グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年11月 6日

DTグレイディ・ジャクソンを獲得

パッカーズは、セインツから解雇されたばかりのDTグレイディ・ジャクソンを獲得した。330ポンド(150kg)と、DTギルバート・ブラウンに似たサイズの大型ラン・ストッパーだが、パスラッシュ能力にも定評がある。パンサーズもジャクソンを獲得したい希望があったが、waiver選手をclaimするのは、その時点で成績の悪いチームに優先権がある。そのためパンサーズより成績の悪いパッカーズがジャクソンを手に入れることになった。

グレイディ・ジャクソンは、今年でNFL7年目となる30歳。ノックスヴィル大から1997年のドラフト6巡指名でレイダーズ入りした。4年目の2000年シーズンからスターターに昇格し、66タックル、8サックを記録。翌2001年にも69タックル、4サックを挙げる活躍を見せ、フリーエージェントでセインツに移籍した。今季も7試合ですでに25タックル、3.5サックを挙げ、少なくとも数字上はよくやっているように見える。オーバーウェイトの今季でさえ、リーグトップクラスのDTだという評価もある、とESPNのパスカレリ記者は紹介している。

プレー内容そのものよりも、解雇された理由は別にある。自己管理ができず(する気がない?)常にオーバーウェイトで、毎週セインツに罰金を払い続けてきた。体重は公称330ポンドだが、実際には368ポンド(167kg)ぐらいではないかと見られている。他にも首脳陣を無視するような行動を取り続けた。10月26日のパンサーズ戦(小指の腱を手術したため、もともと欠場予定だった)の前夜には、決められた時間にホテルに戻らなかったため、翌週のバッカニアーズ戦を出場停止にされている。つまり、今回はついにチームから愛想を尽かされての解雇と言える。

このような規律上のリスクにもかかわらずDTジャクソンを獲得したのは、もちろんパッカーズのディフェンシブ・ラインが弱いため。DTギルバート・ブラウンはほとんど片腕が効かない状態でプレーしており、本来の力を出し切っているとはとても言えない。パスラッシュも大不振で、相手オフェンスにしてみれば、DEバジャ=ビアミラだけダブルチームしておけばいい、という状態に陥っている。能力的には申し分のないジャクソンが、チームのケミストリーを乱すことなくプレーしてくれれば、NFL30位のディフェンス陣にとって大きなプラスになることは間違いない。

なおサラリーは、彼がセインツと結んだ契約をパッカーズが引き継ぐことになる。今年のサラリーは$1ミリオン。ここまで9週分の $529,412 はセインツが支払ったわけで、パッカーズは残り8週分の$470,588 だけを負担すればよい。もちろん契約ボーナスはなし。今年がセインツとの契約最終年だったため、どちらにせよ来春にはフリーエージェントとなる。

いっぽう、このところヒザを痛めて欠場が続いていたDTロッド・ウォーカーは、DTジャクソンを獲得するため、インジャリー・リザーブに入れられることになった。今季はもう出場できない。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player