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2003年10月31日

Notebook: QBファーヴが試運転

2003年10月30日

リロイ・バトラーのコラムから

公式サイトに連載中のリロイ・バトラーのコラムから。

「最近のメールを読んでいると、オフェンスやディフェンスの拙いプレーコールが、3勝4敗という成績の原因ではないかと、多くのファンが考えているようだ。確かに、コーチングやプレーコールが、フットボールという競技の重要な一部であることは言うまでもない。しかし、(プレーコールよりも)ずっと大きな問題があるというのが私の考えだ。どのチームを見ても、良いプレーを決めるのは選手の側であり、そのプレーを指示する側ではないことはすぐにわかる」

「選手をより良くするのが良いコーチ。それは確かだ。しかし、どんなに良いコーチであっても、悪い選手をすばらしい選手にすることはできない。ディフェンスには特にそれがあてはまる。どんなフォーメーションでも、どんなプレーコールでも、良いプレーを決めるのは自分次第だ、というのが私の現役時代の持論だった。もし自分がタックルできない選手なら、どんなスキームであっても、ラン守備の助けはできない。もし自分がレシーバーについていけないようなら、どんなスキームであっても、パス守備の助けにはならない」

「もちろん、プレイメーカーがいいプレーを決められるようなスキームを組み立てるのはコーチの責任だ。特にオフェンスはそうだ。スーパースターにボールが渡らなければ、チームを助けようがない。しかし、たった一つのタイプのオフェンスやディフェンスでしか、自分はプレーできないと思っている選手がいるだろうか? いたとしたら、そんな選手は役に立たない」

「以上のように考えると、パッカーズが3勝4敗スタートなのは、プレイメーカーが足りないということなのだろうか? 決してそんなことはない。そうではなく、シーズンの流れを変えるとしたら、それはコーチではなく選手次第、ということなのだ。一人の選手がインパクトを与えた例として、パッカーズのMLBのポジションを見てみよう。昨シーズン、LBハーディ・ニッカーソンがそのポジションで苦しんでいたが、パッカーズはルーキーのニック・バーネットを放り込み、彼は素晴らしく良くやっている。スキームが変わったわけではない。選手が状況を変えたのだ」

「ファンの意見を聞くと彼らは、スーパーボウルに進出した1996年や97年のパッカーズと、今のチームを比べているのがよくわかる。しかし、あの時期のチームは、才能が有り余っていた。今のNFLはパリティがよく機能していて、かつての有力チームのような黄金時代は望めない。あの頃のパッカーズのようなバランスの取れたチームを、いま作るのは困難だろう。ファンたちが、今の3勝4敗という成績に不満なのは当然だが、もっと大局的にものを見る必要はある。90年代なかばのパッカーズと今のチームを比べるのはフェアじゃない」

2003年10月29日

Notebook: QBファーヴはまだ自重

2003年10月28日

2003年シーズン前半 スタッツ集

7試合終了時点でのパッカーズのスタッツをまとめてみました。第8週の日曜日終了時点(しかしマンデーナイトゲーム終了前)での数字なので、チームによって消化試合数が8試合から6試合とバラつきができてしまっています。そこで、TD数やINT回数など、試合数がものを言う順位はグレーにしてあります。

オフェンス
Total 得点 ラン ラン(1回) ランTD Fum.Los パス パス% パスTD INT サック 3Down%
353.6 28.6 139.0 4.9 11回 7回 214.6 67.6% 13回 9回 6回 44.2%
5位 4位 5位 4位 2位 24位 13位 2位 5位T 21位T 2位T 3位

ラン攻撃は、ファンブルロスト以外文句なし。ホルムグレンHC時代以来、パッカーズの攻撃はパスが一桁順位、ランが真ん中ぐらい、というパターンが多かったのですが、今年はそれが逆転しています。ここには数字を挙げていませんが、パス成功の最長が36ydsというのはNFL最下位。パス成功率や3rdダウン成功率が非常に高いのに、パス攻撃が13位というのは、ショートパス主体でロングボムが不発、というのが響いているようです。被サックの少なさは優秀。ランブロックも含め、OL陣は今季前半のMVPかも。

ディフェンス
Total 失点 ラン ラン(1回) ランTD Fum.Rec パス パス% パスTD INT サック 3Down%
362.9 23.7 116.1 4.3 6回 3回 246.7 56.8% 10回 9回 12回 45.5%
29位 22位 19位 22位 16位T 24位T 28位 9位 20位T 8位T 22位T 28位

パス守備が、昨年の3位から28位に暴落。それに伴って、トータルディフェンスも昨年の12位から29位に急降下しています。ラン守備は昨年の21位から今年は19位に。平均が4.8yds(29位)から4.3ydsに向上しています。しかし、相手の3rdダウンを45.5%も成功させてしまっているのが致命的。1試合でのディフェンスのプレー回数も、61プレーから68プレーに増えています。失ったヤーデージのわりに失点が少ないのは、フィールドポジションが少し改善されているからでしょうか。

ターンオーバー
Takeaways Giveaways DIF
Total Int Fum Total Int Fum  
12 9 3 16 9 7 -4
13位T 8位T 24位T 25位T 21位T 24位T 21位T

昨年はターンオーバーレシオが +17でNFL1位タイ。これが接戦をモノにする原動力でした。今年は、ロスト数が増えている(1試合平均1.7個が2.2個に)のは事実ですが、奪うターンオーバー数が昨年の1試合平均2.8個から1.7個に減っているのが大きい。守備陣がビッグプレーで相手オフェンスを止めることができず、ずるずると1stダウンを重ねられていく、という負けパターンが見えてきます。

スペシャルチーム
Kickoff Punt Kickoff Return Punt Return Field Goals
(飛距離) Coverage (飛距離) Coverage Net     成功率 回数
57.0 18.4 40.7 10.0 34.0 21.1 7.3 100% 8回
32位 1位 20位T 19位 24位 21位T 24位 1位T 21位T

キックオフのカバーチームが驚異的な頑張りを見せています。最長で38ydsしか許していないのも立派。Kロングウェルの飛距離が出ないのは確かですが、キックオフが平均で57ydsというのは、チーフス戦で何本もアウトオブバウンズに蹴り出してしまったのが、敵陣40ヤードまでしか飛ばなかった扱いになっているのでしょうか。フィールドゴールは、50ydsを含めて全て成功させています。KRチャットマンのリターンは、昨季のリターナーたちよりはマシになっていますが、この数字では、やや期待はずれと言わざるをえません。

2003年10月27日

スタジアム・ツアーが再開

新スタジアムの工事終了に伴い、しばらく中止されていたランボーフィールドの"スタジアム・ツアー"が再開された(写真)。このツアーは、試合のない日に限り、わずか8ドルで、1時間をかけてスタジアム内をガイド付きで見学させてもらえるというもの。庶民には入る機会のないクラブシートを訪れ、そして選手が入場するトンネルを通り、フィールドまで出て行くことができる。「人気のスタジアム・ツアーを再開し、新しいランボーフィールドの姿を見てもらえることをとても喜んでいる」とハーラン社長。

時間は午前10時から午後4時まで。イベントのある日にはツアーが開催されないこともあるので、電話で問い合わせるなど、注意が必要とのこと。チケットはスタジアム内アトリウムで、オフシーズンにはパッカー・ホール・オブ・フェイムで購入することができる。詳しくはこちらで。

2003年10月25日

To blitz, or not to blitz

今季、パッカーズのパスラッシュが弱くなっているのは周知の事実だ。それを補おうと、ドナテルDCはかつてないほど多くのブリッツを送り込んでいる。5人以上がパスラッシュした、つまりブリッツを入れたのはパス守備全体の29.9% で、これはJS Onlineが集計を始めた1998年以来最高の数字だ。にもかかわらず、今季のパッカーズのサック率はNFL29位。

ドナテルDC初年度の2000年(サック率29位)は 26.9%、そしてパスラッシュが好調だった2001年(サック率4位)と2002年(サック率8位)は、それぞれ22.3%、19.7% しかブリッツせずに済ませている。つまり、ブリッツを増やした年にサックが増えているのではなく、サックができないから、ブリッツを増やさざるをえないのだ。それが数字にはっきり表れている。また、6人以上がパスラッシュした、つまり複数のブリッツァーを送り込む比率にも、パスラッシュの不振が表れている。2000年には9.1% 、2001年が 5.8%、2002年が 5.5%、それが今年は再び 9.7% に跳ね上がっている。

「我々のブリッツ率は、昨年よりも上がっている。大事なのは、"いつでもブリッツが来る"という幻想を抱かせることだ。毎回ブリッツを入れるわけにもいかないし、毎回ゾーンで守るわけにもいかない。バランスが重要なのだ。そのように努力していくほかはない」とシャーマンHC。下手にブリッツを入れれば、手薄になったDB陣がやすやすとロングゲインを許してしまう。ブリッツを入れなければQBに余裕を与え、結局WRたちがフリーになる時間を与えてしまう。ブリッツなどしなくても4メンラッシュでプレッシャーをかけられるDL陣が理想なのは言うまでもないのだが。

2003年10月24日

疲れ知らずのLBバーネット

今季のディフェンス陣で(唯一の)明るい話題と言えば、ルーキーLBニック・バーネットだろう。NFCトップの60タックルを挙げ、新人王の有力候補に挙げられている。パス守備にも優れているため、LBディッグスが負傷した第2週以降は、ニッケルやダイム隊形でも完全に出ずっぱり。JS Onlineのデータによれば、ディフェンスのうち、410スナップ連続で出場しているとのこと。「正直言って、あいつはチームで一番エネルギッシュな人間だ。彼が燃え尽きるなんて考えられない」とLBディッグス。

「彼のことは本当に嬉しいね。何より素晴らしい点は、彼の態度と準備だ。若い選手で、しかもインサイドLBの経験がないのに、あそこまでやれるというのは、ハードワークのたまものだと思う」とダフナーLBコーチ。LBディッグスも同じくルーキーでスターターとなったが、シーズンが進むにつれて、ルーキーの壁にぶち当たった経験がある。「でも、彼ほどエネルギーのレベルが高ければ、そんなことにはならないだろう」とディッグス。現在、LBバーネットの体重はMLBとしては軽量の233ポンド(106kg)。バイウィークの休日や、寒くなる気候のために、240ポンドほどに増えることをダフナーLBコーチは期待しているようだ。

シャーパー騒動をシャーマンHCが語る

マイク・シャーマンHCが今回のシャーパー騒動の総括。「問題があればチーム内部で解決すべきだ。外部にぶちまけても解決にはならない。私は彼と話し合って、それがうまく行ったと思う。実際のところ、今回のことは、ある意味でチーム全体のためになったと思っている。このようなことはどこかで起きるものだし、それがバイウィークでよかった。何もダメージは残っていない。すでに関係は修復され、あとは前進するだけだ」

「ロッカールームの選手たちのキャラクターや回復力を、私は信頼している。もちろんフラストレーションは存在するし、もしグリーンベイにいて成績が3勝4敗なら、フラストレーションを感じるべきだ。動揺すべきだ。しかしそれで問題が解決するわけではない。練習フィールドで、選手やコーチとのミーティングで、解決していかなければ」 「3勝4敗という成績で、よかったことがあるとすれば、それは、ここ数年の間にはなかったようなリーダーシップが現れてきたことだ。そのような選手たちが前に進み出て、今のチーム状態とか、どうすべきかの分析を、よりはっきりと口に出すようになってきた」

Notebook: RBグリーンのファンブル問題

2003年10月23日

Sharper Effect

昨日のSダレン・シャーパーの発言について、予想通りさまざまな反応が起こっている。

2003年10月22日

Sダレン・シャーパーが声を上げる

ターンオーバーが直接の決め手になっているとはいえ、今季のチーム不振の元凶がディフェンス陣のもろさであることは言うまでもない。それを最も痛切に感じているリーダー格のSダレン・シャーパーが、チームメイトやプレーコールをかなり手厳しく批判した。バイウィークを前にして、ここは多少の波風を立ててでも、流れを変える必要があると思ったのかもしれない。

「僕はパッドを身につける時、勝利を求めるのと同時に、自分が何かビッグプレーをするんだという気構えでいる。高い給料を貰っていながら、場内アナウンスで名前を呼ばれることが少なければ、それは自分がちゃんと仕事をしていない、というだけでなく、その給料に値する仕事をしていない、と思うんだ。だから、最近、高額契約を手に入れた選手の名前が、場内であまり呼ばれないようなら、そんな金は他のヤツにやってもよかった、そうじゃないか?」とSシャーパー。名指しこそ避けたものの、今春に契約延長したDTハントやDEバジャ=ビアミラを指しているのは明らかだ。

「勝つためのタレントは揃ってる。今以上に勝てるはずのタレントがね。去年のことを考えてみればいい。ディフェンス陣のスターターを6人も欠いて、僕らはディフェンディング・チャンプのペイトリオッツに勝ったんだ。だから、タレント不足が不振の原因だとは決して思わない。むしろ、活力や、必死の努力や、実行力だろう」

Sシャーパーは、ドナテルDCのプレーコールにもフラストレーションを感じているようだ。もちろん、相手QBにプレッシャーをかけられない、という点だ。 「僕を1試合に1回しかブリッツに使わないというのは、相手オフェンスを混乱させるのにあまり効果的ではなかった。これまでにも言ってきたことだけど、サラブレッドを持ってるなら、それを使うべきだ。僕は試合を終える時、疲れ果てた状態でいたい。勝つためにあらゆる方法で僕を使ってほしいからね」

2003年10月21日

QBファーヴの右手親指にひび

QBブレット・ファーヴはラムズ戦の最初のドライブで右手親指を痛め、検査の結果、爪のすぐ下の部分にひびが入っていることが判明。パスを投げた後にラインマンのショルダーパッドに指をぶつけてしまったようだ。しかしケガの後も、試合終了まで良いプレーができたことを考えても、あまり心配する必要はなさそうだ。「彼はケガしながらも素晴らしいプレーをしていた。もし今週試合があっても、プレーできただろう、と本人は言っている。願わくば、2週間の休みで回復してほしい」とシャーマンHC。

右手親指と言えば、1999年シーズンの苦戦の原因となったケガが記憶に新しい。しかし本人は(バイウィーク明けの)ヴァイキングス戦の出場には自信を持っている。「99年の時と比べてどうか? とファーヴに聞いたのだが、『あの時とは比べ物にならないほど軽い』と彼は言っていた。『あの時は、ボールを握ることもできなかった。今回はそんなことはないし、2000年のヒジ痛の時ほどでもない』 とのことだ」 とシャーマンHCは説明している。

無理してヴァイキングス戦に出場した場合、悪化させるリスクはあるのか? 「私にとっても、それが最大の疑問だった。もしそのような可能性があるなら、彼にはプレーさせない。しかし現時点では、そのようなことはない」とシャーマンHC。今は患部に添え木を当て、今週は全く練習しない予定。来週月曜日に再びチェックして方針を決めることになっている。10年以上にわたって連続試合出場を続けるブレット・ファーヴは、昨年のヒザの捻挫に続き、今年もまたバイウィークに救われることになった。

Packers - Rams Notebook

2003年10月20日

Packers 24 - 34 Rams

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Packers (3-4) 3 7 7 7 24
Rams (4-2) 14 7 7 6 34

今季初のドーム戦。強力なラムズのパス攻撃を相手に、ボールコントロールでディフェンス陣を助けるべきオフェンス陣が次々とターンオーバーを犯し、勝利のチャンスを自ら手放した。前半でRB陣がファンブルロスト2つ、さらにスペシャルチームまでターンオーバーを犯したのが痛かった。ラン守備の不振も敗因のひとつ。RBグリーンのランが徹底的に抑え込まれ、終了間際のRBダヴェンポートの76ydsTDランがなければ悲惨な数字だった。ディフェンス陣も相変わらずで、まるで先週のチーフス戦の第4Qが続いているようだった。

前半は互いにターンオーバー合戦で目まぐるしい展開。最初のラムズ攻撃でインターセプトを奪ったパッカーズだが、TDが奪えずに33ydsのFGで3点先制。次のラムズ攻撃はパントに終わるが、GBのスペシャルチームがターンオーバーを犯し、GB陣深くでのラムズ攻撃に。WRホルトへの39ydsTDパスであっさり逆転、RBハリスのTDランでさらに7点追加。第2Q、RBダヴェンポートのファンブルロストの直後にCBハリスのインターセプトで取り返し、RBグリーンへのスクリーンパスでTDを挙げて4点差に。しかしRBグリーンのファンブルロストから、WRホルトへのTDパスで11点差に広げられてハーフタイムへ。

後半冒頭、FBヘンダーソンへのTDパスで4点差に追い上げるパッカーズだが、オフェンス陣はランがまるで出ず、ディフェンス陣はラン・パスともに止められずロングゲインを次々と許してしまう。第3QなかばにはWRルッカーへのTDパスで11点差とされ、第4Qには2つのFGで事実上のダメ押し。残り2分、RBグリーンの負傷退場の直後にRBダヴェンポートが76ydsのTDランを挙げるが、焼け石に水。

2003年10月19日

Injury Report: 問題はCBマッケンジー

最大の問題はCBマイク・マッケンジー。金曜日は少しだけ練習に参加したが、ぎりぎりまで出否は未定。4試合欠場したDEキャンプマンがようやく戦列に復帰の予定。DEジョー・ジョンソンがシーズンエンドのため、彼とDEウォコーリーは無理してでも出るのではないか。2試合欠場したSエドワーズが先発に復帰の予定。DTギルバート・ブラウンはヒザの痛みのため今週は練習できず、出否は微妙。

 パッカーズ    
Joe Johnson DE Quadriceps Out 今季終了
Antuan Edwards S Ankle Questionable 先発復帰の予定
Tony Fisher RB Groin Questionable 欠場か?
Aaron Kampman DE Ankle Questionable ようやく復帰の予定
Mike McKenzie CB Back Questionable ぎりぎりまでわからない
Chukie Nwokorie DE Shoulder Questionable 出場の予定
Gilbert Brown DT Knee Probable けっこう微妙らしい
William Henderson FB Neck Probable 出場の予定
   
 ラムズ    
Marshall Faulk RB Hand/Knee Out
Mike Furrey WR Appendix Out
Jason Sehorn S Foot Doubtful
Adam Archuleta S Ankle Questionable
Courtland Bullard DE Hamstring Questionable
Kevin Curtis WR Fibula Questionable
Kevin Garrett CB Hamstring Questionable
Lamar Gordon RB Wrist/Ankle Probable
Robert Thomas LB Groin Probable
 
 (注)    
 Probable  :  出場の可能性75%
 Questionable  :  出場の可能性50%
 Doubtful  :  出場の可能性25%
 Out  :  欠場

2003年10月18日

Notebook: RTタウシャーは復帰後初の人工芝

2003年10月17日

DTターデル・サンズがロースターに昇格

DEジョー・ジョンソンがインジャリー・リザーブ入りしたために空いた枠を使い、パッカーズはプラクティス・スクワッドからDTターデル・サンズをロースターに昇格させた。非常に粗削りな若手選手で、サイズもパワーもあるが、NTとしては重心が高いのが問題、と言われていた。しかし今年のキャンプ序盤ではその弱点も解消し、パワフルな動きを見せて注目を集めた。しかしその直後に足首を捻挫してしまい、完全には回復しないままプレシーズンを終え、開幕ロースター入りを果たせなかった。

DTサンズはもうじき24歳。身長6フィート7(201cm)、体重337ポンド(153kg)の長身ノーズタックル。テネシー大チャタヌーガ校から、2001年のドラフト7巡指名でチーフス入り。しかし足のケガや右手の骨折で全くプレーできず、2002年春にはNFLヨーロッパでプレー。2002年シーズンの途中に、チーフスからパッカーズのプラクティス・スクワッドに移ってきた。

パッカーズは今回、7人のDLを招いてワークアウトを行ったが、システムになじんでいることもあって、彼が内部昇格することになったようだ。これでノーズタックル陣はギルバート・ブラウン、ロッド・ウォーカー、そしてこのサンズの3人に。チーフス戦同様、ウォーカーをDEに回すというサイズ重視の布陣にする意図なのか、それとも適当な代役DEが見当たらなかったのだろうか。

Notebook: CBマッケンジーは微妙

2003年10月16日

DEジョー・ジョンソンはIRへ

チーフス戦の第1Qに太腿を痛めたDEジョー・ジョンソンは、ヒザのすぐ上の大腿四頭筋の断裂と診断され、このままインジャリー・リザーブ入りすることになった。今季はもうプレーできない。今後数週間のうちに手術を行う予定。セインツ時代と比べ大幅に低下したパフォーマンス、そしてバカ高いサラリーを考えると、彼が再びパッカーズでプレーする可能性はゼロに近い。

昨年春に鳴り物入りで移籍してきたジョンソンだが、2年続けてシーズン半ばでのIR入り。ケガがなくとも、彼の平凡なプレーは高額サラリーに見合うものでは全くなく、近年の高額FA移籍の最大の失敗例と目されるようになっていた。数週間前から、「彼を先発から降ろすべきだ」という声も一部の地元メディアから挙がっており、代わりにDEウォコーリーやDEキャンプマンが先発することになろうと、それほど実力的な差はなさそうだ。悪い意味で。

現状での問題は、DEキャンプマン(足首)もDEウォコーリー(肩)も万全ではないこと。チーフス戦ではDTロッド・ウォーカーを代わりにDEに入れてしのいだ。今週は、DEジョンソンのIR入りで空いた枠を使って新たなラインマンと契約する可能性も高い。また、ルーキーDTピーターソンや(先週末に契約した)DTラリー・スミスをDEに移したり、LBをパスラッシャーとして活用するなど、さまざまな選択肢が考えられる。DL陣のパスラッシュ不足が今季のディフェンス陣のアキレス腱となっているだけに、注目が集まるのは言うまでもない。

ボブ・ハーラン社長が皮膚ガンの手術を受け順調

パッカーズのボブ・ハーラン社長が、10月8日に皮膚がんの手術を受けたことを、チームの公式サイトで明らかにした。早期発見だったため、極めて順調に回復しており、今週は半日ずつ仕事をし、来週月曜からは完全復帰の予定、とのこと。このページでは、ガンの発見から手術、回復に至るまでの過程を詳細に報告し、ガンの早期発見の重要性も訴えている。

パッカーズは市民株主たちの所有であるため、NFLオーナー会議への出席や地方自治体との折衝など、実質的にはオーナーの役割を社長が担っている。ボブ・ハーラン社長は現在67歳。1989年に社長に昇格して以来、チーム再生に成功し、新スタジアムの建設、経営の安定など、巨大な業績を挙げてきた功労者だ。いずれはジョン・ジョーンズ副社長が後継者となることは既定路線とされているが、ハーランは70歳までは続投する意志を以前から明らかにしており、今回の手術もその意欲の妨げにはなりそうもない。

2003年10月10日

Injury Report

 パッカーズ    
Na'il Diggs LB Knee Questionable けっこう微妙
Antuan Edwards S Ankle Questionable  
Joe Johnson DE Arm Questionable  
Aaron Kampman DE Ankle Questionable 練習には参加。ようやく復帰か?
Paris Lenon LB Knee Questionable  
Nick Luchey FB Thumb Questionable 当分は大きなギブスが取れない
Chukie Nwokorie DE Shoulder Questionable  
   
 チーフス    
Kawika Mitchell LB Hamstring Doubtful
R-Kai Truluck DE Ankle Doubtful
William Bartee CB Ankle Questionable
Vonnie Holliday DE Groin Questionable
Fred Jones LB Foot Questionable
Monty Beisel LB Shoulder Probable
John Browning DT Shoulder Probable
Jason Dunn TE Knee Probable
Dante' Hall WR Shoulder Probable
Priest Holmes RB Hip Flexor Muscle Probable
Willie Roaf T Thigh Probable
 
 (注)    
 Probable  :  出場の可能性75%
 Questionable  :  出場の可能性50%
 Doubtful  :  出場の可能性25%
 Out  :  欠場

2003年10月 8日

Injury update: LBディッグスがMCL捻挫

2003年10月 7日

雪辱

Packers - Seahawks Notebook

2003年10月 6日

Packers 35 - 13 Seahawks

  1Q 2Q 3Q 4Q Total
Seahawks (3-1) 7 6 0 0 13
Packers (3-2) 7 14 14 0 35

天気は晴れ。気温は9℃とけっこうな冷え込み。パッカーズは最初の攻撃こそパントに終わったものの、その後は5回のオフェンスを連続でタッチダウンに結びつけた。ディフェンス陣はシーホークスの強力なオフェンス陣をまるで止められず、毎回のように自陣に攻め込まれるが、2つ奪ったターンオーバーと、オフェンス陣のボールコントロールが効いて、最終的には思わぬ大差となった。

第1Q。相手RBアレクサンダーのファンブルロストでつかんだチャンスに、WRドライバーへの34ydsTDパスが決まってパッカーズが先制。しかしRBアレクサンダーのランを全く止められず、あっという間に同点TDランを許す。第2Qのはじめには、RBグリーンのTDランで再びリード。シーホークスはQBハッセルベックがパスを立て続けに決め、27ydsのFGで4点差に。前半残り5分からパッカーズはTEフランクスへの20ydsパスなどで敵陣に入り、最後は再びRBグリーンのTDランで11点差に。しかし前半終了間際、シーホークスは58ydsのFGを決めて8点差でハーフタイムへ。

後半に入ってもパッカーズのオフェンスが好調。FBヘンダーソンやTEフランクスへのパスで敵陣に入り、最後はRBフィッシャーの11ydsTDラン。さらにSシャーパーがインターセプトで奪ったチャンスに、RBグリーンのランでボールを進め、最後はFBヘンダーソンへのショベルパスでタッチダウン。これで22点差。第4Q、シーホークスはGB陣深くまで2回攻め込むが、どちらも4thダウンギャンブル失敗に終わり、パッカーズはRBグリーンのラン主体に逃げ切った。

2003年10月 5日

LBトランス・マーシャルがロースター入り

4試合の出場停止処分を終えたLBトランス・マーシャルが正式にロースター入りし、代わりにCBアーウィン・スウィニーが解雇された。CBスウィニーはこのところチームからの評価が落ちていた上に、9月に加入したSフラー、CBホーソーンがチームに馴染んできたせいもあるのだろう。

なおLBマーシャルは、昨季中盤にもやったことだが、今週はフルバックの練習もしている。FBルーチーが親指骨折のため、欠場する可能性もあるからだ。

Injury Report: Sエドワーズがダウングレード

ベアーズ戦で足首を痛めたSアントワン・エドワーズは今週の練習に全く参加できず、"Probable" から "Questionable" にダウングレードされた。「50-50だね。全能の神を頼りにしてるよ。僕は本当に欠場したくない」とエドワーズ。Sアンダーソンが先発し、エドワーズはダイム・パッケージでだけ登場、という可能性もある。

 パッカーズ    
Antuan Edwards S Ankle Questionable 五分五分らしい
Aaron Kampman DE Ankle Questionable 今週は少し練習に参加。こちらも微妙
Nick Luchey FB Thumb Questionable 骨折した親指にピンを埋め込んだばかり
Najeh Davenport RB Hamstring Questionable よくわからない
Joe Johnson DE Achilles Probable 出場の予定
Chukie Nwokorie DE Shoulder Probable 出場の予定
David Martin TE Ankle Probable 出場の予定
Darren Sharper S Foot Probable 出場の予定
   
 シーホークス    
Shawn Springs CB Shoulder Out
Floyd Womack T Toe Doubtful
Norman Hand DT Toe Questionable
Orlando Huff LB Ankle Questionable
Anthony Simmons LB Foot Probable
 
 (注)    
 Probable  :  出場の可能性75%
 Questionable  :  出場の可能性50%
 Doubtful  :  出場の可能性25%
 Out  :  欠場

2003年10月 4日

マイク・シャーマン: GM兼任の仕事

シャーマンHCがPackersnews.com Premium(有料ページ)に連載しているコラムの中で、シーズン中のGMの仕事について説明している。このところのチーム不振の中で、ヘッドコーチ兼GMであることの批判が増えたことを意識してのことかもしれない。

どちらの仕事、といえない事柄もある。例えばロースター決定など、ヘッドコーチとしてと同様、ジェネラル・マネージャーとして考えなければならないこともあるからだ。しかしシーズン中は、私はほとんどの時間をヘッドコーチとして過ごしている。

月曜日には、私は1時間半ほど人事部門のスタッフとミーティングを行い、ケガ人のことや、ロースター関連の人事、(選手を招いて)今週行うワークアウト、トレードの可能性などを話し合う。そのような人事関連の事柄については、ヘイトリー(副社長)、レジー・マッケンジー(プロ人事部長)、ジョン・シュナイダー(人事アナリスト)を頼りにして、いつでも連絡を絶やさぬようになっている。

ジョン・ドーシー(カレッジ・スカウト部長)やその他のカレッジ・スカウトたちは、いつも旅に出て、カレッジを訪問したりして来春のドラフトに備えている。ジョンは毎週一回は電話で最新の報告をしてくれる。しかし彼らの集めた情報やデータを我々が使うのはシーズンが終わってからで、ドラフトのためのミーティングを開くのは2月になってからだ。

これらのミーティングや報告を聞く以外は、私はヘッドコーチとして選手・コーチたちとともに、ビデオで分析をしたり、練習を見たり、次の試合のためのゲームプランを練ったりして過ごしている。

2003年10月 3日

Notebook: シーホークスとの縁

2003年10月 2日

KR/WRレジー・スウィントンをトレードで獲得

パッカーズは、カウボーイズからのトレードで、WR/KRレジー・スウィントンを獲得した。代償は来春のドラフト指名権(条件付き)。詳細は発表されていないが、7巡指名権であろうと見られている。「条件付き」というのは例えば「何試合出場すれば7巡指名権。それを満たさない場合は代償なし」ということ。スウィントンは現在28歳。身長6フィート0(183cm)、体重186ポンド(84kg)。

1998年にマレー州立大(ケンタッキー州) を出たスウィントンは、NFLのキャンプ(ジャガーズやシーホークス)と、CFLやAFLとの間を行ったりきたり。2001年にようやくダラスでチャンスをつかみ、正リターナーとして15試合に出場、昨年も14試合に出場している。2001年にはパントリターンでNFL3位の平均13.4yds、キックオフリターンでもNFL9位となっている。WRとしては2シーズンで14キャッチ、180yds。しかし今年は開幕戦こそリターナーを務めたものの、ルーキーWRにその座を奪われ、第2週、第3週と全く出番がなかった。

スウィントンと入れ替わりに解雇されたのは、開幕戦の直後に契約したWRクリス・ジャクソン。WR陣のケガ人続出のため、フリーマンと同時にパッカーズ入りしたWRジャクソンだが、WRドライバーがわずか1試合の欠場で復帰、WRファーガソンも強行出場を続けたため、彼の出番はほとんどないままに終わった。

問題になるのは、現在の正リターナー、WRアントニオ・チャットマンの立場だが、シャーマンHCは必ずしもチャットマンとスウィントンを交代させるつもりはないようだ。「チャットマンは良い仕事をしているし、不満はない。しかしもしケガでもしたら、他にリターナーがいないのだ。我々はプレシーズンにスウィントンを気に入って、もう少しでトレードが成立するところだった。スウィントンはレシーバーとしても使えるし、スペシャルチームの各ユニットで貢献してくれる」とのこと。WRクリス・ジャクソンと比べればリターナーもこなせるし、チャットマンと比べればWRとしても使える、使い勝手がいい選手、ということなのかもしれない。

LBトランス・マーシャルが復帰

LBトランス・マーシャルが4試合の出場停止処分を終え、パッカーズに戻ってきた。チーム側は、彼をロースターに入れるか解雇するかを決める前に、来週の月曜日までは処分保留のままチーム練習に参加させることが許されている。ただし今週末の試合に出場させたければ、やはり誰かを解雇してロースターに空きを作る必要はある。シャーマンHCは、LBマーシャルと面会した上で、土曜日まで練習の様子を見てから結論を出すつもりのようだ。

他チームでは、同じく4試合の出場停止処分を終えたTEバイロン・チェンバレンが、ヴァイキングスから解雇されている。

2003年10月 1日

Packers-Bears Notebook