グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2003年10月25日

To blitz, or not to blitz

今季、パッカーズのパスラッシュが弱くなっているのは周知の事実だ。それを補おうと、ドナテルDCはかつてないほど多くのブリッツを送り込んでいる。5人以上がパスラッシュした、つまりブリッツを入れたのはパス守備全体の29.9% で、これはJS Onlineが集計を始めた1998年以来最高の数字だ。にもかかわらず、今季のパッカーズのサック率はNFL29位。

ドナテルDC初年度の2000年(サック率29位)は 26.9%、そしてパスラッシュが好調だった2001年(サック率4位)と2002年(サック率8位)は、それぞれ22.3%、19.7% しかブリッツせずに済ませている。つまり、ブリッツを増やした年にサックが増えているのではなく、サックができないから、ブリッツを増やさざるをえないのだ。それが数字にはっきり表れている。また、6人以上がパスラッシュした、つまり複数のブリッツァーを送り込む比率にも、パスラッシュの不振が表れている。2000年には9.1% 、2001年が 5.8%、2002年が 5.5%、それが今年は再び 9.7% に跳ね上がっている。

「我々のブリッツ率は、昨年よりも上がっている。大事なのは、"いつでもブリッツが来る"という幻想を抱かせることだ。毎回ブリッツを入れるわけにもいかないし、毎回ゾーンで守るわけにもいかない。バランスが重要なのだ。そのように努力していくほかはない」とシャーマンHC。下手にブリッツを入れれば、手薄になったDB陣がやすやすとロングゲインを許してしまう。ブリッツを入れなければQBに余裕を与え、結局WRたちがフリーになる時間を与えてしまう。ブリッツなどしなくても4メンラッシュでプレッシャーをかけられるDL陣が理想なのは言うまでもないのだが。

カテゴリ : Football