グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年6月21日

パッカーズの収入はNFL10位

会計担当ジョン・アンダーウッドが昨年度の会計報告を行い、パッカーズの収入がNFL32球団で10位にランクされたことを明らかにした。営業収入は大幅に目標を上回り、一昨年度の$153.2ミリオンから$179.1ミリオンへ、純利益も$23.2ミリオンから$29.1ミリオンへと25%もアップした。NFLのトップになるのは無理でも、今回のように上位4分の1に入っていたいとパッカーズ首脳は考えている。「2000年には、パッカーズはNFL内で急速に順位を下げていた。あのままではジリ貧になって、NFLではやっていけなかっただろう。(だからこそスタジアム大改修が必要だった)」とアンダーウッド。

「グリーンベイ・パッカーズ・コーポレーションの経営状態は、非常に順調だと言っていいだろう。NFLでの競争力を保つという約束を2年連続で守ることができた。つまり、2000年秋にランボーフィールドの大規模改修に乗り出す時のことだ。ランボーフィールドを改修することで健全な財政を保つことができる、と我々は約束した。そして、2年連続で大きな前進が見られ、その約束を果たすことができた。そしてあと一世代の間は、そう言い続けることができるだろう」

大幅増収を支えているのは、やはりランボーフィールドの大規模改修だ。スタジアムの客席が8000席も増え、高額のクラブ・シートの割合が増えた。レストランやパッカーズ・ホール・オブ・フェイムなど、さまざな施設がスタジアムに併設されたため、ほとんど1年中、グリーンベイ詣でをするファンから利益を上げられるようになった。パーティや会議場としての利用も順調。また、昨季終盤には劇的な試合が続いたこともあってファンの財布のヒモが緩み、グッズ売り上げも極めて好調だ。3年前は$6.2ミリオンだった直営プロ・ショップの売り上げが、一昨年は$11.1ミリオン、昨年は$15.4ミリオンにまで伸びた。

グリーンベイ・パッカーズはNFL唯一の、市民所有によるチームであるため、利益が増えてもその分がオーナーのポケットに入ってしまうことはない。111,000人の市民株主がいるが、パッカーズは非営利団体のため、株の配当はなく(株の売買も許されない)、全てはパッカーズに還元される。

現在の財政上の目標は、手持ちの準備金を、年間予算とほぼ同額の$113.1ミリオンまで積み上げること。選手のサラリー、特に契約ボーナスが高騰を続けるNFLの中で、太っ腹なオーナーがいないパッカーズでは、その資金こそが命綱になる。2年前には$35.6ミリオンだった準備金は、昨年は$58ミリオン、そして現在は$84ミリオンにまでなっている。「そこの通りからランボーフィールドなどの建物を眺めた時、それらの資産価値がいくらあろうと、グリーンベイにNFLのフランチャイズがなければ、ほとんど何の価値も持たなくなってしまう。だからこそ、本当に重要なのは、この準備金なのだ」

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