グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年4月21日

ニーズ分析 オフェンス編

パッカーズは今年のドラフトでどのようなポジションの補強が必要なのか、さまざまな情報や、来年FAになる選手などを考慮し、ニーズ分析を試みてみる。今日はオフェンス編。

QB

これまでにもレポートしてきた通り、ファーヴの後継者候補は必要。しかしドラフト上位指名権を使うことは、「ファーヴが元気なうちに優勝を目指す」という目標とは相反することになる。ブラウンズのQBカウチを獲得できれば、将来のスターターと現在の2番手QBの両方を満たすことができるが、トレード交渉は行き詰まりを見せている。

けっきょく、「意中のQBが残っていれば1巡指名も辞さないが、そうでなければ無理に獲ることはしない」という柔軟な姿勢でドラフトに臨むことになりそうだ。昨年も、「3番手評価のカイル・ボーラーが残っていれば指名するが、4番手評価のQBグロスマンなら見送り」という感じだったらしい。

RB/FB

最も充実したポジションで、上位指名の必要はなさそう。しかしシャーマンHCは「良いRBはいくらいてもいい」という方針で、よほど魅力的な選手が残っていれば中位以降での指名はあるかも。リターナーが兼任できれば理想的だが、小柄なスピードタイプのRBはパッカーズの首脳陣は好まない。

ベテランのヘンダーソンを残すならFBの補強は不要。下位指名であってもFBを指名することがあれば、ヘンダーソンの解雇通告に近い。

WR

ドライバー、ウォーカー、ファーガソンの3人はいい感じに成長してきた。この上位3人に続く4番手・5番手とパントリターナーが欲しい。来年はファーガソンがFAになるが、再契約しない場合のために、WRが豊作な今年のドラフトで上位指名しておくという手もある。しかしそんな余裕があるかどうか。やはり4巡以降と見るべきだろう。

TE

マーティンの伸び悩みで、フランクスのスピード不足を補うべき2番手・3番手が物足りない。しかもエースTEフランクスは来年FAとなり、3年連続プロボウラーのプライドを満たせる金額は払えそうにない。となると今年のドラフトで将来の先発TEを獲っておきたい。魅力的な選手がいれば、3巡までの指名もありうる。

OT

LTクリフトンと再契約できたことで、ドラフト上位で補強する必要はなくなった。両先発の他にケヴィン・バリー、昨年の6巡指名ブレナン・カーティン、カナダ人のスティーヴ・モーリーの3人の若手がいる。バリーは右ガードの経験もあり、モーリーは左ガードもこなせそう。カーティンはタックルのみ。

たしかにドラフト指名の必要性は低いが、良いタックルが豊富なら、余りをガードに回すこともできる。下位指名の可能性はある。

OG

RGリヴェラとLGウォールの両先発は素晴らしいが、どちらも来年FAになり、両方引き留めるのはおそらく無理だろう。となると来春にはスターターをFAで獲るか、若手を昇格させるしかない。昨年、ガードとセンターの控えを務めたルーガマーはスターターとしては全く物足りず、他に有望な若手は見当たらない。 今年のドラフトで1人は指名しておきたい。上位指名はなさそうだが、4巡あたりなら可能性はある。センターもこなせれば言うことなし。

しかし、ガード専門の選手を育てるより、タックルをガードに回して先発させる、というよくあるパターンに落ち着きそうな気もする。上記の若手タックルたちにはチャンスだ。

C

プロボウル出場のCフラナガンに続く有望な若手がおらず、ガード陣と同じような状況にある。ガードと兼任できる選手が理想的。ガード専門よりは、センター専門の選手を獲り、ガードはタックルの余りものを充てる方が現実的か。育てるのに時間がかかるポジションなので、そろそろ育成に着手する必要があるかも。

カテゴリ : Draft