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2003年10月31日
- 今週の練習は記者たちをシャットアウト。大事なヴァイキングス戦を控え、ほんの少しでも相手側のゲームプラン作成の妨げになれば、というのがシャーマンHCの意図だろう。例えば、「QBファーヴの親指はひょっとしたらかなり悪いのかも」
とか、「バイウィークを活かして、新しいスキームを導入するのか?」 とか、「スペシャルチームでトリックプレーを用意しているのでは?」などなど、実際に何かを隠すことよりも、相手側の疑念を少しでも大きくしておきたい。つまり、藁にもすがりたい。
- 親指を骨折しているQBブレット・ファーヴが、練習に少しだけ参加。というより試運転。まだかなり痛みはあるようだが、パスそのものはいい感じで投げられたようだ。何本かパスを投げながら、いろいろな形のカバーの感触を試した。「投げる能力の妨げになることは好まないが、患部を保護することも必要だ。今のところ、僕とトレーナーたちが綱引きをしてるような感じだ」
- 左手親指を骨折しているFBニック・ルーチーが、埋め込んだピンを取り除いた。今週は小さなギブスを着け、来週にはそれも必要なくなるかも。
- 水曜日の練習に参加できなかったのはDTロッド・ウォーカーだけ。
- 大ベテランQBニール・オドネルがグリーンベイを訪れてトライアウトを受けた。すぐに契約がどうこうというのではなく、例によって"緊急時のためのリスト"を作っておくのが目的。
2003年10月30日
公式サイトに連載中のリロイ・バトラーのコラムから。
「最近のメールを読んでいると、オフェンスやディフェンスの拙いプレーコールが、3勝4敗という成績の原因ではないかと、多くのファンが考えているようだ。確かに、コーチングやプレーコールが、フットボールという競技の重要な一部であることは言うまでもない。しかし、(プレーコールよりも)ずっと大きな問題があるというのが私の考えだ。どのチームを見ても、良いプレーを決めるのは選手の側であり、そのプレーを指示する側ではないことはすぐにわかる」
「選手をより良くするのが良いコーチ。それは確かだ。しかし、どんなに良いコーチであっても、悪い選手をすばらしい選手にすることはできない。ディフェンスには特にそれがあてはまる。どんなフォーメーションでも、どんなプレーコールでも、良いプレーを決めるのは自分次第だ、というのが私の現役時代の持論だった。もし自分がタックルできない選手なら、どんなスキームであっても、ラン守備の助けはできない。もし自分がレシーバーについていけないようなら、どんなスキームであっても、パス守備の助けにはならない」
「もちろん、プレイメーカーがいいプレーを決められるようなスキームを組み立てるのはコーチの責任だ。特にオフェンスはそうだ。スーパースターにボールが渡らなければ、チームを助けようがない。しかし、たった一つのタイプのオフェンスやディフェンスでしか、自分はプレーできないと思っている選手がいるだろうか?
いたとしたら、そんな選手は役に立たない」
「以上のように考えると、パッカーズが3勝4敗スタートなのは、プレイメーカーが足りないということなのだろうか? 決してそんなことはない。そうではなく、シーズンの流れを変えるとしたら、それはコーチではなく選手次第、ということなのだ。一人の選手がインパクトを与えた例として、パッカーズのMLBのポジションを見てみよう。昨シーズン、LBハーディ・ニッカーソンがそのポジションで苦しんでいたが、パッカーズはルーキーのニック・バーネットを放り込み、彼は素晴らしく良くやっている。スキームが変わったわけではない。選手が状況を変えたのだ」
「ファンの意見を聞くと彼らは、スーパーボウルに進出した1996年や97年のパッカーズと、今のチームを比べているのがよくわかる。しかし、あの時期のチームは、才能が有り余っていた。今のNFLはパリティがよく機能していて、かつての有力チームのような黄金時代は望めない。あの頃のパッカーズのようなバランスの取れたチームを、いま作るのは困難だろう。ファンたちが、今の3勝4敗という成績に不満なのは当然だが、もっと大局的にものを見る必要はある。90年代なかばのパッカーズと今のチームを比べるのはフェアじゃない」
2003年10月29日
- 月曜日、4日間の休みを終えた選手たちが久しぶりに集合し、軽めの練習を行った。
- 親指の先を骨折しているQBブレット・ファーヴ。回復は順調だが、まだ練習には参加していない。できる限り回復を進めるため、木曜日あたりまでは練習を休むことになりそうだ。「あまりに焦って、日曜日にプレーできる可能性を危険にさらすつもりはない。腫れも治まっている。感じも良く、彼はとても楽観しているようだ。だから、予定通り進めていく」とシャーマンHC。QBファーヴはチーム練習こそ不参加だったが、すでに軽く投げ始めているとのこと。「長いのは投げていないがね。ボールを握っての感触もいいようだ」
- QBファーヴ以外で練習を休んだのは、DTロッド・ウォーカー(ヒザ)だけ。DTウォーカーは先週末もグリーンベイに残って治療を続け、まずまずよい回復を見せているようだ。水・木の練習の様子を見て出否を決める、とシャーマンHC。
- 先週の練習を休んだ、DTギルバート・ブラウン、RBグリーン、LBディッグス、CBマッケンジーたちも復帰している。
- ヴァイキングスのエースRBマイケル・ベネットは、足の骨折のために大幅に出遅れたが、このパッカーズ戦で今季初出場の予定。
2003年10月28日
7試合終了時点でのパッカーズのスタッツをまとめてみました。第8週の日曜日終了時点(しかしマンデーナイトゲーム終了前)での数字なので、チームによって消化試合数が8試合から6試合とバラつきができてしまっています。そこで、TD数やINT回数など、試合数がものを言う順位はグレーにしてあります。
オフェンス |
Total |
得点 |
ラン |
ラン(1回) |
ランTD |
Fum.Los |
パス |
パス% |
パスTD |
INT |
サック |
3Down% |
353.6 |
28.6 |
139.0 |
4.9 |
11回 |
7回 |
214.6 |
67.6% |
13回 |
9回 |
6回 |
44.2% |
5位 |
4位 |
5位 |
4位 |
2位 |
24位 |
13位 |
2位 |
5位T |
21位T |
2位T |
3位 |
ラン攻撃は、ファンブルロスト以外文句なし。ホルムグレンHC時代以来、パッカーズの攻撃はパスが一桁順位、ランが真ん中ぐらい、というパターンが多かったのですが、今年はそれが逆転しています。ここには数字を挙げていませんが、パス成功の最長が36ydsというのはNFL最下位。パス成功率や3rdダウン成功率が非常に高いのに、パス攻撃が13位というのは、ショートパス主体でロングボムが不発、というのが響いているようです。被サックの少なさは優秀。ランブロックも含め、OL陣は今季前半のMVPかも。
ディフェンス |
Total |
失点 |
ラン |
ラン(1回) |
ランTD |
Fum.Rec |
パス |
パス% |
パスTD |
INT |
サック |
3Down% |
362.9 |
23.7 |
116.1 |
4.3 |
6回 |
3回 |
246.7 |
56.8% |
10回 |
9回 |
12回 |
45.5% |
29位 |
22位 |
19位 |
22位 |
16位T |
24位T |
28位 |
9位 |
20位T |
8位T |
22位T |
28位 |
パス守備が、昨年の3位から28位に暴落。それに伴って、トータルディフェンスも昨年の12位から29位に急降下しています。ラン守備は昨年の21位から今年は19位に。平均が4.8yds(29位)から4.3ydsに向上しています。しかし、相手の3rdダウンを45.5%も成功させてしまっているのが致命的。1試合でのディフェンスのプレー回数も、61プレーから68プレーに増えています。失ったヤーデージのわりに失点が少ないのは、フィールドポジションが少し改善されているからでしょうか。
ターンオーバー |
Takeaways |
Giveaways |
DIF |
Total |
Int |
Fum |
Total |
Int |
Fum |
|
12 |
9 |
3 |
16 |
9 |
7 |
-4 |
13位T |
8位T |
24位T |
25位T |
21位T |
24位T |
21位T |
昨年はターンオーバーレシオが +17でNFL1位タイ。これが接戦をモノにする原動力でした。今年は、ロスト数が増えている(1試合平均1.7個が2.2個に)のは事実ですが、奪うターンオーバー数が昨年の1試合平均2.8個から1.7個に減っているのが大きい。守備陣がビッグプレーで相手オフェンスを止めることができず、ずるずると1stダウンを重ねられていく、という負けパターンが見えてきます。
スペシャルチーム |
Kickoff |
Punt |
Kickoff Return |
Punt Return |
Field Goals |
(飛距離) |
Coverage |
(飛距離) |
Coverage |
Net |
|
|
成功率 |
回数 |
57.0 |
18.4 |
40.7 |
10.0 |
34.0 |
21.1 |
7.3 |
100% |
8回 |
32位 |
1位 |
20位T |
19位 |
24位 |
21位T |
24位 |
1位T |
21位T |
キックオフのカバーチームが驚異的な頑張りを見せています。最長で38ydsしか許していないのも立派。Kロングウェルの飛距離が出ないのは確かですが、キックオフが平均で57ydsというのは、チーフス戦で何本もアウトオブバウンズに蹴り出してしまったのが、敵陣40ヤードまでしか飛ばなかった扱いになっているのでしょうか。フィールドゴールは、50ydsを含めて全て成功させています。KRチャットマンのリターンは、昨季のリターナーたちよりはマシになっていますが、この数字では、やや期待はずれと言わざるをえません。
2003年10月27日
新スタジアムの工事終了に伴い、しばらく中止されていたランボーフィールドの"スタジアム・ツアー"が再開された(写真)。このツアーは、試合のない日に限り、わずか8ドルで、1時間をかけてスタジアム内をガイド付きで見学させてもらえるというもの。庶民には入る機会のないクラブシートを訪れ、そして選手が入場するトンネルを通り、フィールドまで出て行くことができる。「人気のスタジアム・ツアーを再開し、新しいランボーフィールドの姿を見てもらえることをとても喜んでいる」とハーラン社長。
時間は午前10時から午後4時まで。イベントのある日にはツアーが開催されないこともあるので、電話で問い合わせるなど、注意が必要とのこと。チケットはスタジアム内アトリウムで、オフシーズンにはパッカー・ホール・オブ・フェイムで購入することができる。詳しくはこちらで。
2003年10月25日
今季、パッカーズのパスラッシュが弱くなっているのは周知の事実だ。それを補おうと、ドナテルDCはかつてないほど多くのブリッツを送り込んでいる。5人以上がパスラッシュした、つまりブリッツを入れたのはパス守備全体の29.9% で、これはJS Onlineが集計を始めた1998年以来最高の数字だ。にもかかわらず、今季のパッカーズのサック率はNFL29位。
ドナテルDC初年度の2000年(サック率29位)は 26.9%、そしてパスラッシュが好調だった2001年(サック率4位)と2002年(サック率8位)は、それぞれ22.3%、19.7% しかブリッツせずに済ませている。つまり、ブリッツを増やした年にサックが増えているのではなく、サックができないから、ブリッツを増やさざるをえないのだ。それが数字にはっきり表れている。また、6人以上がパスラッシュした、つまり複数のブリッツァーを送り込む比率にも、パスラッシュの不振が表れている。2000年には9.1% 、2001年が 5.8%、2002年が 5.5%、それが今年は再び 9.7% に跳ね上がっている。
「我々のブリッツ率は、昨年よりも上がっている。大事なのは、"いつでもブリッツが来る"という幻想を抱かせることだ。毎回ブリッツを入れるわけにもいかないし、毎回ゾーンで守るわけにもいかない。バランスが重要なのだ。そのように努力していくほかはない」とシャーマンHC。下手にブリッツを入れれば、手薄になったDB陣がやすやすとロングゲインを許してしまう。ブリッツを入れなければQBに余裕を与え、結局WRたちがフリーになる時間を与えてしまう。ブリッツなどしなくても4メンラッシュでプレッシャーをかけられるDL陣が理想なのは言うまでもないのだが。
2003年10月24日
今季のディフェンス陣で(唯一の)明るい話題と言えば、ルーキーLBニック・バーネットだろう。NFCトップの60タックルを挙げ、新人王の有力候補に挙げられている。パス守備にも優れているため、LBディッグスが負傷した第2週以降は、ニッケルやダイム隊形でも完全に出ずっぱり。JS Onlineのデータによれば、ディフェンスのうち、410スナップ連続で出場しているとのこと。「正直言って、あいつはチームで一番エネルギッシュな人間だ。彼が燃え尽きるなんて考えられない」とLBディッグス。
「彼のことは本当に嬉しいね。何より素晴らしい点は、彼の態度と準備だ。若い選手で、しかもインサイドLBの経験がないのに、あそこまでやれるというのは、ハードワークのたまものだと思う」とダフナーLBコーチ。LBディッグスも同じくルーキーでスターターとなったが、シーズンが進むにつれて、ルーキーの壁にぶち当たった経験がある。「でも、彼ほどエネルギーのレベルが高ければ、そんなことにはならないだろう」とディッグス。現在、LBバーネットの体重はMLBとしては軽量の233ポンド(106kg)。バイウィークの休日や、寒くなる気候のために、240ポンドほどに増えることをダフナーLBコーチは期待しているようだ。
マイク・シャーマンHCが今回のシャーパー騒動の総括。「問題があればチーム内部で解決すべきだ。外部にぶちまけても解決にはならない。私は彼と話し合って、それがうまく行ったと思う。実際のところ、今回のことは、ある意味でチーム全体のためになったと思っている。このようなことはどこかで起きるものだし、それがバイウィークでよかった。何もダメージは残っていない。すでに関係は修復され、あとは前進するだけだ」
「ロッカールームの選手たちのキャラクターや回復力を、私は信頼している。もちろんフラストレーションは存在するし、もしグリーンベイにいて成績が3勝4敗なら、フラストレーションを感じるべきだ。動揺すべきだ。しかしそれで問題が解決するわけではない。練習フィールドで、選手やコーチとのミーティングで、解決していかなければ」 「3勝4敗という成績で、よかったことがあるとすれば、それは、ここ数年の間にはなかったようなリーダーシップが現れてきたことだ。そのような選手たちが前に進み出て、今のチーム状態とか、どうすべきかの分析を、よりはっきりと口に出すようになってきた」
- 火・水と練習した選手たちは、バイウィークのため、4日間の休日に入った。選手たちが再び集合するのは来週の月曜日。
- 月曜日にSシャーパー発言が起こした波紋は、すでに収まった様子。
- ファンブル問題について、RBアーマン・グリーンは、「簡単に倒れろというのは、僕にとって大変なことだ。いつでもエクストラ・ヤーデージを稼ごうと努力するからね。必要なのは、ボールを前に出そうとするときなど、もう少しボールをしっかり抱えることに集中することだ。(ファンブルを防ぐために)妥協する必要なんてない」 と説明。休養のため、今週の練習には全く参加していないが、週明けの練習では、ボールを運ぶのに正しい技術を使っているか確認していく予定。
- 火曜日の練習で肩を強打して心配されたWRジャヴォン・ウォーカーだが、X線検査の結果、特に問題ないことがわかった。
- 左手の親指を骨折しているFBニック・ルーチーだが、来週の火曜日には、埋め込んだピンを取り除く予定。ヴァイキングス戦への出場は問題ないとのこと。
2003年10月23日
昨日のSダレン・シャーパーの発言について、予想通りさまざまな反応が起こっている。
- マイク・シャーマンHCは、朝一番でSシャーパーと話し合った。
- シャーマンHC。「選手と話し合った内容について、詳しく話すつもりはないが、昨日報道されたことと、シャーパーの意見とは全く違っている。私の哲学は常に、"言いたいことがあるなら、本人に面と向かって話せ"ということだ。それが人生において、問題と向き合う方法だ。言いたいことを伝えるのに、他の場を使うなんて良くない。相手の目を見て、思ったことを言い、相手に反応の機会を与えるのだ。時には対立してしまうかもしれないが、真実とは時に対立的なものだ」
- エド・ドナテルDCもSシャーパーと話し合いを持った。「彼はチームプレーヤーで、彼が欲しているのは勝利だ。彼が昨日の出来事について、すまないと感じてるのはわかっている。あの報道は彼が意図したこととは違う、と本人が言っていたしね」
- Sシャーパー本人は、「昨日の自分の発言は、文脈とはかけ離れて、誤って伝えられた。チームメイトを批判などしていない」と、よくあるコメント。「僕が言ったのは、ディフェンス陣全体の努力、ということだ」。
これまでは、ディフェンス陣を代表して率直なコメントを提供することの多かった彼だが、「こんなことが起きるなら、当分何も言いたくない」とのこと。
- DEバジャ=ビアミラ。「僕はシャーパーを愛してるし、彼も僕を愛してる。何も問題がないところに(メディアが)摩擦を作り出すなんてできないよ」 「僕が自分の仕事をしてない、なんて言うのはフットボールを知らないんだ。僕がダブルチームされてる、なんてのはスタッツには表れない。相手オフェンスが僕を止めに来てるなんてスタッツには表れない」
- QBファーヴ。「勝っている時には、誰かを非難するヤツなんていない。よい時には、選手の本当の人格は表れない。まずいことが起きると、急にロッカールームの中が、"アイツがああ言った"とか"オフェンスが悪い"とか言い始めるものだ。そうなるとチームが分裂してしまいかねないし、いつでもそれに用心しなければ」 「ウチのチームはいいヤツが揃っているし、ケミストリーも素晴らしいと僕は言える。しかし全ては変わりうる。一人がそれを壊すことだってできるんだ。シャーパーを悪く言ってるんじゃない。彼は素晴らしい選手だし、口数だって多いわけじゃない。彼が何か発言する時には、尊重されてる」
- 地元のコラムニストたち。「シャーパーは謝る必要などない。リーダーとして必要なことをしたまで」という意見も多いようだ。もちろん、「彼の言ったことは正しいが、メディアに言うべきではなかったのでは」という見方も。
2003年10月22日
ターンオーバーが直接の決め手になっているとはいえ、今季のチーム不振の元凶がディフェンス陣のもろさであることは言うまでもない。それを最も痛切に感じているリーダー格のSダレン・シャーパーが、チームメイトやプレーコールをかなり手厳しく批判した。バイウィークを前にして、ここは多少の波風を立ててでも、流れを変える必要があると思ったのかもしれない。
「僕はパッドを身につける時、勝利を求めるのと同時に、自分が何かビッグプレーをするんだという気構えでいる。高い給料を貰っていながら、場内アナウンスで名前を呼ばれることが少なければ、それは自分がちゃんと仕事をしていない、というだけでなく、その給料に値する仕事をしていない、と思うんだ。だから、最近、高額契約を手に入れた選手の名前が、場内であまり呼ばれないようなら、そんな金は他のヤツにやってもよかった、そうじゃないか?」とSシャーパー。名指しこそ避けたものの、今春に契約延長したDTハントやDEバジャ=ビアミラを指しているのは明らかだ。
「勝つためのタレントは揃ってる。今以上に勝てるはずのタレントがね。去年のことを考えてみればいい。ディフェンス陣のスターターを6人も欠いて、僕らはディフェンディング・チャンプのペイトリオッツに勝ったんだ。だから、タレント不足が不振の原因だとは決して思わない。むしろ、活力や、必死の努力や、実行力だろう」
Sシャーパーは、ドナテルDCのプレーコールにもフラストレーションを感じているようだ。もちろん、相手QBにプレッシャーをかけられない、という点だ。 「僕を1試合に1回しかブリッツに使わないというのは、相手オフェンスを混乱させるのにあまり効果的ではなかった。これまでにも言ってきたことだけど、サラブレッドを持ってるなら、それを使うべきだ。僕は試合を終える時、疲れ果てた状態でいたい。勝つためにあらゆる方法で僕を使ってほしいからね」
2003年10月21日
QBブレット・ファーヴはラムズ戦の最初のドライブで右手親指を痛め、検査の結果、爪のすぐ下の部分にひびが入っていることが判明。パスを投げた後にラインマンのショルダーパッドに指をぶつけてしまったようだ。しかしケガの後も、試合終了まで良いプレーができたことを考えても、あまり心配する必要はなさそうだ。「彼はケガしながらも素晴らしいプレーをしていた。もし今週試合があっても、プレーできただろう、と本人は言っている。願わくば、2週間の休みで回復してほしい」とシャーマンHC。
右手親指と言えば、1999年シーズンの苦戦の原因となったケガが記憶に新しい。しかし本人は(バイウィーク明けの)ヴァイキングス戦の出場には自信を持っている。「99年の時と比べてどうか? とファーヴに聞いたのだが、『あの時とは比べ物にならないほど軽い』と彼は言っていた。『あの時は、ボールを握ることもできなかった。今回はそんなことはないし、2000年のヒジ痛の時ほどでもない』 とのことだ」 とシャーマンHCは説明している。
無理してヴァイキングス戦に出場した場合、悪化させるリスクはあるのか? 「私にとっても、それが最大の疑問だった。もしそのような可能性があるなら、彼にはプレーさせない。しかし現時点では、そのようなことはない」とシャーマンHC。今は患部に添え木を当て、今週は全く練習しない予定。来週月曜日に再びチェックして方針を決めることになっている。10年以上にわたって連続試合出場を続けるブレット・ファーヴは、昨年のヒザの捻挫に続き、今年もまたバイウィークに救われることになった。
- "Stupid" というのが今回シャーマンHCの選んだ形容詞。「我々は、今日は愚かなフットボールをやってしまった。勝つために必要なことがきちんとできなかった。良いチーム相手ではなおさらだ。ロードゲームではなおさらだ」
- 今季はRBアーマン・グリーンのファンブルを(少なくとも表向きは)問題視してこなかったマイク・シャーマンHCだが、今回は公にそれを認め、「我々は、バイウィークの間に必ずこの問題を修正できる」と断言した。
- ドームに弱いと言われ続けてきたQBファーヴだが、今回はQBレーティングが104.7と、数字的には十分なものだった。「いいプレーはできたと思うが、試合を勝つのには十分じゃなかった。(自分がドーム苦手だという)疑問に答えられたのなら、そりゃあよかった。でもそんなことはどうでもいい。大事なのは試合に負けたということだ。僕はどんな環境でもいいプレーができるとわかってる。インドアでも、アウトドアでも、暑くても、雪の中でも」
- 好調だったパッカーズのOL陣がラムズのDL陣にスピードで圧倒されたのがラン攻撃の不振の理由。「ポイントオブアタックで穴をこじ開けようとした時に、バックサイドでブロックを破られてボールキャリアが後ろから捕まってしまったようだ」とロスリーOC。
- 先週のチーフス戦と同様、パスラッシュ不足がディフェンスの敗因。「我々のパスラッシュには、あまり良い所はなかった。確かにDTハントはサックを挙げたが、全般的には、相手レシーバー陣がフリーになるのに十分な時間を与えてしまったのは明らかだ」とシャーマンHC。
- 3回もオフサイドを犯したDEバジャ=ビアミラ。「あれはフラストレーションのせいじゃない。今日はみんなが賢いプレーができなかった。ハードにプレーしたとは思うけど、試合を通じて、賢くプレーできなかったと思う」
- 「今のオレたちは、低いレベルのディフェンスしかプレーできていない。相手チームたちは、オレたち相手なら好きなようにボールを進められると感じてるだろう」とSシャーパー。
- ラムズ戦での大きなケガ人はなし。最も重そうなのは、ヒザを捻挫したLBパリス・レノン。しかし本人は、(バイウィーク明けの)ヴァイキングス戦には出られる、と語っている。
- TEウォールズは後半にヒザを少し痛めて退場したが、たいしたことはなさそう。過去に大きなヒザのケガを2回経験しているので本人は少しビビったようだが、チェックの結果問題はなかった。
- DTロッド・ウォーカーも上記のTEウォールズと同様、ヒザを少し痛めたがたいしたことはなさそう。
- 試合残り2分のところで足首を痛めて退場したRBグリーンだが、こちらもたいしたことはない。
- ヒザの内側側副靭帯(MCL)を痛めて欠場したDTギルバート・ブラウンだが、シャーマンHCによると「大きなケガではない」とのこと。人工芝であることも考慮して大事を取った、ということだろうか。
- 背中を痛めて先週は練習できなかったCBマッケンジーだが、先発出場して無事に最後までプレー。
2003年10月20日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (3-4) |
3 |
7 |
7 |
7 |
24 |
Rams (4-2) |
14 |
7 |
7 |
6 |
34 |
今季初のドーム戦。強力なラムズのパス攻撃を相手に、ボールコントロールでディフェンス陣を助けるべきオフェンス陣が次々とターンオーバーを犯し、勝利のチャンスを自ら手放した。前半でRB陣がファンブルロスト2つ、さらにスペシャルチームまでターンオーバーを犯したのが痛かった。ラン守備の不振も敗因のひとつ。RBグリーンのランが徹底的に抑え込まれ、終了間際のRBダヴェンポートの76ydsTDランがなければ悲惨な数字だった。ディフェンス陣も相変わらずで、まるで先週のチーフス戦の第4Qが続いているようだった。
前半は互いにターンオーバー合戦で目まぐるしい展開。最初のラムズ攻撃でインターセプトを奪ったパッカーズだが、TDが奪えずに33ydsのFGで3点先制。次のラムズ攻撃はパントに終わるが、GBのスペシャルチームがターンオーバーを犯し、GB陣深くでのラムズ攻撃に。WRホルトへの39ydsTDパスであっさり逆転、RBハリスのTDランでさらに7点追加。第2Q、RBダヴェンポートのファンブルロストの直後にCBハリスのインターセプトで取り返し、RBグリーンへのスクリーンパスでTDを挙げて4点差に。しかしRBグリーンのファンブルロストから、WRホルトへのTDパスで11点差に広げられてハーフタイムへ。
後半冒頭、FBヘンダーソンへのTDパスで4点差に追い上げるパッカーズだが、オフェンス陣はランがまるで出ず、ディフェンス陣はラン・パスともに止められずロングゲインを次々と許してしまう。第3QなかばにはWRルッカーへのTDパスで11点差とされ、第4Qには2つのFGで事実上のダメ押し。残り2分、RBグリーンの負傷退場の直後にRBダヴェンポートが76ydsのTDランを挙げるが、焼け石に水。
- RBグリーンのラッシングが20回でわずか35yds。パスキャッチが6回62yds。ランが止められ、3rdダウンで空いているレシーバーはRBグリーンだけ、という悪いパターン。
- 第4Qの終わり近くで、RBグリーンは足首をひねって退場したが、シャーマンHCによるとたいしたことはなさそう。しかも来週はバイウィーク。
- ランが止められるせいで、3rdダウンロングに追い込まれることが多く、余裕を持って守られた。
- QBファーヴは23/32、268yds、2TD、1INT。インターセプトは大差を付けられた第4Qのもので、これはまあ仕方がないかも。
- ディフェンスは相変わらず。パス守備は今回もプレッシャーがかけられず、その間にDB陣が快速レシーバーに打ち負かされる。ラン守備でも、相手はRBゴードンが第1Qで負傷退場したにも関わらず、代役のRBハリスに18回85yds、1TDと走られた。
- スペシャルチームも完敗。キックオフリターンは平均16yds。パントリターンは2回2yds。もちろん、一番痛かったのは下記のターンオーバー。
- 3点リードした第1Qなかば。相手パントの際にボールがCBアル・ハリスの背に当たってしまい、相手にリカバーされてしまった模様だ。出だしが良かっただけに悔やまれる。
- 心配されていたCBマッケンジーは先発出場。DTギルバート・ブラウンは欠場し、先発はDTロッド・ウォーカー。Sエドワーズは先発に復帰。
- アクティブ・ロースターから外れたのは、RBフィッシャー、OTスプリッグス、OTカーティン、DTギルバート・ブラウン、DTサンズ、LBウィルキンズ、Sフラー、そして第3QBのクレイグ・ノール。
2003年10月19日
最大の問題はCBマイク・マッケンジー。金曜日は少しだけ練習に参加したが、ぎりぎりまで出否は未定。4試合欠場したDEキャンプマンがようやく戦列に復帰の予定。DEジョー・ジョンソンがシーズンエンドのため、彼とDEウォコーリーは無理してでも出るのではないか。2試合欠場したSエドワーズが先発に復帰の予定。DTギルバート・ブラウンはヒザの痛みのため今週は練習できず、出否は微妙。
パッカーズ |
|
|
Joe Johnson |
DE |
Quadriceps |
Out |
今季終了 |
Antuan Edwards |
S |
Ankle |
Questionable |
先発復帰の予定 |
Tony Fisher |
RB |
Groin |
Questionable |
欠場か? |
Aaron Kampman |
DE |
Ankle |
Questionable |
ようやく復帰の予定 |
Mike McKenzie |
CB |
Back |
Questionable |
ぎりぎりまでわからない |
Chukie Nwokorie |
DE |
Shoulder |
Questionable |
出場の予定 |
Gilbert Brown |
DT |
Knee |
Probable |
けっこう微妙らしい |
William Henderson |
FB |
Neck |
Probable |
出場の予定 |
|
|
|
|
ラムズ |
|
|
Marshall Faulk |
RB |
Hand/Knee |
Out |
Mike Furrey |
WR |
Appendix |
Out |
Jason Sehorn |
S |
Foot |
Doubtful |
Adam Archuleta |
S |
Ankle |
Questionable |
Courtland Bullard |
DE |
Hamstring |
Questionable |
Kevin Curtis |
WR |
Fibula |
Questionable |
Kevin Garrett |
CB |
Hamstring |
Questionable |
Lamar Gordon |
RB |
Wrist/Ankle |
Probable |
Robert Thomas |
LB |
Groin |
Probable |
|
|
(注) |
|
|
Probable |
: |
出場の可能性75% |
Questionable |
: |
出場の可能性50% |
Doubtful |
: |
出場の可能性25% |
Out |
: |
欠場 |
|
2003年10月18日
- DEジョー・ジョンソンが抜けたDEのポジションで誰が先発するかについて、エド・ドナテルDCは「全ては健康状態による」とのこと。
- RTマーク・タウシャーは、昨年9月ニューオーリンズでヒザの靭帯を断裂したとき以来の、人工芝での試合となる。しかも、自然芝に近い最新 "FieldTurf" ではなく、旧式の "AstroTurf" である。「あのようなケガは、起きる時には起きてしまうもので、防ぐためにできることなど、あまりないんだ。ただプレーの最後まで足を動かし続けることぐらいかな、多少リスクを減らすには」とRTタウシャー。
- ランボーフィールドでは、1ヶ月近く試合間隔が空く今の時期を利用して、フィールド中央(ハッシュマーク内側)の芝の張り替え作業に入った(写真)。現時点ではそれほど傷んでいるわけではないが、「今の時期を過ぎると、傷みが激しくなる。アウェーゲームとバイウィークが重なるこの時期が理想的なのだ。穏やかな気候も芝の生育の助けになる」とハーラン社長。
- 木曜日の練習を休んだのは、CBマッケンジー(背中)、RBフィッシャー(鼠蹊部)、DTギルバート・ブラウン(ヒザ)。
- LBニック・バーネットがNFLのルーキー・オブ・ザ・ウィークに選ばれた。2週連続、3回目。
2003年10月17日
DEジョー・ジョンソンがインジャリー・リザーブ入りしたために空いた枠を使い、パッカーズはプラクティス・スクワッドからDTターデル・サンズをロースターに昇格させた。非常に粗削りな若手選手で、サイズもパワーもあるが、NTとしては重心が高いのが問題、と言われていた。しかし今年のキャンプ序盤ではその弱点も解消し、パワフルな動きを見せて注目を集めた。しかしその直後に足首を捻挫してしまい、完全には回復しないままプレシーズンを終え、開幕ロースター入りを果たせなかった。
DTサンズはもうじき24歳。身長6フィート7(201cm)、体重337ポンド(153kg)の長身ノーズタックル。テネシー大チャタヌーガ校から、2001年のドラフト7巡指名でチーフス入り。しかし足のケガや右手の骨折で全くプレーできず、2002年春にはNFLヨーロッパでプレー。2002年シーズンの途中に、チーフスからパッカーズのプラクティス・スクワッドに移ってきた。
パッカーズは今回、7人のDLを招いてワークアウトを行ったが、システムになじんでいることもあって、彼が内部昇格することになったようだ。これでノーズタックル陣はギルバート・ブラウン、ロッド・ウォーカー、そしてこのサンズの3人に。チーフス戦同様、ウォーカーをDEに回すというサイズ重視の布陣にする意図なのか、それとも適当な代役DEが見当たらなかったのだろうか。
- チーフス戦で背中を痛めて途中退場したCBマイク・マッケンジーは、水曜日の練習には参加できず。「背中の痛みは治まってきているのだが、今日の時点ではまだ練習できる状態ではない。確信が持てない。ラムズ戦には"questionable"
とリストし、一日ずつ様子を見ていく」とシャーマンHC。
- CBマッケンジーの欠場に備え、CBバウ・ジューが先発出場の準備をしている。チーフス戦では逆転負けの原因となったジューだが、今はそれを振り返っている余裕はない。
- 足首の捻挫で2試合欠場したSアントワン・エドワーズだが、水曜日の練習では何の制限もなく全てのドリルに参加。再びSアンダーソンに代わって先発復帰の予定。
- 親指を骨折しているFBニック・ルーチー。先週までは、前腕をすっぽり覆う大きなギブスを着けていたが、回復が順調のため、今週はギブスを大幅に小さくし、手首部分だけとなった。水曜日の練習でも特に問題なし。第8週のバイウィークの頃に、埋め込んだピンを取り除く予定。
- DTターデル・サンズがプラクティス・スクワッドからロースターに昇格したため、OTジェイソン・ヒメネスがプラクティス・スクワッドに再び加わった。サザン・ミシシッピ大出身、201cmのルーキーFA。
- 昨年春にDEジョー・ジョンソンを獲得したことは間違いだった、とマイク・シャーマンHCが責任を認めた。「ロン・ウルフ元GMがいつも私に言っていたことは、『自分もたくさんのミスを犯した。ただし、それに気づいたらできるだけ早くミスを正せ』ということだった。私も、自分が失敗しないなどと言ったことはないし、全知全能であるなどとは言わない。これからもきっとミスを犯すだろう。できれば、そのミスをできる限り少なくしたい。私はこれまで、同じ失敗を滅多に犯さず、失敗から学んできた」
2003年10月16日
チーフス戦の第1Qに太腿を痛めたDEジョー・ジョンソンは、ヒザのすぐ上の大腿四頭筋の断裂と診断され、このままインジャリー・リザーブ入りすることになった。今季はもうプレーできない。今後数週間のうちに手術を行う予定。セインツ時代と比べ大幅に低下したパフォーマンス、そしてバカ高いサラリーを考えると、彼が再びパッカーズでプレーする可能性はゼロに近い。
昨年春に鳴り物入りで移籍してきたジョンソンだが、2年続けてシーズン半ばでのIR入り。ケガがなくとも、彼の平凡なプレーは高額サラリーに見合うものでは全くなく、近年の高額FA移籍の最大の失敗例と目されるようになっていた。数週間前から、「彼を先発から降ろすべきだ」という声も一部の地元メディアから挙がっており、代わりにDEウォコーリーやDEキャンプマンが先発することになろうと、それほど実力的な差はなさそうだ。悪い意味で。
現状での問題は、DEキャンプマン(足首)もDEウォコーリー(肩)も万全ではないこと。チーフス戦ではDTロッド・ウォーカーを代わりにDEに入れてしのいだ。今週は、DEジョンソンのIR入りで空いた枠を使って新たなラインマンと契約する可能性も高い。また、ルーキーDTピーターソンや(先週末に契約した)DTラリー・スミスをDEに移したり、LBをパスラッシャーとして活用するなど、さまざまな選択肢が考えられる。DL陣のパスラッシュ不足が今季のディフェンス陣のアキレス腱となっているだけに、注目が集まるのは言うまでもない。
パッカーズのボブ・ハーラン社長が、10月8日に皮膚がんの手術を受けたことを、チームの公式サイトで明らかにした。早期発見だったため、極めて順調に回復しており、今週は半日ずつ仕事をし、来週月曜からは完全復帰の予定、とのこと。このページでは、ガンの発見から手術、回復に至るまでの過程を詳細に報告し、ガンの早期発見の重要性も訴えている。
パッカーズは市民株主たちの所有であるため、NFLオーナー会議への出席や地方自治体との折衝など、実質的にはオーナーの役割を社長が担っている。ボブ・ハーラン社長は現在67歳。1989年に社長に昇格して以来、チーム再生に成功し、新スタジアムの建設、経営の安定など、巨大な業績を挙げてきた功労者だ。いずれはジョン・ジョーンズ副社長が後継者となることは既定路線とされているが、ハーランは70歳までは続投する意志を以前から明らかにしており、今回の手術もその意欲の妨げにはなりそうもない。
2003年10月10日
パッカーズ |
|
|
Na'il Diggs |
LB |
Knee |
Questionable |
けっこう微妙 |
Antuan Edwards |
S |
Ankle |
Questionable |
|
Joe Johnson |
DE |
Arm |
Questionable |
|
Aaron Kampman |
DE |
Ankle |
Questionable |
練習には参加。ようやく復帰か? |
Paris Lenon |
LB |
Knee |
Questionable |
|
Nick Luchey |
FB |
Thumb |
Questionable |
当分は大きなギブスが取れない |
Chukie Nwokorie |
DE |
Shoulder |
Questionable |
|
|
|
|
|
チーフス |
|
|
Kawika Mitchell |
LB |
Hamstring |
Doubtful |
R-Kai Truluck |
DE |
Ankle |
Doubtful |
William Bartee |
CB |
Ankle |
Questionable |
Vonnie Holliday |
DE |
Groin |
Questionable |
Fred Jones |
LB |
Foot |
Questionable |
Monty Beisel |
LB |
Shoulder |
Probable |
John Browning |
DT |
Shoulder |
Probable |
Jason Dunn |
TE |
Knee |
Probable |
Dante' Hall |
WR |
Shoulder |
Probable |
Priest Holmes |
RB |
Hip Flexor Muscle |
Probable |
Willie Roaf |
T |
Thigh |
Probable |
|
|
(注) |
|
|
Probable |
: |
出場の可能性75% |
Questionable |
: |
出場の可能性50% |
Doubtful |
: |
出場の可能性25% |
Out |
: |
欠場 |
|
2003年10月 8日
- Packers.comによると、LBナイル・ディッグスは内側側副靭帯(MCL)を捻挫したが、次のチーフス戦には出場の見込み。今週後半には、練習に参加の予定とのこと。
- DEジョー・ジョンソンが痛めた右上腕三頭筋は、昨年痛めたのとは逆の腕。しかし、チーフス戦に出られるかどうかはまだわからない、とシャーマンHC。
- DEチューキー・ウォコーリーは右ヒザの過伸展だけでなく、肩の痛みも訴えている。シャーマンHCは、チーフス戦に出られるかどうかはわからない、と言っているが、本人は出るつもりのようだ。
- DTギルバート・ブラウンとLGマイク・ウォールはどちらも右ヒザの内側側副靭帯(MCL)の捻挫。二人とも程度は軽く、チーフス戦には出場の見込み。
- 親指の骨折でシーホークス戦を欠場したFBニック・ルーチー。大きなギブスを着けているのでコンタクト練習も全く問題ないが、ギブスが取れるのは第8週のバイウィーク明けごろ。その後さらに2週間は、添え木を当てる必要がある。
- どうも足首の捻挫の治りが遅く、シーホークス戦を欠場したDEアーロン・キャンプマン。試合直前にテストした結果、これではチームに貢献できないと判断した、とのこと。次はDEジョー・ジョンソンやDEウォコーリーと入れ替わりに復帰する可能性もある。
2003年10月 7日
- ホルムグレンHCに対して、自分の価値を証明できたと思うか?と聞かれたRBアーマン・グリーン。「たぶんできたと思う。(トレードは)ビジネス上のことだ。あの時点でホルムグレンHCは、僕は他チームに行った方がうまくいくと考えてくれた。僕はそう解釈してるんだ。結果的に、あのトレードは本当に僕のためになった」
- 先週の記者会見でホルムグレンHCは、RBグリーンのトレード放出の理由に、持病の喘息を挙げた。それを伝え聞いたRBグリーンは、「ちょっと馬鹿げてるよ。19年間フットボールをプレーしてきて、自分のコーチからそんなことを聞かされるのは初めてだ。喘息はリトルリーグの頃からあった。高校でも、ネブラスカ大でも、コーチ達はみんなそのことを知ってた。僕は時おり休息が必要だと知ってた。だから、今になってそのことを理由にするなんて驚きだ」
- QBブレット・ファーヴ。「この試合はチームにとって勝たなきゃいけない試合だった。相手が誰でも、モーティベーションには関係なかった。1999年の対戦の時は、たぶんそうだっただろう。しかし今はいろいろな意味でこの勝利がどうしても必要だったし、誰が向こうのサイドラインにいようと関係なかった」
- 惨敗に終わった1999年の対戦とは違い、QBファーヴは明らかに落ち着いてプレーしていた。「僕ら全員がそうだったよ。1999年の時のファーヴは一人で勝とうとして、他の10人のことを忘れてしまってたんだよね。今日は特別なゲームだった。彼はこの対戦を待ち望んでた。僕らにもそれは伝わってきたよ」とRGマルコ・リヴェラ。
- マイク・シャーマンHC。「これはグリーンベイ・パッカーズにとって素晴らしい勝利だ、マイク・シャーマンにとってではなく。向こうサイドに誰がいようと関係ない」
- Cマイク・フラナガン。「これは彼らにとって、確かに意味のある勝利だ。個人的にね。"ホルムグレンがファーヴを作ったのか、ファーヴがホルムグレンを作ったのか"という話題もあったし。アーマンは向こうで用無し扱いされた。そういう意味で、彼ら個人個人にとって大きな試合だった。だぶん彼らは"違う"と言うだろう。でも実際そうなんだ」
- ホルムグレンHC。「ここにはたくさんの友人がいるし、彼らの前ではいつだっていい所を見せたい。今日はそれがうまくいかなかった。向こうも、元HCを倒せて喜んでいることだろう」。QBファーヴについて、「我々はフットボール史上屈指の選手に敗れただけだ。彼は非常に良いプレーをしたと思う。驚くには値しない。彼は素晴らしい選手だ」
- 「どうしてもこの試合は勝ちたかった。ホームでは決して負けてはいけないが、今年はすでに一つ負けてしまっている。ここを再び、相手チームが来たがらない場所にしなきゃいけない。今日はそれができたと思う」とQBブレット・ファーヴ。
- RBグリーンやQBファーヴと同様に称賛を集めているのが、完璧なゲームプラン、プレーコールを見せたトム・ロスリーOC。ランとパスを巧みに織り交ぜ、QBファーヴの得意なロールアウトを多用し、相手ディフェンスに最後まで的を絞らせなかった。「ロスリーOCは素晴らしいプレーコールをしてくれた」とQBファーヴ。しかし、ロスリーOC本人は、オフェンス陣のケガが治って、ようやく駒が揃ったおかげだ、と謙遜している。
- 3TEフォーメーションを頻繁に使ったり、OTバリーを3人目のTEとして加えたり、RBフィッシャーをレシーバーとしてセットさせたり、WRフリーマンをバックフィールドからモーションさせたり、RBグリーンとRBフィッシャーを同時に使ってスプリットバックとしたり、パッカーズにしては多様なフォーメーションを使った。
- オフェンスの大量得点のおかげで、後半はボロをあまり出さずにすんだ観のあるディフェンス陣。ドナテルDCは後半に入ってブリッツを増やし、QBハッセルベックに投げ急がせることには成功した。「前半はハッセルベックのミスが少なかった。彼に悪いパスを投げさせるために、手を打つ必要があったんだ」とSシャーパー。
- Sダレン・シャーパーは今季初インターセプト。「僕はけっこうスタッツを見る方だから、INTの欄がゼロ、というのは気になってた」
- ディフェンス陣の中で健闘したと言えるのはDB陣。シーホークスの強力なパスオフェンスを相手に、20yds以上のパスをほとんど許さなかった。
- 最近加入したばかりのCB/Sホーソーン。Sエドワーズの欠場もあって6人目のDBとしてダイム隊形で登場。移籍後初サックを記録した。
- 第3Qには、3-4隊形を1プレーだけ使ったようだ。DLがDEピーターソン、DTウォーカー、DEウォコーリーの3人。LBがバーネット、マーシャル、レノン、ウィルキンズの4人。3-4隊形はドナテルDCの就任4年目にして初めての試みだったが、RBアレクサンダーに7ydsのランを許した。
- ケガ人は、DEジョー・ジョンソン(右上腕)、DTギルバート・ブラウン(左ヒザ)、DEウォコーリー(右ヒザの捻挫)、LBディッグス(右ヒザの捻挫)、LBレノン(右ヒザの捻挫)、LGウォール。LBの2人以外は試合に復帰。どれも月曜日の検査待ちだが、LBレノンが一番軽そう。
2003年10月 6日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Seahawks (3-1) |
7 |
6 |
0 |
0 |
13 |
Packers (3-2) |
7 |
14 |
14 |
0 |
35 |
天気は晴れ。気温は9℃とけっこうな冷え込み。パッカーズは最初の攻撃こそパントに終わったものの、その後は5回のオフェンスを連続でタッチダウンに結びつけた。ディフェンス陣はシーホークスの強力なオフェンス陣をまるで止められず、毎回のように自陣に攻め込まれるが、2つ奪ったターンオーバーと、オフェンス陣のボールコントロールが効いて、最終的には思わぬ大差となった。
第1Q。相手RBアレクサンダーのファンブルロストでつかんだチャンスに、WRドライバーへの34ydsTDパスが決まってパッカーズが先制。しかしRBアレクサンダーのランを全く止められず、あっという間に同点TDランを許す。第2Qのはじめには、RBグリーンのTDランで再びリード。シーホークスはQBハッセルベックがパスを立て続けに決め、27ydsのFGで4点差に。前半残り5分からパッカーズはTEフランクスへの20ydsパスなどで敵陣に入り、最後は再びRBグリーンのTDランで11点差に。しかし前半終了間際、シーホークスは58ydsのFGを決めて8点差でハーフタイムへ。
後半に入ってもパッカーズのオフェンスが好調。FBヘンダーソンやTEフランクスへのパスで敵陣に入り、最後はRBフィッシャーの11ydsTDラン。さらにSシャーパーがインターセプトで奪ったチャンスに、RBグリーンのランでボールを進め、最後はFBヘンダーソンへのショベルパスでタッチダウン。これで22点差。第4Q、シーホークスはGB陣深くまで2回攻め込むが、どちらも4thダウンギャンブル失敗に終わり、パッカーズはRBグリーンのラン主体に逃げ切った。
- RBグリーンが27回118yds、2TD。第1Qは止められていたが、しだいにランが出るようになった。彼が100yds以上走った試合はこれで通算17戦全勝に。ラン27回は今季最多キャリー。
- QBファーヴはショートパスを的確に通し、19/25、185yds、2TD。3rdダウン成功率が66%と高かったことが、ロングドライブが次々に成功した理由。
- トータルヤーデージでは、GBの336ydsにSEAも343ydsと互角。パッカーズのターンオーバーがゼロだったのに対し、シーホークスはファンブルロスト1回、被インターセプト1回。しかも点差が開いたために第4Qに2回ギャンブルし、どちらも失敗。
- WRドライバーが第1Qに今季初のTDパスキャッチ。もちろんランボーリープ。7回71yds。
- TEウォールズがようやく移籍後初キャッチ。
- QBファーヴが第4Qに喫したサックは、開幕戦以来の被サック。5試合でわずか2サックというのは驚異的な少なさ。
- 今日もOTケヴィン・バリーがエクストラ・タイトエンドに入ることが多かった。その度にエリジブル・レシーバーとして審判がコールするのでラジオでも分かりやすい。
- パッカーズ側は相変わらずDL陣のパスラッシュが弱く、2つのサックはどちらもブリッツァーが決めたもの。
- パントの少ない試合。パッカーズは第1Qの最初と第4Qに2回パント。シーホークスは後半最初のパントだけ。
- Sアンダーソンが先発し、最初のドライブでファンブルリカバーを決めた。Sエドワーズ(足首)は先発しなかっただけでなく、アクティブ登録からも外れた。
- 最近、干され気味で3番手RBに格下げされたRBダヴェンポートが、試合終了間際にようやく登場。
- 前半間際、シーホークスのKジョシュ・ブラウンが決めた58ydsのFGはランボーフィールド史上最長。
- アクティブ登録から外れたのは、新加入のKRスウィントン、FBルーチー、OTスプリッグス、OTカーティン、DEキャンプマン、DEレイノルズ、Sエドワーズ、第3QBのクレイグ・ノール。
- ディフェンス陣にケガ人が多く出た。DEジョー・ジョンソン(上腕)、DTギルバート・ブラウン(左ヒザ?)、DEウォコーリー(ヒザ)。しかし、どれもその後試合に復帰したようだ。
- 第3Qに負傷したLBディッグスと第4Qに負傷したLBレノンはどちらも右ヒザの捻挫のようだ。2人ともその後試合に復帰しなかった。
2003年10月 5日
4試合の出場停止処分を終えたLBトランス・マーシャルが正式にロースター入りし、代わりにCBアーウィン・スウィニーが解雇された。CBスウィニーはこのところチームからの評価が落ちていた上に、9月に加入したSフラー、CBホーソーンがチームに馴染んできたせいもあるのだろう。
なおLBマーシャルは、昨季中盤にもやったことだが、今週はフルバックの練習もしている。FBルーチーが親指骨折のため、欠場する可能性もあるからだ。
ベアーズ戦で足首を痛めたSアントワン・エドワーズは今週の練習に全く参加できず、"Probable" から "Questionable" にダウングレードされた。「50-50だね。全能の神を頼りにしてるよ。僕は本当に欠場したくない」とエドワーズ。Sアンダーソンが先発し、エドワーズはダイム・パッケージでだけ登場、という可能性もある。
パッカーズ |
|
|
Antuan Edwards |
S |
Ankle |
Questionable |
五分五分らしい |
Aaron Kampman |
DE |
Ankle |
Questionable |
今週は少し練習に参加。こちらも微妙 |
Nick Luchey |
FB |
Thumb |
Questionable |
骨折した親指にピンを埋め込んだばかり |
Najeh Davenport |
RB |
Hamstring |
Questionable |
よくわからない |
Joe Johnson |
DE |
Achilles |
Probable |
出場の予定 |
Chukie Nwokorie |
DE |
Shoulder |
Probable |
出場の予定 |
David Martin |
TE |
Ankle |
Probable |
出場の予定 |
Darren Sharper |
S |
Foot |
Probable |
出場の予定 |
|
|
|
|
シーホークス |
|
|
Shawn Springs |
CB |
Shoulder |
Out |
Floyd Womack |
T |
Toe |
Doubtful |
Norman Hand |
DT |
Toe |
Questionable |
Orlando Huff |
LB |
Ankle |
Questionable |
Anthony Simmons |
LB |
Foot |
Probable |
|
|
(注) |
|
|
Probable |
: |
出場の可能性75% |
Questionable |
: |
出場の可能性50% |
Doubtful |
: |
出場の可能性25% |
Out |
: |
欠場 |
|
2003年10月 4日
シャーマンHCがPackersnews.com Premium(有料ページ)に連載しているコラムの中で、シーズン中のGMの仕事について説明している。このところのチーム不振の中で、ヘッドコーチ兼GMであることの批判が増えたことを意識してのことかもしれない。
どちらの仕事、といえない事柄もある。例えばロースター決定など、ヘッドコーチとしてと同様、ジェネラル・マネージャーとして考えなければならないこともあるからだ。しかしシーズン中は、私はほとんどの時間をヘッドコーチとして過ごしている。
月曜日には、私は1時間半ほど人事部門のスタッフとミーティングを行い、ケガ人のことや、ロースター関連の人事、(選手を招いて)今週行うワークアウト、トレードの可能性などを話し合う。そのような人事関連の事柄については、ヘイトリー(副社長)、レジー・マッケンジー(プロ人事部長)、ジョン・シュナイダー(人事アナリスト)を頼りにして、いつでも連絡を絶やさぬようになっている。
ジョン・ドーシー(カレッジ・スカウト部長)やその他のカレッジ・スカウトたちは、いつも旅に出て、カレッジを訪問したりして来春のドラフトに備えている。ジョンは毎週一回は電話で最新の報告をしてくれる。しかし彼らの集めた情報やデータを我々が使うのはシーズンが終わってからで、ドラフトのためのミーティングを開くのは2月になってからだ。
これらのミーティングや報告を聞く以外は、私はヘッドコーチとして選手・コーチたちとともに、ビデオで分析をしたり、練習を見たり、次の試合のためのゲームプランを練ったりして過ごしている。
2003年10月 3日
- 最近のパッカーズとシーホークスは人の行き来が非常に多い。マイク・ホルムグレンHCは、マイク・シャーマンHCの元上司であり、QBファーヴの師匠だ。RBアーマン・グリーンは、シーホークスから放出されグリーンベイで花開いた。そのほかにも、両チームの選手・コーチ・フロントには元パッカーズ、元シーホークスがひしめいている。
- もし2001年にロン・ウルフGMが引退すると知っていたら、グリーンベイに留まったか?と記者会見で聞かれたマイク・ホルムグレンHCは、「あの時点では、そうだったかもしれない。でもそれは仮定の話だ。その時はそうなるとは誰も知らなかったわけだし」
- ライバルとなるKRスウィントンが来たことについて、「心配してもしょうがない。自分にはどうにもできないことだからね。僕はフィールドに出て自分の仕事にベストを尽くすだけ」
とKRアントニオ・チャットマン。スウィントンはどちらかというとキックオフリターンの方が得意のようなので、チャットマンはパントリターンだけを担当する可能性もある。
- いっぽうKRレジー・スウィントンは、今回のトレードがショックだったようだ。というのは、ちょうどダラスに購入した新居に引っ越している最中のトレード通告だったからだ。「呆然としたよ。でも今は理解してる。僕の仕事はグリーンベイだ」とのこと。しかし水曜日の気温はわずか4℃で、「凍えそうだね。ちょっとしたカルチャーショックだ」
- 出場停止処分から復帰したLBトランス・マーシャル。夏の間の治療施設滞在に加え、停止期間中にもカウンセリングを受けていたとのこと。「そう決めたのは彼だ。提案したのは私だが、選手がみなアドバイスを聞くとは限らない。彼は自分を追い込んだ状況を変えるために、出来ることは全てやった」とシャーマンHCは満足している。
- LBマーシャルは水曜日の練習のほとんどに参加し、練習後にはチームメイトに対して話をした。4試合も欠場したことを謝り、暖かく迎えてくれたことに感謝。できれば、すぐにでもチームの勝利に貢献したい、とのこと。
- 今週のインジャリー・リポートでは、2試合欠場中のDEキャンプマン(足首)が先週よりダウングレードして "Questionable" に。しかし水曜日には久しぶりに練習に参加し、試合への復帰も近づいている。いっぽう、WRファーガソンとTEウォールズの名前がようやくリストから消えた。
- DTターデル・サンズをプラクティス・スクワッドに加え、WRフランク・ライスを解雇した。
2003年10月 2日
パッカーズは、カウボーイズからのトレードで、WR/KRレジー・スウィントンを獲得した。代償は来春のドラフト指名権(条件付き)。詳細は発表されていないが、7巡指名権であろうと見られている。「条件付き」というのは例えば「何試合出場すれば7巡指名権。それを満たさない場合は代償なし」ということ。スウィントンは現在28歳。身長6フィート0(183cm)、体重186ポンド(84kg)。
1998年にマレー州立大(ケンタッキー州) を出たスウィントンは、NFLのキャンプ(ジャガーズやシーホークス)と、CFLやAFLとの間を行ったりきたり。2001年にようやくダラスでチャンスをつかみ、正リターナーとして15試合に出場、昨年も14試合に出場している。2001年にはパントリターンでNFL3位の平均13.4yds、キックオフリターンでもNFL9位となっている。WRとしては2シーズンで14キャッチ、180yds。しかし今年は開幕戦こそリターナーを務めたものの、ルーキーWRにその座を奪われ、第2週、第3週と全く出番がなかった。
スウィントンと入れ替わりに解雇されたのは、開幕戦の直後に契約したWRクリス・ジャクソン。WR陣のケガ人続出のため、フリーマンと同時にパッカーズ入りしたWRジャクソンだが、WRドライバーがわずか1試合の欠場で復帰、WRファーガソンも強行出場を続けたため、彼の出番はほとんどないままに終わった。
問題になるのは、現在の正リターナー、WRアントニオ・チャットマンの立場だが、シャーマンHCは必ずしもチャットマンとスウィントンを交代させるつもりはないようだ。「チャットマンは良い仕事をしているし、不満はない。しかしもしケガでもしたら、他にリターナーがいないのだ。我々はプレシーズンにスウィントンを気に入って、もう少しでトレードが成立するところだった。スウィントンはレシーバーとしても使えるし、スペシャルチームの各ユニットで貢献してくれる」とのこと。WRクリス・ジャクソンと比べればリターナーもこなせるし、チャットマンと比べればWRとしても使える、使い勝手がいい選手、ということなのかもしれない。
LBトランス・マーシャルが4試合の出場停止処分を終え、パッカーズに戻ってきた。チーム側は、彼をロースターに入れるか解雇するかを決める前に、来週の月曜日までは処分保留のままチーム練習に参加させることが許されている。ただし今週末の試合に出場させたければ、やはり誰かを解雇してロースターに空きを作る必要はある。シャーマンHCは、LBマーシャルと面会した上で、土曜日まで練習の様子を見てから結論を出すつもりのようだ。
他チームでは、同じく4試合の出場停止処分を終えたTEバイロン・チェンバレンが、ヴァイキングスから解雇されている。
2003年10月 1日
- 「この試合への準備がしっかりできたことに非常に満足している。ロッカールームでの雰囲気や態度もよく、選手たちは結束し、確固たる決意で今日の試合に臨んでくれた」とシャーマンHC。
- RBグリーンが100yds以上のラッシングを記録した試合でパッカーズは16戦全勝。物静かな彼だが、先週のミーティングではチームメイトの前で次のような話をしたとのこと。'Play
as one team. You win or lose together as a team.'
- 「オフェンスラインのブロックが非常に良かった。今日はランがよく出るという気がしてたよ。アーマンは燃え上がっていたし、オフェンスラインマンたちも気合が入っていたしね」とQBファーヴ。
- 全般的に効果的だったパス攻撃だが、QBファーヴの判断ミスも2つほど。第2Qには、ディープ・アウトを走ったWRウォーカーに弱いパスを投げてしまい、Sマイク・グリーンに割り込まれてインターセプト。前半終了間際には、カバーされていたTEウォールズに投げてしまい、危うくインターセプトを喰らうところだった。
- このところのDL陣のパスラッシュ不振に加え、プレッシャーに弱いQBスチュワートが相手とあって、ドナテルDCは次から次へとブリッツァーを送り込んだ。セーフティブリッツ、CBブリッツが多かった。特にブリッツを多用した前半は、シカゴの攻撃をトータル110yds、6点に抑えた。「面白かったよ。試合の最初から、やるべきことはわかっていた。49ersがベアーズに圧勝した試合を見て、僕らも同じようにプレッシャーをかけられると思ったんだ」とCBバウ・ジュー。「素晴らしいゲームプランだった。本当に相手を混乱させられたと思う」とCBアル・ハリス。
- 「コーデルは、"ヘッドライトに照らされた鹿のように"パニクっていた」との声あり。今回はブリッツ多用が成功したパッカーズだが、次のSEA、KC相手ではそうはいかん、逆にカモられるぞ、というのが大方の見方だ。
- 第4Qに喫したRBトーマスの67ydsTDランは、8メンフロントを布いたのだがLBバーネットが、自分の担当するギャップを詰めなかったのが原因らしい。
- CBスウィニーがアクティブ登録から外れ、Sアンダーソンがダイム・パッケージに復帰。CBスウィニーは、先週のカーディナルス戦での不振のために下げられた模様だ。
- パッカーズがパントをブロックしたのは97年12月のビルズ戦以来。ボナメイゴ新STコーチは、スペシャルチームの各ユニットにアグレッシブなスキームを導入して結果を出している。「スペシャルチームではいろいろとアグレッシブなことをやっている。選手たちもその新しいスキームに応えてよくやっている」とシャーマンHC。
- WRフリーマンは3番手WRとして出場したが、2試合続けてキャッチなしに終わった。
- 今週も強行出場のWRファーガソンについて、シャーマンHC。「彼はチームに大きなエネルギーをもたらしてくれる。彼を出さずにいることなどできない。もし出さないと言ったら、彼は泣き出しただろう。幸い、それは見ないで済んだ」
- 大きなケガ人はなかった模様。Sシャーパー(頭部へのヒット)、CBマッケンジー(わき腹)、CBバウ・ジュー(腕の裂傷)、Sエドワーズ(足首の捻挫)、TEマーティン(足首)、DTロッド・ウォーカー(わき腹)、FBヘンダーソン(鼠蹊部)など。シャーマンHCによると、どれも来週出られないような大きなケガではないとのこと。
- 浮き沈みの激しい今シーズンについて、「我々は、いわば平衡感覚を保とうと努力してきた。ファンたちはアップ&ダウンするだろうし、それがファンの役目のようなものだ。われわれ選手・コーチはこの勝利をありのままに受け止め、冷静さを保ちたい」とシャーマンHC。これから難敵との対戦が続くのだから当然だ。
- 新スタジアムのお披露目とあって、元ベアーズの名選手たちがサイドラインに顔を揃えた。名RBゲイル・セイヤーズはRBアーマン・グリーンと同じ高校(ネブラスカ州オマハ)の出身。
- 旧スタジアムのトレードマークだったギリシャ風の部分を残しつつ、全体はモダンで包んだ新ソルジャーフィールドのデザインは批判が多い。「クリンゴン("スタートレック"に登場する異星人)がパルテノンに出会った」という評もある。