった。何試合か見に来てほしいと言ってくれた。パッカーズは、私の人生の大きな一部分だ。本当に素晴らしい時を過ごすことができた。今年、ランボーフィールドに入っていったら、たぶん私は泣き崩れてしまうだろう」
いよいよ全体練習が始まる直前の月曜朝、1巡指名のCBアマド・キャロルが契約にサインした。契約内容はまだ不明だが、おそらく5年契約か6年契約のはず。これでルーキー全員との契約がまとまった。キャロルはルーキー練習を2日間欠席したものの、本格的ホールドアウトが避けられたのはとにかくめでたい。
- 元SSリロイ・バトラーは、今春2回のミニキャンプなどでコーチ見習いとしてチームをアシストしてきた。しかし、トレーニングキャンプではそれはせず、公式サイトへのコラム寄稿だけに留めることになった。かなり安いサラリーで、非常に長時間の労働を強いられることを嫌ったものと思われる。自分の本の宣伝やサイン会など、あちこちから引っ張りだこのバトラーに対し、「コーチをするならそちらを最優先にしてほしい」とシャーマンHCが二者択一を迫ったのかもしれない。
- LBアーメジス・スピアマンが解雇された。RFAだった彼の獲得を目指すほど昨春は惚れ込んでいたパッカーズだったが、その後のスピアマンの評判はガタ落ちになった。今春あらためてパッカーズと契約したが、体重オーバーで体が全くできておらず、昨日のフィジカル・テストでの出来が非常に悪かったのが解雇の原因らしい。
- CBマイク・マッケンジーは日曜日にもグリーンベイに現れず、正式にホールドアウトに突入することになった。レジー・マッケンジー・プロ人事部長によると、「こちらが真剣に考慮するほどのトレードのオファーは来ていない」とのこと。CBマッケンジーが考えを変えてチームに合流する望みはまだ捨てておらず、「言うまでもなく、彼の復帰を望んでいる。その可能性は十分あると、個人的には思っている」
- 今後補強するとしたらやはりパスラッシャー。レジー・マッケンジー・プロ人事部長によると、4月にパッカーズを訪問したDEケニー・ホームズ(元NYG)にはまだ興味を持っているが、問題は昨年手術したヒザの状態、とのこと。
2004年8月 2日
6巡指名のDE/DTコーリー・ウィリアムズが、1日遅れで4年契約にサインした。土曜日の朝、早く練習に出たいと焦るウィリアムズは、まだ正式サインが済まないのに練習フィールドに出てしまい、気が付いたスタッフが慌てて彼を押しとどめ、球団事務所に送り返した。契約を済ませていないルーキーは、トレーニングキャンプに参加できない。彼は10時ごろに無事契約を済ませ、午前の練習の終わりまでにはチームに合流した。
「朝起きて、ただ練習に行くものだとばかり思ってた。ホッとしたよ」と本人。シャーマンHCは笑って、「彼の熱意は本当に嬉しいね。サインも済まないうちからフィールドに飛び出そうとするんだから。全員がそうであってほしいものだ」と語った。チーム首脳は、まず彼をバジャ=ビアミラと同じ"エレファント"エンドで使えるかどうか試す予定とのこと。「彼は、"エレファント"としてはサイズがある。バジャ=ビアミラのようなスピードはないが、(バジャ=ビアミラを休ませて)彼を使うようなダウン(1stダウン、2ndダウン)では、必ずしもそこまでのスピードは必要ではない」
これで残るは1巡指名のCBアマド・キャロルのみ。彼の代理人を務めるユージーン・パーカーは、キャロルを含め4人の1巡指名選手を顧客としているが、そのうちすでに契約がまとまったのは1人だけとのこと。
- 土曜日の気温は25℃。ルーキーや一部の若手選手たちは午前午後と練習。その他のベテランたちも土曜日中に集合した。
- もちろん、CBマイク・マッケンジーは姿を現さない。しかし、彼は自宅のあるテネシー州メンフィスで、しっかりトレーニングをしているらしい。彼のトレーナーであるディーン・ロッツは、「彼はかつてないほどハードにトレーニングしている。チーフスのSジェローム・ウッズも一緒にやっていた。今はウッズはチームのキャンプに行ったが、マッケンジーはここに残り、スピードを増すことに重点を置いている」と証言している。
- QBティム・カウチは27歳の誕生日。シャーマンHCによると、キャンプでのパス数の配分は、例年通り、ブレット・ファーヴが全体の半分ほど。控えQBの中では、移籍後間もないカウチを優先して多めに投げさせる予定とのこと。
- 下記のようにCフラナガンとLGウォールが練習に参加できないため、それに代わって1stチームに入るのは、センターがC/Gグレイ・ルーガマー、左ガードがT/Gスティーヴ・モーリーになりそう。
- 急死したマーク・ヘイトリー副社長の穴について、今のところ新たな人材を探すことはしないとシャーマンHC。レジー・マッケンジー・プロ人事部長、ジョン・ドーシー・カレッジ・スカウト部長、"personnel
analyst"のジョン・シュナイダーらが力を合わせていく。
- 8月7日に予定されている"Packers Family Night"のチケットは、もう6000枚ほどしか売れ残っていないとのこと。
- 先発LGマイク・ウォールは、ヒザの骨挫傷のために、"physically unable to perform list"
でキャンプをスタートすることになった。本人によると、ストロングマン・コンテストで使うコンクリートの大きな球を挙げる練習中に痛めてしまったらしい。回復は順調で、さほど心配はしていない様子。ただし、ケガした当初は歩くことさえできず、ドクターの診断が出るまではかなりビビっていたようだ。
- 先発Cマイク・フラナガンは、6月から続くヒザの膝蓋腱炎のために、"physically unable to perform
list"でキャンプをスタート。さほど深刻なものではなく、これがレギュラーシーズンなら試合に出ただろう、とのこと。
- 2年目のOTブレナン・カーティンは、鼠蹊部の腫れ物を切開した後の感染症のため、"non-football illness
list"に入っている。1週間ほどで復帰の予定。
- CBクリス・ジョンソンが練習に参加できないのは、(昨日の記事とは異なり)ヒザの問題ではなく、左脚の脛骨を疲労骨折したのが理由だった。さほど長引くことはなさそうだ。シャーマンHCは、「疲労骨折がなければ、練習に参加できていただろう。ヒザの回復具合には、とても喜んでいる」
- CBアーウィン・スウィニーは、今春派遣されていたNFLヨーロッパで肩を痛め、今はチームから離れてアラバマ州でリハビリをしている。
2004年8月 1日
- ルーキーによるキャンプ初日に参加した2年目以降の選手は、QBカウチ、QBノール、WRフォード、DTリーなど。
- ルーキーたちは地元メディアとの毎年恒例の昼食会に出席した。
- シャーマンHC、ロスリーOC、スロウィックDCは、ヘイトリー副社長の葬儀に出席のため不在。ポジションコーチたちが練習を指揮した。
- ロンバルディ時代からの伝統で、選手たちは、待ち構えた子供たちの自転車を借りてランボーフィールド(のロッカールーム)から練習フィールドに移動する(写真)。選手の後ろに二人乗りする子、横に並んで走る子、ちゃんとローラーブレードを履いて待っている子もいる。
- 移籍後初めてのチーム練習に参加したQBティム・カウチ。無名の若手選手たちに混じっての練習だったが、なかなか良いパスを投げていたようだ。「ちょっと不思議な気もするけど、僕にはこれが必要なんだ。ミニキャンプには全く参加できず、(交渉が長引いたため)ここに来ることができなかった。ベテランたちが来る前に、いいスタートを切っておきたかったんだよ。フィールドに出て、ハドルを組んで、プレーをコールする、というようなことをね。ちょっと勘は鈍ってるだろう。自分でもそれは予測してる。でも2、3日たてば取り戻せるはずだ。やりすぎて腕に負担をかけないようにしなきゃならない」
- ウェストコーストオフェンスへの習熟にはさほど時間はかからないだろうと楽観するQBカウチだが、ベヴェルQBコーチは、「落ち着いてやれるようになるには、しばらくかかるだろう。たくさんの知識が必要だし、細かなニュアンスを身につけるにはさらに時間がかかる。オフェンスの中でちゃんと機能できるところまでは、持っていけるだろう。しかし、全ての細かなニュアンスとなると・・・ブレットでさえ、今もまだ勉強中だと言うだろうね」
- 2年目のCBクリス・ジョンソンは、昨年痛めたヒザの回復具合が期待ほどでないため、 "physically unable to perform list" でのキャンプスタートとなった。チーム練習には参加できず、独自メニューとなる。まだ痛みが少し残っているためチーム側は慎重に待つ方針だが、ロースター枠ぎりぎりを争う本人は、気が気でない様子。
先日急死したマーク・ヘイトリー副社長の告別式が、オクラホマ州タルサでとり行われた。パッカーズからは、ハーラン社長、シャーマンHCをはじめとして20人ほどがプライベート・ジェットで駆けつけた。他のチームからも、ドルフィンズGMリック・スピールマン、ジェッツGMテリー・ブラッドウェイ、チーフスGMカール・ピーターソン、ベアーズ社長テッド・フィリップス、シーホークス副社長テッド・トンプソンなど、大物たちが参列した。
参列できなかったスタッフのために、月曜日にパッカーズの球団事務所でも追悼式が予定されている。
昨日3人の3巡指名選手がサインした契約は、全て4年契約であることが判明した。6巡指名のDE/DTコーリー・ウィリアムズに対しても4年契約を求めているが、ウィリアムズ側は受け入れず、そのためにサインが遅れているようだ。Press-Gazette紙によると、ルーキーが結んだ契約の内容は以下の通り。
CBジョーイ・トーマスは、$720,000ドルの契約ボーナスを含む総額$2.1ミリオンの4年契約。うちベースサラリーは、1年目が$230,000、2年目$305,000、3年目$385,000、4年目$460,000。
DTドネル・ワシントンは、$710,000ドルの契約ボーナスを含む総額$2.09ミリオンの4年契約。ベースサラリーは、CBトーマスと同じ。
P B.J.サンダーは、$585,000ドルの契約ボーナスを含む総額$1.965ミリオンの4年契約。ベースサラリーは、CBトーマスと同じ。
どの選手の契約にも、一定の条件を満たせば4年目のサラリーが$1ミリオン以上に跳ね上がる条項が付け加えられているようだ。