グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年5月24日

ドラフト指名選手紹介 2: CBジョーイ・トーマス

 CB ジョーイ・トーマス Joey Thomas
3巡7位 Montana State Senior 183cm 88kg 40yds/4.44秒 23歳 1980年8月29日生

経歴 : ワシントン州出身。高校ではQB兼DBとして活躍。オールステートQBに2回選ばれた。最初は故郷に近いワシントン大に入学したが、コーチの(CBのはずが、RBやSとして使おうとした)起用法が「約束と違う」として、1年目の夏にモンタナ州立大に移った。プレスカバレッジを主体とするディフェンス方針が彼に合っていたこともあり、転入してすぐから大活躍。前年にはシーズン全敗だったチームを強豪に押し上げた。

Strengths : ディビジョンI-AAでは最高のシャットダウン・コーナーとして、圧倒的な力を発揮した。サイズとスピードのバランスがよく、ポテンシャルは大きい。体型はややスリムだが、筋肉はしっかりついている。腕と脚が長い。柔軟でスムーズな動きで、スピードのあるWRもタイトにカバーできる。QBに背を向けたプレーでも、空中のボールの位置がわかる。手が長く、ボール・スキルに優れている。ジャンプ能力は水準以上で、タイミングよくジャンプして高い位置でボールにチャレンジする。ラン・サポートも非常にアグレッシブで、ブロッカーをうまくかわす。フィジカルなタックラー。

Weakness : (レベルの低い)ディビジョンI-AAでやっていたため、テクニック面で粗削りな点が多い。アグレッシブすぎるのか、ギャンブルに出て裏目に出ることがある。プレーアクションにひっかかりやすい。手でキャッチするのがあまり上手くない。2002年にヒザの半月板を損傷したことがある。下記のようなメンタル面の懸念をマイナス材料とするチームもあった。2巡指名クラスとも言われた彼が3巡で残っていたのはそのせいかも。

メンタル面 : マジメで優等生タイプのCBキャロルとは対照的に、トーマスは少し傲慢なタイプと言われている。そのあたりを懸念するチームもあったが、「自信満々なやつだが、相手への敬意を欠くようなタイプじゃない」というのがパッカーズの見方。競争心が非常に強く、強敵との対戦になるほど真価を発揮する。

コーチの言葉 : モンタナ州立大のマイク・クレイマーHCのドラフト前の発言。「人間関係を重視し、人間性を理解するチームに指名されたら、ジョーイ・トーマスの可能性は無限大だ。しかし、単に戦術面ばかりのチームに彼が入ったら、両者にとって良くない結果になるかもしれない。しかしおそらく、彼にうってつけのチームに指名されるだろうと思う。指名するチームは、彼の人間性をきちんと評価し、理解した上でドラフトするだろうからだ」

small-college player : ドラフト前には、ディビジョンI-AAでのレベルを疑問視する声もあったが、本人はモンタナ州立大に移ったことがかえってよかったのだと断言する。「僕は、この大学に来てすごくよかった。素晴らしいコーチングを受けることができたし、"Big Sky"はいいカンファレンスだ。モンタナ州立大ボブキャッツの一員で幸せだ。とても誇りに思っている」

パッカーズにとって : マッケンジー問題の影響で、2人続けてのCB指名。従来の方針とは異なり、小柄なCBキャロルを1巡指名したパッカーズだが、このトーマスは十分なサイズがある。アグレッシブなプレスカバレッジを得意とするのが共通点で、これはパッカーズのディフェンス方針とぴったり一致する。5年前、3巡指名ルーキーだったマッケンジーは1年目にスターターの座を勝ち取った。今年のトーマスも、キャロルや先輩たちとスターターの座を争うことになる。ドラフト直後のミニキャンプでは、キャロルよりもいいプレーを見せたとの評判。

カテゴリ : Draft, Player