過去の記事 |
2004年 >
04月 >
2004 NFL Draft Facts
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2004年4月24日
第69回NFLドラフトが今週末、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される。
- 24日の東部時間正午(日本時間は25日午前1時)からスタート。土曜は1巡から3巡まで。
- 25日は、東部時間午前11時(日本時間は26日午前0時)から。残りの4巡から7巡まで。
- 1巡は各チームの持ち時間が15分。2巡は10分。3巡以降はすべて5分。
- 昨年の場合、1巡だけで4時間58分かかった。2巡は2時間16分。3巡は1時間半。
- 日本のプロ野球のドラフトとは違い、各球団の首脳は会場には姿を見せない。各球団の本部にいわゆる"War room"つまり作戦司令室を設営し、そこで戦略を話し合ったり、電話でトレードの交渉をしたりする。マディソン・スクエア・ガーデンには球団の代表者(実際は下っ端)が派遣され、"War room"からの指示を電話で受ける。指名選手が決まると、電話を受けたその代表者がカードに書いてリーグ側に提出する。
- トレード交渉がもつれると、制限時間ぎりぎりになることも多い。例えば25位のパッカーズが制限時間を過ぎてしまった場合、26位のラムズが先に指名カードを提出することが許される。時間に間に合わなくても指名権を没収されるわけではなく、次のチームとの早い者勝ちになるだけ。
- つまり、制限時間をオーバーしても、次のチームがモタモタしている限り、元通りの順位で指名が可能なのだ。逆に、次のチームがサッと指名してしまったら、さらにその次のチームにも抜かれる可能性がある。
- 昨年、ヴァイキングスは7位指名権を持っていたが、制限時間に間に合わず15分が経ってしまった。それを見た8位ジャガーズが急いで指名カードを提出、次のパンサーズも、ジャガーズの直後にぴったりくっつくようにして指名カードを提出した。ヴァイキングスは7位から9位にまで下がり、10位のレイヴンズの前にかろうじて指名することができた。
- 会場には以下の有力選手たちが招待されている。QBイーライ・マニング(ミシシッピ)、QBフィリップ・リヴァース(ノースカロライナ州立)、QBベン・ロスリスバーガー(マイアミ大オハイオ)、WRロイ・ウィリアムズ、TEケレン・ウィンスローJr.(マイアミ)、OTロバート・ギャラリー(アイオワ)、CBデアンジェロ・ホール(ヴァージニア工科)
- 昨年のパッカーズのドラフト前日の"War room"の様子はこちら。ドラフト当日の様子はこちら。
- "War room"の東側の壁には、最も重要な"draft board"が掲げられている。250以上もの大学選手のランキング表だ。長い長いスカウティングと果てしない会議の末に作り上げた努力の結晶であり、トップシークレットなので、スライド式のカバーで覆われているのが写真からもわかる。普段も厳重に鍵がかけられているらしい。選手名の書かれたカードの裏にはマグネットがついていて、実際に指名された選手から順に、一枚一枚、カードが外されていく。
- 南側の壁には現在行われているドラフト指名が表示される。西側の壁には、NFL全チームのロースター表が掲げられている。トレードで必要になることもあるからだ。北側の壁にはパッカーズのデプス・チャート。
- "War room"には、コーチやスカウト部門が顔を揃えるのはもちろん、チームドクターとヘッドトレーナー(ケガの面のアドバイスをするため)や、トラベル・エージェント(指名選手がグリーンベイに来るための手配をする)や、IT担当、ビデオ・システム担当などなど、さまざまな職員が出入りする。