グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2004年1月10日

Swan Song ?

FBウィリアム・ヘンダーソンとDTギルバート・ブラウンは、どちらも二度のスーパーボウルを経験し、年齢も同じ32歳。ロッカールームでは優れたリーダーシップを発揮し、ファンの人気も根強いものがある。しかし、長い間パッカーズを支えてきた彼らベテランにとって、今回のプレーオフがグリーンベイでの最後のプレーになるかもしれない。

開幕前に上腕二頭筋を断裂しながらプレーしているDTブラウンだが、シーズン中のDTグレイディ・ジャクソンの加入によって、出番が大幅に減ってしまった。すでにチーム側はジャクソンと契約延長を済ませ、来季以降はジャクソンで行く、という姿勢を明確にしている。フルバックでは昨オフにニック・ルーチーと6年契約し、ヘンダーソンは開幕前にもトレードに出される噂があったほど。FBにしては高給の2人をいつまでもチームが抱えておくことは考えにくく、来季は世代交代となる可能性が高い。

シーホークス戦、DTギルバート・ブラウンは、出場できる程度にヒザは回復していたが、DEのケガ人を考慮したチームの都合で欠場させられることに。不満だったのは言うまでもないが、「コーチ、チームが勝つためにベストだと思うことをしてくれ」と彼はシャーマンHCに話し、サイドラインでチームを鼓舞する役を受け入れた。「自分にできることをするだけだよ。できることをね。チームの勢いに水を差したくはない。グレイディとの間には何も悪い感情はないし、ヘンダーソンとルーチーの間もそうだ。自分のことより、チームのことが大事なんだ」

キャンプではルーチーのケガもあって、先発の座を確保したFBヘンダーソンだったが、シーズンが進むにつれ、状況が変わってきた。パス攻撃では相変わらず信頼度が高いものの、パワーラン隊形ではルーチーの出番が大幅に増えた。シーホークス戦では、ヘンダーソンが22スナップに出場したのに対し、ルーチーは28スナップ。どちらがスターターか分からない。「君たちみんな、役割が変わったことを僕に怒ってほしいようだ。しかし、なぜ腹を立てる必要がある? チームは上手くいってる。勝ち続けてる。僕の役割は、フィールドに出て、今の自分にとって最高のプレーをすることだけだ」

次の試合がパッカーズでの最後かも、とは考えたくないと2人は言う。しかし、どちらも来年の契約は残っているとはいえ、常に格安な若手に取って代わられるのは、サラリーキャップ時代の宿命といってもいい。FBヘンダーソンは言う。「それはパッカーズ次第だ。これまで毎年、僕はスターターを争うチャンスを与えられてきた。もし、僕を残すことがチームにとってベストではない、とチームが判断したなら、僕は他で仕事を探すことになるだろう。今は、自分にとって最高のプレーをすることに集中している。ただ言えるのは、僕にとっては、プレーすることは常にオーディションであるっていうことだ。それがパッカーズであろうと、他のチームであろうと」

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