グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年3月10日

後継QB問題

パッカーズを訪問したQBビリー・ヴォレック(TEN)。パッカーズ側は、「今年だけでなく、来年以降もQBファーヴが現役続行してくれるのが希望」ということを包み隠さずに話し、その上で控えQBとして誘ったようだ。つまり、「来年にはスターターになれるから」と甘い言葉で誘っておいて、一方でQBファーヴに現役続行を説得する、というような二枚舌は使わなかった。ブラント交渉担当によると、今回は正式なオファーも、具体的な金額面での話し合いもなかったとのこと。

「じっさい彼には、"ブレットの控えになってもらう"と言わなければならなかった。"ブレットには出来るだけ長くプレーしてほしいのだ"と話した。隠しだてはしない。クレイグ・ノールも信頼しているしね。我々はビリー・ヴォレックを獲得したいと願っている。しかし成り行きを見守ることにするよ。彼は本当にグリーンベイ・パッカーズに敬意を払ってくれている。もし獲得が上手くいけば、我々にとって大きなプラスだ」とロスリーOCは語っている。

ヴォレックにしてみれば、少なくとも「今年スターターを争うチャンスがあるチーム」を希望するのは当然のこと。しかし現時点で彼に強い興味を示しているチームは、TEN、GB、ATL、DENと確固たる先発QBのいるチームばかり。パッカーズが彼にまだ金額面でのオファーをしなかったのも、人気が高まっている今飛びついたら、かえって高くつくと判断したのかもしれない。また、ブラウンズとの契約に合意したQBガルシア(SF)と入れ替わりにQBカウチの解雇が確実視されており、そうなればヴォレックの市場価値がさらに下がることも考えられる。

いっぽう、ドラフトでQBを指名することもパッカーズの有力な選択肢の一つ。今年はQBが豊作だと言われており、1巡指名候補に限らず優れたQBは多いとパッカーズ首脳は見ているようだ。「今年はとてもよいQBが何人もいるね。今はまだ評価のプロセスの最中だ。各選手のワークアウトに出かけて行って、最終的にはできれば一人に絞り込みたい」とロスリーOC。

パッカーズ首脳は、後継QB探しを進めつつ、ブレット・ファーヴができるだけ長く現役を続けてくれるよう、彼の精神面に最大限の配慮をしている。ロスリーOCは、大学選手のスカウト旅行の合間にファーヴの住むミシシッピ州ハティスバーグに立ち寄る予定。 「彼には、あと4年でも5年でもプレーを続けてほしい。ゴルフでもして話し合って、彼の気持ちを確かにしたいと思っている。シーズンの間は、相手のカバレッジだのブリッツの話ばかりしているからね。落ち着いて、ゆっくり話がしたいんだ。今われわれが(後継QB探しについて)していること。いいことにせよ悪いことにせよ、チームがどのような方向へ変化しようとしているか。リラックスしてゴルフしながらね」

カテゴリ : Contract/Personnel