グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年7月 5日

ロースター展望 QB編

毎年、「ファーヴはもちろん良いが、控えが物足りない」という評価ばかりだったが、今年はカウチの加入で控えのレベルも(少なくとも見た目は)アップした。ロースター枠は通常3人。4人残すような贅沢はできない。カウチは確実なので、最後の枠をピダーソンとノールが争うことになりそうだ。

ブレット・ファーヴ

今年でプロ14年目、189試合連続先発出場中。能力的な衰えはほとんど感じられないし、リーダーシップにはさらに磨きがかかっている。引退問題にはメディアも慣れてきたらしく、最近はあまり騒がれなくなった。地元記者たちの引退時期予想を平均すると、「あと2年」といったところだろうか。 問題は気力だけなので、優勝を狙えるチーム状態をキープすることも現役続行のためには重要だろう。

ティム・カウチ

1999年にドラフト1位指名されたが、クリーヴランドでアップダウンの激しい5年間を過ごし、この6月に解雇。第二のキャリアをスタートするべく、グリーンベイにやってきた。1年契約しかできなかったのはパッカーズにとって残念だが、彼の能力とウェストコーストオフェンスへの適性を1年かけてチェックする、ということでよいのではないだろうか。契約ボーナスを払ったことからも、(昨年のアキリ・スミスとは違い)ロースター入りは確実。

もし今シーズン終了後にファーヴが引退を表明するようなことがあれば、その時は2月いっぱいかけて再契約の交渉をすればいい。そうでなければ、再びFA市場に出て、先発させてもらえるチームを探すことになる。「ファーヴの下で1年間ウェストコーストオフェンスを学んだ」ということで、少しは箔が付くかもしれない。スターターの口がなければ、控えであっても再契約の可能性はある。

ダグ・ピダーソン

36歳のベテランだが、通算17試合しか先発していないせいか、「意外に使い減りしていない」という声もある。肩も脚もそこそこだが、パッカーズのオフェンスを知り尽くしていて、安定感はある。トレーニングは熱心にしている。ファーヴの親友であり、よきアドバイザー。FGの際のホルダーとしては非常に優秀だ。今年は若手のクレイグ・ノールとのロースター争いを、キャンプやプレシーズンゲームで繰り広げることになる。もしダメなら引退し、コーチの道に進むのが彼の希望。

クレイグ・ノール

今年でプロ3年目。カウチの加入でヤバくなってきた。ミニキャンプでのプレーは不安定で、あまり成長が感じられない。昨年も一昨年もプレシーズンゲームの3試合目、4試合目でようやく活躍してロースター残留を果たしたが、今年もプレシーズンゲームでの内容しだいで残留できるかが決まるだろう。

スコット・マクブライエン

メリーランド大出身のドラフト外ルーキー。サウスポー。ミニキャンプでのプレーもさほど目立ったところはなく、「なざ置いておくのかわからない」との声が多い。サイズが小さく(183cm)、肩も強くないが、判断力に非常に優れているとのこと。5人目のQBでは、トレーニングキャンプでのプレー機会そのものが非常に限られてしまうが、今年からプラクティス・スクワッド枠が8人に増えるので、そこに入れるつもりで残しているのだろうか。

カテゴリ : Player