グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年7月10日

DEジャマール・レイノルズをトレード

2001年のドラフト1巡10位指名、DEジャマール・レイノルズがコルツにトレードされた。トレード条件は"future undisclosed draft choice"としか発表されていない。何年の何巡指名権かは明らかにしなかったが、「開幕ロースター入りしたら」などという条件付きではない、と交渉担当アンドリュー・ブラントは明言している。来週に$20万ドルほどロースターボーナスを払う契約のためパッカーズが解雇するのは確実視されており、たとえ10年後の7巡指名権であっても、パッカーズにとってはありがたい話。

ロン・ウルフ元GMの最後のドラフトとなった2001年、どうしてもパスラッシャーが必要だったパッカーズは、QBハッセルベックをシアトルに放出して10位にトレードアップし、DEレイノルズを指名した。しかし彼は最初のミニキャンプから動きが芳しくなく、ケガでさらにモタつく間に、前年入団のDEバジャ=ビアミラが代わりに花開いてしまった。今では、「OTトニー・マンダリッチ指名と並ぶパッカーズ史上最大のBUST」という評価が定着している。(マンダリッチもパッカーズの後はコルツでプレーし、立派に先発を務めた)

レイノルズはとにかくサイズが小さく、スピードもさほどではなく、パスラッシュのバリエーションも少なく、DL選手らしい覇気を見せることもなかった。1on1のパスラッシュ・ドリルで互角に戦えるのはドラフト外ルーキーのようなOLだけで、今年は多少良くなったと言われているが、スターター級にはまるで歯が立たないのは今も変わっていない。3年間で18試合に出場し、17タックル、3サック。確かに出番は多くなかったが、これでもシャーマンHCは「チャンスを与えすぎ」と地元では酷評されるほど。

本当なら昨年にも解雇したかったパッカーズだが、高額の契約ボーナスが仇となって、解雇するとサラリーキャップのヒットが大きいため、仕方なくこれまでロースターに残してきたというのが実情。このトレードによって、契約ボーナスの未消化分$1.3ミリオンが今年のキャップにヒットしてしまうが、来年のキャップには全く影響が残らないのがせめてもの救いだ。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player